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タラッパン運動

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タラッパン運動(たらっぱんうんどう)は韓国に本部を持つキリスト教異端の団体である(「異端・カルト ハンドブック」p.43-46)。日本では三郷福音教会(現、レムナント教会)が運動の拠点である。

「タラッパン」とは屋上の部屋という意味で、イエス・キリストの昇天後に屋上の部屋で祈っている時にペンテコステの聖霊がくだり福音が広まっていったという出来事から、時間と場所を決めて継続的に宣教運動をする運動という意味である。

ここで紹介されている「タラッパン運動」は、その中でも「柳光洙氏のタラッパン伝道運動」と呼ばれ、他の健全なキリスト教会の運動とは分けて考えられている。

歴史

  • 1987年に釜山の長老派の牧師の柳光洙(読み:リュウ ガンス)が始めた運動。
  • 1997年に新教団を設立した。

神学

タラッパン運動の最も大きな誤りは、解釈において悪魔を強調しすぎることにある(表向きは、イエス・キリストを強調するが中心にあるのは「悪魔論」である)。そのため、韓国では「悪魔型異端」と言われている。

以下は、タラッパン信者の主張である。 「福音」を受け入れて「伝道」と「宣教」に方向性を合わせることが神様から祝福を受ける道であるといわれている。 聖書の中に隠されたキリストの契約「創世記3:15(女の子孫)」「出エジプト3:18(過ぎ越しのいけにえ)」「イザヤ7:14(インマヌエル)」「マタイ16:16(キリストの契約)」を強調している。

  • タラッパン運動の教理書である『福音の手紙』に「初めての出会い」から「十度目の出会い」で10の段階に分かれて説明してある。(元編集まま)
  • 人間の根本的の問題を創世記3章の、原罪にあり、サタンの呪いによるという概念を中心に持つ。(元編集まま)誰でも創世記3章の問題とイエス・キリスト(創世記3章15節「女の子孫」)がわかれば、すべての問題は解決すると教えている。

⇒神様を離れた人間が神様の支配からサタンの支配を受けるようになってしまったのである。ただ、福音を受け入れるならばこのサタンの支配と呪いから完全に解放されキリストの命を受けることができると教えている。

  • 本来、人間は「神の像(かたち)」(創世記1章27-28節)として創造された。鳥は空を飛ぶように、魚は水の中に、木は地に根を下ろして生きるときに一番幸せである。それと同様に、人間は神様とともにいる時、幸せであるように創造されたのである。これが、「創造の原理」である。「真の安息」は神にある安息である。(創2:1-2)
  • 人間は神よりゆだねられたその自由意志を用いて罪を犯し、その結果、アダム以降のすべての人類は、「最後のアダム」(Ⅰコリ15:45)であり「女の裔」(創3:15)であるイエス・キリストおひとりを除いて罪人として生まれてくるのである。これが神様との断絶、之をして「原罪」(Original Sin)と呼ぶ。

しかし、アダムとエバの堕落の背後に悪魔がいたことは聖書が証言している通りである。(創3:1-6)無論、サタンは讒訴する者(ヨブ記1-2章、黙12:10)、初めから盗む者、偽りの父、人殺しであり、真理をよりどころとしていないのである。(ヨハネ8:44)・・・実際のところ、すべての呪い(未信者の運命)と呼ばれるものは全能の父なる神から離れた状態そのものである。

  • 「イエスがキリスト」(使徒の働き1章1節、マタイによる福音書16章16節)であること、イエス様が「真の預言者」(ヨハネによる福音書14章6節)であり、「真の祭司長」(ローマ人への手紙8章2節)であり、「真の王なる王」(ヨハネの第一の手紙3章8節)であることを最も強調している。
  • 人間の根本問題は3つである。すなわち、(1)神様から離れた問題(創3:1-6)と(2)罪の問題(ローマ3:23)、そして(3)サタンの問題(ヨハ8:44)である。
  • 創世記3章で神様から離れた人間の根本問題を『未信者6つの問題』として①「悪魔の子供」(ヨハネによる福音書8章44節)、②「偶像礼拝」(エペソ人への手紙2章2節)、③「精神問題」、④「肉体問題」(使徒の働き8章7-8節)、⑤「死と地獄・審判と永遠の刑罰」(ヘブル人への手紙9章27節)、⑥「霊的な遺産」(出エジプト記20章4-5節)としている。
  • 神様から離れた人間の原罪の問題(創世記3章1-6節;ローマ人への手紙3章10節、23節)は、人間のあらゆる努力(宗教、善行・道徳、哲学、科学など)では決して解決できず、唯一天下に与えられた救いの道はイエス・キリストの十字架(ローマ5章8節)の死と復活、尊い子羊イエス様の血潮のみである。罪を悔い改め、イエス・キリストを唯一の救い主として信じる心からの祈りをささげることよって救われることができる。(ローマ人への手紙10章9-10節、13節;ヨハネによる福音書5章24節、同1章12節;ヨハネの黙示録3章20節)
  • 受け入れの祈りの例

