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ゴエモンインパクト

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ゴエモンインパクト(一部作品では「ゴエモン・いんぱくと」とも表記)は、コナミ(現・コナミデジタルエンタテインメント)のコンピュータゲームがんばれゴエモン』シリーズに登場する架空のキャラクター。『がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス』で初登場し、以降のシリーズに主要キャラクターとして登場する巨大からくりメカ、あるいは地球外生命体である。

概要

伊賀の物知りじいさんがゴエモンそっくりに作ったつもりでいるが、本人も気づかないほど似てない上に、デザインも評判が悪く馬鹿にされやすい。敵やたまに見かけた人々、ゴエモンにも指摘されるほど。多くの場合、敵が巨大メカを使ってくる際には必ず呼出されコックピット視点で戦闘が繰り広げられる。敵のダムなどの大型建造物破壊にも使用される。ゴエモン達とは違い武器を使っての攻撃は少なく、戦闘は主にパンチなどの格闘戦がメイン。

前述通り、ゴエモンとは外見が大きく異なり常に口を大きく開き笑っている顔が特徴で、髪型は同じ(一部異なる)。首は360°回転し、体のスピンについていけなかったりすると回転することがあるが、操縦者(プレイヤー)がゴエモンインパクト搭乗シーン直後や強制スクロールアクションステージで回すこともできる。服のデザインなども赤い装束ではあるが縁が黄色ではなく青であったり、腰は注連縄を巻いている。下に着ているのも鎖帷子ではなく晒であったりする。

腕と拳は4個と1個の球で構成されており、片手にキセルを持つ。作品によっては球の連結が曖昧で、片腕に対して反対側にパンチする場合は分離する。両脚には膝当て、両足の草履はローラースケート、踵には2つのターボ装置がついている。敗北をすると腕が落ちたり、腕が四方八方に飛ぶ描写がある。キセルはいつもどこに収納しているのかは不明。

きらきら道中』からは喋るようになり、さらには、ある程度は自分で動くことができる(後述)。基本的に敬語で話し、一人称は「僕」。

ほら貝で呼ばれたときの描写は、基本的に歩きで来ることが多い。『でろでろ道中』のときはジェット機で飛んできて、ゴエモン達を乗せたあとに変形したが、『大江戸天狗り返しの巻』、パチスロではそのままの姿で空を飛び、目的地に着地している。

シリーズを通してゴエモンインパクトには様々な機能が追加されているが「惑星インパクト出身の地球外生命体」という設定に一層の矛盾を引き起こす結果となっている(漫画版では自我を与えられたロボットなので矛盾は無い。もっともゴエモンインパクトを作った張本人である物知りじいさんがこのことに一番驚いていたが)。

主な略歴

奇天烈将軍マッギネス

伊賀の物知りじいさんが開発した「最新型スーパーウルトラゴージャスベリーごっついからくりメカ」だが燃費効率が非常に悪く、そのせいで行動中や戦闘中に「(=インパクトの体力)」が1ずつ減少してしまい、しかも油の補給に非常に時間がかかってしまうため頻繁には呼び出せず、更に「たーぼ・すいっち(=高速移動)」起動中は装甲が非常に脆くなってしまうという致命的な欠陥がある。

「空中要塞マッギネス城」に乗り込んできたゴエモンたちの裏をかいたマッギネスの策略によって強奪されてしまい、最終決戦においてゴエモンたちの前に立ちはだかる。なお、マッギネスが操縦するインパクトは必殺技の「キセルボム」がキセルの火皿から撃ちだすのではなく、火皿から口に含んで吐き出すという特徴がある。

