コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

アミロイド前駆体タンパク質

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
APP
PDBに登録されている構造
PDBオルソログ検索: RCSB PDBe PDBj
PDBのIDコード一覧

1AAP, 1AMB, 1AMC, 1AML, 1BA4, 1BA6, 1BJB, 1BJC, 1BRC, 1CA0, 1HZ3, 1IYT, 1MWP, 1OWT, 1QCM, 1QWP, 1QXC, 1QYT, 1TAW, 1TKN, 1X11, 1Z0Q, 1ZJD, 2BEG, 2BP4, 2FJZ, 2FK1, 2FK2, 2FK3, 2FKL, 2FMA, 2G47, 2IPU, 2LFM, 2LLM, 2LMN, 2LMO, 2LMP, 2LMQ, 2LOH, 2LP1, 2OTK, 2R0W, 2WK3, 2Y29, 2Y2A, 2Y3J, 2Y3K, 2Y3L, 3AYU, 3DXC, 3DXD, 3DXE, 3GCI, 3IFL, 3IFN, 3IFO, 3IFP, 3JTI, 3KTM, 3L33, 3L81, 3MOQ, 3NYL, 3SV1, 3U0T, 3UMH, 3UMI, 3UMK, 4HIX, 1ZE7, 1ZE9, 2LNQ, 2LZ3, 2LZ4, 2M4J, 2M9R, 2M9S, 2MGT, 2MJ1, 2MPZ, 2MVX, 2MXU, 3BAE, 3BKJ, 3JQ5, 3JQL, 3MXC, 3NYJ, 3OVJ, 3OW9, 4JFN, 4M1C, 4MDR, 4NGE, 4OJF, 4ONF, 4ONG, 4PQD, 4PWQ, 4MVI, 4MVK, 4MVL, 4XXD, 5CSZ, 5AMB, 5AEF, 5AM8, 5BUO, 5HOY, 5HOW, 5HOX, 5KK3, 5C67, 2NAO

識別子
記号APP, AAA, ABETA, ABPP, AD1, APPI, CTFgamma, CVAP, PN-II, PN2, amyloid beta precursor protein, preA4, alpha-sAPP
外部IDOMIM: 104760 MGI: 88059 HomoloGene: 56379 GeneCards: APP
遺伝子の位置 (ヒト)
21番染色体 (ヒト)
染色体21番染色体 (ヒト)[1]
21番染色体 (ヒト)
APP遺伝子の位置
APP遺伝子の位置
バンドデータ無し開始点25,880,550 bp[1]
終点26,171,128 bp[1]
遺伝子の位置 (マウス)
16番染色体 (マウス)
染色体16番染色体 (マウス)[2]
16番染色体 (マウス)
APP遺伝子の位置
APP遺伝子の位置
バンドデータ無し開始点84,746,573 bp[2]
終点84,970,654 bp[2]
RNA発現パターン




さらなる参照発現データ
遺伝子オントロジー
分子機能 heparin binding
受容体結合
acetylcholine receptor binding
金属イオン結合
酵素結合
peptidase activator activity
peptidase inhibitor activity
血漿タンパク結合
DNA結合
growth factor receptor binding
PTB domain binding
serine-type endopeptidase inhibitor activity
identical protein binding
遷移金属イオン結合
シグナル伝達受容体活性化因子活性
細胞の構成要素 細胞質
エンドソーム
細胞質基質
trans-Golgi network membrane

