2004年アテネオリンピックの野球競技・オーストラリア代表
獲得メダル | ||
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男子 野球 | ||
オーストラリア | ||
オリンピック | ||
銀 | 2004 | 野球 |
2004年アテネオリンピックの野球競技・オーストラリア代表(2004ねんアテネオリンピックのやきゅうきょうぎ・オーストラリアだいひょう)は、2004年8月15日から25日までギリシャのアテネ市内にあるオリンピック・ベースボール・センターで開催されたアテネオリンピックの野球競技に出場した野球オーストラリア代表である。
ジョン・ディーブルが2000年シドニー大会から引き続き代表監督を務め、マイナーリーグ所属選手15人、独立リーグ所属選手3人、国内セミプロリーグ所属選手4人、無所属1人に日本プロ野球所属のジェフ・ウィリアムスを加えた編成となった。
予選リーグの対日本戦では清水直行に5連打を浴びせるなど、9得点を挙げて勝利。また、対オランダ戦では2-22の大量得点差で7回コールドゲームを達成した。対カナダ戦では0-11で大敗したものの、4勝3敗で準決勝進出を決めた。準決勝の日本戦では、6回にブレンダン・キングマンが松坂大輔から先制の適時打を放ち、クリス・オクスプリングとジェフ・ウィリアムスの完封リレーで再び日本を下した。捕手のニルソンは、日本時代の経験を生かして研究しており、何度やっても勝てると発言していたという[1]。決勝戦の対キューバ戦では4回にフレデリク・セペダの2点本塁打で先制を許した。5回にポール・ゴンザレスがソロ本塁打を放ち、一塁二塁から出た大飛球はカルロス・タバレスが落球するも捕球の判定となり、フイになった[2]。6回には集中打で5点差にリードを広げられた。結果としてキューバには敗れたが銀メダルを獲得し、前大会までの最高7位からめざましい躍進を見せた。
試合結果
[編集]銀メダル(大会通算成績:5勝4敗)
予選リーグ
[編集]- 8月15日 ゲーム1、試合開始時刻:10:30(試合時間:2時間33分、入場者数:1,549人)
キューバ(1勝) | 4 - 1 | オーストラリア(1敗) |
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- 8月16日 ゲーム5、試合開始時刻:10:30(試合時間:2時間25分、入場者数:1,054人)
オーストラリア(2敗) | 0 - 3 | チャイニーズタイペイ(1勝1敗) |
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1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
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チャイニーズタイペイ | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 8 | 2 |
オーストラリア | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 1 |
- 8月17日 ゲーム11、試合開始時刻:18:30(試合時間:2時間25分、入場者数:996人)
イタリア(3敗) | 0 - 6 | オーストラリア(1勝2敗) |
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- 8月18日 ゲーム14、試合開始時刻:11:30(試合時間:3時間19分、入場者数:1,653人)
日本(3勝1敗) | 4 - 9 | オーストラリア(2勝2敗) |
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- 8月20日 ゲーム19、試合開始時刻:18:30(試合時間:2時間50分、入場者数:3,306人)
オーストラリア(3勝2敗) | 11 - 6 | ギリシャ(5敗) |
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- 8月21日 ゲーム23、試合開始時刻:18:30(試合時間:2時間14分、入場者数:1,475人)
オランダ(2勝4敗) | 2 - 22(7回コールド) | オーストラリア(4勝2敗) |
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- 8月22日 ゲーム28、試合開始時刻:19:30(試合時間:2時間43分、入場者数:3,121人)
オーストラリア(4勝3敗) | 0 - 11 | カナダ(5勝2敗) |