搭乗方法は口からで、搭乗定員は2名(デモムービーでは3名)。

本作からインパクト戦が登場。インパクト戦では前半で燃料等を補給し、後半で戦闘となる二部構成を取る。前半の「強制横スクロール高速アクションステージ」で敵や障害物を撃破する事によって、油や小判、キセルボムを稼ぎ、次ステージである「巨大からくりメカ戦闘ステージ」に臨む。このステージでは地上の建物や襲いかかる敵機をキセルや高速移動で破壊しながら進むものだが、装甲が極端に脆いために落とし穴にはまったりするとインパクトがバラバラになり、復活するまでの間に油の残量が大幅に減る。後半「巨大からくりメカ戦闘ステージ」ではコックピットからの主観視点で戦闘が行われ、スーパーファミコンスプライトの拡大、縮小、回転機能が最大限に活用された臨場感のあるバトルシーンが特徴。2Pプレイ時には照準が二つ表示され、協力プレイが可能。

獅子重禄兵衛のからくり卍固め

マッギネスとの戦いによって初代インパクトが再起不能となったため、初代を参考にしつつ新機能を搭載した二代目インパクト「ゴエモンインパクト・ターボ」が登場。この二代目インパクトを呼ぶためのほら貝は別に存在し、忍者の里「にんにん村」の奥にあるほこらに厳重に保管されているため、二代目の開発に併せて新造された物と思われる。ちなみに、初代インパクトは頭部のみが復元され、伊賀のからくり忍者屋敷とほろほろ寺の奥の空き地を結ぶ転送装置として改修、利用されている。

二代目インパクトには、初代の欠点であった燃費効率の改良(行動中の油が減らなくなった)などのベースアップに加えてタイムワープ機能が内蔵されており、物知りじいさん救出の大きな足がかりとなったが、今度は駆動系の欠陥から「たーぼ・すいっち」が機能しなくなり、徒歩での低速移動を余儀無くされた。

最終決戦において獅子重禄兵衛の画策した「巨神復活大作戦」によってほら貝を奪われてしまい、獅子重禄兵衛がほら貝を吹いた結果この時代に保管されていた「伝説の巨神」こと紫色のインパクトが現れ、「ゴエモンインパクトvsゴエモンインパクト」という異色の対戦となる。

搭乗方法は頭からで、定員は前部座席2名、後部座席2名の計4名。ただし、ある場面においては口から搭乗する描写があり、緊急用の搭乗経路として初代の名残を残している。

前作と同様の二部構成を取っているが、前述のように「たーぼ・すいっち」の故障という設定が成されているため、強制横スクロール低速アクションステージとなり「激震インパクトステージ」という名称が付与された。「巨大からくりメカ戦闘ステージ」においても、百烈パンチやレーザーなどの必殺技の追加、キセルボム残弾数を示す計器の導入、搭乗者のリアクション、敵の接近に応じたスクリーンの拡大など、大幅なシステムの改良が加えられている。また一部のインパクト戦では「激震インパクトステージ」がないまま「巨大からくりメカ戦闘ステージ」に移行する。

きらきら道中

98歳を迎えた物知りじいさんの誕生日会に突如として現れ、自身はこれまでからくりメカのフリをしていたという告白に続いて、その正体は惑星インパクト出身のインパクト星人、つまり宇宙人であるという衝撃の事実が明かされた。この三代目インパクトに付与された「地球外生命体」という設定から自意識を持つようになり、自らの考えで動き、喋るようになった事で主要キャラクターとしての地位を確立したが、その結果として前2作品との間に説明しがたい矛盾を生み出してしまった。

一般的には三代目のインパクトとして認識されているが、『奇天烈将軍マッギネス』での初代インパクトは前項の転送装置として利用されており、『獅子重禄兵衛のからくり卍固め』での二代目インパクトは故障や破壊といった点が明記されておらず「これまでからくりメカのフリをしていた」という告白の内容から、この三代目インパクトは二代目インパクトと同一個体であると捉える事もできる。『獅子重禄兵衛のからくり卍固め』の終盤に登場した未来の世界でのインパクトとの関連は不明。

搭乗方法は口からの吸入によるダイレクトイン方式で、定員は4名。本作はインパクトを物語の中心に据えた作品だが、前2作品のようなバトルアクションではなく、ミニゲームによる対戦方式となっており、インパクトを直接操縦する事はない。