cell-cell junction
シナプス
細胞外領域
ciliary rootlet
spindle midzone
neuron projection
rough endoplasmic reticulum
樹状突起スパイン
endosome lumen
dendritic shaft
cell surface
終末ボタン
脂質ラフト
エキソソーム
integral component of membrane
ゴルジ体
成長円錐
神経筋接合
receptor complex
細胞膜
apical part of cell
astrocyte projection
growth cone lamellipodium
神経繊維
nuclear envelope lumen
clathrin-coated pit
platelet alpha granule lumen
integral component of plasma membrane
main axon
smooth endoplasmic reticulum
COPII-coated ER to Golgi transport vesicle
growth cone filopodium
cytoplasmic vesicle
細胞外空間
Golgi lumen
perinuclear region of cytoplasm
early endosome
endoplasmic reticulum lumen
Golgi-associated vesicle
cell projection
細胞体
presynaptic active zone
recycling endosome
細胞核
シナプス小胞
生物学的プロセス cellular response to nerve growth factor stimulus
amyloid fibril formation
negative regulation of neuron differentiation
neuromuscular process controlling balance
タンパク質リン酸化
regulation of epidermal growth factor-activated receptor activity
cellular copper ion homeostasis
neuron projection development
cellular response to cAMP
suckling behavior
アポトーシス
locomotory behavior
adult locomotory behavior
positive regulation of mitotic cell cycle
axo-dendritic transport
酸化ストレスへの反応
mRNA polyadenylation
collateral sprouting in absence of injury
ionotropic glutamate receptor signaling pathway
Notchシグナリング
negative regulation of peptidase activity
smooth endoplasmic reticulum calcium ion homeostasis
synaptic assembly at neuromuscular junction
neuron remodeling
樹状突起発生
extracellular matrix organization
cholesterol metabolic process
mating behavior
cellular response to norepinephrine stimulus
神経系発生
細胞接着
response to lead ion
遺伝子発現調節
positive regulation of G2/M transition of mitotic cell cycle
axon midline choice point recognition
visual learning
エンドサイトーシス
axonogenesis
regulation of multicellular organism growth
platelet degranulation
positive regulation of peptidase activity
前脳発生
regulation of protein binding
regulation of translation
シナプスの構造または活動性の制御
細胞のプロセス
positive regulation of transcription by RNA polymerase II
negative regulation of endopeptidase activity
response to yeast
antibacterial humoral response
antifungal humoral response
自然免疫
defense response to Gram-negative bacterium
defense response to Gram-positive bacterium
neuron apoptotic process
positive regulation of protein phosphorylation
astrocyte activation involved in immune response
Gタンパク質共役受容体シグナル伝達経路
学習と記憶
学習
negative regulation of cell population proliferation
response to radiation
positive regulation of gene expression
遺伝子発現の負の調節
positive regulation of peptidyl-threonine phosphorylation
microglia development
regulation of Wnt signaling pathway
positive regulation of protein binding
tumor necrosis factor production
positive regulation of peptidyl-serine phosphorylation
positive regulation of phosphorylation
翻訳後修飾
positive regulation of JNK cascade
astrocyte activation
regulation of long-term neuronal synaptic plasticity
regulation of peptidyl-tyrosine phosphorylation
synapse organization
認識
positive regulation of DNA-binding transcription factor activity
positive regulation of NF-kappaB transcription factor activity
positive regulation of astrocyte activation
positive regulation of ERK1 and ERK2 cascade
cellular response to copper ion
cellular response to manganese ion
modulation of excitatory postsynaptic potential
regulation of spontaneous synaptic transmission
negative regulation of long-term synaptic potentiation
positive regulation of long-term synaptic potentiation
positive regulation of NIK/NF-kappaB signaling
positive regulation of amyloid-beta formation
positive regulation of microglial cell activation
cellular response to amyloid-beta
negative regulation of low-density lipoprotein receptor activity
regulation of presynapse assembly
positive regulation of amyloid fibril formation
neuron projection maintenance
positive regulation of signaling receptor activity
regulation of NMDA receptor activity
positive regulation of T cell migration
response to interleukin-1
positive regulation of glycolytic process
出典:Amigo / QuickGO
オルソログ
ヒトマウス
Entrez
Ensembl
UniProt
RefSeq
(mRNA)
NM_201414
NM_000484
NM_001136016
NM_001136129
NM_001136130

NM_001136131
NM_001204301
NM_001204302
NM_001204303
NM_201413
NM_001385253

NM_001198823
NM_001198824
NM_001198825
NM_001198826
NM_007471

RefSeq
(タンパク質)
NP_000475
NP_001129488
NP_001129601
NP_001129602
NP_001129603

NP_001191230
NP_001191231
NP_001191232
NP_958816
NP_958817

NP_001185752
NP_001185753
NP_001185754
NP_001185755
NP_031497

場所
(UCSC)
Chr 21: 25.88 – 26.17 MbChr 21: 84.75 – 84.97 Mb
PubMed検索[3][4]
ウィキデータ
閲覧/編集 ヒト閲覧/編集 マウス

アミロイド前駆体タンパク質(アミロイドぜんくたいタンパクしつ、: amyloid precursor protein、略称: APP)またはアミロイドβ前駆体タンパク質は、多くの組織で発現している内在性膜タンパク質で、神経細胞シナプスに濃縮されている。主要な機能は未知であるが、シナプス形成[5]神経可塑性英語版[6]、抗菌活性[7]排出[8]の調節因子であると示唆されている。APPは、タンパク質分解によって形成されるアミロイドβ(Aβ)の前駆体として最もよく知られている。Aβは37–49アミノ酸残基からなるポリペプチドで、アミロイド型のAβはアルツハイマー病患者の脳に存在するアミロイド斑の主要な構成要素である。

