アニエーネ川
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(アニオ川から転送)
アニエーネ川 | |
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ノメンターノ橋(ローマ)付近 | |
水系 | テヴェレ川水系 |
延長 | 99 km |
平均流量 | 35 m3/s |
流域面積 | 1414 km2 |
水源 | フィレッティーノ |
水源の標高 | 1075 m |
河口・合流先 | テヴェレ川(ローマ) |
流域 | イタリア |
アニエーネ川(アニエーネがわ、イタリア語: Aniene)は、イタリア中部のラツィオ州を流れる河川。ローマ旧市街の北側でテヴェレ川に合流する。古代には多くのローマ水道の水源として利用された。
名称
[編集]ラテン語ではアニオ川(Anio)。また、かつてはテヴェローネ川(Teverone)と呼ばれた。
地理
[編集]フィレッティーノ(フロジノーネ県北部)の山中に源を発する。スビアーコ、ヴィコヴァーロ、ティボリを経て、ローマ旧市街の北側、ポンテ・サラリオ(サラリオ橋) (Ponte Salario) 付近でテヴェレ川に合流する。
歴史
[編集]古代のローマ水道のうち4本(旧アニオ水道、マルキア水道、クラウディア水道、新アニオ水道)が、アニエーネ川とその支流を水源としていた。
アニエーネ川に架かる歴史的に著名な橋として、ポンテ・サラリオ、ポンテ・ノメンターノ (Ponte Nomentano) 、またスビアーコのポンテ・サンフランチェスコが挙げられる。これらの橋はいずれも塔を備えた構造で建設された(このうちポンテ・サラリオでは古い橋の構造は大きく失われた)。
スビアーコには、皇帝ネロによって3つのダム (Subiaco Dam) がつくられた。このダムは1305年に崩壊するまで、世界で最も高いダムであった[1][2][3]。
ギャラリー
[編集]脚注
[編集]- ^ Smith 1970, pp. 60f.; Smith 1971, p. 26
- ^ Schnitter 1978, p. 28
- ^ Hodge 1992, p. 87
参考文献
[編集]- Hodge, A. Trevor (1992), Roman Aqueducts & Water Supply, London: Duckworth, ISBN 0-7156-2194-7
- Schnitter, Niklaus (1978), “Römische Talsperren”, Antike Welt 8 (2): 25–32
- Smith, Norman (1970), “The Roman Dams of Subiaco”, Technology and Culture 11 (1): 58–68, doi:10.2307/3102810
- Smith, Norman (1971), A History of Dams, London: Peter Davies, ISBN 0-432-15090-0