ちなみに『コミックボンボン』に掲載されていた漫画(作者:帯ひろ志)では、前述の矛盾をある程度改善する為に以下の設定が追加されている。
インパクトが地球に現れた回想では、かつて修学旅行で地球を訪れていた時にみんなの弁当を食べた罰で砂浜に生き埋めにされてしまい、そのまま忘れ去られて200年の歳月が過ぎた頃、地球の環境で体が大きくなったインパクトを物知りじいさんが発見してそれを自らが造った物だと語っている。しかし、それはアクシデントで埋まっている間にインパクト自身の記憶回路が混乱して生じた偽りの記憶で、後に惑星インパクトに訪れた際、インパクトが正真正銘のロボットで、インパクト星の兵器として生み出された事実が判明。回想ではビームサーベルとシールドを装備した格闘戦仕様や両肩にキャノン砲を装備した砲撃戦仕様等の派生機が描かれている。
インパクト星にて起こった大きな戦争の終戦と共に、同型機の大半が破棄されたが、ゴエモン達と共に戦ったインパクトにだけは平和の願いを込めて自意識を与えられた。その後、インパクトは自らの意思で宇宙へ旅立ち地球へ辿り着いた様で、インパクト本人も後にこの真実を知る事となる。
また、作中に戦時中に使われていたオプション武装の「インパクトキャノン」と言う大砲を装備、使用するエピソードがある。

宇宙海賊アコギング

最終決戦において「サスケユニット」を中心とした宇宙戦特化型「ゴエモンインパクト・ゴージャス」に改良された。

搭乗方法は『獅子重禄兵衛のからくり卍固め』同様に頭からだが、主観視点から見た際に4人全員が映っている、足がローラーブレードという相違点がある。

本作のインパクト戦はプレイステーションの3D描画機能の導入により、従来のような擬似3Dではなく完璧なポリゴンモデルによる演出が成されている。

ネオ桃山幕府のおどり

『きらきら道中』での一件を経てダンサーとして成功。その後は映画スターとしてアメリカ、フランスに一時在住する様になったが、たとえ撮影中であっても、ほら貝で呼び出せばすぐに駆けつけてくれる。(その為かボイスはないが台詞の中に英語を交えて話す描写がある)また、従来のように追加ユニットや改造を必要としなくとも陸上、水中、宇宙で活動可能な汎用機となった。

搭乗方法は緑色の光で口まで運ばれ、薄暗い気道のような場所を通過し、椅子に座ってコックピットに運ばれる。定員は4名。今作から計器がデジタル仕様となった。

インパクト戦は高速ステージと巨大からくりメカ戦闘ステージによる二部構成が復活したが『奇天烈将軍マッギネス』で問題となっていた高速移動中における装甲の脆さが何故か改善されていない。プレイステーション同様、NINTENDO64による3D描画機能が使用されている。敵を引き寄せる特殊技「チェーンキセル」の他、「キセルボム」に代わって高出力レーザー砲「んが砲」が登場した。

でろでろ道中

物知りじいさんが開発したサポート型巨大からくりメカ「ミスインパクト」が登場し、2Pプレイでもそれぞれがインパクトを操縦できるようになった。性能はインパクトとほぼ同等だが、一部の外観およびアクションに相違点がある。ゴエモンの住むはぐれ町のアイドル「おみっちゃん」をモデルにしており、初登場時に自身がモデルである事を物知りじいさんの解説によって知るや、ショックのあまり気絶してしまった。

搭乗方法は、まずジェット機形態で2機のインパクトが飛んでくる。1P、2Pのプレイヤーが2つの機体から出た光に吸い込まれて搭乗する。その後『ネオ桃山幕府のおどり』と同様に気道のようなものを通過して椅子に座り、コックピットに運ばれる。定員は少なくとも1名(搭乗シーンより)。中央にあったレーダーが廃止されている。

