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草薙流古武術

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草薙流古武術(くさなぎりゅうこぶじゅつ)は、SNKSNKプレイモア)の対戦型格闘ゲームザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズに登場する架空の古武術である。また、その分派である八神(八尺瓊)流古武術(やがみ(やさかに)りゅうこぶじゅつ)についても本項で詳述する。

以下、『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズを、略称である『KOF』または作品の年代(『'○○』)で表記する。

概要

拳にを発生させて操り、それを攻撃に利用するのが特徴である(炎を使わない技も存在する)。炎を発生させる能力を持つ、草薙・八神の両一族の人間が使うことを前提に作られた格闘術であるため、基本的に一族以外の人間に教えられることはない。

伝承にある「草薙の剣」は、「草薙の拳」つまりは草薙流の事だとされている(それに倣い、草薙・八尺瓊(現在は八神)・八咫(神楽)の三家はあわせて「三種の神器」と呼ばれる)。なお、伝承の中の「草薙の剣」は八岐大蛇の体内から発見された品であって、八岐大蛇の退治に使われたのは十束剣である。

草薙・八尺瓊の両者が扱うのは本来赤い炎であるが、オロチの力を欲し血の契約を交わした八尺瓊一族(後の八神一族)が使う炎はオロチの血の影響により青紫となる。ただし、使い手の人としての本能によって八神の炎も赤くなる(八尺瓊の炎に戻る)ことがある。なお、八神一族はオロチの血の影響で炎を使えば使うほど命を縮める結果となるため、八神家の後継者は代々短命である。

使い手

  • 草薙流
    • 草薙柴舟(先代継承者)
    • 草薙京(現継承者、祓う者)
    • 草薙蒼司(一族の人間、京のいとこ)
    • 矢吹真吾(一族の人間ではないが、京や柴舟に師事)
  • 八神(八尺瓊)流

技の解説

草薙流・八神(八尺瓊)流の技は、ほとんどのものが「○○式」と名が付く。異名がつくものもあり、その場合は「○○式・(異名)」かその異名のみで呼ばれる(例:百式・鬼焼き、「鬼焼き」)。『'97』が初登場となる真吾の技の大半は「○○式・××未完成」となっている(炎を出せないため)。○○には基本的に漢数字が入るが、一部の特殊技などでは「外式」(げしき)となり数字がつかない。なお傾向として通常技には(裏)1 - 99式が、必殺技や一部の超必殺技には100 - 999式が、裏100 - 裏999式および1000番代には超必殺技が当てられる。またオロチの力を利用した超必殺技には裏1000番代および禁○○番代が当てられる。

『'99』にて初登場の草薙京-1(以下『京-1』と表記)と草薙京-2(以下『京-2』と表記)は、もとの京に比べると、技の性能がそれぞれ大きく異なり、差別化がなされている。また、技名には「○○式」が一切付かないことも特徴。

通常技

草薙京

ボタン 立ち(近距離) 立ち(遠距離) しゃがみ 垂直ジャンプ 前方ジャンプ 後方ジャンプ
弱パンチ 壱式 弐式 拾壱式 拾七式 95まで:拾八式
96以降:拾七式
強パンチ 五式 七式 拾五式 拾九式
弱キック 弐拾壱式 弐拾七式 参拾参式 四拾参式 四拾八式
強キック 94:七拾五式
95以降:七拾六式
九拾九式
2000のみ変更、式名不明
94:八拾八式
95以降:九拾八式
七拾八式 七拾九式
攻撃避け -
カウンター 外式・霞裏肘(かすみりちゅう)
ふっ飛ばし 鳳麟・陽 - 94:拾八式
95以降:跳び鳳麟
ダッシュ 外式・前駆 -
バックステップ 外式・後駆

草薙柴舟

ボタン 立ち(近距離) 立ち(遠距離) しゃがみ 垂直ジャンプ 前方ジャンプ 後方ジャンプ
弱パンチ 壱式 六式 拾壱式 拾四式
強パンチ 弐拾弐式 拾弐式 弐拾参式 弐拾六式
弱キック 弐拾五式 弐拾七式 参拾参式 四拾弐式
強キック 七拾六式 九拾八式 七拾九式
攻撃避け -
カウンター 外式・霞裏肘
ふっ飛ばし 鳳麟・陽 - 楔討(くさびうち)
ダッシュ 外式・前駆 -
バックステップ 外式・後駆

