DEATH STRANDING
この項目は、発売前あるいは配信・稼働開始前のコンピュータゲームを扱っています。 情報が解禁されていくに従い、この項目の内容も大きく変化することがありますのでご注意ください。 |
DEATH STRANDING デス・ストランディング | |
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ゲーム | |
対応機種 | PlayStation 4 Microsoft Windows (ストア不明) |
ゲームエンジン | DECIMA |
開発元 | コジマプロダクション |
発売元 | ソニー・インタラクティブエンタテインメント |
プロデューサー | 小島秀夫 今泉健一郎 |
ディレクター | 小島秀夫 |
キャラクターデザイン | 新川洋司 |
シナリオ | 小島秀夫 野島一人 |
メディア | BD-ROM ダウンロード (PlayStation Store / Microsoft Windows(PC)) |
プレイ人数 | 1人 |
発売日 | PS4版 2019年11月8日 Windows版 2020年配信予定 |
レイティング | CERO:D(17才以上対象) ESRB:M(17歳以上) PEGI:18 |
テンプレート - ノート |
『Death Stranding』(デス・ストランディング)はコジマプロダクション開発、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)より2019年11月8日に発売予定のPlayStation 4用ソフト[1]。
概要
『メタルギアソリッドV』を最後にコナミを退社した小島秀夫が新会社コジマプロダクションを立ち上げて初めて開発する完全新規のタイトル。小島が企画・脚本・監督・ゲームデザインを手掛ける。
アートディレクターは新川洋司、タイトルデザインはカイル・クーパー。主人公はノーマン・リーダスが起用される[2]。また、後述の第2弾ティーザートレーラーにおいてマッツ・ミケルセンの出演が公表された。
2016年6月にロサンゼルスで行われたE3 2016にて第1弾ティーザートレーラーが初公開された。トレーラーでは、ウィリアム・ブレイクの詩「無垢の予兆」が引用されている。また、同年12月に第2弾ティーザートレーラーが公開となり、The Game Awards 2016にてINDUSTRY ICON賞を受賞した。2018年6月にはE3 2018で第3弾ティーザートレーラーが公開[3]。2019年5月には第4弾ティーザートレーラーが公開となり、発売日が発表された[4]。
2019年10月28日にPC版の登場が電撃発表される。PC版は2020年夏頃発売予定でパブリッシャーはSIEではなく505 Gamesになる予定。[5]
ゲームシステム
小島秀夫によると「DSはステルス・ゲームとは違います。主観で進む事も出来ますが、FPSシューターでもありません。全く新しい繋がり(ストランド)の概念を取り入れた、これまでにないジャンルのアクション・ゲーム、ストランド・ゲーム(ソーシャル・ストランド・システム)と呼んでます。」[6]であるとし、ゲームジャンルについてはいわゆるアクションゲームだが、従来のゲームジャンルには囚われないと語っている。
キャラクター操作
基本は3人称視点で進行し、主人公であるサムを操作しミッションを受注する。荷物ひとつひとつには重さの概念があり、同じ荷物でも持ち方・背負い方によってバランスが変化し、体勢を崩しやすくなるなどゲームプレイに影響が出る。そこでグレネードをポーチに入れて運ぶなど、運び方を工夫してバランスを整える。面倒なら「荷物の最適化」で一発で済ますことも可能。また「フローター」というアイテムに荷物を載せてサムが運ぶ量を減らしたり、一度に多くのアイテムを持ち運べる。フローターは2つまで利用可能で、サムが乗って高速移動することも可能となっている。[7]
ストーリー
デス・ストランディングという現象によって繋がりが分断され崩壊した世界。サム・ポーター・ブリッジズはそんな世界で人々のために、アメリカを再建するため、そして“未来”を運ぶ任務に赴くのであった。
キャスト
- サム・“ポーター”・ブリッジズ[8]
- 演 - ノーマン・リーダス / 日本語吹替 - 津田健次郎
- 本作の主人公。プレイキャラ。伝説の配達人。ブルーカラー。BTをはっきり視認することはできず、感じられる程度。
