おうし座シータ星
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おうし座θ1星[1] θ1 Tauri | ||
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星座 | おうし座 | |
見かけの等級 (mv) | 3.840[1] | |
分類 | 分光連星[1] | |
位置 元期:J2000.0[1] | ||
赤経 (RA, α) | 04h 28m 34.49209s[1] | |
赤緯 (Dec, δ) | +15° 57′ 44.2832″[1] | |
赤方偏移 | 0.000129[1] | |
視線速度 (Rv) | 38.79 km/s[1] | |
固有運動 (μ) | 赤経: 104.97 ミリ秒/年[1] 赤緯: -15.14 ミリ秒/年[1] | |
年周視差 (π) | 21.4183 ± 0.3457ミリ秒[1] (誤差1.6%) | |
距離 | 152 ± 2 光年[注 1] (46.7 ± 0.8 パーセク[注 1]) | |
絶対等級 (MV) | 0.5[注 2] | |
物理的性質 | ||
スペクトル分類 | G9IIIFe-0.5 [1] | |
色指数 (B-V) | +0.95[2] | |
色指数 (U-B) | +0.73[2] | |
他のカタログでの名称 | ||
おうし座77番星[1] BD +15 631[1] Gaia DR2 3312748824191278208[1] HD 28307[1] HIP 20885[1], HR 1411[1] SAO 93955[1] |
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■Template (■ノート ■解説) ■Project |
おうし座θ2星[3] θ2 Tauri | ||
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仮符号・別名 | Chamukuy[4] | |
星座 | おうし座 | |
見かけの等級 (mv) | 3.410[3] 3.35 - 3.42(変光)[5] | |
変光星型 | DSCTC+Eと推測[5] | |
位置 元期:J2000.0[3] | ||
赤経 (RA, α) | 04h 28m 39.74455s[3] | |
赤緯 (Dec, δ) | +15° 52′ 15.1226″[3] | |
赤方偏移 | 0.000130[3] | |
視線速度 (Rv) | 38.90 km/s[3] | |
固有運動 (μ) | 赤経: 103.330 ミリ秒/年[3] 赤緯: -18.625 ミリ秒/年[3] | |
年周視差 (π) | 20.8354 ± 0.3731ミリ秒[3] (誤差1.8%) | |
距離 | 157 ± 3 光年[注 1] (48 ± 0.9 パーセク[注 1]) | |
絶対等級 (MV) | 0.0[注 2] | |
θ2星の位置
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物理的性質 | ||
スペクトル分類 | A7III [3] | |
色指数 (B-V) | +0.18[6] | |
色指数 (U-B) | +0.13[6] | |
他のカタログでの名称 | ||
おうし座78番星[3] BD +15 632[3] Gaia DR2 3312744219987686144[3] HD 28319[3] HIP 20894[3], HR 1412[3] SAO 93957[3] |
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■Template (■ノート ■解説) ■Project |
おうし座θ星(おうしざシータせい、θ Tau, θ Tauri)は、おうし座の二重星であり、ヒアデス星団のメンバーである。
5.62′離れた2つの星から構成される。視差の測定から、おうし座θ1星は地球から約152光年、おうし座θ2星は約157光年の距離に位置すると推定されている。
Jim Kalerは、θ1とθ2が実際の連星であるかどうかわからないとする一方、次のように述べている[7]。測定された2星の距離の差 約4光年は、多分に連星ではない事を示唆している[7]。もし距離に誤差があり、同じ距離にあったと仮定すると、16,000 AU以上離れ周期70万年以上となるが、互いの重力作用により、このような連星系は存在しえない[7]。
おうし座θ1星は、橙色の巨星である。一方、おうし座θ2星は、白色の巨星でたて座δ型変光星であり、光度は約1.82時間の周期で+3.35から+3.42まで変化する[5]。
どちらの恒星も分光連星であり、少なくとも1つの暗い伴星を持っている。おうし座θ1星は0.082″、少なくとも4光年離れたところに7等星を伴っている。おうし座θ2星は0.005″、少なくとも2光年離れたところに6等星を伴っており、141日で公転している。
名称
[編集]ユカテコ語では、この恒星は小鳥の名前であるChamukuyと呼ばれている[8][9]。2017年9月5日、国際天文学連合の恒星の命名に関するワーキンググループ (Working Group on Star Names, WGSN) は、Chamukuyをおうし座θ2星Aaの固有名として正式に承認した[4]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s “Results for tet01 Tau”. SIMBAD Astronomical Database. CDS. 2018年7月1日閲覧。
- ^ a b Hoffleit, D.; Warren, W. H., Jr. (1995-11). “Bright Star Catalogue, 5th Revised Ed.”. VizieR On-line Data Catalog: V/50. Bibcode: 1995yCat.5050....0H .
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r “Results for tet02 Tau”. SIMBAD Astronomical Database. CDS. 2018年7月1日閲覧。
- ^ a b “IAU Catalog of Star Names (IAU-CSN)”. 国際天文学連合 (2017年11月19日). 2018年2月4日閲覧。
- ^ a b c “GCVS”. Results for tet02 Tau. 2015年10月5日閲覧。
- ^ a b Hoffleit, D.; Warren, W. H., Jr. (1995-11). “Bright Star Catalogue, 5th Revised Ed.”. VizieR On-line Data Catalog: V/50. Bibcode: 1995yCat.5050....0H .
- ^ a b c James B. Kaler. “THETA-2”. STARS. 2018年7月2日閲覧。
- ^ Susan Milbrath (1999). Star gods of the Maya: astronomy in art, folklore, and calendars. University of Texas Press. p. 253. ISBN 978-0-292-75225-2
- ^ "IAU Approves 86 New Star Names From Around the World" (Press release). 国際天文学連合. 11 December 2017. 2018年2月4日閲覧。