八神庵

ボタン 立ち(近距離) 立ち(遠距離) しゃがみ 垂直ジャンプ 前方ジャンプ 後方ジャンプ
弱パンチ 参式 四式 拾参式 拾六式
強パンチ 九式 裏九式 裏拾五式 弐拾弐式
弱キック 弐十九式 参拾壱式 参拾五式 四拾壱式
強キック 六拾九式 九拾壱式 裏九拾八式 八拾壱式
攻撃避け -
カウンター 外式・霞焔刈(かすみえんがい)
ふっ飛ばし 鳳麟・陰 "阿修羅" - 外式・鉄鉈(てつなた)
ダッシュ 外式・蛇避け -
バックステップ 外式・後駆

通常投げ

草薙流

釟鉄(はつがね)
  • 使用者:草薙京、矢吹真吾、京-1、京-2
『'96』以降、京に追加された投げ技で、掴んだ相手に裏拳を打つ。真吾も問題なく習得している。
一刹背負い投げ(いっせつせおいなげ)
  • 使用者:草薙京、草薙柴舟、矢吹真吾、京-1、京-2
相手を背負い投げで投げた後、肘打ち(京)や下段突き(柴舟)で追い打ちをかける。真吾の「一刹背負い投げ 不完全」は投げた後の追い討ちがない。
燧鎚(ひきりつち)
  • 使用者:草薙柴舟
通常投げ。技名の由来は古代の人々が火を熾すために使っていた「燧槌」と「燧杵」という道具。ツキノヨルオロチノチニクルフイオリ(以下暴走庵)には「燧杵」という技がある。

八神流

逆剥ぎ(さかはぎ)
爪の指先を相手の体に減り込ませ、手首を返してえぐる。相手は鮮血を噴き出しながら吹き飛びダウンする。技名の由来は大祓詞に出てくる天つ罪・国つ罪の一つである逆剥。
逆逆剥ぎ(さかさかはぎ)
『'96』にて追加されたもう1つの投げ技で、相手の後方に回り込み、「逆剥ぎ」を繰り出す。
屑風(くずかぜ)
相手を後ろに放り投げて姿勢を崩し、無防備状態にする。元々は『'95』でのもう1つの投げ技であったが、『'96』以降は相手のガードを崩す掴み技に性質が変更された。
燧杵(ひきりぎね)
『SVC CHAOS』において、「ツキノヨルオロチノチニクルフイオリ」のみが逆剥ぎの代わりに使う通常投げで、相手の頭部を両手で掴んで爆発させる(通常版八稚女の最後のアレ)。技名の由来は古代の人が火を熾すために使った道具(対になる「燧槌」という道具の名前は草薙柴舟の通常投げの技名に使われている)。

特殊技

草薙流

外式・轟斧 陽(げしき・ごうふ よう)
  • 使用者:草薙京、矢吹真吾、京-2
その場から片足での踵落としを決める。草薙流(陽)は普通の踵落としで、しゃがみガード不可(『'99』以降は、攻撃のモーションが変更。通常技キャンセルで出すと以前のようになる)。真吾の場合、「陽」ではなく「カッコだけ」が付き、しゃがみガードで防がれる。京-2のものは弱攻撃からもつながるほど発生が速く、この後に「毒咬み」がつながる。
外式・奈落落とし(ならくおとし)
  • 使用者:草薙京、京-2
空中から両の拳を組んで振り下ろす。空中で当てた相手を地面に叩きつける効果がある。また、ヒット・ガードを問わず、この技が当たった後、京はすぐに着地する。
外式・轟鎚(ごうつい)
  • 使用者:草薙柴舟
頭上で構えた両拳をそれぞれ両側に振り下ろす。しゃがみガード不可。
外式・頭椎(くぶつち)
  • 使用者:草薙柴舟
外回しで跳ねるように放つ踵落とし。しゃがみガード不可。
外式・鳳麟 陽(ほうりん よう)
  • 使用者:草薙京、草薙柴舟、矢吹真吾、京-1、京-2
その場で肩口から体ごとぶつかる、いわゆるショルダータックル。真吾も習得しているが、「外式」という言葉の意味を理解していなかったために、鳳麟をアレンジした技に「外式・駆け鳳燐」(助走をつけて鳳麟を繰り出す・超必殺技)と名付けてしまった。そのことで京に怒られたのか、以降、真吾が草薙流の技をアレンジした必殺技は「オレ式」と銘打っている(それらの元の技は草薙流の「外式」ではない)。
外式・跳び鳳麟(とびほうりん)
  • 使用者:草薙京、京-1、京-2
空中から繰り出す「鳳麟」。
外式・楔討(くさびうち)
  • 使用者:草薙柴舟、矢吹真吾
空中から拳を振りぬき殴りつける(真吾は技名が公表されていないが、動作が柴舟と全く同じである。なお、カウンターヒット時は自動的に2ヒットし、ダメージが増大する)。
八拾八式
  • 使用者:草薙京、京-2
屈んだ状態で足元(脛)を蹴り、続いてもう片方の脚で下腹部を蹴る。『'94』ではしゃがみ強キック、『'95』以降(『'96』では未使用)は特殊技で、弱攻撃からキャンセルで繋がるほど発生が速い(ヒット効果はのけぞり)。京-2の通常技(しゃがみ強K)でもあり、初段が必殺技でキャンセル可。間合いがそれほど離れていなければ、「毒咬み」→「罪詠み」→「罰詠み」へとつなげる連続技も可能。

