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セコム

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セコム株式会社
SECOM Co., Ltd.
種類 株式会社
市場情報
本社所在地 150-0001
東京都渋谷区神宮前一丁目5番1号
設立 1962年7月7日
業種 サービス業
法人番号 6011001035920 ウィキデータを編集
代表者 代表取締役社長 原口兼正
資本金 663億円(2007年3月31日現在)
売上高 6,139億円(2007年3月期・連結)
従業員数 1万2,998人(2007年3月31日現在・単体)
決算期 3月31日
外部リンク www.secom.co.jp
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セコム本社(東京都渋谷区)
ファイル:Lancercargo-secom.jpg
巡回車(三菱・ランサーカーゴ

セコム株式会社(英語SECOM Co., Ltd.)とは、東京都渋谷区神宮前一丁目に本社を構える警備サービス業国内首位の株式会社で、狭義のService industryとして時価総額国内トップクラスであり、共に東証1部に上場している業界2位の綜合警備保障のおよそ6倍、3位のセントラル警備保障のおよそ80倍の規模を擁する。日本初の警備会社である。

概要

特徴としては、創業者の飯田亮が昭和40年代から進めた業務の機械化などがあげられ、防犯、火災報知の分野(SPアラーム、現在のDXなど)のみならず、ビル設備の制御、監視(TOTAX、CX)や銀行ATMコーナーの自動化(HANKS)、家庭用警備システム(セコムホームセキュリティー)などにも及んでいる。この戦略は多くの失敗作を産んだものの、機械警備などが絶大な効果を発揮し、ライバルの綜合警備保障との激しい競争を制するために大いに貢献したと思われる。

特に契約者の住宅や事業所、店舗などに貼付される同社ステッカーは、オークションでニセモノが販売されるほどの知名度があり、同社を象徴するトレードマークのひとつとなっている。

また、もはや社名は機械警備の代名詞として広く浸透しており、警備システムを操作(導入)することを「セコムする」と表現するまでになっている。最近では、個人や携行品、車やバイク等の安全を確認する「ココセコム」が大ヒットしている。

そしてグループ全体としては、本業の警備業のみならず、セキュリティと名がつくものに対しては積極的に手を広げる戦略を取っているのも特徴であり、自社で開発した防犯、防災用品を販売しているだけでなく、病院経営、医療システムや情報セキュリティ分野全般のコンサルティングや各種サービスも行っている。また、日本初の民営刑務所美祢社会復帰促進センター)の経営に関わっている。

セコムと新興の他社のたホームセキュリティー契約とを比較した違いとして、セコムはレンタル契約から中途買取が出来ないことと、他社は最低水準の警備レベルを簡素化して月5000円以下の安価な価格を設定しているところもあること、が挙げられる。

東京ディズニーランドのアトラクション、「ホーンテッドマンション」のスポンサーをしていた。

KDDIの前身の一つ、第二電電(DDI)の立ち上げにも関わっている。そのためココセコムはauのネットワークを使用している。

機械警備部門・現金輸送警備部門に従事する社員の制服山本寛斎がデザインを手がけており、製作はユニクロが行っている。

成田国際空港のターミナルセキュリティを始めとする国内主要企業や施設などに常駐警備員、又は機械警備による警備業務を提供し、コンビニATMや銀行ATMなどにおいても運営・管理の一部を担っている。 研究開発なども積極に行なわれ、天井走行型巡回装置や、貴重品輸送ガードロボット、介護補助ロボット、貴重品取扱店向け防犯煙幕発生装置、厨房ダクト設置型自動消化システム、据え置き型強化液消火器、インターネット用電子認証などがある。

基本的にパート・アルバイトの存在しない全正社員雇用で、ごく一部に嘱託社員が存在する雇用構成。高卒、大卒入社の男性が非常に多いが、その激務・薄給から警務職(現業部門)の離職率は非常に高く、要員不足のために24時間当直勤務を基本とする労働に日勤残業が付く勤務(9時間加算、つまり計33時間)が恒常化している。

機械警備部門に配属されている警務職社員はBE(ビートエンジニア)と呼ばれ、業務内容は多岐に渡る。緊急対処・CD/ATM障害対処・自社警備システムの保守点検や修理・巡回・ココセコム現場急行・不在時の郵便物の回収や庭木の水やり(一部の都市部のみ)等々であり、全てを習熟する為には、かなりの時間と経験が必要であるが、高い離職率から、知識・経験不足の社員が常に現場の第一線で働いていることが非常に多い(なお、これはセコムに限らず施設警備を請け負う会社全般に見られる問題である)。

社内で「現送(げんそう)」あるいは「資金管理」と呼ばれている部門がある。一般的に現金輸送警備と称されているが、セコムでは「現金護送」の意味とされる。「輸送(=運ぶ)」だけなら、誰でもできる、という趣旨らしい。また社内では交通誘導業務について「これは警備の範疇ではない」という考え方を持っているようだ。

1990年代前半には読売ジャイアンツの監督(当時)である長嶋茂雄を起用したTVCMをスタート。「セコムしてますか?」のフレーズで一躍有名に。もともとは旧社名時代に現役時代の長嶋を起用しており、監督就任後あらためての出演となった。この時代には東京ドームに長嶋の写真をでかでかと用いたパネル広告が掲げられており、長嶋が巨人の監督を勇退した現在も使われている。

2004年、長嶋茂雄が脳梗塞で倒れたため2代目CMキャラクターには、韓国の俳優ペ・ヨンジュンを起用。

2008年1月、横浜保土ヶ谷区の「ホテルニュー京浜」で火災があり2名が死亡し1名が重症を負った。このホテルには2004年からセコムのオンライン火災監視サービスが設置されていたが、施工時に配線を間違え、しかも点検を怠っていたためシステムが機能しなかった。火災後不信に思ったホテル側からの電話で初めて火災を知ったという。

略史

  • 1962年(昭和37年) 飯田亮戸田寿一により日本警備保障株式会社として創業(日本初の警備保障会社)。
  • 1966年(昭和41年) 電話回線を利用した機械警備システム開発。
  • 1973年(昭和48年) セコムをブランド名に使用(Security+Communicationの造語)。
  • 1974年(昭和49年)4月 株式を上場(東京証券取引所市場第二部)
  • 1978年(昭和53年)5月 東京証券取引所市場第一部指定。
  • 1983年(昭和58年)4月 創業20周年を機に社名をセコム株式会社に変更。現在に至る。

関連会社

セコム美祢セキュリティ

他各社

テレビCMを巡る出来事

同社が2007年5月21日から流し始めたTVCMに対して、視聴者から抗議が相次ぎ、同社は、このCMを、6月1日から一旦打ち切ることになった。

内容は、歩行者(を装って侵入先の下見をする犯罪者)や、電柱に登って作業中の電気工事作業者(を装って侵入先の下見、電線等に何らかの加工を施そうとする犯罪者)が猛獣(犯罪者の正体のイメージ)に変身し、最後に、「野獣はふだん、人の姿をしている」というテロップが表示されるというものであった。
これについて、「電気工事作業者が全て犯罪者であるかのような侮辱する内容だ」とか、「動物を悪として描いている」などの抗議が殺到した。

関連項目

競合警備会社

外部リンク

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