たたき網漁
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(かち網漁から転送)
たたき網漁(たたきあみりょう)とは、福井県若狭町の三方湖に伝わる伝統漁法[1][2]。若狭の冬の風物詩となっている[3]。
冬期に湖底に潜む魚(主にコイやフナ)に対し青竹(竹竿)で水面を叩いて驚かせ、仕掛けた刺し網[4]に追い込み獲る漁法で、大正時代から伝わるとも[5]、江戸時代から伝わる[6]ともいわれ、日本では珍しくなった漁法である[1]。竹竿の長さは約4メートル[7]乃至、約5メートル[6]。船は小さな川船で、現代では船外機も用いるが[1]、手漕ぎの場合もある[8][9]。
福井県若狭町の地元では「たたく」の方言から、たたき網漁を「かち網漁」ともいう[8]。 漁期は11月中旬又は12月初め頃[1]から始まり、3月末頃までで、“網下ろし”といわれる初漁日は大安の日が選ばれる[8]。 たたき網漁に用いる網の目の大きさは13-16cmの間で、5ミリ-1センチ間隔で異なる目の大きさの網が何種類も用意され、乱獲を防ぐために、その年の幼魚の生育具合で網を替える[2]。 近年は、オオクチバスやブルーギルなどの侵略的外来生物の防除も担っている[10]。
脚注
[編集]- ^ a b c d トピックス バシャーン!冬の風物詩(12/6)若狭町。
- ^ a b ふくい「食」の風景 - たたき網漁 Archived 2016年3月4日, at the Wayback Machine.『旬の里ふくい』2003、Vol.07、福井県農林水産部農林水産振興課
- ^ 北陸の魅力を伝える「知られざる北陸の食」 - 北陸の魚介類 - 鯉
- ^ 三方湖で冬告げる「たたき網漁」 湖面に水しぶき舞う 経済 福井のニュース :福井新聞 Archived 2013年12月5日, at the Wayback Machine.2013年12月2日午前7時07分
- ^ 旬の里ふくい_食菜ニュース - ラムサール条約湿地、三方湖で行われる「たたき網漁」 Archived 2016年3月4日, at the Wayback Machine.2005~2006 Winter
- ^ a b 時事ドットコム:伝統のたたき網漁始まる=福井県若狭町2011/12/14-08:00
- ^ 朝日新聞デジタル:(響紀行)湖面に御免 冬眠打破 - カルチャー2013年2月9日
- ^ a b c たたき網漁 三方湖|福井県観光連盟ホームページ ふくいドットコム
- ^ asahi.com:伝統の「たたき網漁」始まる 福井・三方湖 - 秋特集2006年11月26日
- ^ 三方五湖自然再生事業実施計画(2/2) 3.3 侵略的外来生物への対策 (PDF) 平成25年3月、発行 三方五湖自然再生協議会事務局、編集 三方五湖自然再生協議会(環境省公表)
外部リンク
[編集]- わたしたちのまちの風景 - 三方湖のたたき網漁(若狭町)(PDF、写真) - グラフふくい平成22年12月号
- 若狭町による紹介、漁の動画 - 若狭町
- 音のソノリティ(音声) - 日本テレビ
- 三方五湖 魚類 - 三方五湖の恵み[リンク切れ](PDF) - 福井県海浜自然センター