八神流

外式・轟斧 陰(ごうふ いん)“死神(しにがみ)”
踏み込みつつ踵で顎をかち上げ(作品によってはこの部分で攻撃しない)、上げきった足を首を狩るように落とす独特の型。威力は高いが顎をかち上げてからのかかと落としのために距離が離れ、次の攻撃につなげにくい。「死神」と名づけた所以は草薙流の「轟斧 陽」より顎のかち上げがある分だけより相手を倒しやすいからである。
外式・夢弾(ゆめびき)
爪を振り下ろして相手を切り裂き、さらにその腕で裏拳を繰り出す。攻撃判定より先に食らい判定が前方に突出しているため、相手の出した攻撃に負けやすい。『'97』以降は庵の連続技の繫ぎとして使うことが多い。
CAPCOM VS. SNK(以下『CvsS』と表記) 2』では前述の裏拳の部分のみを出す特殊技になっている。立ち中パンチからターゲットコンボとして出すことができ、こうすることでKOFシリーズと同様の動作を再現することができる。
外式・抗月(あがつき)
『MI』で装備。前進しながら攻撃
外式・百合折り(ゆりおり)
相手の頭上の高さに飛び上がり、延髄に蹴りを入れる。めくり専用の攻撃で、食らった相手は庵側に引き込まれるように仰け反る。
外式・鳳麟 陰(ほうりん いん)“阿修羅(あしゅら)”
その場で肩口から体ことぶつかるショルダータックル。背中を中心とする草薙流の「鳳麟 陽」とは違い、こちらは頭と肩口を中心にタックルをする(そのため、頭突きの様にも見える)。この点が己の負傷も厭わないで攻める姿から阿修羅と結び付けている。
外式・鉄鉈(てつなた)
空中モンゴリアンチョップ。

必殺技

共通技

百式・鬼焼き(おにやき)
  • 使用者:草薙京、草薙柴舟、草薙蒼司、矢吹真吾、八神庵、京-2
その場で肘を打ってから裏拳の様に腕を伸ばし、炎を纏い一回転して舞い上がる。柴舟のものは京に比べると前方への攻撃判定が大きく、その分離れた相手にも攻撃が届く。攻撃の発生も京より早いが、その分無敵時間も京より短い。『'96』-『'98』での京の「鬼焼き」は、無敵技からガードポイント付きの技に変更されたが(EX京の鬼焼きは無敵技)、『'99』以降は無敵技に戻った。また、ゲームボーイ版『熱闘KOF'96』(以下『熱闘'96』と表記)のIORI'(暴走庵)は、鬼焼きの下降中に葵花の三段目に似た打ち下ろしを繰り出す。
真吾の場合、動作だけ模倣しているので当然炎は出ないが、肘の攻撃判定は強めに設定されている。
百八式・闇払い(やみばらい)
  • 使用者:草薙京、草薙柴舟、草薙蒼司、八神庵、京-1
手から炎を放ち、地を走らせる。動作は草薙流が内から外へ腕を振るのに対し、八神流は下から腕を伸ばし送り出すようにする。これにより、草薙は前方へ、八神は真下から炎を出すという違いがある。この影響で『'95』での庵の「闇払い」は炎が相手に届くのが遅く、強攻撃キャンセルで出しても連続でつながらない(『'96』以降は庵の「闇払い」の動作が高速になった分このようなことは無くなった)。京-1の「闇払い」は全体的に動作が遅いが、ダウンしている相手に当たるようになっている。
弐百拾弐式・琴月 (陽・陰)(ことつき よう・いん)
  • 使用者:草薙京、矢吹真吾、八神庵、京-2
走り込んでの肘打ちから、相手を掴み炎を爆発させて相手を燃やす。
草薙流と八神流で掴んだ後の体勢と最後に付く字が違い、草薙流(陽)は頸部を掴み上げ、八神流(陰)は頭部を地面に押し付ける。ただし、『熱闘'96』の暴走庵は八神流にも関わらず掴み上げになっている。
真吾の使う「琴月 未完成」は肘打ちの後、外式・奈落落とし(のような技)を出して地面に叩きつける。