遺伝子

[編集]

APPは進化的に古くから存在し、高度に保存されたタンパク質である[9]。ヒトのAPPをコードする遺伝子は21番染色体に位置し、290 kbにわたる18のエクソンからなる[10][11]。ヒトでは、選択的スプライシングによるアイソフォームがいくつか観察されており、アミノ酸長は639–770アミノ酸の範囲である。神経細胞では特定のアイソフォームが選択的に発現しており、アイソフォームの比率の変化はアルツハイマー病と関係している[12]。APPに相同なタンパク質は、ショウジョウバエDrosophila、線虫Caenorhabditis elegans[13]、そしてすべての哺乳類[14]で同定されている。タンパク質のAβ領域は膜貫通ドメインに位置し、種間での保存性ははっきりせず、APPの天然状態での生物学的機能との明確な関係もみられない[14]

Aβ生成領域を含むAPPの重要領域の変異は、アルツハイマー病に対する家族性の感受性を引き起こす[15][16][17]。例えば、Aβ領域の外側のいくつかの変異は家族性アルツハイマー病と関係しており、Aβの産生が劇的に増加することが判明している[18]

APP遺伝子のA673T変異はアルツハイマー病に対する保護効果がある。この置換はβ-セクレターゼ切断部位に近接しており、in vitroではAβの形成は40%減少する[19]

構造

[編集]
銅イオンと結合したAPPのCuBD。金属配位に関与する2つのヒスチジンと1つのチロシンの、Cu(I)結合状態、Cu(II)結合状態、非結合状態のコンフォメーションが示されているが、わずかな違いしか見られない。
細胞外のE2ドメインの二量体型コイルドコイル構造はショウジョウバエからヒトまで最も高度に保存されている領域の1つである。このドメインはスペクトリンの構造と類似しており、ヘパラン硫酸プロテオグリカンと結合すると考えられている[20]

APPの配列には、大部分が独立してフォールディングを行う、明確な構造ドメインが多数同定されている。細胞外領域は細胞内領域よりもずっと大きく、E1ドメインとE2ドメインに分けられ、両者は酸性ドメイン(AcD)によって連結されている。E1は成長因子様ドメイン英語版(GFLD)と結合ドメイン(CuBD)の2つのサブドメインからなり、両者は密接に相互作用している[21]。セリンプロテアーゼ阻害因子ドメインがAcDとE2ドメインの間に存在するが、脳で発現しているアイソフォームには存在しない[22]。APPの完全な結晶構造は解かれていないが、個々のドメインの結晶化には成功しており、GFLD[23]、CuBD[24]、完全なE1ドメイン[24]とE2ドメイン[20]の構造が得られている。

翻訳後のプロセシング

[編集]

APPは、グリコシル化リン酸化シアル酸化チロシン硫酸化を含む広範囲の翻訳後修飾を受けるとともに、多くのタイプのタンパク質分解によるプロセシングによってペプチド断片が作り出される[25]。一般的に切断はセクレターゼ英語版ファミリーのプロテアーゼによって行われ、α-セクレターゼβ-セクレターゼはともに細胞外ドメインをほぼ完全に切除する。その結果、アポトーシスと関係している可能性のある、膜に固定されたC末端フラグメントが生じる[14]。β-セクレターゼによる切断後、γ-セクレターゼによって膜貫通ドメイン内で切断されることでAβフラグメントが形成される。γ-セクレターゼは複数のサブユニットからなる巨大複合体であり、その構成要素は完全には特定されていないものの、アルツハイマー病の主要な遺伝性危険因子として同定されているプレセニリンが含まれている[26]

APPのアミロイド形成性プロセシングは脂質ラフトの存在と関係している。APP分子が膜の脂質ラフト領域に存在するときにはβ-セクレターゼがAPPにアクセスしやすくそのため切断を行いやすくなるが、APPが脂質ラフト外に存在するときには非アミロイド形成性のα-セクレターゼによって切断されやすい[27]。γ-セクレターゼの活性も脂質ラフトと関係している[28]。コレステロールに脂質ラフトを維持する役割があることは、高コレステロールとアポリポプロテインEの遺伝子型がアルツハイマー病の主要な危険因子であるという観察結果の説明となる[29]

生物学的機能

[編集]

APPの天然状態での生物学的役割はアルツハイマー病研究において関心が高いものの、未解明の部分が多い。

シナプス形成と修復

[編集]

