グアイアズレンスルホン酸
表示
(アズレンスルホン酸から転送)
IUPAC命名法による物質名 | |
---|---|
| |
データベースID | |
CAS番号 | 6223-35-4 |
ATCコード | S01XA01 (WHO) |
PubChem | CID: 23669592 |
KEGG | D02075 |
ChEMBL | CHEMBL1837010 |
化学的データ | |
化学式 | C15H17NaO3S |
分子量 | 300.35 g·mol−1 |
| |
|
グアイアズレンスルホン酸ナトリウム[1](Sodium guaiazulenesulfonate)またはアズレンスルホン酸ナトリウム または ナトリウムグアレナート(Sodium gualenate)は、抗炎症作用を持つ医薬品の一つである。含嗽剤(うがい薬)、点眼剤、散剤などの剤形がある。アズレンの誘導体グアイアズレンのスルホン酸塩であり、色は青い。
効能・効果
[編集]- 含嗽剤[2]:咽頭炎、扁桃炎、口内炎、急性歯肉炎、舌炎、口腔創傷
- 点眼剤[3]:急性結膜炎、慢性結膜炎、アレルギー性結膜炎、表層角膜炎、眼瞼縁炎、強膜炎
- 散剤・錠剤 (L-グルタミン配合剤)[4]:胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎
副作用
[編集]重大な副作用は知られていない。
- 含嗽剤:口中の荒れ感(0.1%)
- 点眼剤:眼瞼の腫脹,発赤,瘙痒感(0.1%未満)
- 散剤・錠剤:悪心、嘔吐、便秘、下痢、腹痛、膨満感、顔面紅潮(5%未満 )等
作用機序
[編集]グアイアズレンスルホン酸は、in vitro において白血球遊走阻止作用や、肥満細胞からのヒスタミン遊離抑制作用を示す[5]。また、その作用は下垂体-副腎系を介さず、炎症組織に対する直接的な局所作用であると考えられている[5]。
参考資料
[編集]- ^ “KEGG DRUG: ナトリウムグアレナート”. www.kegg.jp. 2021年5月18日閲覧。
- ^ “含嗽用ハチアズレ顆粒 添付文書”. www.info.pmda.go.jp. PMDA. 2021年5月18日閲覧。
- ^ “AZ点眼液0.02% 添付文書”. www.info.pmda.go.jp. PMDA. 2021年5月18日閲覧。
- ^ “マーズレンS配合顆粒 添付文書”. www.info.pmda.go.jp. PMDA. 2021年5月18日閲覧。
- ^ a b “アズノールうがい液4%” (PDF). 日本新薬 (2011年1月). 2015年3月18日閲覧。