アメリカヌマジカ
アメリカヌマジカ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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アメリカヌマジカ Blastocerus dichotomus
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保全状況評価[1][2] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
VULNERABLE (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) ワシントン条約附属書I
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Blastocerus dichotomus (Illiger, 1815)[3] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Cervus dichotomus Illiger, 1815[3] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
アメリカヌマジカ[4] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Marsh deer[5] |
アメリカヌマジカ(亜米利加沼鹿、Blastocerus dichotomus)は、偶蹄目シカ科アメリカヌマジカ属に分類されるシカ。本種のみでアメリカヌマジカ属を構成する。
分布
[編集]アルゼンチン北東部および中東部、パラグアイ、ブラジル南部および中西部、ペルー南東部、ボリビア東部[2]
模式標本の産地(模式産地)はパラグアイ[3]。ウルグアイでは絶滅[2][5]。
形態
[編集]体長153 - 195センチメートル[4]。尾長10 - 16センチメートル[4]。肩高110 - 127センチメートル[3][4]。体重80 - 150キログラム[4]。南アメリカに分布するシカ科の構成種では最大種[2][4]。全身は長く粗い体毛で被われる[4]。夏毛は明赤褐色で、冬毛は暗褐色[4]。眼の周囲や耳介の内側は白い[4][5]。鼻面は黒い縦縞が入る[4]。四肢の下部は黒い[4][5]。
耳介は大型[4]。蹄は幅広く、10センチメートル以上広げることもでき左右の蹄が皮膜で繋がる[4][5]。これにより接地面が大きくなり、ぬかるんだ場所でも足をとられずに移動する事ができる[5]。
オスには太く、1回枝分かれした後にさらに細かく枝分かれする角がある[4]。角の長さは最大61センチメートル[4]。角が落ちる時期(繁殖期)は不定的[4]。オスにのみ犬歯がある[4]。
生態
[編集]河川の周辺にある湿原や氾濫原などに生息する[4]。単独やペア、6頭までの小規模な群れを形成し生活することが多い[2][4]。主に薄暮時から夜間にかけて採食を行うが、昼間に活動する事もある[4]。洪水が起きると島状になった陸地に集まる[2][4]。
食性は植物食で、草本、木本の小枝や葉、水生植物などを食べる[4]。
繁殖形態は胎生。妊娠期間は9か月[5]。パンタナルでは少なくとも4 - 9月は繁殖期とする報告例もある[4]。1回に1頭の幼獣を産む[4]。
人間との関係
[編集]生息地では肉が食用とされたり、毛皮が利用される事もある[4]。
農地開発・ダムや水力発電所建設・干拓による生息地の破壊、金採掘による水質汚染、密猟、スポーツハンティングによる乱獲、家畜との競合や伝染病の蔓延などにより生息数は減少している[2][4][5]。パンタナルでの1998年における生息数は36,314頭が確認されている[4]。ウルグアイでは1958年以降は記録がなく、絶滅したとされる[2]。
画像
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画像
参考文献
[編集]- ^ Appendices I, II and III<http://www.cites.org/>(accessed Oct 17, 2015)
- ^ a b c d e f g h Duarte, J.M.B., Varela, D., Piovezan, U., Beccaceci, M.D. & Garcia, J.E. 2008. Blastocerus dichotomus. The IUCN Red List of Threatened Species 2008: e.T2828A9486864. doi:10.2305/IUCN.UK.2008.RLTS.T2828A9486864.en, Downloaded on 16 October 2015.
- ^ a b c d e Laurenz Pinder and Andrea P. Grosse, "Blastocerus dichotomus," Mammalian Species, No. 380, American Society of Mammalogists, 1991, pp. 1-4.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa 小原秀雄 「アメリカヌマジカ」『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ2 アマゾン』小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著、講談社、2001年、40-41、125-126頁。
- ^ a b c d e f g h Epps, C. 2000. "Blastocerus dichotomus" (On-line), Animal Diversity Web. Accessed October 17, 2015 at http://animaldiversity.org/accounts/Blastocerus_dichotomus/