ポンポン山 (近畿)
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ポンポン山(ぽんぽんやま)は、近畿地方に位置する標高679mの山で、高槻市及び西京区の最高峰である。京都府京都市西京区と大阪府高槻市の境界に位置する。山頂には2等三角点が設置されている。
山頂を東海自然歩道が通過しており、一年を通じてハイカーが多い。また、1月1日の初日の出の際には、山頂で日の出を迎えようとする人がかなり多く、南に位置する本山寺では元日の未明には登山者に対して甘酒を振舞う。
山頂は樹木の成長により、一時展望がほとんど無くなっていたが、近年樹木を伐採したため、京都市南部方面と大阪市・高槻市方面の展望が良好に得られるようになった。ベンチやテーブルの設備もあり、休憩に適している。
登山道は東海自然歩道の南側である高槻市の神峯山寺・本山寺からの道と、北側の京都市西京区の善峯寺からの道、高槻市出灰からの道、大阪府三島郡島本町の大沢から釈迦岳山頂を通過する道がある。
名称について
山頂には「この山は正しくは加茂勢山といいますが、標高679メートルの頂上に近づくにつれて足音がポンポンとひびくことから通称ポンポン山と呼ばれています。」と記された京都府設置の案内板がある。しかし、国土地理院発行の地形図には「ポンポン山」と記載されているが「加茂勢山」とは括弧書きも含めて全く記載されていない。なお、1901年に設置された山頂三角点の「点の記」は点名を加茂勢山としている。このことから「旧称は加茂勢山で、現在の正式名称はポンポン山」とするのが正しいと思われる。山頂の一部では確かに地中に空洞のあるような音がする場所があるが、必ずしもポンポンという音ではない。