加茂坂峠
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加茂坂峠(かもざかとうげ)とは、山形県鶴岡市の加茂地区から大山地区にかけての峠である。現在は国道112号加茂坂トンネルが通っている。
歴史
江戸時代、加茂港は北前船の寄港地であり、加茂街道は鶴岡城下と港を結ぶ重要路線であった。しかし加茂坂峠は標高150mの坂の険しい難所であったため、1812年に出羽三山湯殿山派の僧であった鉄門海上人(てつもんかいしょうにん)によって旧道が開かれた。その後、鉄門海の孫弟子、鉄龍海上人によって当時まだ珍しかった地雷花(ダイナマイト)を使っての改修が行われ、1871年(明治4年)に完成した。
1886年(明治19年)には初代山形県令の三島通庸によって新道が開削され加茂トンネルが完成した。トンネルは1939年(昭和14年)に改修が行われ自動車の通行が可能になった。2003年に加茂坂トンネルが開通し、これにともない加茂トンネルは現在、通行止めになっている。