本作のインパクト戦は前述の「ミスインパクト」の登場により、2人同時操作による戦闘方式となっている(1Pプレイ時にはミスインパクトはCPUが操作する)。どちらかの油の残量が0になった時点で片方がいくら残っていようと敗北となる。通常は1Pが操作するインパクトで敵の巨大からくりメカと戦闘を行い、2Pであるミスインパクトが戦闘を支援する。戦闘支援側は敵の衝撃波や敵にぶつかったりすると倒れてしまうが、ダメージはない。さらに、味方同士の攻撃はノーダメージになる。ちなみに、戦闘支援側の油が少なくなっていると煙が出る。また、前作の「チェーンキセル」に代わって「バトンパス」という特殊技が登場し、バトンパスをすることで1Pが戦闘支援になり、2pがコックピット操作になる。ちなみに、戦闘支援側がバトンパスのボタンを押すと交代を催促する操縦者の音声が聞ける。

本作からゴエモンを担当する声優が太田真一郎から松本保典に変わり、インパクトの声も同時に担当するようになった。

ちなみに『ネオ桃山幕府のおどり』にて製作された主演映画が大滑り……という話が、取扱説明書の登場人物紹介ページにて語られている。ちなみに、この作品からインパクトの首を回すことができなくなっている。

綾繁一家の黒い影

ゲーム最初ら編のインパクト戦にて敵機の攻撃を受けて大破してしまい、物語終盤のボス戦まで修理中となってしまう。その代わりか本作では主要キャラクターであるエビス丸、サスケ、ヤエにも専用のインパクトが用意されており、地上戦特化型「エビス丸インパクト」、空中戦特化型「サスケインパクト」、水中戦特化型「ヤエインパクト」が登場する。また、この3機はゴエモンインパクトの強化パーツにもなっており、最終決戦では「ゴエモンインパクト」を中核とする合体からくりメカ「ゴージャスインパクト」となる。

各人に専用のインパクトが用意されているため、搭乗定員は1名。ただし、合体後の「ゴージャスインパクト」では4人全員が搭乗している。

本作のインパクト戦はバトルフィールドを移動できるため敵の攻撃に対して回避が可能となり、ハナ小判も無数に撃てるようになった。また、レーダーも復活している。

オープニングムービーでは、ゴエモンがヘッドマウントディスプレイを装着してゴエモンインパクトに搭乗している姿が確認出来る。

大江戸大回転

搭乗方法は口からの搭乗であり、コックピットのデザインや戦闘においても「チェーンキセル」が復活した点など『ネオ桃山幕府のおどり』に類似する点が見受けられる。定員は中央2名、左右2名の4名で、主観視点以外でのコックピットのデザインが今までとコンセプトが異なっている。エンディングではオカマバーで働いているのか仕事中だったため、バニーガール姿で現れた。

大江戸天狗り返しの巻

本作ではリモコンによる遠隔操作方式となり、インパクトに搭乗しなくなった。詳細は後述の「リモコン操作」を参照の事。また「キセルボム」がインパクト最大の必殺技として返り咲いた。大ダメージを受けるとインパクトの首が180°回転してしまう。タイトル画面で十字キーを左右に押すとインパクトの頭が左右に動かせる。

アニメ版

声優は松本保典。ゲーム版のようにほら貝を吹いて呼ぶのではなく、小さい人形の状態からゴエモンがほら貝を吹くと巨大化するという設定になっている。小さい人形の状態のインパクトは表情が違い、等身も小さい。ゴエモンがパワー不足の場合、ほら貝をしっかり吹けずインパクトにパワー不足と警告される場面もある。口調は基本的にゲーム版基準。基本的に笑っている顔で戦闘するのだが、話が進むに連れて表情が豊かになっている。

