くりきん ナノアイランドストーリー
このフィクションに関する記事は、全体として物語世界内の観点に立って記述されています。 |
ジャンル | アドベンチャーRPG |
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対応機種 | ニンテンドーDS |
開発元 | メディアカイト |
発売元 | 任天堂 |
人数 | 1~2人 |
メディア | DSカード |
発売日 | 2007年5月24日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
『くりきん ナノアイランドストーリー』は、メディアカイトが開発し任天堂より2007年5月24日に発売されたニンテンドーDS用ソフト。ジャンルはアドベンチャーRPG。
「キン」という微生物たちが生息する島「ナノアイランド」を舞台とする作品で、島の人々は「キン」と共生し、その力を利用しながら生活している。「キン」について学ぶ学校「ナノアカデミー」に転校してきた主人公は、クラスメイト達との交流を深めながら「キン」の採取に取り組んでいく。
キンの特徴
[編集]ステータス
[編集]キンの持つ数値データ。後述の「キンバトル」に関係する。HPと攻撃力のみ、キンのレベルが上がるとともに上昇する。
- HP
- キンの耐久力。相手の攻撃によって減り、0以下になった場合、キンは消滅する。
- 攻撃力
- キンの攻撃力。高いほど攻撃時に相手に多くのダメージが与えられる。
- 防御力
- 被ダメージを軽減する能力。値が15なら、相手の攻撃での被ダメージを15%軽減できる。
- 増殖力
- キンの増殖力を示す。高ければ高いほど短時間に多く増殖する。能力値は1~254。 増えるには一定時間停止する必要があるため、その間に移動や攻撃を行うと増殖までの時間が戻ってしまい、増えない。
- 移動速度
- ステータス画面では確認不可。キンの移動するスピード。
また、この5つのステータスのほかに「やる気」があり、これがなくなったキンは移動以外の一切の行動をしなくなる。画面を拡大しキンそのものをタッチするかしばらく移動させると回復することができる。
サイズ
[編集]S,M,Lの三段階があり、それぞれ高い能力、低い能力に傾向がある。
基本的にサイズが大きいほど攻撃力、攻撃速度、HPが上がる。
- Sサイズ
- 小型のキン。ほとんどの種類の増殖力が200を超えるため増えやすく、移動速度も速いものが多い。半面攻撃力とHPは低い。
- Mサイズ
- 中型のキン、能力もSとLの間のバランスの良い種が多い。
- Lサイズ
- 大型のキン、数は16種類と非常に少ない。基本的に攻撃力、HP度が高く、その反面、移動速度と増殖力は低い傾向があるが、個性的な種が多い。
適正環境
[編集]キン同士を戦わせるシャーレの環境。
温度を表す「℃」と、酸性かアルカリ性を表す「pH」がある。増殖力に影響し、適正なら増殖力は20%上がり、不適正なら増殖力は20%下がる。
ただし℃が「中温」、pHが「中性」のキンは環境の効果を一切受けないため、能力が変わらない。
シャーレがノーマルになると、中温、中性以外の適正環境を持つキンでも環境補正は一切受けられない。
属性
[編集]キンは「ソリッド系」「エッジ系」「ヴェール系」の3属性に割り当てられている。
三すくみの関係(ソリッド系>エッジ系>ヴェール系>ソリッド系)となっており、相性が合う場合は相手の防御力を無視した上に、自分の攻撃力が1.5倍になる補正がつけられる。
キンの種類
[編集]キンにはIDが割り振られており、全部で128種類(配信含む)存在する。大まかに分けて4つの種類がある。
各キンは現実世界の「花言葉」に該当する「キンことば」を持っている。
- 原生キン
- ナノアイランド島の様々な場所でスポイトを使い「サイシュ」して入手できるキンの総称。もっとも一般的なキン。
- くりキン
- 最も多く分布するキン。するどいせん毛を逆立てて攻撃する。以前は「うに」だと信じられていたが研究が進み「くり」だということが分かった。
- パッケージにも大きく描かれている「キン」であり、本作品のイメージキャラクターのような扱い。
- 新種キン