APPの役割として最もよく実証されているのは、シナプスの形成と修復である[5]。APPの発現は神経細胞の分化の過程そして神経損傷後にアップレギュレーションされる。細胞シグナル伝達、長期増強細胞接着における役割が提唱されているが、それらを支持する研究は限られている[14]。特に、翻訳後のプロセシングの類似性から、Notchシグナリングとの比較が行われている[30]

APPのノックアウトマウスは生存可能であり、一般的な神経消失を伴わない長期増強の障害と記憶消失を含む、比較的軽微な表現型を示す[31]。一方、APPの発現をアップレギュレーションしたトランスジェニックマウスも長期増強の障害を示すことが報告されている[32]

論理的な推論としては、アルツハイマー病ではAβが過剰に蓄積しているため、その前駆体であるAPPも同様に増加していると考えられる。しかしながら、アミロイド斑に近接する神経細胞体のAPPの含有量は少ない[33]。このAPPの欠乏は、切断の増加よりむしろ産生の減少によるものであることがデータからは示唆される。神経細胞におけるAPPの喪失は、認知症に寄与する生理学的な機能欠損に影響を与えている可能性がある。

体細胞組換え

[編集]

ヒトの脳の神経細胞では、APPをコードする遺伝子で高頻度の体細胞組換え英語版が生じている[34]。孤発性アルツハイマー病患者の神経細胞では、健康な人の神経細胞よりも、体細胞組換えによるAPP遺伝子の多様性が増大している[34]

順行性軸索輸送

[編集]

神経細胞の細胞体で合成された分子は、末端のシナプスへ輸送を行う必要がある。この輸送は、速い順行性輸送(fast anterograde transport)によって行われる。APPは積み荷とキネシンとの相互作用を媒介し、この輸送を促進することが示されている。具体的には、細胞質側のC末端側の15アミノ酸の短いペプチド配列がモータータンパク質との相互作用に必要とされる[35]。APPとキネシンの間の相互作用はAPPのペプチド配列特異的であり、ペプチドを付加した蛍光ビーズを用いた輸送実験では、APPの15アミノ酸が付加されたビーズは輸送されたが、代わりにグリシンのみが付加されたビーズや他のペプチドが付加されたビーズは運動性を持たなかった[36]

鉄排出

[編集]

マウスでの研究によってアルツハイマー病の異なる面が明らかにされた。APPはセルロプラスミンに似たフェロキシダーゼ活性を持ち、フェロポーチンとの相互作用によって鉄の排出を促進することが判明した。この活性は、アルツハイマー病では蓄積したAβにトラップされた亜鉛によってブロックされるようである[8]。APPのmRNAの5'UTRには鉄応答性エレメント(IRE)が存在し、一塩基多型によって翻訳に異常が生じることが示されている[37]

一方、APPのE2ドメインがフェロキシダーゼ活性を持ち、Fe(II)の排出を促進するという仮説は、E2ドメインに提唱された部位はフェロキシダーゼ活性を持たないことから、不正確である可能性がある[38][39]

APPはE2ドメイン内でフェロキシダーゼ活性を持たないため、APPによって調節されるフェロポーチンからの鉄の排出機構に対して精査が行われている。あるモデルは、APPは鉄排出タンパク質フェロポーチンの細胞膜中での安定化作用をもち、それによって膜中のフェロポーチンの総数が増加していることを示唆している。鉄輸送体はその後、哺乳類の既知のフェロキシダーゼ(セルロプラスミンやヘファエスチン)によって活性化される[40]

ホルモンによる調節

[編集]

APPとそれに関係するすべてのセクレターゼが発生初期に発現しており、生殖内分泌に重要な役割を果たしている。セクレターゼによるプロセシングの差によって、ヒト胚性幹細胞(hESC)の増殖や、神経前駆細胞(NPC)への分化が調節されている。妊娠ホルモンであるヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)はAPPの発現とhESCの増殖を増加させるが[41]プロゲステロンはAPPのプロセシングを非アミロイド形成性経路へ差し向け、hESCのNPCへの分化を促進する[42][43][44]

APPやその切断産物が、分裂期を過ぎたの神経細胞の増殖や分化を促進することはない。むしろ、分裂期を過ぎた神経細胞での野生型または変異型APPの過剰発現は、細胞周期の再進行後にアポトーシスによる細胞死を誘導する[45]。男女ともに更年期における性ホルモン(プロゲステロンを含む)の喪失と黄体形成ホルモン(成人でhCGに相当する)の上昇は、アミロイドβの産生を駆動し[46]、分裂期を過ぎた神経細胞の細胞周期を再進行させると考えられている。

