ホロゴン
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エルハルト・グラッツェルによって発明された超広角レンズであり、歪曲収差がほぼ完璧に補正されている。シンプル、しかし第2群レンズに切り込みを入れて固定絞りを設けるという大胆な構成.また絞りに対してほぼ対称なレンズ構成である。レンズ後端からフィルム面までの距離が短く一眼レフカメラでは使用することができない。名称の由来はホロス(古代エジプトの神)とゴン(角度)から来ている。
ホロゴンウルトラワイド
- ホロゴン (Hologon)15mmF8 - 初めてこの名称で販売されたのはコンタレックスシリーズのホロゴンウルトラワイドというカメラに固定装着されたこのレンズである。このカメラには画角の広さ故に手が写り込むのを防ぐため手の位置を規定するハンドグリップが設定されていた。
ライカMマウント
- ホロゴン(Hologon)15mmF8 - ホロゴンウルトラワイドのレンズがライカMマウント化され単体販売されたもの。多くは売れず、結果として稀少なため現在では非常に高価である。ただライカMマウントはホロゴンの要求するピント精度を満たしていないという意見もある。
コンタックスG(CONTAX G)シリーズ用
- ホロゴン(Hologon)16mmF8 - 中央エレメントの固定絞りに関しては接合面に蒸着で形成する方法が採られている。グラデーションフィルターが付属するのは光量調整のためで、通常のNDフィルターでは周辺の光束が斜めに通過することになり周辺光量が落ちるからである。現実的な価格で購入できるホロゴンは今の所このコンタックスG(CONTAX G)用のみ。製造はドイツのカール・ツァイスで行われた。