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いすみ鉄道いすみ350型気動車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
いすみ鉄道いすみ350型気動車
いすみ350形
(2021年11月 城見ヶ丘駅 - 上総中川駅間)
基本情報
製造所 新潟トランシス
主要諸元
軌間 1067 mm
最高運転速度 95 km/h
車両定員 125名(座席44名)
自重 30.7t
全長 18500 mm
車体長 18000 mm
全幅 3200 mm
車体幅 2800 mm
全高 3925 mm
車体高 3650 mm
車体 鋼製
台車 動台車:NF01MD形(2軸駆動台車)
従台車:NF01MT形
機関 コマツディーゼル製横形直噴式ディーゼル機関SA6D125HE-1形
機関出力 355PS/2100rpm
変速機 日立ニコトランスミッション製TACN22-1629形
変速段 変速1段・直結2段自動切替
搭載数 1基 / 両
制動装置 常用:電気指令式空気ブレーキ
保安:直通予備ブレーキ
抑速:機関・排気ブレーキ
保安装置 ATS-SN形デッドマン装置列車無線装置ワンマン運転対応・運転状況記録装置
備考 [1]
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いすみ鉄道いすみ350型気動車(いすみてつどういすみ350がたきどうしゃ)は、いすみ鉄道2013年(平成25年)2月1日に営業運転を開始した気動車(ディーゼル動車)である。いすみ300型と同様に鳥塚亮社長のブログで導入が発表された[2]

導入経緯

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本形式は、開業時から運用されてきたいすみ200'型が老朽化したことから、その代替として2013年から導入した軽快気動車で、同時期に導入されたいすみ300型がクロスシート・トイレ付であるのに対し、ロングシート・トイレなしで2両(351, 352)が製造された[3]

いすみ鉄道は従来から「ムーミン列車」の運転を行ったり、元日本国有鉄道(国鉄)のキハ52形キハ28形を譲り受けて運転したりして観光客の利用促進を行ってきたが、これらと並んだ際に見栄えの良い車両とすることを目指した。

いすみ鉄道社長(当時)の鳥塚亮は、かつてキハ52形を製造した新潟トランシス(旧・新潟鐵工所)に対し、いすみ300型をベースにキハ52形風の外観とする設計変更を提案した。何度もの交渉や試行錯誤を経て製造が決定し、完成したのが本形式である[2]。結果として、この車両のデザインは鳥塚の意向が反映されたものとなった。

2015年(平成27年)には本形式と同様の外観ながら、イベントに対応するためいすみ300型同様のトイレ付き・クロスシートとしたキハ20 1303を導入した。このため、同車両はいすみ300型に分類される。

車両構造

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エンジン・台車などの走行機器はいすみ300型と同一のNDCであるが、車体は上記のように国鉄キハ52形に似せた外観としており、前面窓・貫通扉前照灯尾灯の形状と配置、屋根部の色などをキハ52形などのキハ20系気動車に似せている。側面窓の配置もいすみ300型と異なっている。

車内はバリアフリー対応として車椅子スペースとスロープ、イベント列車としての使用に備え座席前に簡易テーブルを固定できる設備と簡易手洗い器を設けている。

なお、351と352では、前照灯のケースに差異が見られる。

脚注

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  1. ^ 鉄道ピクトリアル(通巻881号)2013年10月臨時増刊号「鉄道車両年鑑2013年版」 鉄道図書刊行会
  2. ^ a b いすみ鉄道 社長ブログ. “いすみ350形誕生秘話(2013年3月28日エントリー)”. 2015年4月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月3日閲覧。
  3. ^ 交通新聞社. “いすみ鉄道 新型気動車いすみ350形を導入”. 2016年7月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月3日閲覧。