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アトラスグローバル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アトラスジェットから転送)
アトラスグローバル
IATA
KK
ICAO
KKK
コールサイン
ATLASJET
設立 2001年3月14日
運航停止 2020年2月12日[1]
ハブ空港 アタテュルク国際空港
親会社 ETS(トルコ観光旅行グループ)
保有機材数 15機
就航地 18都市(チャーター除く)
本拠地 トルコ イスタンブール
代表者 Orhan Coskun
外部リンク http://www.atlasjet.com/en
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アトラスグローバル (AtlasGlobal) 、旧アトラスジェット (AtlasJet) は、トルコイスタンブールを拠点とする航空会社である[2]

歴史

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同社は2001年3月14日に設立され、2001年6月1日に運航を開始した。かつての社名は「アトラスジェット国際航空」 (Atlasjet International Airlines) であり、Öger Holdings の子会社であった。2004年にETSグループが株式45パーセントを取得し、2006年2月には Öger Holdings から株式を取得し90パーセントを保有していた[3]

2015年4月1日、ブランド名が「アトラスグローバル」に変更された[4][5]

2019年11月26日、資金繰りの悪化を理由に運航を一時停止[6]。これは2015年から2016年に遡るトルコでのクーデターテロによる旅行需要の低迷をきっかけとし、2018年下半期の急激なリラ安の影響を受けた国内旅行の減少などが要因とされた。こうした需要減による経営悪化は利益を確保し持ち直し始めていたものの、2016年と2017年に生じた損失をカバーするにはまだ十分でないとし、この間に経費削減のためのリストラ計画を進め、キャッシュフローを改善するとしていた[7]

2019年12月22日、イスタンブール発ロンドン行きのフライトを皮切りに運航を再開。

2020年2月14日、資金繰り難を理由に裁判所に破産法の適用を申請し、事実上倒産した[8]

就航都市

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主にイスタンブールのアタテュルク国際空港を拠点としてトルコ国内に14路線を持ち、国際路線においてもイギリスロンドン北キプロスエルジャン国際空港イングランドマンチェスターセルビアニシュに定期便を持つ他、ヨーロッパ各地にチャーター路線を有する[要出典]

保有機材

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アトラスグローバルのエアバスA320-200

2017年2月現在、アトラスグローバルが保有する機材は以下のとおりである[9][10]

アトラスグローバルの保有機材
機材 保有数 発注数 座席数 備考
C Y 合計
エアバスA319-100 1 8 126 134
エアバスA320-100 6[11] 8 156 164
エアバスA321 16 8
12
189
192
216
197
204
216
うちエアバスA321-100 2機、エアバスA321-200 14機
ボンバルディア CS300 15[12] TBA
合計 23 15

事件・事故

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アトラスジェット4203便墜落事故で喪失した機体。ワルシャワ・ショパン空港にて撮影(2007年)。
事故機のUR-AJC
  • 2017年7月27日、イスタンブール(トルコ)発エルジャン国際空港(北キプロス)行きのアトラスグローバル1010便(機材:エアバスA320、機体記号UR-AJC)は、離陸から約10分後、突然に機体のウィンドシールド全面に多数のヒビが入り、パイロットたちは完全に視界を失う事態に陥った。また、客席の窓もいくつかヒビが入った。機体は自動操縦の機能を失い、ウクライナ人の機長が手動で操縦せざるを得なくなった。すぐにもコックピットクルーはメーデーを管制官に通告し、アタテュルク国際空港へと引き返した。機体は着陸進入時に右へ少し傾きつつも接地し、無事滑走路35Lに降りた。離陸から緊急着陸まで25分間の出来事である。調査の結果、1010便には巨大な雹が衝突していたことが判明。機体のノーズコーンは雹が激しくぶつかったために見るも無残な状態になったが、1010便に搭乗していた乗員・乗客は127人全員が無事だった[15][16]

脚注

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  1. ^ Atlas Global files for bankruptcy”. 16 February 2020閲覧。
  2. ^ Headquarters And Call Center”. アトラスグローバル. 2017年2月20日閲覧。
  3. ^ “Directory: World Airlines”. フライト・インターナショナル: p. 80. (27 March 2007) 
  4. ^ Neue Marke Atlas Global: Atlasjet zeigt globale Ambitionen”. aeroTELEGRAPH (2015年3月12日). 2015年11月29日閲覧。
  5. ^ Turkey's Atlasjet to rebrand as AtlasGlobal next month”. ch-aviation (2015年3月17日). 2015年11月29日閲覧。
  6. ^ トルコのアトラスグローバル、12月21日まで定期便を運航停止 | FlyTeam ニュース”. FlyTeam(フライチーム). 2020年4月20日閲覧。
  7. ^ <新興国eye>トルコ航空アトラスグローバル、破産法の適用申請―航空当局 速報 | 株式新聞Web”. 注目株の株式新聞Web | ニュース・適正株価・銘柄情報. 2020年4月21日閲覧。
  8. ^ トルコの格安航空アトラスが破産申請 トルコ・運輸”. NNA.ASIA. 2020年4月20日閲覧。
  9. ^ Filo” (トルコ語). アトラスグローバル. 2017年2月23日閲覧。
  10. ^ “Global Airline Guide 2016 (Part Two)”. Airliner World (2016年11月): 34. 
  11. ^ ウクライナ籍の2機除く
  12. ^ Turkey's Atlasjet Signs for up to 15 Bombardier CS300 Airliners”. ボンバルディア. 2017年2月23日閲覧。
  13. ^ Atlasjet Flight 1011”. アビエーション・セーフティー・ネットワーク. 2017年2月20日閲覧。
  14. ^ Atlasjet Flight 4203”. アビエーション・セーフティー・ネットワーク. 2017年2月20日閲覧。
  15. ^ Pilot lands plane with 127 passengers 'blind' after hailstones shattered cockpit windscreen” (31 July 2017). 2018年1月31日閲覧。
  16. ^ Incident: Atlasglobal A320 near Istanbul on Jul 27th 2017, hail strike”. avherald.com. 2018年1月31日閲覧。

外部リンク

[編集]

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