草薙流

九百拾式・鵺摘み(ぬえつみ)
  • 使用者:草薙京、京-2
利き腕は相手の手足を掴められるよう手を開き対の肩口に添え、対の腕は拳を握るという「さばき」の型。前に屈みこむように両腕を構え、この時に相手の通常技を受けると、「外式・虎伏せ」か「外式・龍射り」のいずれかを決める、いわゆる「当て身投げ」属性の技。相手が攻撃をしてこなかった時は、突き上げ攻撃を繰り出す。京-2の場合、「荒咬み」→「八錆」とつないだ時にキックボタンを入力すると、これの当て身不成立版(但し発火する)が発動する。この「鵺摘み」は相手のガードを強制的に崩す効果を持つ。
外式・虎伏せ(とらふせ)
  • 使用者:草薙京
「鵺摘み」で添えた手で相手の下段攻撃をさばき、「砌穿ち」のような下段突きで叩き伏せる。
外式・龍射り(りゅういり)
  • 使用者:草薙京
「鵺摘み」で添えた手で相手の上段の拳脚をさばき、肘で吹き飛ばす(もしくは地に叩き落とす)。
七拾五式
  • 使用者:草薙京、京-1
顎の辺りを2回連続で蹴り上げる。『'94』では近距離立ち強キックであった。『'95』以降は低く飛びながら蹴り上げる「七拾五式・改(ななじゅうごしき かい、必殺技)」に昇格。この技を上手に当てることで、強力な空中連続技を決めることが可能。なお、京-1、京-2のストライカー動作はこの技であり、『2000』の真吾のアナザーストライカー「コスプレイヤー京子」もこの技を使う。
百壱式・朧車(おぼろぐるま)
  • 使用者:草薙京、矢吹真吾、京-2
空中へ飛び上がりつつ、連続で回し蹴りを繰り出す。弱は1発限りだが、強では2連続で相手の体を蹴り上げ、さらに空中踵(かかと)落としを決める。『CvsS2』では中で2段攻撃、強で締めの踵落しが追加される仕様となっている。
炎を用いない技であるため、真吾の使う「朧車 未完成」もそこそこ忠実なものになっている。『'98』までは、強は1回ごとに跳んでいた。さらに『'98』では、攻撃回数がランダムで2回か3回となり、その3回目の攻撃は最後の踵落としを出そうとして頭から転落するというもので、ガード不能であった。『'99』以降もランダムで3回攻撃が出るが、ガード不能という性質は無くなった。
四百弐拾七式・神懸(かむかかり)
  • 使用者:草薙柴舟
短距離を軽く飛んで相手に体当たりをし、さらに炎を纏った拳を上段に突き上げて燃やし、吹き飛ばす。
百拾式・鉈車(なたぐるま)
  • 使用者:草薙京、草薙柴舟
肩でぶつかりながら飛び上がり、空中で踵を落とす。
七百弐拾式・炎重(ほむらがさね)
  • 使用者:草薙柴舟
炎を纏った掌底を上段に振り上げ、追加コマンドを入力することでもう一度振り上げる。
百拾四式・荒咬み(あらがみ)
  • 使用者:草薙京、草薙蒼司、矢吹真吾、京-2
炎を纏った、横殴りのボディブロー。このあとは「九傷」か「八錆」に(『XI』では「轢鉄」にも)続く。『'96』以降の京を象徴する技である。
真吾が使用する「荒咬み 未完成」には続く技はなく、当然炎も出ない。
百弐拾八式・九傷(このきず)
  • 使用者:草薙京、草薙蒼司、京-2
半歩踏み込み、炎を纏った肘で相手の顎をかちあげる。この後は「八錆」か「七瀬」に(『XI』では「轢鉄」にも)続く。
百弐拾参式・灼焉(しゃくえん)
  • 使用者:草薙京(『XI』のEX仕様では超必殺技)
「七瀬」で吹き飛ばした空中の相手を炎の爆発で包む。「毒咬み」→「荒咬み」→「九傷」→「七瀬」と繋いだ場合にのみ使用できる。
百弐拾五式・七瀬(ななせ)
  • 使用者:草薙京、京-2
鳩尾へ直蹴りを繰り出す。食らった相手は錐揉み回転して吹き飛びダウンする。『'99』以降はモーションが変更された(京-2は変化無し)。『2001』以降は上段回し蹴りに変わっている(攻撃は、『2000』での遠距離立ち強キックと同じ)。
百弐拾七式・八錆(ひゃくにじゅうななしき・やのさび)
  • 使用者:草薙京、草薙蒼司、京-2
一歩踏み込んで、肘を手斧のように鳩尾に叩きつける。「荒咬み」か「九傷」の後に出せる。この後は「七瀬」か「砌穿ち」に(『XI』では「七瀬」の代わりに「轟斧 陽」や「八拾八式」に)続く(但し「九傷」から繋いでいた場合は不可)。
外式・砌穿ち(みぎりうがち)
  • 使用者:草薙京、京-1