相互作用

[編集]

アミロイド前駆体タンパク質は次に挙げる因子と相互作用することが示されている

APPは、アルツハイマー病を含む多数の脳疾患に関係しているタンパク質であるリーリンとも相互作用する[67]

出典

[編集]
  1. ^ a b c GRCh38: Ensembl release 89: ENSG00000142192 - Ensembl, May 2017
  2. ^ a b c GRCm38: Ensembl release 89: ENSMUSG00000022892 - Ensembl, May 2017
  3. ^ Human PubMed Reference:
  4. ^ Mouse PubMed Reference:
  5. ^ a b “Synapse formation and function is modulated by the amyloid precursor protein”. The Journal of Neuroscience 26 (27): 7212–21. (Jul 2006). doi:10.1523/JNEUROSCI.1450-06.2006. PMID 16822978. 
  6. ^ “Roles of amyloid precursor protein and its fragments in regulating neural activity, plasticity and memory”. Progress in Neurobiology 70 (1): 1–32. (May 2003). doi:10.1016/S0301-0082(03)00089-3. PMID 12927332. 
  7. ^ “The antimicrobial protection hypothesis of Alzheimer's disease”. Alzheimer's & Dementia 14 (12): 1602-1614. (2018). doi:10.1016/j.jalz.2018.06.3040. PMID 30314800. 
  8. ^ a b “Iron-export ferroxidase activity of β-amyloid precursor protein is inhibited by zinc in Alzheimer's disease”. Cell 142 (6): 857–67. (Sep 2010). doi:10.1016/j.cell.2010.08.014. PMC 2943017. PMID 20817278. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2943017/. 
  9. ^ “Origins of amyloid-β”. BMC Genomics 14 (1): 290. (April 2013). doi:10.1186/1471-2164-14-290. PMC 3660159. PMID 23627794. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3660159/. 
  10. ^ “Genomic organization of the human amyloid beta-protein precursor gene”. Gene 87 (2): 257–63. (Mar 1990). doi:10.1016/0378-1119(90)90310-N. PMID 2110105. 
  11. ^ “Introduction and expression of the 400 kilobase amyloid precursor protein gene in transgenic mice [corrected]”. Nature Genetics 5 (1): 22–30. (Sep 1993). doi:10.1038/ng0993-22. PMID 8220418. 
  12. ^ “Expression of APP pathway mRNAs and proteins in Alzheimer's disease”. Brain Research 1161: 116–23. (Aug 2007). doi:10.1016/j.brainres.2007.05.050. PMID 17586478. 
  13. ^ Ewald, Collin Y.; Li, Chris (2012-04-01). “Caenorhabditis elegans as a model organism to study APP function” (英語). Experimental Brain Research 217 (3–4): 397–411. doi:10.1007/s00221-011-2905-7. ISSN 0014-4819. PMC 3746071. PMID 22038715. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3746071/. 
  14. ^ a b c d “The amyloid precursor protein: beyond amyloid”. Molecular Neurodegeneration 1 (1): 5. (2006). doi:10.1186/1750-1326-1-5. PMC 1538601. PMID 16930452. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1538601/. 
  15. ^ “Segregation of a missense mutation in the amyloid precursor protein gene with familial Alzheimer's disease”. Nature 349 (6311): 704–6. (Feb 1991). doi:10.1038/349704a0. PMID 1671712. 
  16. ^ “A mutation in the amyloid precursor protein associated with hereditary Alzheimer's disease”. Science 254 (5028): 97–9. (Oct 1991). doi:10.1126/science.1925564. PMID 1925564. 
  17. ^ “Early-onset Alzheimer's disease caused by mutations at codon 717 of the beta-amyloid precursor protein gene”. Nature 353 (6347): 844–6. (Oct 1991). doi:10.1038/353844a0. PMID 1944558. 
  18. ^ “Mutation of the beta-amyloid precursor protein in familial Alzheimer's disease increases beta-protein production”. Nature 360 (6405): 672–4. (Dec 1992). doi:10.1038/360672a0. PMID 1465129. 
  19. ^ “A mutation in APP protects against Alzheimer's disease and age-related cognitive decline”. Nature 488 (7409): 96–9. (Aug 2012). doi:10.1038/nature11283. PMID 22801501. 
  20. ^ a b PDB: 1RW6​; “The X-ray structure of an antiparallel dimer of the human amyloid precursor protein E2 domain”. Molecular Cell 15 (3): 343–53. (Aug 2004). doi:10.1016/j.molcel.2004.06.037. PMID 15304215. 
  21. ^ “Structure and biochemical analysis of the heparin-induced E1 dimer of the amyloid precursor protein”. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 107 (12): 5381–6. (Mar 2010). doi:10.1073/pnas.0911326107. PMC 2851805. PMID 20212142. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2851805/. ; see also PDB ID 3KTM
