アイリス (列車)
アイリス | |
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概要 | |
種類 | 快速列車 |
前身 | 快速「せたな」 |
運行開始 | 1987年(昭和62年)3月16日[1] |
運行終了 |
2000年(平成12年)3月11日(下り) 2016年(平成28年)3月26日(上り)[報道 1] |
旧運営者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
路線 | |
起点 | 長万部駅 |
終点 | 函館駅 |
使用路線 | 函館本線 |
技術 | |
車両 |
キハ40系気動車 (函館運輸所) |
軌間 | 1,067 mm |
電化 |
※気動車使用のため電気動力不使用、下記は運行区間の電化状態 非電化(長万部 - 五稜郭間) 交流20,000 V・50 Hz(五稜郭 - 函館間) |
運行速度 | 最高95 km/h |
アイリスは、かつて北海道旅客鉄道(JR北海道)が長万部駅 - 函館駅間を函館本線経由で運転していた快速列車である。
本項では、「アイリス」の前身であり、かつて主に函館駅 - 長万部駅・瀬棚駅間を函館本線・瀬棚線経由で運行していた急行「せたな」(後に快速に格下げ)についても記述する。
快速「アイリス」
[編集]概要
[編集]快速「せたな」の函館駅 - 長万部駅間を存続する形で運行を開始した。「せたな」のダイヤをほぼ受け継いでおり、朝に上り(長万部発函館行き)、夕方に下り(函館発長万部行き)が運行されていた。
下り列車が2000年(平成12年)3月11日、上り列車が2016年(平成28年)3月26日にそれぞれ普通列車に格下げされ、事実上廃止された。
運行概況
[編集]最後の運行の時点では、長万部駅→函館駅間で1日1本運行されており、両駅間を約2時間で結んでいた。
停車駅
[編集]- 廃止直前の停車駅
長万部駅 - 中ノ沢駅 - 国縫駅 - 黒岩駅 - 山崎駅 - 八雲駅 - 落部駅 - 森駅 - 大沼公園駅 - 七飯駅 - (各駅に停車) - 函館駅
- 下り列車(1999年時点)
函館駅 - (各駅に停車) - 七飯駅 - 大沼駅 - 大沼公園駅 - 赤井川駅 - 駒ヶ岳駅 - 東山駅 - 姫川駅 - 森駅 - 落部駅 - 八雲駅 - 山崎駅 - 黒岩駅 - 国縫駅 - 中ノ沢駅 - 長万部駅
- 下り列車は藤城支線経由で運転。
- 大沼駅・赤井川駅・駒ヶ岳駅・東山駅・姫川駅は下り列車のみ停車。
- 運行開始当初、桔梗駅と大中山駅は上下とも、山崎駅と黒岩駅は下り列車のみ通過していたが、1990年代後半に停車することになった。
使用車両
[編集]キハ40系気動車の1両編成が充当され、ワンマン運転を行っていた。
沿革
[編集]- 1987年(昭和62年)3月16日:快速「せたな」の代替列車として函館駅 - 長万部駅間に快速「アイリス」運行開始[1]。
- 2000年(平成12年)3月11日:「アイリス」の下り列車(函館発長万部行き)が普通列車に格下げされ、廃止。
- 2016年(平成28年)3月26日:「アイリス」の上り列車(長万部発函館行き)が普通列車へ格下げされ、廃止[報道 1]。
急行→快速「せたな」
[編集]概要
[編集]1966年(昭和41年)10月1日に運行開始した急行「せたな」は、1984年(昭和59年)2月1日に快速に格下げされ、1987年(昭和62年)3月16日の瀬棚線廃止に伴って廃止された[1]。
運行概況
[編集]国縫駅で長万部発着編成と瀬棚発着編成を分割・併合していた。また、1972年(昭和47年)3月15日から1980年(昭和55年)9月30日までは、下り列車が函館駅 - 札幌駅間の急行「すずらん」と併結して運転されていた。当初は国縫駅で瀬棚駅行きの編成を分割し、終点の長万部駅で「すずらん」から切り離されていたが、1975年(昭和50年)3月10日には下り列車の全編成が瀬棚行きとなり、分割は国縫駅のみで行われていた。
停車駅
[編集]使用車両
[編集]キハ21形・キハ22形・キハ24形による3両編成で運行された。
沿革
[編集]- 1966年(昭和41年)10月1日:函館駅 - 長万部駅・瀬棚駅間を函館本線・瀬棚線経由で運行する運行する急行「せたな」が運行開始。
- 1968年(昭和43年)12月1日:上り列車の瀬棚線区間を普通列車に格下げ。
- 1971年(昭和46年)7月1日:下り列車の瀬棚線区間を普通列車に格下げ。
- 1972年(昭和47年)3月15日:このときのダイヤ改正に伴い、以下のように変更する。
- 1975年(昭和50年)3月10日:下り列車を全編成瀬棚駅行きとする。
- 急行区間は国縫駅まで。「すずらん」との分割は国縫駅で行う。
- 1980年(昭和55年)10月1日:ダイヤ改正により「すずらん」との併結を終了。下りは再び長万部駅・瀬棚駅行きになる。
- 以前と同様に函館駅→長万部駅間が急行、国縫駅→瀬棚駅間は普通列車として運転。
- 1982年(昭和57年)11月15日:ダイヤ改正により、下り列車の運行経路が函館駅→長万部駅→瀬棚駅間に変更される(急行区間は長万部駅まで)。このため、国縫駅 - 長万部駅間は重複運転となった。また、上下とも停車駅に落部駅が追加された。
- 1984年(昭和59年)2月1日:「せたな」を快速に格下げ(使用車両はキハ22形のまま)。
- 1986年(昭和61年)11月1日:上り列車の熱郛始発編成を長万部始発に変更。
- 1987年(昭和62年)3月16日:瀬棚線廃止に伴い、快速「せたな」廃止[1]。
脚注
[編集]出典
[編集]報道発表資料
[編集]- ^ a b 『3月26日以降の普通列車時刻について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2016年2月8日。オリジナルの2016年3月20日時点におけるアーカイブ 。2016年3月20日閲覧。