「愛する神様。神様のすばらしい救いのご計画に感謝します。今、自分がまことの神様を知らない罪人であることを認め、悔い改めます。イエス・キリストが十字架にかかって、私のすべての罪をゆるされ、三日目に復活なさって悪魔のすべてのしわざを打ち砕かれたことを信じます。今、私の心の扉を開いて、イエス・キリストを私の救い主として受け入れます。聖霊様を通して私の心の中に入ってください。私の罪をゆるして、神様の子どもにして下さったことを感謝します。これから、神様のみこころに従って、勝利するように導いて下さい。イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン」

  • イエス・キリストを救い主として受け入れる祈りをした結果、『救われた人の祝福』として①「神様の子供」(ヨハネによる福音書1章12節)、②「聖霊の内住・感動・導き」(コリント人への第一の手紙3章16節)、③「イエスの御名による祈祷の答え」(ヨハネによる福音書14章13-14節、同16章24節)、④「サタン(悪魔・暗闇)の権勢を打ち砕く権威」(ルカによる福音書10章19節;マルコによる福音書3章15節)、⑤「天使の助け;御座の祝福」(ヘブル人への手紙1章14節;ヨハネの黙示録8章3-5節)、⑥「天国の国籍(市民権)」(ピリピ人への手紙3章20節、使徒の働き1章3節「神の御国」)、⑦「世界福音化;福音宣教・伝道の祝福」(マタイによる福音書28章18-20節、使徒の働き1章8節「聖霊の満たし」聖霊の力を受けて、世界福音化の「証人」となる)が与えられたとする。
  • 救われた者の信仰生活を勝利するために、また、霊的成長のために次の『5つの確信』を持つことが大切だとしている。即ち、①「救いの確信」(ローマ人への手紙8章16節)、②「祈りの答えの確信」(ヨハネによる福音書15章7節)、③「勝利の確信」(ローマ人への手紙8章31節)、④「罪の赦しの確信」(ローマ人への手紙3章24節)、⑤「聖霊の導きの確信」(ローマ人への手紙8章14節)である。
  • 『信仰の10の土台』として、①「神の絶対主権」(歴代誌上29章10-14節;エレミヤ書33章2節)、②「神の方法-イエス・キリスト」(エペソ1章1-13節;使徒の働き4章12節;コロサイ2章2-3節)、③「神の御業-聖霊」(ヨハネによる福音書14章16-17節、同26-27節;使徒の働き1章8節)、④「神のみことば-聖書の権威」(第2テモテ3章14-17節;ヘブル書4章12節;イザヤ書40章8節)、⑤「神の神殿-信者の価値」(第一コリント3章16節;エペソ人への手紙4章11-12節;第一ペテロ2章9節)、⑥「神の計画-現場が宣教地」(使徒の働き18章1-4節;創世記29章1-6節;ピリピ人への手紙1章1-12節)、⑦「神の統治-生死禍福の主観者」(詩篇139篇1-10節;マタイによる福音書10節28-29節)、⑧「神の摂理」(ヘブル書9章27節);ルカによる福音書16章19-31節;ヨハネの黙示録14章9-11節)、⑨「神の審判」(ルカによる福音書16章19-31節;ヨハネの黙示録14章9-11節)、⑩「神の報酬-伝道者の報酬」(マタイによる福音書10章40-42節;マルコによる福音書10章29-30節)を骨子としている。


外部リンク

○タラッパン伝道(御言葉)運動の教会

○被害者のページ


関連書籍

「異端・カルト ハンドブック 健全な信仰生活への指針」

(日本イエス・キリスト教団 カルト対策検討委員会編、べラカ出版、2010年)

ISBN978-4-903370-12-5


関連教会

・三郷福音教会(現、レムナント東京教会:張 寅相氏)

・福音宣教大船渡教会

・インマヌエル仙台教会(申 ヨハネ氏)

・福音宣教仙台教会

・東京赤羽教会(姜 明柱氏)

・麻布福音教会(申 起燮氏)

・さいたま福音教会(秋山 均氏)

・レムナント片柳教会

・インマヌエル横浜教会(朴 済根氏)

・インマヌエル小田原教会(黒田 政一氏)

・福音宣教浜松教会

・沼津イエス教会(金 柱坤氏)

・レムナント福井教会

・福音宣教石川教会

・名古屋中部教会(もしくは福音宣教教会:李 鍾禹氏)

・福音宣教四日市教会

・インマヌエル大阪地域教会(金 永坤氏)

・大阪箕面キリスト教会(文 ヨセフ氏)

・神戸根源教会(金 大鎮氏)

・岡山福音教会(張 春根氏)

・岡山ハナ教会

・イエスキリスト倉敷福音教会(山村 仁氏)

・レムナント倉敷教会(佐々木洋朗氏)

・福岡グレイス教会(朴 鍾革氏)

・レムナント東久留米教会

・福音宣教鹿児島教会

・福音宣教ブリスベン教会(オーストラリア)

などの活動拠点がある。

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