  22. ^ “Identification and transport of full-length amyloid precursor proteins in rat peripheral nervous system”. The Journal of Neuroscience 13 (7): 3136–42. (Jul 1993). PMID 8331390. 
  23. ^ “Crystal structure of the N-terminal, growth factor-like domain of Alzheimer amyloid precursor protein”. Nature Structural Biology 6 (4): 327–31. (Apr 1999). doi:10.1038/7562. PMID 10201399. ; see also PDB ID 1MWP
  24. ^ a b “Structural studies of the Alzheimer's amyloid precursor protein copper-binding domain reveal how it binds copper ions”. Journal of Molecular Biology 367 (1): 148–61. (Mar 2007). doi:10.1016/j.jmb.2006.12.041. PMID 17239395. ; See also 2007 PDB IDs 2FJZ​, 2FK2​, 2FKL​.
  25. ^ “Proteolytic processing and cell biological functions of the amyloid precursor protein”. Journal of Cell Science 113 (11): 1857–70. (Jun 2000). PMID 10806097. 
  26. ^ “TMP21 is a presenilin complex component that modulates gamma-secretase but not epsilon-secretase activity”. Nature 440 (7088): 1208–12. (Apr 2006). doi:10.1038/nature04667. PMID 16641999. 
  27. ^ “Amyloidogenic processing of the Alzheimer beta-amyloid precursor protein depends on lipid rafts”. The Journal of Cell Biology 160 (1): 113–23. (Jan 2003). doi:10.1083/jcb.200207113. PMC 2172747. PMID 12515826. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2172747/. 
  28. ^ “Association of gamma-secretase with lipid rafts in post-Golgi and endosome membranes”. The Journal of Biological Chemistry 279 (43): 44945–54. (Oct 2004). doi:10.1074/jbc.M407986200. PMC 1201506. PMID 15322084. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1201506/. 
  29. ^ “Compartmentalization of beta-secretase (Asp2) into low-buoyant density, noncaveolar lipid rafts”. Current Biology 11 (16): 1288–93. (Aug 2001). doi:10.1016/S0960-9822(01)00394-3. PMID 11525745. 
  30. ^ “Notch and Presenilin: regulated intramembrane proteolysis links development and degeneration”. Annual Review of Neuroscience 26 (1): 565–97. (2003). doi:10.1146/annurev.neuro.26.041002.131334. PMID 12730322. 
  31. ^ “No hippocampal neuron or synaptic bouton loss in learning-impaired aged beta-amyloid precursor protein-null mice”. Neuroscience 90 (4): 1207–16. (1999). doi:10.1016/S0306-4522(98)00645-9. PMID 10338291. 
  32. ^ “Inverse correlation between amyloid precursor protein and synaptic plasticity in transgenic mice”. NeuroReport 18 (10): 1083–7. (2007). doi:10.1097/WNR.0b013e3281e72b18. PMID 17558301. 
  33. ^ “Relationships between expression of apolipoprotein E and beta-amyloid precursor protein are altered in proximity to Alzheimer beta-amyloid plaques: potential explanations from cell culture studies”. Journal of Neuropathology and Experimental Neurology 67 (8): 773–83. (Aug 2008). doi:10.1097/NEN.0b013e318180ec47. PMC 3334532. PMID 18648325. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3334532/. 
  34. ^ a b “Somatic APP gene recombination in Alzheimer's disease and normal neurons”. Nature 563 (7733): 639–645. (November 2018). doi:10.1038/s41586-018-0718-6. PMC 6391999. PMID 30464338. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6391999/. 
  35. ^ “A peptide zipcode sufficient for anterograde transport within amyloid precursor protein”. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 103 (44): 16532–7. (Oct 2006). doi:10.1073/pnas.0607527103. PMC 1621108. PMID 17062754. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1621108/. 
  36. ^ “Quantitative measurements and modeling of cargo-motor interactions during fast transport in the living axon”. Physical Biology 9 (5): 055005. (Oct 2012). doi:10.1088/1478-3975/9/5/055005. PMC 3625656. PMID 23011729. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3625656/. 
  37. ^ “Iron and the translation of the amyloid precursor protein (APP) and ferritin mRNAs: riboregulation against neural oxidative damage in Alzheimer's disease”. Biochemical Society Transactions 36 (Pt 6): 1282–7. (Dec 2008). doi:10.1042/BST0361282. PMC 2746665. PMID 19021541. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2746665/. 