百弐拾七式・八錆からの派生技で、下段に拳を繰り出す(攻撃判定はいわゆる無段で、立ち・しゃがみ両方のガードで防がれる)。京-1の特殊技の1つでもあり、こちらは下段判定で弱攻撃からつながるだけでなく、ダウン中の相手に対する追撃攻撃としても使用可能。
七百七式・独楽屠り(こまほふり)-R.E.D.KicK(Rainbow Energy Dynamite Kick)
  • 使用者:草薙京、京-2
空中に飛んで、体を捻ってしなる蹴りを放つ。ヒット効果は『'96』は横方向に吹き飛ばし、『'97』以降は地面に叩きつける。気絶値が高い。京が独自に編み出し、「R.E.D.KicK」の名を付けたが、草薙流には同様の技(七百七式・独楽屠り)が存在したため上のような技名になっている。ちなみに「R.E.D.」は「レインボー・エネルギー・ダイナマイト」の略。最後のKが大文字なのは京の勘違い。
真吾もこれに似た「真吾キック」という技を使うが、真似をしたわけではないようである。小説版において、ネーミングの悪さを指摘されて激怒した京に「だからR.E.D.KicKの名前を勝手に真吾キックに使っているのか」と詰め寄られた際に「タイガーマスクの技をコピーした」と真吾は語っている。また、ネスツの京-2は「R,E,Dキック」とさらに常識外な誤字が入っている(スタッフのミスではなく公式の設定で、ネスツがそのように技登録をしたとのこと)。
百拾五式・毒咬み(どくがみ)
  • 使用者:草薙京、矢吹真吾、京-2
大きく踏み込み、炎を纏ったフックを放つ。この後は「罪詠み」に(『ネオジオバトルコロシアム(以下『NBC』と表記)』では「荒咬み」にも)続く。
真吾の「毒咬み 未完成」は「荒咬み 未完成」と同じく続く技はないが、ヒット効果が吹き飛びダウンである他、『'97』では常に、『'98』では稀に、踏み込み中の肘に攻撃判定が出現する(アッシュ編でも稀に発生する)。炎も出ないはずだが、アッシュ編では一瞬炎らしきものが出ることが稀にある。
四百壱式・罪詠み(よんひゃくいちしき・つみよみ)
  • 使用者:草薙京、京-2
炎を纏いつつ拳を振り上げる。この後「罰詠み」に続く。
四百弐式・罰詠み(ばつよみ)
  • 使用者:草薙京、京-2
半回転しながらやや斜めに飛び上がり、炎を纏った肘を打ち込む。『2001』以降、この後は「鬼焼き」にも派生できる。なお、「毒咬み」→「罪詠み」→「罰詠み」→「鬼焼き」は元々「最終決戦奥義・無式」でのみ見られた流れである。
四百弐拾七式・轢鉄(ひきがね)
  • 使用者:草薙京
神懸と式は同じだがそれとは異なり、弱がステップしながらの炎を纏ったボディブロー、強が上半身を捻っての炎のサブマリンアッパーとなる。
『'99』では、その場で素早くボディブローからショートアッパーを立て続けに繰り出す。強でのみ攻撃前にステップを行い、炎が発生する。
弐千式・変化の壱 地撃(ちげき)
  • 使用者:草薙京
『'99EVO』のSP京・JUSTICEのストライカー動作。プレイヤー側から突進した後、「闇払い」→突進して「琴月」の肘部分のみで攻撃して相手を吹き飛ばす。レベルによる違いは、威力と最後の吹き飛ばし後の追撃状態。
弐千式・変化の壱 水煙(みずけむり)
  • 使用者:草薙京
『'99EVO』のSP京・DARKのストライカー動作。プレイヤー側から「七拾八式」で登場。「闇払い」→「朧車」(この「朧車」は本来の2段目と3段目の間に「七拾八式」を挟む、4回攻撃)で攻撃した後、挑発。レベルによる違いは「朧車」の攻撃回数。
黒咬み(くろがみ)
  • 使用者:京-1
京-1の特殊技で、炎を出さない「荒咬み」。強攻撃キャンセルで連続で繋がり、この技からも必殺技でキャンセルできる。
穂振(ほのふり)
  • 使用者:京-1
これも京-1の特殊技で、炎を出さない「八錆」。発生は「黒咬み」よりも遅い代わりにしゃがみガード不可。普通に出せば必殺技キャンセルは不可能だが、通常技をキャンセルしてから出せば可能になる。
蒼鬼(あおき)
  • 使用者:京-1
踏み込みながら低い姿勢で左の肘を打ち込み、そのまま左肘を基点に半回転しつつ上方へ飛び上がり、炎を纏った右肘を打ち込む。ほかの草薙流の(「琴月」の初段,「罰詠み」)を基に京-1が編み出した技であり、正規の草薙流の技ではない。

