コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

レックス・オレンジ・カウンティ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Rex Orange County
Rex Orange County 2020年
基本情報
出生名 Alexander O'Connor
アレクサンダー・オコナー
生誕 (1998-05-04) 1998年5月4日(26歳)
出身地 イングランドの旗 イングランド ハンプシャー
ジャンル インディー・ポップネオソウルオルタナティヴ・ヒップホップベッドルーム・ポップ
担当楽器 ボーカルギターピアノドラムスベースサックス
活動期間 2016年 -
レーベル Sony
共同作業者 Tyler, the Creator、Benny Sings、Randy Newman、Cosmo Pyke
公式サイト rexorangecounty.com

レックス・オレンジ・カウンティRex Orange County、本名: Alexander O'Connor、1998年5月4日 - )は、イギリス出身のシンガー・ソングライターインディー・ポップミュージシャン。これまでに『bcos u will never b free』(2016年)、『Apricot Princess』(2017年)、『Pony』(2019年)、『WHO CARES?』(2022年)の4枚のアルバムをリリースしている[1]

生い立ち

[編集]
レックス・オレンジ・カウンティが通ったBRITスクール

レックス・オレンジ・カウンティこと、アレクサンダー・オコナーは、イングランドハンプシャーのグレイショットで生まれ育つ[2]

オコナーは幼い頃から音楽に携わり、5歳の時から母親が働いていた学校の聖歌隊に所属していた[3]。彼はドラマーになり、後にピアノを独学で学ぶ。16歳でギターを手に入れ、Logicを使って自分の音楽を制作し始めた[4]。オコナーはクイーンABBAスティーヴィー・ワンダーウィーザーグリーン・デイといったアメリカのポップ・アーティストの曲を好んで聴いていた[4]

16歳からBRITスクールに通い、ドラムパーカッションを学んだ。同じ学年に4人しかドラマーがいなかったため、学校では他の人の様々なプロジェクトに幅広く触れることができ良い経験になった[5]。この在学中に自身の音楽制作を開始している[6]。レックス・オレンジ・カウンティという名前は、苗字のO'Connorにちなんで教師がつけたニックネーム「The OC」に基づいて付けられた[7]

経歴

[編集]

2016年 - 2018年 : bcos u will never b free、Apricot Princess

[編集]

2016年、レックス・オレンジ・カウンティはSoundCloudで最初のスタジオアルバム『bcos u will never b free』を自主リリースする[8]。この作品がミュージシャンのTwo Inch Punchの目に留まり、一緒に楽曲を制作するようになる。2人は「UNO」「Best Friend」「Sunflower」「Untitled」を制作し立て続けにシングルを発表する。これらのシングル群はタイラー・ザ・クリエイターの目に留まり、タイラーのアルバム制作のためにレックス・オレンジ・カウンティはロサンゼルスに招聘された[9]

2017年には2作目のアルバム『Apricot Princess』(アプリコット・プリンセス)を自主リリースする[10]。このリリースから3ヶ月後、レックス・オレンジ・カウンティはタイラー・ザ・クリエイターのアルバム『Flower Boy』にフィーチャーされ、楽曲「Boredom」と「Foreword」にソングライティングヴォーカルで参加した[11]。2017年はこの他にシングル「Edition」と、オランダ人アーティストのベニー・シングスとのコラボレーション楽曲「Loving Is Easy」がリリースされた[12]

2018年1月、レックス・オレンジ・カウンティはBBCがその年の期待の新人を発表するSound of 2018で第2位に選ばれる[13]4月16日、テレビデビューとなるザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジミー・ファロンに出演し、「Loving Is Easy」を披露した[14]5月31日ランディ・ニューマンと共演し「You've Got a Friend in Me」のカヴァーをリリースする[15]

2019年 - 現在 : Pony

[編集]
『PONY』製作中のRex Orange County(2019年)

2019年2月14日、シングル「New House」を自主リリースする。この後、レックス・オレンジ・カウンティはメジャーレーベルのソニー・ミュージックと契約する。9月から10月にかけてニューアルバムのリードシングル「10/10」「Pluto Projector」「Face to Face」を立て続けにリリースする[16]10月25日メジャーデビューとなる3作目のアルバム『Pony』(ポニー)がリリースされ、全米3位、全英5位を記録する[17]

アルバムは評論家から概ね高い評価を受け、DIY誌のElly Watsonは「心が痛むと同時に希望に満ちている」と評した[18]。American SongwriterのLuke Levensonは「前作以上に洗練された彼のユニークでポップなプロソディとプロダクションのスキルは、キャッチーなポップ・ミュージックの重厚さと、成長しつつあるインディー・サブジャンルの創意工夫をもって、彼のサウンドが新たな創造的な高みへと進歩し続けることを予言している。」と評価した[19]音楽メディアが発表する年間ベストアルバムのランキングではClashが33位に、Complexが37位に、NMEが48位に選出した[20]