主にパンチで攻撃し、時には敵の武器を利用して攻撃したりする。キック技やキセルなどはあまり使わず、ハナ小判は装備されていない。唯一ゲーム版から名前を流用している技は百烈パンチとキセルボムだけだが、キセルボムはゲーム版とは異なる機能である。コックピットはアニメ版オリジナルで、コックピットに入る描写は基本的にゲーム版と一緒。ゴエモンが中央に座って操縦し、敵に止めを指す際はを鳴らす。 定員は中央と左右の3名、後1名の4名で、椅子を使わない場合は少なくとも5名は搭乗可能だが、2人は立っていることになる。椅子は左右連動しているらしく、2人だけで乗った際は空席でもコックピットに出ている。中央にいなくても左右の2人で操作は可能。太ってしまったゴエモンの代わりにサスケが中央に座って操縦したこともある。

搭乗方法は描写されておらず不明である。逆に脱出描写はいくつかあり、セップク丸に空から落とされ故障した際は口から出てきており、宇宙から地球に落ちてくる際には頭が割れて脱出カプセルが飛び出している。

武器

キセル
ゴエモンが使用するものと同型の巨大なキセル。雁首(がんくび)と羅宇(らう、らお)の間に鎖が仕込まれており、巨大からくりメカとの戦闘で敵に引っ掛けて引き寄せるのに用いる(後述の「チェーンキセル」)他、障害物などを破壊する際の打撃武器としても利用する。また、火皿部分から射出される高性能爆弾「キセルボム」が搭載されている。

機能

高速移動
足に付いたローラーを駆動させ、さらにローラースケートの要領で目的地までの高速移動を行う。前述の通り、高速移動中は何故か装甲が極端に脆くなり、大型建造物に当ったり足が地上の橋等に引っかかると簡単にバラバラになる。『獅子重禄兵衛のからくり卍固め』では、このローラー駆動装置「たーぼ・すいっち」が故障していたため、徒歩での低速移動を余儀無くされた。
ほら貝を吹くと来る
たとえ仕事中であっても、宇宙にゴエモンたちが居ても必ず駆けつける。
変形
『でろでろ道中』で見せた機能。ジェット機型に変形して飛んでくる。
合体
『綾繁一家の黒い影』で見せた機能。「エビス丸インパクト」「サスケインパクト」「ヤエインパクト」の3機と合体し、合体からくりメカ「ゴージャスインパクト」となる。
サスケユニット
『宇宙海賊アコギング』で見せた機能。獅子重禄兵衛と物知りじいさんが共同で開発した宇宙戦闘用追加ユニット。背中にサスケの頭部を模したユニットが組み込まれ、くない型ウイングを搭載している。このグレードアップによって、インパクトの正確な制御のために膨大な演算処理能力が急遽必要となり、オリジナルのサスケの頭部がコックピットの中央制御装置に組み込まれた。
バトンパス
『でろでろ道中』で見せた機能。ゴエモンインパクトのサポーターとして登場した巨大からくりメカ「ミスインパクト」との操作を切り替える時に使う。敵が必殺技を放つ直前にバトンパスを行うと、その必殺技がキャンセルされるという特徴がある。バトンパスをミスすると、バトンの射出からのやり直しとなる。
リモコン操作
『大江戸天狗り返しの巻』で見せた機能。ニンテンドーDSのダブルスクリーンを活用した新機能で、従来のようにインパクトに搭乗しなくても外部から遠隔操作できるようになった。ただし、リモコンからの電波が届かない、敵からの攻撃を受けてリモコンを落としてしまうとインパクトが動かなくなる。

