セキスイハイム
セキスイハイムは、積水化学工業が発売している住宅のブランド名称である。
概要・コンセプト
セキスイハイムの最初のモデルであるM1の基本設計・システム開発を建築家の大野勝彦(当時、東京大学内田研究室在籍)が担当した。そのコンセプトは、鉄骨ラーメン構造のボックス型ユニットを工場で生産し、それを建築現場において組み合わせるというものであった。これにより、建築にかかる日数が大幅に短縮され、合理化された工場における生産比率が高いことから高品質が確保されることとなった。さらに、堅牢な鉄骨ラーメン構造により高い耐震性を持ち合わせている。
2002年に販売体制を再編し、ツーユーホームのブランド名で販売している木造の2×4(ツーバイフォー)ユニットを併売している。木造であるため、鉄骨ラーメン構造に比べると、耐震性で劣るものの、高気密・高断熱で、コスト面でも鉄骨系のハイムより、若干安価である。また、ツーバイフォーよりもワンランク上の2×6(ツーバイシックス)もある。
評価
セキスイハイムM1は、日本におけるDOCOMOMO100選に選ばれている。
新たな展開
2002年5月から、再築システムの家というサービスを開始している。これまでは、家を新築する時に古い家を解体するために、多量の廃棄物が発生していた。この再築システムの家では、古いセキスイハイムの住宅ユニットを分解・下取りし、工場において補修・点検などをして、新たに再生された住宅として別の顧客に販売するというものである。これは、箱形のユニットを組み合わせるというユニット住宅の特性により実現されたものである。
また、2002年12月からは、「住宅の快適性を維持しながら、生活時のエネルギー削減による環境負荷低減を、お客様の経済的メリットである光熱費の軽減と同時に達成させる」とのコンセプトで光熱費ゼロ住宅の販売を開始している。太陽光発電システムや高効率給湯器の搭載、住宅断熱性能の向上、照明設備の省エネルギー化などを組み合わせることで、光熱費ゼロ住宅を実現すると謳っている。
ハイムさん
広告展開として阿部寛扮するハイムさんとその家族がいる。ちなみにハイムはドイツ語で家のことであるから、「ハイムさんの家」は「家さんの家」ということになる。
セキスイハイム関連商品
関連項目
なお、積水ハウスは別会社であり、積水化学の連結対象から外れている。
外部リンク