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霊能力

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霊能力(れいのうりょく)とは、霊魂)や生霊精霊などを感覚したり、霊的な力を行使して、通常の人間ではなし得ないことを行なうとされる能力のことである。単に霊能(れいのう)と呼ばれることがある。また、ほぼ同意語として神通力(じんつうりき、じんずうりき)、法力(ほうりき)等が用いられることもある。

また、能力と呼べるほど自在に行使できるほどではないが、受動的に霊的なものを感知する感性は霊感と呼ばれる。超心理学の研究対象でもある。

霊能力

霊視(見鬼)
(または神仏)を見る能力。特に、その場にいる様々な霊[1]の中から、自分の見たい霊だけを選択的に見ることができる能力。
眼通力千里眼
遠くの人や物を霊視する能力。


代表的な霊媒能力

自動筆記
ペンを持った状態で降霊交霊)を行う。ペンを霊に操作させて霊からの回答、神託を引き出す手法・能力。
テーブル・ターニング
数人でテーブルに手を乗せ、降霊(交霊)を行う。降霊に成功すればテーブルが動き出すので、これを利用して霊からの回答を引き出す手法・能力。コックリさんの原型。
ウィジャボード(コックリさん、エンジェルさま、その他)
板や紙に文字(はい、いいえ、分からない、数字、あいうえお表)を書き、降霊(交霊)を行う。腕の力を抜き、媒体を霊に操作させることで霊からの回答を引き出す手法・能力。一人でも不可能ではないが、数人で行うと成功率が上がるとされる。
口寄せ(神降ろし)
霊や神仏をその身に降ろす能力。
除霊
除霊はただ単に憑いている霊を一瞬だけ祓うだけの行為で、霊を説得して本来の正しい道行くようにするわけではない(ただし、一部の霊能者は後述する浄霊も含めて除霊という場合もある)。除霊された大抵の霊は再びおなじような悪の道を繰り返す[2]
浄霊
この世にさまよう自縛霊を説得して、あの世へと送り出すこと[3]。浄霊は除霊とは違って愛のある行為であり、霊をカウンセリングし、この世への未練をとく行為である。浄霊の一例として挙げられるのがカール・ウィックランド博士による地縛霊の救済である。ウィックランド氏の浄霊は完璧であり、氏の浄霊をうけた患者(霊的な被害を受けた人)の全員が元の生活をおくれている。その内容は博士の著書である「迷える霊との対話」にまとめられている[4]

なお、霊を浄化してあの世へと送り出す意味の浄霊という言葉を作りだしたのは心霊研究家である丹波哲郎である。

  • ヒーリングに寛容なイギリスでは、浄霊は健康保険が適用できる代替医療として認められている[要出典]。なお、世界救世教は日本においても浄霊が可能な複数の医療機関を開設しているが、浄霊自体には日本の健康保険の適用を受ける事は出来ない。
  • 世界救世教では、浄霊の行為を手かざしとも呼称している。浄霊の効果の科学的検証を、医学者や科学者らの助力を得て試みており、実際に研究者による学術論文なども発表されている。
  • 浄霊は宗教的儀式ではあるが、その習得に改宗の必要がないとされているため、他宗教の指導者、例えば、ブラジルなどのキリスト教国では牧師神父が、スリランカなどの仏教国では僧侶が、彼らが世話をする信者や檀家らの苦悩を救済する方法として浄霊を習得し、実行している。
  • 崇教真光など真光系諸教団は世界救世教の分派であるが、教団らが行う手かざし式の宗教行為は「お浄め」「真光の業」などと呼称し、浄霊とは呼称しない。
幽体離脱
強い感情(念)を生霊として飛ばして霊のように振舞う霊的現象。無意識に行われる場合もある。


霊能力を持つと言われることがある人

巫女とイタコ
巫女は主に神託を得るものであり、イタコは、主に死別した身内、先祖との交渉の機会を作るものである。

仏教における霊能力(神通)

仏典においては、修行によって集中力を高めた心の力によって、他人の心を知る(他心通)、自分の過去世を知る(宿命通)ことができるなど、一種の超能力が説かれている[5]。これらは神通(abhiññā)と呼ばれる。

霊能と新宗教

新宗教には、教祖およびその親者縁類など、ごく限られた一部の霊能者たちが指導する教団と、ある程度組織化が進み、教団運営や布教活動における中間的な指導者として多数の霊能者がいる教団がある。比較的公称信者数の多い特定の新宗教団体では、この指導者に霊能者を用いる事も少なくない。多くの霊能者を擁していても公的な役職を付与しない教団もあれば、多数の霊能者を擁し、一定の階位や役職を与える教団もある。

このように、霊能力を宗教的な指導に用いている教団としては、円応教希心会解脱会真如苑大和教団中山身語正宗日本聖道教団霊法会などがある。ただし、この中にはそのような能力を「霊能」とは呼ばない教団もある。

霊能の定義や霊能者という存在をどのように位置付けるかは教団によって異なる。したがって一概に「霊能」といっても、その儀式や内容などは様々である。

霊能力にまつわる事件

脚注

  1. ^ 通常、その場にいる互いに無関係な霊たちの全てを同時に見ることはできないとされる。
  2. ^ 災いから身を守る霊的秘儀 P72
  3. ^ 災いから身を守る霊的秘儀 P72
  4. ^ 迷える霊との対話 サイトharvestfields.caに原文あり
  5. ^ 長部経典『沙門果経(Sāmaññaphalasuttaṃ)』など

参考文献

  • 布施泰和『超能力者・霊能力者に学ぶ不思議な世界の歩き方』成甲書房、2005年。ISBN 4-88086-186-3 
  • 大槻義彦『超能力・霊能力解明マニュアル』筑摩書房〈ちくまプリマーブックス〉、1993年。ISBN 4-480-04174-5 
  • 江原啓之『災いから身を守る霊的秘儀』講談社ビーシー、2014年。ISBN 978-4-06-219067-1 
  • カール・ウィックランド『迷える霊との対話』ハート出版、2003年。ISBN 978-4892954825 

関連項目

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