- サムの体液や排泄物はBTにダメージを与えることができる。
- クリフ[9]
- 演 - マッツ・ミケルセン / 日本語吹替 - 山路和弘
- ヘビースモーカー。
- デッドマン[10][11]
- モデル - ギレルモ・デル・トロ / 日本語吹替 - 石住昭彦
- 監察医。ブリッジスにおいてはBBのメンテナンスを担当する。
- フラジャイル[12][11]
- 演 - レア・セドゥ / 日本語吹替 - 水樹奈々
- 「フラジャイル・エクスプレス」の配達人を務める女性。サムよりははっきりとBTを見ることができる。
- アメリ[9][11](サマンサ・アメリカ・ストランド)
- 演 - リンゼイ・ワグナー / 日本語吹替 - 井上喜久子
- 死去した先代大統領である母親・ブリジットの遺志を継ぎ、UCA(アメリカ都市連合)の新しい大統領に就任した女性。BTをはっきりと視認でき、"身体がビーチにある"ため、見た目は10年前から年を取っていない。
- ヒッグス[8][13](黄金仮面の男)
- 演 - トロイ・ベイカー / 日本語吹替 - 三上哲
- 分離破壊主義者(ディメンス)でテロリスト。「デスストランディングの正体をつかんだ」と語る。
- ダイハードマン[12][13]
- 演 - トミー・アール・ジェンキンス / 日本語吹替 - 大塚明夫
- ブリッジスのメンバー。骸骨風の仮面をつけた男性。サムに、分離主義者に拘束されたアメリの救出と「北米をもう一度繋ぎ直すよう」依頼をする。
- ママー[13]
- 演 - マーガレット・クアリー / 日本語吹替 - 坂本真綾
- ブリッジスのメンバー。縁なし眼鏡をかけた若い女性。赤ん坊のBTとつながっている。本人曰く「(このBTは)私の子よ。私はこの子のママ」。
- ハートマン[13]
- モデル - ニコラス・ウィンディング・レフン / 日本語吹替 - 大塚芳忠
- ブリッジズのメンバーの男性。常にAEDを装着し、21分毎に心停止しては蘇生する。よって、1日に60回死に、60回生き返る[14]。
その他
- ?
- 小島秀夫
- ミュージシャン
- モデル - 三浦大知
- ルーデンスファン
- モデル - w:Geoff Keighley
- 放浪のMC
- モデル - コナン・オブライエン / 日本語吹替 - 杉田智和
世界観
- 本作のテーマ・象徴
- 監督の小島秀夫は「DEATH STRANDINGでは、手形(掌)が重要なアイコンとなります。掌を開くと、他人と繋ぐ事が出来ます。掌を閉じると、それは拳に変わり、他人を排除する事が出来ます。繋ぐ事と争う事は、表裏一体。人の掌も、‘棒“と”縄“に例える事が出来るのです[15]。」と作品のテーマについて述べている。
- 舞台
- 本作ではBTやテロリストによって分断され、荒廃したアメリカが舞台になっている。マップはオープンワールド形式で、規模は不明だがアラスカやハワイなどを除く地域を舞台にしている。ハシゴなどのアイテムによってがけを上り下りすることもある程度は可能。プレイヤーはこのフィールドでクエストをこなし、街同士を繋いでアメリカを再び一つに戻すのが目的となる[16]。
- デス・ストランディング
- 作中において発生した現象。原因等の詳細は不明。小島監督によれば、「デス・ストランディング」は「ある世界」から「あるもの」が座礁することを意味する[17]。
- 現実世界では、鯨やイルカが大量に海岸に打ち上げられる現象をマス・ストランディング、生きた状態はライブ・ストランディング、死んだ状態ではデス・ストランディングという。座礁鯨のことはBeached Whaleと呼ぶ。
- ちなみに「マス・ストランディング」という言葉を小島監督が知ったのは、2010年に東京の国立科学博物館で開催された「大哺乳類展 海のなかまたち」を見たときである[18]。
- BB(ブリッジ・ベイビー)
- 専用のカプセルに、臍の緒と人工羊水ごと収められている胎児。本来の母親は脳死状態で、離れた場所にある病院にいる。サムはこのBBをカプセルごと持ち運び、状況に応じて接続することで、常人の目には見えないBTを、影のような形で見ることができるようになる。
- BT