八神流

百九式・黄泉払い(よみばらい)
射程の短い炎を二連続で振り払う。
百弐拾七式・葵花(あおいはな)
前進しながらのショートアッパーを顎に2回打ち込んだ後、飛び込みながら両の拳を組んで打ち下ろす。炎は用いない。また『MI』シリーズの2以降では、強のみ最後の一撃が腕を振り上げるものに変わっている。
参百拾壱式・爪櫛(つまくし)
前方へ一足飛びをしながら炎を纏った爪を振り下ろす。攻撃が当たった際に「葵花」でキャンセルできる。
四百壱式・衝月(つづき)
突進技の1つで、爪で掬い上げるように斬り付ける。
弐百参式・槌椿(つちつばき)
相手を片手で持ち上げ反対側に叩きつける。「屑風」の代わりに装備。
百弐拾九式・明烏(あけがらす)
突進技の1つで、走ってから爪で横薙ぎに切りつける。
百四式・鵺討ち(ぬえうち)
前方斜め上を切りつける。「鬼焼き」の代わりに装備された。

超必殺技

草薙流

伍百弐拾四式・神塵(かむくら)
  • 使用者:草薙京(『2001』ではMAX超必殺技。『2002』、『NEOWAVE』、『2002UM』ではMAX2。『XI』ではリーダー超必殺技)
相手の胸倉を掴んで爆発を浴びせた後に全身に炎を纏いながら,『2001』では2段の「毒咬み」→2段の「荒咬み」→「荒咬み」→「毒咬み」→「罰詠み」→「鬼焼き」と繋ぐ技.また『XI』では「毒咬み」と「荒咬み」を交互に2回放ち,「九傷」→「八錆」→「七拾五式・改」から「大蛇薙」を決める。コマンド投げに分類され,相手を掴むまでに若干のタイムラグがある。
ライバルである庵の「八稚女」発動時の台詞「遊びは終わりだ!」を京が叫ぶ。
伍百伍拾伍式・神威(かむい)
  • 使用者:草薙京
気合を込めてから拳を地面に打ち付け、巨大な爆炎を噴出させる。溜める事でヒット数と威力が増加する.
弐百七拾五式・薙鎌(なぎかま)
  • 使用者:草薙柴舟(『NEOWAVE』のMAX2)
巨大な火柱を発生させた後、火柱に多段の「闇払い」を7回自動発射させる。
千百弐拾七式・都牟刈(つむがり)
  • 使用者:草薙柴舟
「荒咬み」から「炎重」につなげ、最後に火柱を立てる(MAX版では「鳳麟」につないだあとに火柱を立てつつ「鬼焼き」で舞い上がり追撃する)。後述の無式と技の流れが似ている。技名の由来は草薙の剣の別名である「都牟刈の大刀」。
(秘奥義) 裏百八式・大蛇薙(おろちなぎ)
  • 使用者:草薙京、草薙柴舟、京-1
(京は片手を掲げて炎を宿し、柴舟は正面を向いて両手を合わせてから広げて炎を宿してから)前方へ手を振り、体を包み込むほどの量の炎を出して周囲を焼き払う。京がMAX版で使用する際は全身が炎に包まれる。1800年前、この技でオロチを倒した事からこの名がついた。
最終決戦奥義・無式(さいしゅうけっせんおうぎ・むしき)
  • 使用者:草薙京、京-2
