サバナ気候
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サバナ気候(さばなきこう)はケッペンの気候区分における気候区のひとつで、熱帯に属する。記号はAw。
南回帰線から北回帰線の間の多くの地域に分布。夏は赤道低圧帯に入り多雨、冬は中緯度高圧帯に入るため乾燥するため、一年の間で雨季と乾季がはっきりと分かれている。気温の年較差は少ない。丈の高い草原地帯に、乾燥に強いバオバブなどの樹木がまばらに生えたている。夏にはこれらの植物が生い茂っているが、冬では樹木が落葉、草原は枯れ種や根に姿を変えるため赤茶けた大地となる。土壌はラソトルと赤黄色土からなり、熱帯雨林ほどではないがやせている。焼畑のほか様々な農業形態がとられている。
この気候の成立条件
- 最寒月平均気温が18度以上。(ヤシが生育できること)
- 最小降水量が(100-(年降水量の4%))以下。
分布地域
熱帯雨林の周辺に発達し、太陽の回帰にともない、赤道低圧帯の影響を受ける雨季(夏)と、亜熱帯高圧帯の影響を受ける乾季(冬)に分かれる。
ブラジル高原、インドのデカン高原、オーストラリア北部・バリ島などに分布する。
この気候帯の特色
植生は、丈の高い草原の中に樹木がまばらに生えるサバナとよばれる熱帯草原が多く見られる。
土壌はラトソル(ラテライト)が多く分布するが、一部肥沃な土壌(ブラジル高原のテラローシャやインドデカン高原のレグール土)が分布する地域もある。