性的暴行疑惑

[編集]

2022年6月1日に2回、翌日も4度にわたり女性に性的暴力を振るった容疑で同年10月起訴され、オコナーは無罪を主張した[21]。7月には「予想外の私的状況のため」、9月と11月に予定されていたオーストラリアニュージーランドヨーロッパのツアーキャンセルを発表していた[22]

ディスコグラフィ

[編集]

スタジオアルバム

[編集]
  • bcos u will never b free (2016年)
  • Apricot Princess (2017年)
  • Pony (2019年)
  • WHO CARES? (2022年)

受賞歴

[編集]

来日公演

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ Dunn (May 11, 2017). “10 things you need to know about rex orange county”. Vice. 2020年3月25日閲覧。
  2. ^ Rex Orange County: The Emotionally Visual Mastermind of the Next Generation”. noisey.vice.com. Ryan Bassil (11 September 2017). 2020年3月25日閲覧。
  3. ^ “Rex Orange County's Road From School Choir to 'Flower Boy'” (英語). PigeonsandPlanes. オリジナルの2018年11月15日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20181115031059/https://pigeonsandplanes.com/interviews/2017/08/rex-orange-county-interview 2018年11月14日閲覧。 
  4. ^ a b Rex Orange County is An Old Soul Moving at Lightspeed | Pitchfork” (英語). pitchfork.com. 2018年11月14日閲覧。
  5. ^ “Rex Orange County's Road From School Choir to 'Flower Boy'” (英語). PigeonsandPlanes. オリジナルの2018年11月15日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20181115031059/https://pigeonsandplanes.com/interviews/2017/08/rex-orange-county-interview 2018年11月14日閲覧。 
  6. ^ Rex Orange County: The Emotionally Visual Mastermind of the Next Generation”. noisey.vice.com. Ryan Bassil (11 September 2017). 2020年3月25日閲覧。
  7. ^ One to watch: Rex Orange County”. The Guardian (18 Nov 2017). 2020年3月25日閲覧。
  8. ^ Rex Orange County: The Emotionally Visual Mastermind of the Next Generation”. noisey.vice.com. Ryan Bassil (11 September 2017). 2020年3月25日閲覧。
  9. ^ Rex Orange County is An Old Soul Moving at Lightspeed | Pitchfork” (英語). pitchfork.com. 2018年11月14日閲覧。
  10. ^ COLUMN: Rex Orange County is an artist that cannot be labeled”. Indiana Daily Student (23 Mar 2018). 2020年3月25日閲覧。
  11. ^ COLUMN: Rex Orange County is an artist that cannot be labeled”. Indiana Daily Student (23 Mar 2018). 2020年3月25日閲覧。
  12. ^ COLUMN: Rex Orange County is an artist that cannot be labeled”. Indiana Daily Student (23 Mar 2018). 2020年3月25日閲覧。
  13. ^ The Longlist, Meet the 16 longlisted acts for BBC Music Sound of 2018”. BBC. 2020年3月24日閲覧。
  14. ^ Rex Orange County performs "Loving Is Easy" on 'The Tonight Show'”. Substream Magazine (17 April 2018). 2020年3月25日閲覧。
  15. ^ Rex Orange County and Randy Newman – "You’ve Got a Friend in Me"”. Spin (31 May 2018). 2020年3月25日閲覧。
  16. ^ Rex Orange County's new album, Pony, to arrive next month via Sony Music”. Music Business Worldwide (2019年9月19日). 2019年10月1日閲覧。
  17. ^ Official Albums Chart Top 100 | Official Charts Company” (英語). www.officialcharts.com. 2020年3月27日閲覧。
  18. ^ Subscribe. “Rex Orange County - Pony” (英語). diymag.com. 2020年3月27日閲覧。
  19. ^ With 'Pony', Rex Orange County Shows New Creative Heft” (英語). American Songwriter (2019年11月5日). 2020年3月27日閲覧。
  20. ^ Rex Orange County - Pony” (英語). Album of The Year. 2020年3月27日閲覧。
  21. ^ Rex Orange County: musician charged with six counts of sexual assault” (英語). the Guardian (2022年10月10日). 2022年10月11日閲覧。
  22. ^ Tinoco, Armando (2022年10月10日). “Rex Orange County: Singer Alexander O’Connor Charged With Six Counts Of Sexual Assault In UK” (英語). Deadline. 2022年10月11日閲覧。

外部リンク

[編集]