  38. ^ “A synthetic peptide with the putative iron binding motif of amyloid precursor protein (APP) does not catalytically oxidize iron”. PLOS ONE 7 (8): e40287. (2012). doi:10.1371/journal.pone.0040287. PMC 3419245. PMID 22916096. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3419245/. 
  39. ^ “The amyloid precursor protein (APP) does not have a ferroxidase site in its E2 domain”. PLOS ONE 8 (8): e72177. (2013). doi:10.1371/journal.pone.0072177. PMC 3747053. PMID 23977245. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3747053/. 
  40. ^ “sAPP modulates iron efflux from brain microvascular endothelial cells by stabilizing the ferrous iron exporter ferroportin”. EMBO Reports 15 (7): 809–15. (Jul 2014). doi:10.15252/embr.201338064. PMC 4196985. PMID 24867889. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4196985/. 
  41. ^ “Amyloid-beta precursor protein expression and modulation in human embryonic stem cells: a novel role for human chorionic gonadotropin”. Biochemical and Biophysical Research Communications 364 (3): 522–7. (Dec 2007). doi:10.1016/j.bbrc.2007.10.021. PMID 17959150. 
  42. ^ “Differential processing of amyloid-beta precursor protein directs human embryonic stem cell proliferation and differentiation into neuronal precursor cells”. The Journal of Biological Chemistry 284 (35): 23806–17. (Aug 2009). doi:10.1074/jbc.M109.026328. PMC 2749153. PMID 19542221. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2749153/. 
  43. ^ “Opioid and progesterone signaling is obligatory for early human embryogenesis”. Stem Cells and Development 18 (5): 737–40. (Jun 2009). doi:10.1089/scd.2008.0190. PMC 2891507. PMID 18803462. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2891507/. 
  44. ^ “The pregnancy hormones human chorionic gonadotropin and progesterone induce human embryonic stem cell proliferation and differentiation into neuroectodermal rosettes”. Stem Cell Research & Therapy 1 (4): 28. (2010). doi:10.1186/scrt28. PMC 2983441. PMID 20836886. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2983441/. 
  45. ^ “DNA synthesis and neuronal apoptosis caused by familial Alzheimer disease mutants of the amyloid precursor protein are mediated by the p21 activated kinase PAK3”. The Journal of Neuroscience 23 (17): 6914–27. (Jul 2003). PMID 12890786. 
  46. ^ “Luteinizing hormone, a reproductive regulator that modulates the processing of amyloid-beta precursor protein and amyloid-beta deposition”. The Journal of Biological Chemistry 279 (19): 20539–45. (May 2004). doi:10.1074/jbc.M311993200. PMID 14871891. 
  47. ^ a b c “Regulation of APP-dependent transcription complexes by Mint/X11s: differential functions of Mint isoforms”. The Journal of Neuroscience 22 (17): 7340–51. (Sep 2002). doi:10.1523/JNEUROSCI.22-17-07340.2002. PMID 12196555. 
  48. ^ a b “The phosphotyrosine interaction domains of X11 and FE65 bind to distinct sites on the YENPTY motif of amyloid precursor protein”. Molecular and Cellular Biology 16 (11): 6229–41. (Nov 1996). doi:10.1128/mcb.16.11.6229. PMC 231626. PMID 8887653. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC231626/. 
  49. ^ a b “Novel cadherin-related membrane proteins, Alcadeins, enhance the X11-like protein-mediated stabilization of amyloid beta-protein precursor metabolism”. The Journal of Biological Chemistry 278 (49): 49448–58. (Dec 2003). doi:10.1074/jbc.M306024200. PMID 12972431. 
  50. ^ “Interaction of a neuron-specific protein containing PDZ domains with Alzheimer's amyloid precursor protein”. The Journal of Biological Chemistry 274 (4): 2243–54. (Jan 1999). doi:10.1074/jbc.274.4.2243. PMID 9890987. 
  51. ^ “X11L2, a new member of the X11 protein family, interacts with Alzheimer's beta-amyloid precursor protein”. Biochemical and Biophysical Research Communications 255 (3): 663–7. (Feb 1999). doi:10.1006/bbrc.1999.0265. PMID 10049767. 