目の前に火柱を立ててから、その中を突っ切り、炎を全身に纏いながら多段化した必殺技の連続攻撃を繰り出す。通常版は火柱→4段の「毒咬み」。MAX版は火柱→6段の「毒咬み」→「罪詠み」→5段の「罰詠み」→「鬼焼き」(CAPCOM VS. SNKでは火柱→4段の「毒咬み」→4段の「荒咬み」→2段の「鬼焼き」)。草薙家が、オロチが再び甦ることを予測して編み出した技である。
別名として「三神技之壱」(さんじんぎのいち)(『2003』でのリーダー必殺技)があり、『NBC』においては通常版を「無式・壱之段」(むしき・いちのだん)として使用している。また、クローン京の一人である「KUSANAGI」は「最終決戦奥義・零式」(さいしゅうけっせんおうぎ・ぜろしき)としてこの技を使用している。なお,オリジナルに比べクローン版は,無敵時間が無い(オリジナルには少なくとも火柱発生まで無敵時間がある),攻撃発生が遅いという特徴がある.
『ザ・キング・オブ・ファイターズ京』では「愛するものを守りたいという想いが極限まで高まらないと会得できない技」とされており、この技を使用できない草薙柴舟が自分の妻(京の母親)に「なぜあなたは使えないの?」と突っ込まれていた。
『'98』までは、技名の後に「(三神技の壱)」(こちらは、"さんんぎのいち")と表記されており、当時の開発者のインタビューでも、残りの神技も草薙が使うものとされるコメントがあった。しかし『2003』で八神、神楽の両名が残りの「三神技」を使うことになり、無式も「三神技之壱」(さんんぎのいち)とされている。これらは設定が変わったのか、別の技として扱っているのかは不明である。
通常版を決めたあとに特定のコマンドを入力すると、京が決め台詞を言う。
百八拾弐式
  • 使用者:草薙京
身体を捻り、渾身の炎のハードブロウを放つ。一定時間捻ったままにすることで、相手のガードを打ち破るまでに強化される。
『'99』『2002UM』では「毒咬み」の様に高速で踏み込んで肘を打ち込み、引き絞った「轢鉄」のショートアッパーを決める。
朱天祓(しゅてんばらい)
  • 使用者:草薙京-1
「砌穿ち」の動作で,炎を地に渦巻かせた(1ヒット)上で前方に走らせる(1ヒット)飛び道具。
天羽々斬(あめのはばきり)
  • 使用者:草薙京-1
「大蛇薙」の溜め動作から、無式の様に焔を纏った「毒咬み」につなぎ、「大蛇薙」で締める。
布都御霊(ふつのみたま)
  • 使用者:草薙京-2
垂直に上昇、多段ヒットする「鬼焼き」。追加入力で炎を纏った「R.E.D.KicK」を繰り出す。
火迦具槌(ひのかぐつち)
  • 使用者:草薙京-2
「琴月」の強化版。「鳳麟」から焔を纏った「琴月 陽」につなげる。
千九百九拾九式・霧焔(きりほむら)
  • 使用者:KUSANAGI
荒咬み→鬼焼きの初段→ボディブローで浮かせた後、拳を突き上げて爆発させる。『'99 EVOLUTION』における「霧島 翔」のストライカー動作「ロマンチックキリシマコンビネーション」を再現したものである。