- 時雨が降っている時間・場所に現れる、幽霊のような存在。通常の人間には見ることはできず、サム、アメリ、フラジャイルのような特異体質の者や、BBとつながっている者にだけ察知または視認できる。人間の存在を視覚ではなく呼吸で感知し、見つけると集団で地獄(ハデス)に引きずり込む。ゲイザーやキャッチャー等種類がある。BTに食べられると対消滅(ヴォイドアウト)が起こり、町がクレーターになる。
- 時雨(タイムフォール)
- 作品世界にて、デス・ストランディングが起こって以後降るようになった特殊な雨。空から落下して最初に当たった物体(当たった部分)の時間を進め、当たった後は普通の雨水になる。最初に当たったのが物であれば劣化し、生物であれば老化を早める。
- 人類は、時雨に当たらないための特殊な装備(雨合羽や傘のようなもの)でこれに対応している。ヒッグスはこの時雨を人為的に降らせる道具を所持している。
- カイラル結晶
- 時雨が降った場所辺りにできる結晶。BTと同じように反重力物質でできている。
評価
評価 | ||||||||||||||||||||||||||
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Metacriticによると81件のメディアサイトレビューに基づく集計スコアは83/100を記録しており、当サイトの評価基準における「概ね好評」を得た[29]。
EGMは本作が万人向けでなく、また完璧な作品でもないと断った上で、真のオリジナリティを持ち、これまでになく意欲的な体験をもたらすものであると賞賛している[22]。 一方IGNも本作を同じく壮大で革新的としつつ、ミッションのバリエーションの乏しさに加え、特に移動中におけるリアリズムとゲームプレイとのバランスの欠如を指摘している[27]。
マッドマックスシリーズで知られる映画監督のジョージ・ミラーは、本作をとてもラジカルで万人が理解できるとは限らないが、作品やメディアに変革をもたらすことは間違いないと評した[30]。
脚注
- ^ PS4®『DEATH STRANDING』日本国内向けに2019年11月8日(金)発売決定! 本日より予約受付を開始!PlayStation.Blog 2019年5月30日
- ^ 小島秀夫監督最新作PS4®『DEATH STRANDING(デス・ストランディング)』 E3にて映像を初公開PlayStation.Blog 2016年6月14日
- ^ “『DEATH STRANDING(デス・ストランディング)』最新映像を公開! ふたりの新キャラクターも登場【E3 2018】”. ファミ通.com (2018年6月12日). 2019年5月30日閲覧。
- ^ “『デス・ストランディング』発売日が11月8日に決定! 最新トレーラーも公開”. ファミ通.com (2019年5月30日). 2019年5月30日閲覧。
- ^ “小島秀夫氏の新作「デス・ストランディング」のPC版が2020年夏登場”. Eggplant Magazine (eggplantmagazine.com). (2019年10月28日) 2019年10月28日閲覧。
- ^ 小島秀夫 (2019年6月4日). “質問が沢山来るので再度ツィート。DSはステルス・ゲームとは違います。主観で進む事も出来ますが、FPSシューターでもありません。全く新しい繋がり(ストランド)の概念を取り入れた、これまでにないジャンルのアクション・ゲーム、ストランド・ゲーム(ソーシャル・ストランド・システム)と呼んでます。pic.twitter.com/lUIMBfjpsL”. @Kojima_Hideo. 2019年6月18日閲覧。
- ^ Eggplant Magazine (2019年9月13日). “小島氏が独立後初めて手がけるゲーム「デス・ストランディング」はどんな内容なのか?ついに詳しいゲームプレイが明かされる”. Eggplant Magazine. 2019年9月13日閲覧。
- ^ a b “小島のツイートより”. 2018年9月27日閲覧。
- ^ a b “小島のツイートより”. 2018年9月27日閲覧。
- ^ “小島のツイートより”. 2018年9月27日閲覧。
- ^ a b c “小島のツイートより”. 2019年5月30日閲覧。
- ^ a b “小島のツイートより”. 2018年9月27日閲覧。
- ^ a b c d “小島のツイートより”. 2019年5月30日閲覧。
- ^ “プレイステーション公式より” (2019年8月9日). 2019年8月12日閲覧。