敵と戦う時にゴエモンインパクトが使う技。ゴエモン達と違い、基本的に武器を使う事が少ない。

現在の技

右ストレート
右手から繰り出される高威力のパンチ。いわゆる「強パンチ」と呼ばれるもので、突き出している時間が長く、全ての攻撃に対しての迎撃が可能。スーパーファミコン版では敵を遠くに撃ち飛ばし、NINTENDO64版ではダウンを奪う。
左ジャブ
左手から繰り出される低威力のパンチ。いわゆる「弱パンチ」と呼ばれるもので、突き出している時間が短く、敵の低威力の攻撃に対しての迎撃が可能。連打性能が高く、連携攻撃の起点となる反面、敵の高威力の攻撃に対しては迎撃はできてもダメージは与えられず、作品によっては一方的に撃ち負ける特徴がある。敵本体への最大ヒット数は作品によって異なる。
ハナ小判(小判マシンガン、小判バルカン砲)
鼻の穴から小判を発射する。敵の飛び道具などをパンチで壊すと小判を補充できる(通常は1発5両、でろでろ道中は10両)。
防御
スーパーファミコン版、『宇宙海賊アコギング』では片手、NINTENDO64版では両手で顔を覆って防御体制を取る。片手防御は低威力の攻撃や飛び道具に対してノーダメージで防御できる反面、高威力の攻撃に対しては防御体勢を強制的に弾かれてしまう。両手防御は全ての攻撃を防御できる反面、全ての攻撃に対して微少ながらダメージを負ってしまう。ミスインパクトに関しては、片手防御でも両手防御と同様の効果を持つ。
ぼよよんキック
敵を空高く蹴り上げる。この時の「ぼよよん」という効果音が名前の由来。
Gキック
基本的には「ぼよよんキック」と同様だが、「Gキック」は敵を遠くに蹴り飛ばす。
百烈パンチ
インパクトの代表的な技の一つで、両手(パチスロでは常に右手にキセルを持っているため左手のみ)から無数のパンチを繰り出す。外してしまうと大きな隙が生じる技だが、途中からでもヒットすればその分だけのダメージを与えられ『でろでろ道中』『大江戸天狗り返しの巻』ではヒットした時点から0に戻って判定が始まる完全ヒット技となる。かつては、パンチゲージが溜まっていなければ使えなかった。ミスインパクトに関しては内容は同様で「百烈ビンタ」という名称に置き換えられている。
百烈天空キック
百烈パンチの後に出すキック。百烈パンチ中にコマンド入力することによって出せる。
連拳コンボ
ジャブ2回の後にストレートを放つ連撃。
連脚コンボ
ジャブ3回の後にキックを放つ連撃。
突撃コンボ
ジャブ、ストレートの後にキセルを左右に振り、最後にキックを放つ連撃。
キセルボム
「んが砲」の登場以前から存在するインパクト最大の必殺技。キセルの火皿から高威力の爆弾を射出し、たとえ敵がどこにいようとも強制的に爆心地へ引き寄せて大ダメージを与える。ただし、コックピットに張り付くほどの極端な接近戦に持ち込まれると当たらないという欠点がある。後述の「んが砲」が登場してからは影を潜めていたが『大江戸天狗り返しの巻』でインパクト最大級の必殺技として復活した。
ゴエモンインパクトが強奪された際は敵側もキセルボムを使用するが『奇天烈将軍マッギネス』では本来のキセルのように口に加えた後、吐き出して攻撃するという風に変わっている。
んが砲
「キセルボム」がなくなった代わりに登場したインパクト最大の必殺技。敵にパンチやキックなど何らかの攻撃をヒットさせると、エネルギー充填量を示す「んがゲージ」が少しずつ増加し、エネルギーがフルチャージされるとインパクトの口から特大の高出力レーザービームが放射できる状態になる。「んが砲」は照準から一直線の位置で放射され、放射が完了するまでは攻撃を受け付けない無敵状態となる。外れるとコックピットの照準がしばらく動かなくなってしまい大きな隙が生まれてしまうが、『でろでろ道中』では外れてもすぐ照準が動かせるようになった。