  52. ^ “Interaction of the phosphotyrosine interaction/phosphotyrosine binding-related domains of Fe65 with wild-type and mutant Alzheimer's beta-amyloid precursor proteins”. The Journal of Biological Chemistry 272 (10): 6399–405. (Mar 1997). doi:10.1074/jbc.272.10.6399. PMID 9045663. 
  53. ^ “Association of a novel human FE65-like protein with the cytoplasmic domain of the beta-amyloid precursor protein”. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 93 (20): 10832–7. (Oct 1996). doi:10.1073/pnas.93.20.10832. PMC 38241. PMID 8855266. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC38241/. 
  54. ^ “Molecular cloning of human Fe65L2 and its interaction with the Alzheimer's beta-amyloid precursor protein”. Neuroscience Letters 261 (3): 143–6. (Feb 1999). doi:10.1016/S0304-3940(98)00995-1. PMID 10081969. 
  55. ^ “Interaction of cytosolic adaptor proteins with neuronal apolipoprotein E receptors and the amyloid precursor protein”. The Journal of Biological Chemistry 273 (50): 33556–60. (Dec 1998). doi:10.1074/jbc.273.50.33556. PMID 9837937. 
  56. ^ “APP-BP1, a novel protein that binds to the carboxyl-terminal region of the amyloid precursor protein”. The Journal of Biological Chemistry 271 (19): 11339–46. (May 1996). doi:10.1074/jbc.271.19.11339. PMID 8626687. 
  57. ^ “PAT1, a microtubule-interacting protein, recognizes the basolateral sorting signal of amyloid precursor protein”. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 95 (25): 14745–50. (Dec 1998). doi:10.1073/pnas.95.25.14745. PMC 24520. PMID 9843960. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC24520/. 
  58. ^ “Uncleaved BAP31 in association with A4 protein at the endoplasmic reticulum is an inhibitor of Fas-initiated release of cytochrome c from mitochondria”. The Journal of Biological Chemistry 278 (16): 14461–8. (Apr 2003). doi:10.1074/jbc.M209684200. PMID 12529377. 
  59. ^ “Human bleomycin hydrolase regulates the secretion of amyloid precursor protein”. FASEB Journal 14 (12): 1837–47. (Sep 2000). doi:10.1096/fj.99-0938com. PMID 10973933. 
  60. ^ “Coordinated metabolism of Alcadein and amyloid beta-protein precursor regulates FE65-dependent gene transactivation”. The Journal of Biological Chemistry 279 (23): 24343–54. (Jun 2004). doi:10.1074/jbc.M401925200. PMID 15037614. 
  61. ^ “Caveolae, plasma membrane microdomains for alpha-secretase-mediated processing of the amyloid precursor protein”. The Journal of Biological Chemistry 273 (17): 10485–95. (Apr 1998). doi:10.1074/jbc.273.17.10485. PMID 9553108. 
  62. ^ “CLAC: a novel Alzheimer amyloid plaque component derived from a transmembrane precursor, CLAC-P/collagen type XXV”. The EMBO Journal 21 (7): 1524–34. (Apr 2002). doi:10.1093/emboj/21.7.1524. PMC 125364. PMID 11927537. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC125364/. 
  63. ^ “Fibulin-1 binds the amino-terminal head of beta-amyloid precursor protein and modulates its physiological function”. Journal of Neurochemistry 76 (5): 1411–20. (Mar 2001). doi:10.1046/j.1471-4159.2001.00144.x. PMID 11238726. 
  64. ^ “Binding of gelsolin, a secretory protein, to amyloid beta-protein”. Biochemical and Biophysical Research Communications 258 (2): 241–6. (May 1999). doi:10.1006/bbrc.1999.0623. PMID 10329371. 
  65. ^ “An intracellular protein that binds amyloid-beta peptide and mediates neurotoxicity in Alzheimer's disease”. Nature 389 (6652): 689–95. (Oct 1997). doi:10.1038/39522. PMID 9338779. 
  66. ^ “Tyrosine phosphorylation of the beta-amyloid precursor protein cytoplasmic tail promotes interaction with Shc”. The Journal of Biological Chemistry 277 (19): 16798–804. (May 2002). doi:10.1074/jbc.M110286200. PMID 11877420. 
  67. ^ “Interaction of reelin with amyloid precursor protein promotes neurite outgrowth”. The Journal of Neuroscience 29 (23): 7459–73. (Jun 2009). doi:10.1523/JNEUROSCI.4872-08.2009. PMC 2759694. PMID 19515914. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2759694/. 

関連文献

[編集]

外部リンク

[編集]