- ^ 小島秀夫 (2019年5月30日). “DEATH STRANDINGでは、手形(掌)が重要なアイコンとなります。掌を開くと、他人と繋ぐ事が出来ます。掌を閉じると、それは拳に変わり、他人を排除する事が出来ます。繋ぐ事と争う事は、表裏一体。人の掌も、‘棒“と”縄“に例える事が出来るのです。…”. @Kojima_Hideo. 2019年6月18日閲覧。
- ^ Eggplant Magazine (2019年8月20日). “11月8日に発売を控える小島秀夫氏新作「デス・ストランディング」の新たなプレイ映像が公開。なんとフィールドで放尿できる”. Eggplant Magazine. 2019年8月20日閲覧。
- ^ Productions, Kojima (2019年6月4日). “ストランディングにはいくつかの意味があります。そのひとつは「座礁」。鯨やイルカが集団で座礁することを、マス・ストランディング。生きたまま座礁するとライブ・ストランディング。座礁鯨のことはBeached Whaleと呼ぶそうです。このへんにも、#DEATHSTRANDING を推理するヒントがあります。pic.twitter.com/heLy1TtlGw”. @KojiPro2015. 2019年6月18日閲覧。
- ^ Productions, Kojima (2019年6月4日). “ちなみに「マス・ストランディング」という言葉を小島監督が知ったのは、2010年に東京の国立科学博物館で開催された「大哺乳類展 海のなかまたち」を見たときだそうです。映画、小説、音楽、博覧会、美術展などで日々吸収したものたちが、#DEATHSTRANDING には満ちています。pic.twitter.com/FpkIaVEp7l”. @KojiPro2015. 2019年6月18日閲覧。
- ^ “Death Stranding for PlayStation 4 Reviews”. Metacritic. 2019年11月8日閲覧。
- ^ Carter, Chris (2019年11月1日). “Review: Death Stranding”. Destructoid. 2019年11月6日閲覧。
- ^ Moore, Ben (2019年11月1日). “Death Stranding - Easy Allies Review”. Easy Allies. 2019年11月6日閲覧。
- ^ a b L Patterson, Mollie (2019年11月1日). “Death Stranding review”. Electronic Gaming Monthly. 2019年11月6日閲覧。
- ^ Kato, Matthew (2019年11月1日). “Death Stranding Review – The Wanderer”. Game Informer. 2019年11月6日閲覧。
- ^ Faulkner, Jason (2019年11月1日). “Death Stranding Review - A weapon to surpass Metal Gear”. Game Revolution. 2019年11月6日閲覧。
- ^ Plagge, Kallie (2019年11月1日). “Death Stranding Review - Strand And Deliver”. GameSpot. 2019年11月6日閲覧。
- ^ Hurley, Leon (2019年11月1日). “Death Stranding review: "An okay game ironically lost in its lengthy delivery"”. GamesRadar. 2019年11月6日閲覧。
- ^ a b Ogilvie, Tristan (2019年11月1日). “Death Stranding Review”. IGN. 2019年11月6日閲覧。
- ^ Wise, Josh (2019年11月1日). “Death Stranding review”. VideoGamer.com. 2019年11月6日閲覧。
- ^ “Death Stranding”. metacritic. 2019年11月8日閲覧。
- ^ “『マッドマックス』の監督が『DEATH STRANDING』を絶賛!”. YouTube (2019年10月25日). 2019年10月30日閲覧。