過去の技

『大江戸天狗り返しの巻』より前にインパクトが使っていた技。

激烈アッパー
『獅子重禄兵衛のからくり卍固め』で登場。パンチゲージがフルチャージされるとコマンド入力で出せる強力な右アッパーカット。敵を空高く打ち上げる。
ぐりぐりパンチ
『獅子重禄兵衛のからくり卍固め』で登場。左ジャブを突き出している時に円を描くように腕を動かし、じわじわとダメージを与える。
キセルバリアー
『獅子重禄兵衛のからくり卍固め』で登場。キセルを使ってシールドを張る防御技で、敵に当てるとわずかにダメージを与えられる。
レーザー
『獅子重禄兵衛のからくり卍固め』で登場。小判ゲージがフルチャージされるとコマンド入力で出せる強力なレーザービーム。
スーパーボムラッシュ
『獅子重禄兵衛のからくり卍固め』で登場した「キセルボム」の強力版。油の残量が50以下、キセルボムが1つ以上残っている条件下でコマンドを入力すると発動する隠し技。キセルボムを間髪容れずに次々と射出し、通常のキセルボムを上回る大ダメージを与える。
メガんが砲
『でろでろ道中』『大江戸大回転』で登場した「んが砲」の強力版。コマンド入力が非常に複雑な上、油の残量が100以下という条件下でしか使えないためリスクは大きいが、通常の2倍の威力を誇るレーザービームを放射する。
チェーンキセル
『ネオ桃山幕府のおどり』『大江戸大回転』で登場。鎖を仕込んだキセルの雁首を投げ付け、敵に引っ掛けて一定の距離まで引き寄せる。ただし、外れると大きな隙が生じてしまう。

強制スクロールステージまたは戦闘支援側で使用できる技

敵と戦う前の高速ステージ、激震インパクトステージまたは『でろでろ道中』における戦闘支援中に使える技。

キセル
高速ステージでは障害物や敵をキセルで攻撃する。戦闘支援時は敵をコックピット操作時のプレーヤーの手前まで飛ばす。ミスインパクトは、団子が乗ったおぼんで飛ばす。
パンチ
激震インパクトステージのみの技。一定の位置にしか出さないので、前方の障害物を壊す以外にはあまり使用しない。
アッパー
激震インパクトステージのみの技。背伸び状態でのみ使えるパンチで、前方の広範囲を攻撃する。
ハナ小判
『奇天烈将軍マッギネス』『獅子重禄兵衛のからくり卍固め』ではインパクトの攻撃範囲外の障害物や敵を照準にそって発射するが、『ネオ桃山幕府のおどり』や戦闘支援時では向いている方向に飛ばす。たまに味方にも当たるがダメージは無い(コックピット側からも同様)。
ジャンプ
高速ステージでは段差や落とし穴を飛び越える。戦闘支援時はあまり使用しない。激震インパクトステージでは着地の衝撃で敵を倒すが、油を使う。
背伸び/しゃがみ
激震インパクトステージのみの技。背伸びをするとインパクトが高くなり、しゃがむとインパクトが低くなる。

アニメオリジナルの技

描写はないが、これよりも多く存在する。

百烈キック
百烈パンチのキック版。相手に向かって無数の蹴りを繰り出す。
百烈タックル
いわゆるショルダータックル。
サイバーキセルブーメラン
いつもインパクトが使っているキセルではなく、普通のキセルをブーメランの様に扱って相手を真っ二つにする。
キセルスウィング
キセルをゴルフクラブのように扱って相手を空に打ち飛ばす。
キセルシールド
キセルを回転させて身を守る防御技。
インパクトバズーカ
キセルをバズーカ型に変形させて肩に固定し、相手を砲撃する。
キセルボム
ゲーム版ではキセルから爆弾を発射するが、アニメ版ではキセルそのものが爆弾になっており、これを敵に投げつけて攻撃する。
キセルボム乱れ撃ち
インパクトの胸部に搭載されたキセルボムを連射する。

