アーサ汁
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アーサ汁(アーサじる[1])は、沖縄県の郷土料理。ヒトエグサと島豆腐を使った汁物のこと。アーサー汁[2][3]、アーサ(アーサー)スープ[4][5][6]とも呼ばれる。
概要
[編集]魚からとった出汁に豆腐とアーサを刻んで入れ、塩、醤油、味噌などで仕上げ、吸い物とする[7]。家庭料理として作られるほか、定食でも提供される[8][9]。八重山では「ゆくずる」と呼び、ハレの日の場にて供されることもある[9]。
沖縄地方ではヒトエグサ、アオサ、アナアオサ等の緑藻を総じてアーサと呼ぶが、食用とされるのはヒトエグサである[10][11]。ヒトエグサは他の海藻よりも高タンパク質でより多くの食物繊維を含有し、ビタミンCも豊富である。カルシウム、ミネラルも多く含有する[12]。春先に採取し乾燥したものが年間を通じて流通しており、天ぷら、卵焼き、粥、ジューシーなどにも用いられる沖縄では一般的な食材である。
脚注
[編集]- ^ 『日本の食生活全集47 聞き書 沖縄の食事』 p.139
- ^ 『世界の温泉&SPAリゾート』サンブックス、2002年、49頁。
- ^ 『ことりっぷ 石垣・竹富・西表・宮古島』昭文社、2018年、40,48,74頁頁。
- ^ “沖縄県の郷土料理” (PDF). 新宿区立江戸川小学校. 2018年5月14日閲覧。
- ^ “離島漁業再生支援交付金 第2期対策活動事例集” (PDF). 水産庁. p. 45. 2018年6月1日閲覧。
- ^ 『沖縄 完全版2019』JTBパブリッシング、2018年、200頁。
- ^ 『日本の食生活全集47 聞き書 沖縄の食事』 p.52,93,281
- ^ アーサ汁 【郷土料理ものがたり】
- ^ a b 『日本の食生活全集47 聞き書 沖縄の食事』 p.281
- ^ “泡瀬地区環境学習用教材 講師用資料” (PDF). 沖縄市. 2018年5月19日閲覧。
- ^ 首里那覇方言データベース
- ^ ぐるなびおきなわ版 - アーサー汁
参考文献
[編集]- 「日本の食生活全集 沖縄」編集委員会、『日本の食生活全集47 聞き書 沖縄の食事』、(1988)、農山漁村文化協会