- 特定のキンが融合して誕生する種類。キン同士でバトルを行い勝利すると、戦闘終了後に自分のキンが相手のキンと融合する事がある。
- キンオブゴット
- 本作品のストーリーの重要な鍵を握るキン。
- NPCが使用しない新種キン同士の融合で生まれるため、入手には通信プレイが必要。
- コユウキン
- ゲーム開始時に入手するキン。主人公の体に宿るキンで、「チュウシュツ」を行うことで取り出すことが出来る。全滅した場合でも、再度『チュウシュツ』を行えば入手できるが、全滅前よりレベルが少し下がる。
- SサイズとMサイズしかおらず、どの種も移動速度は最速。「ひっさつわざ」も能力上昇系である。
- どのコユウキンになるかは主人公の名前と性別、使用しているDS本体で決まる。
- かくれキン
- DSステーションでダウンロードすることにより入手可能なキン。2007年8月23日~9月5日まで配信されていた。
- 2007年6月23日~24日にかけて行われた『第26回ワールドホビーフェア』では先行配信された。
キンバトル
[編集]キンバトルとは、プレイヤーと相手が持っているキンを用いて戦うことである。勝負に勝つと、経験値がもらえ、負けるとキンの数が減ってしまう。
相手のキンを全滅させればそのキンが手に入り、逆に自分のキンが全滅させられてしまうと、そのキンがシャーレから消えてしまう。
ルール
[編集]キンバトルには、「ノーマル」「全滅」「ボス」「ゴール」の四つがある。
- ノーマル
- 一番一般的なルール。自分のキンと相手のキンの数を競うルール。上画面下部にゲージが表示され、その面積、勢力が多いほうが勝利する。
- 全滅
- 相手のキンを全滅させることによって勝利するルール。どちらも全滅しなかった場合は引き分けになる。上画面下部に相手のキンの数が表示される。
- ボス
- キンのうちの一匹(2キンバトルの場合はAキン)が巨大化し、そのキンを倒したほうが勝ちとなる。上画面下部にゲージが表示されるが、さほど意味はない。
- ゴール
- それぞれのキンのそばにゴールがあり、相手のゴールに入れた点数を競うルール。Sキンは1点、Mキンは5点、Lキンは10点である。2種類あるシャーレのうち、バスケタイプはゴールが狭く、サッカータイプはゴールが広い。上画面下部にはそれぞれの点数が表示される。
環境
[編集]前記したキンの持つ適正環境が影響する。
「ノーマル」「高温」「低温」「アルカリ」「酸」があり、それぞれのキンの適正によって増殖力が変化する。
技玉
[編集]ゲーム中盤から登場する、キンの「ひっさつわざ」を発動させるアイテム。バトル中、一定時間ごとに「技玉」が出現し、これをキンが攻撃することでそのキンの持っている「ひっさつわざ」が発動する。
- セメルミン
- 発動させた側のキンの攻撃力が一定時間アップする。
- マモルミン
- 発動させた側のキンが一定時間防御力UPになるが、実質的には相手の攻撃が効かなくなる。
- フエルミン
- 発動させた側のキンの増殖力が一定時間上がり、さらに相手のキンが全て「やる気無し」の状態になる。
- ナノトルネード
- 発動させた一定時間後、白い煙が渦巻き状に広がり、一定範囲の相手のキンにダメージを与える。
- ポイズンブラスト
- 発動させた一定時間後、紫の煙がX状に広がり、一定範囲の相手のキンにダメージを与える。
- 非常に攻撃範囲が広く、シャーレの半分以上は覆いつくされる。端の方はダメージが低い。
- キリングポム
- 発動させた一定時間後、橙の煙が霧状に広がり、一定範囲のキンにダメージを与える。ポイズンフラストより威力は高いが、自分のキンも巻き込まれる。
- オヤスミン
- 発動させてから一定時間、相手のキンがすべて硬直状態になる。攻撃も増殖もしなくなるため、一定時間は一方的な攻撃が可能。
テーマ曲
[編集]- オープニングテーマ「くるくるくりくり」
- 作詞:飼沼丞二 / 作曲:ump-tmp / 編曲:岩崎健一郎 / 歌:クリスタルキング
- エンディングテーマ「奇跡のチカラ」
- 作詞:飼沼丞二 / 作曲:ump-tmp / 編曲:岩崎健一郎 / 歌:クリスタルキング
漫画作品
[編集]- くりきん ナノアイランドストーリー(鵺りつき) - 『ファミ通DS+Wii』(エンターブレイン)別冊付録「ファミ2コミック」で、2007年7月号から2008年2月号まで連載