リモコン操作での技

顔の向きに依存する技がいくつかある。コックピットの時と違い、アクションを起こす度に声がつくようになった。

右パンチ
連打性能のあるストレートを繰り出す。
左パンチ
一撃が強力なパンチを撃ち、右パンチとの組み合わせによってはアッパーカットに変化する。
ハナ小判
前述の「ハナ小判」と同様。補充時はアイテムを持ってくるキャラが出てくるのでそれから貰う。
右移動、左移動
インパクトが右を向いている時に右移動をタッチすると前進、左移動をタッチすると後進する。2回連続でタッチすると走ったりバックステップをする。
自爆ボタン
インパクトの攻撃力を上昇させるが、時限タイマーを解除をせずに制限時間を過ぎると自爆して強制的に負けとなる。
ガード
敵の攻撃によるダメージを軽減する。上記通り、大技による顔の向きも防げる。
つかむ
相手が気絶している時に使う、以下の4つの行動の予備動作。
殴る
至近距離で敵を殴りつけ、確実にダメージを与える。
投げる
正面からのパワーボム、背後からのバックドロップの2つのいずれかを選択し、敵を投げる。
吸う
必殺技を使用するためのエネルギーを敵から吸い取る。
頭突き
強烈な頭突きを食らわせる。
必殺
敵への攻撃または「吸う」によるエネルギー吸収などで、必殺技を使用するためのエネルギーがチャージされていく。エネルギーチャージは最大で三段階まであり、それぞれの段階で出せる必殺技が異なる。
  • 一段階目 - 百烈パンチ
  • 二段階目 - んが砲
  • 三段階目(フルチャージ) - キセルボム
どの必殺技を使用してもエネルギー充填率が0に戻るため、例えば「んが砲→百烈パンチ」のような必殺技の連続使用ができない仕組みとなっており、必殺技の乱発によるゲームバランスの崩壊を防ぐ役割を果たしている。

コックピット

コックピット内部は、主に「敵(敵の耐久力)」、「油(インパクトの耐久力)」、「金(ハナ小判の残弾数)」の3つの計器とレーダー、スクリーン、照準(パンチや小判の射出位置カーソル)で構成されている。基本的には「敵」がスクリーンの上段側にあり、2つの計器は下段に位置している。レーダーは下段側だが、スクリーンと一体化している場合がある。標準はSFC版では2プレイの場合のみ2つ表示され、『奇天烈将軍マッギネス』ではそれぞれ左右半身を担当し、『獅子重録兵衛のからくり卍固め』においてはそれぞれパンチと小判を担当する。コックピットのデザインに多少の変更が加えられているが、これらの基本的な構成に大きな変更は無い。例外として『でろでろ道中』はレーダーが廃止され、『綾茂一家の黒い影』はハナ小判が無限に撃てるため「金」がない。『宇宙海賊アコギング』以前の作品ではダメージを受けると円状のひびが入る。(『新世代襲名』では円状のひびが入るようになった。) 『奇天烈将軍マッギネス』では「金」が少なくなると「欠」と表示され、「油」は「危」と表示される。『獅子重録兵衛のからくり卍固め』では点滅する。また、NINTENDO64版では、油が少なくなるとコックピットが赤く光り出し『でろでろ道中』においてはそれに加えてスクリーンに「キケン」と表示され、フィールド操作側のインパクトの油が少なくなると煙が出る。 作品中の通例では必殺技の「キセルボム」はドクロマーク付きの残弾数カウンター、「んが砲」はエネルギーチャージ式のゲージで表示されており、作品によっては強力なパンチ攻撃やハナ小判攻撃のためのパワーチャージ式ゲージも備わっている。 椅子は蓮華座飛天光をモチーフにしている。

テーマ曲

64版の2作品『ネオ桃山幕府のおどり』と『でろでろ道中』のインパクトの登場シーンでは専用の歌がついている。歌は水木一郎が担当。なお、以下の楽曲は『獅子重禄兵衛のからくり卍固め』のインパクト発進デモ曲をベースとしたものとなっている。

  • 『ネオ桃山幕府のおどり』 - 「おれはインパクト」
  • 『でろでろ道中』 - 「ダブル・インパクト」歌 水木一郎・丹下桜

『ネオ桃山幕府のおどり』のデモ中では、インパクトの内部が流れ、『でろでろ道中』では、変形の様子が流れる。後にPSで発売された『大江戸大回転』では、インパクト戦中にBGMで「おれはインパクト」が演奏されている。『大江戸天狗り返しの巻』では、DSダウンロードプレイで配信するインパクト戦で流れる。

その他

関連項目

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