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準決勝
[編集]- 8月24日 試合開始時刻:11:30(試合時間:2時間43分、入場者数:3,532人)
日本(6勝2敗) | 0 - 1 | オーストラリア(5勝3敗) |
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決勝
[編集]- 8月25日 ゲーム32、試合開始時刻:20:00(試合時間:3時間14分、入場者数:6,950人)
オーストラリア(5勝4敗) | 2 - 6 | キューバ(8勝1敗) |
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出場選手
[編集]☆はシドニーオリンピックに出場。○は第1回WBCに出場。
野手はスタメンまたは途中出場の試合数、投手は先発またはリリーフ登板の試合数を記載。
ポジション | 背番号 | 氏名 | 所属球団 | 投 | 打 | 備考 | 起用法 |
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監督 | 24 | ジョン・ディーブル | --- | -- | -- | ||
コーチ | 2 | トニー・ハリス | --- | -- | -- | ||
33 | ポール・エリオット | --- | -- | -- | |||
34 | フィリップ・デイル | --- | -- | -- | |||
投手 | 3 | ジェフ・ウィリアムス | 阪神タイガース | 左 | 右 | リ×4 | |
11 | ライアン・ローランドスミス | シアトル・マリナーズ傘下A+ | 左 | 左 | ○ | リ×4 | |
19 | リッチ・トンプソン | アナハイム・エンゼルス傘下A+ | 右 | 右 | ○ | リ×2 | |
20 | ウェイン・オウ | ニューヨーク・メッツ傘下A+ | 右 | 右 | リ×3 | ||
27 | グレアム・ロイド | 無所属(査証取得の関係) | 左 | 左 | リ×4 | ||
28 | ジョン・スティーブンス | ボストン・レッドソックス傘下AAA | 右 | 右 | 先×3 | ||
31 | クレイグ・アンダーソン | シアトル・マリナーズ傘下AAA | 左 | 左 | ○ | 先×2 | |
35 | クリス・オクスプリング | サンディエゴ・パドレス傘下AAA | 右 | 左 | 先×2 | ||
39 | フィル・ストックマン | アリゾナ・ダイヤモンドバックス傘下AA | 右 | 右 | ○ | 先×1、リ×2 | |
40 | エイドリアン・バーンサイド | デトロイト・タイガース傘下AAA | 左 | 右 | ○ | 先×1 | |
捕手 | 7 | アンディ・アティング | クイーンズランド・ラムズ(国内リーグ) | 右 | 両 | ス×6、途×2 | |
14 | デーブ・ニルソン | クイーンズランド・ラムズ(国内リーグ) | 右 | 左 | ☆○ | ス×8 | |
16 | ベン・ウィグモア | サウスオーストラリア(国内リーグ) | 右 | 右 | 途×3 | ||
内野手 | 4 | ギャビン・フィングルソン | ニューヘイブンカウンティ・カッターズ(独立リーグ) | 右 | 両 | ス×9 | |
5 | ブレット・タンブリーノ | ミネソタ・ツインズ傘下A+ | 右 | 両 | ス×4、途×5 | ||
6 | ロドニー・バン・ブイゼン | ロサンゼルス・ドジャース傘下A+ | 右 | 右 | ☆○ | ス×9 | |
18 | グレン・ウィリアムス | トロント・ブルージェイズ傘下AAA | 右 | 両 | ☆○ | ス×9 | |
22 | ブレンダン・キングマン | ブロックトン・ロックス(独立リーグ) | 右 | 右 | ○ | ス×8、途×1 | |
23 | ポール・ゴンザレス | クイーンズランド・ラムズ(国内リーグ) | 右 | 左 | ☆ | ス×5、途×2 | |
26 | クレイグ・ルイス | ブロックトン・ロックス(独立リーグ) | 右 | 右 | リ×2 ス×5、途×1 | ||
外野手 | 8 | トレント・オルテン | ミネソタ・ツインズ傘下A+ | 左 | 左 | ○ | ス×2、途×3 |
10 | ニック・キンプトン | アナハイム・エンゼルス傘下A+ | 左 | 左 | 途×4 | ||
17 | ブレット・ロンバーグ | ボストン・レッドソックス傘下AA | 左 | 左 | ☆○ | ス×9 | |
25 | トム・ブライス | シカゴ・ホワイトソックス傘下A+ | 左 | 左 | ○ | ス×7、途×2 |