八神流

裏百八式・八酒杯(やさかずき)
闇払いと同じ動作で、相手の動きを封じる火柱を立てる。草薙流の「大蛇薙」の対となる技であり、1800年前にオロチを封印した際はこの技でオロチを封じたと伝えられている。『'96』での三種の神器チームのエンディングでは、ゲーニッツに対してこの技を用いているが、その際放たれた炎の色は草薙と同じ紅い炎であった。
技名の由来は、スサノオノミコトがオロチを倒す際に八つの酒桶を使いオロチを酔わせたことから。
裏参百拾壱式・析爪櫛(さくつまぐし)
「爪櫛」の動作で相手に飛び掛かり、頭を掴んで押し倒す。そして相手の頭を掴んだまま「鬼焼き」の様に舞い上がって相手を炎に包み放り投げる。弱と強とで、最初の一足飛びの距離が大幅に異なる。
裏参百拾壱点伍式・折曲爪櫛(うらさんびゃくじゅういちてんごしき・おりまげつまぐし)
こちらも通常の庵の「裏参百拾壱式・析爪櫛」とほぼ同じ技である。
裏参百拾六式・豺華(さいか)
地面から高角度で吹き上がる高威力の火柱を放つ。「八稚女」の追撃として使用する場合、爆発で吹き飛んだ相手を左右の爪で引き裂いてから火柱を立てる。
裏千弐百七式・闇削ぎ(やみそぎ)
『2000』のみ登場.「黄泉払い」の動作で射程が無い炎を2回出した後に止めに火柱を放つ.初段の炎が当たらないと一連の攻撃が発動しない.
裏千弐拾九式・焔甌(ほむらほとぎ、『2002』『NW』でのMAX2、『MIA』での超必殺技)
高い軌道で飛び込み、相手の首を掴んで押し倒し火柱を浴びせる。『2002UM』ではそこから更に「鬼焼き」で舞い上がる。『KOFMIA』では、後述の「禍風」から派生する2ゲージ消費の超必殺技となっている(1ゲージ+禍風中の超必殺技1回分)。
禁七拾七式・禍風(まがかぜ)
一定時間、自らの意思でオロチの血の力を解放し、自身を強化する技。発動中は攻撃力が大幅に上昇し、動きもさらにすばやくなるが、ガードできなくなるうえに体力が徐々に減少していく。『MIA』では、一度だけゲージを消費せずに超必殺技が繰り出せる(追加技の焔甌が2ゲージ消費技になっているのはそのためである)。またこの技の発動によってK.Oとなることはない。
庵も同じオロチの血を引くレオナ同様、ある程度オロチの血をコントロールすることができるようで、この技も暴走とは違い、発動後も庵は自我を保っている。またこの技を発動している状態でのみ発動できる超必殺技も存在する。
禁千弐百拾壱式・八稚女(やをとめ)
八尺瓊の一族が八神と姓を改めオロチと契約することで、編み出されるに至った禁断の技。一瞬にして敵との距離を縮め、爪で八度切り刻み、止めに首を掴んで爆発を浴びせる。MAX版では、何度も爆発させる。『2001』などではさらに「豺華」へと続く。一部作のMAX版では暴走庵に変化して敵を押し倒し、狂気の叫び声を挙げながら連続で引き裂いて叩いた後に爆発させる。炎の力をアッシュ・クリムゾンに奪われた後の作品となる『XII』では、最後が首を掴んで爪で裂く演出となっている。
「爪で八度切り刻む」動作の内容は、「外式・蛇避け(攻撃判定あり)→参式→四式→九式→百八式・闇払い(飛び道具は出ない)→外式・夢弾(二段とも)→裏九式」となっており、この一連の動作は基本的に初登場時以来一度も変わっていない。
『CvsS』では、LV2のとどめが「琴月 陰」となり(後の『SVC CHAOS』等での暴走庵のものも同様)、LV3(MAX版)のとどめは首を掴んだ相手を地面に叩き付け、両手を押し付けて爆発を浴びせる。また、この技が決まった時の台詞は数多くのファンを生み出し、虜にした(台詞が用意されたのは『'96』以降)。
『NBC』のみ、ボイスが「遊びは終わりだ!悔いて!詫びろ!貴様の命でな!」になっている。
『MIA』では弱で出した場合のみ「八稚女」とは違う特定の台詞になる。後半の台詞は『KOF'98』の勝利台詞の1つから取ったもの。
技名の由来は、末娘のクシナダヒメを除いてオロチに喰われてしまった、アシナヅチとテナヅチの八人の娘(=八稚女)から。
三神技之弐(さんじんぎのに)(アッシュ編(『2003』~『XI』)でのリーダー超必殺技ほか)/???!(『SVC CHAOS』のみ・暴走庵)
その場で爪櫛(後者は琴月 陰)の動作で相手を地面に押し付けた後に、吊るし喉輪で相手を持ち上げ自身ごと火柱に包み爆発させる。『2003』でのみ、途中で火柱の色が蒼から赤に変わる。なお前者は打撃技,後者は打撃投げ扱いである.
草薙流の「三神技之壱」こと「最終決戦奥義・無式」に対応する技と思われるが、『'97』当時の開発者は「三神技之弐及び参は存在しない(一部媒体では、「三神技は全て草薙流の技である」)」と発言していた。この発言を信じるなら、『'97』以降に庵が対オロチ用として開発した技(あるいは、オロチ封印の際に無意識に使った力を技として完成させたもの)であるか、または大人の事情により新たに設定が書き換えられただけと思われる。
なお、『'97』三種の神器チームEDでオロチ封印の際に後者に酷似した攻撃をしている。
裏百式・鬼焔(おにほむら、『CvsS』)
「鬼焼き」を数度繰り返す。「ツキノヨルオロチノチニクルフイオリ」のみが使用している。

両流派の連携技

最終決戦奥義(さいしゅうけっせんおうぎ)
『NBC』での京と庵のアナザーダブルアサルト。庵が「三神技之弐」で相手を捕えている所に、京が全身を炎に包みながら「百八拾弐式」を叩き込む。ちなみに、『'97』(三種の神器チームエンディング)でのオロチを封印したシーンを再現したもの。

参考文献

  • 『ゲーメストムック Vol.2 ザ・キング・オブ・ファイターズ'94』 ISBN 4-88199-501-4 新声社 1994年12月
  • 『ザ・キング・オブ・ファイターズ'95 オフィシャルガイドブック フォージ アルティメイト ファイターズ』 ISBN 4-89366-416-6 アスペクト 1995年10月
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