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「海軍カレー」の版間の差分

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'''海軍カレー'''は、日本の[[カレー]]、もしくはカレーライスの原点とも言うべきものである。一般的に日本風カレーと言う場合、この海軍カレーを指す場合が多い。
'''海軍カレー'''(かいぐん-)は、日本の[[カレー]]、もしくはカレーライスの原点とも言うべきものである。一般的に日本風カレーと言う場合、この海軍カレーを指す場合が多い。


特徴は、カレーに炒めた小麦粉を使うことである。
特徴は、カレーに炒めた小麦粉を使うことである。


==歴史==
==歴史==
日露戦争当時、農家出身の兵士たちに白米を食べさせることになった海軍は、調理が手っとり早くでき、肉と野菜の両方がとれるバランスのよい食事としてカレーライスを採用した。
[[日露戦争]]当時、農家出身の兵士たちに白米を食べさせることになった海軍は、調理が手っとり早くでき、肉と[[野菜]]の両方がとれるバランスのよい食事としてカレーライスを採用した。
その後、除隊した兵士がこれを広めたため、カレーライスは全国に広がった。
その後、除隊した兵士がこれを広めたため、カレーライスは全国に広がった。
戦後の復興期、日本にカレーが普及し出したことに着目し、カレー粉を販売した食品メーカーなどもこの海軍カレーを基本にしているため、日本のカレーというと実質はこの海軍カレーとなる。
戦後の復興期、日本にカレーが普及し出したことに着目し、カレー粉を販売した食品メーカーなどもこの海軍カレーを基本にしているため、日本のカレーというと実質はこの海軍カレーとなる。


現在も海上自衛隊は毎週金曜日にすべての部署でカレーを食べるのが習慣となっている。これは単調な海上勤務で、曜日の感覚を取り戻すためという他に、残っても週末、基地から外出せず、居残ってる人たちに手軽に食べてもらえるという現実的な理由もあったらしい。
現在も[[海上自衛隊]]は毎週金曜日にすべての部署でカレーを食べるのが習慣となっている。これは単調な海上勤務で、曜日の感覚を取り戻すためという他に、残っても週末、基地から外出せず、居残ってる人たちに手軽に食べてもらえるという現実的な理由もあったらしい。


==現在の海軍カレー==
==現在の海軍カレー==
現在、海上自衛隊で食べられているものは「海上自衛隊カレー」という。海上自衛隊の艦艇は、各艦ごとにその艦独自の秘伝のカレーのレシピを持っており、それによって作られるカレーは艦艇ごとに異なっている。従って、今日の海上自衛隊のカレーというひとつの味、レシピは存在しない。「×××スーパーカレー」というような呼び方をする。×××には、艦艇番号が入る。
現在、海上自衛隊で食べられているものは「海上自衛隊カレー」という。海上自衛隊の艦艇は、各艦ごとにその艦独自の秘伝のカレーのレシピを持っており、それによって作られるカレーは艦艇ごとに異なっている。従って、今日の海上自衛隊のカレーというひとつの味、レシピは存在しない。「×××スーパーカレー」というような呼び方をする。×××には、艦艇番号が入る。


民間では[[横須賀市]]の商工会議所などが「よこすか海軍カレー」という名前で、民間で再現し、町おこしを行っている。
民間では[[横須賀市]]の商工会議所などが「よこすか海軍カレー」という名前で再現し、町おこしを行っている。


また、横須賀市以外でも小麦粉を煎ったものを混ぜたカレー粉が市販されているので、自宅にても容易に作ることができる。
また、横須賀市以外でも小麦粉を煎ったものを混ぜたカレー粉が市販されているので、自宅にても容易に作ることができる。

2004年11月9日 (火) 21:12時点における版

海軍カレー(かいぐん-)は、日本のカレー、もしくはカレーライスの原点とも言うべきものである。一般的に日本風カレーと言う場合、この海軍カレーを指す場合が多い。

特徴は、カレーに炒めた小麦粉を使うことである。

歴史

日露戦争当時、農家出身の兵士たちに白米を食べさせることになった海軍は、調理が手っとり早くでき、肉と野菜の両方がとれるバランスのよい食事としてカレーライスを採用した。 その後、除隊した兵士がこれを広めたため、カレーライスは全国に広がった。 戦後の復興期、日本にカレーが普及し出したことに着目し、カレー粉を販売した食品メーカーなどもこの海軍カレーを基本にしているため、日本のカレーというと実質はこの海軍カレーとなる。

現在も海上自衛隊は毎週金曜日にすべての部署でカレーを食べるのが習慣となっている。これは単調な海上勤務で、曜日の感覚を取り戻すためという他に、残っても週末、基地から外出せず、居残ってる人たちに手軽に食べてもらえるという現実的な理由もあったらしい。

現在の海軍カレー

現在、海上自衛隊で食べられているものは「海上自衛隊カレー」という。海上自衛隊の艦艇は、各艦ごとにその艦独自の秘伝のカレーのレシピを持っており、それによって作られるカレーは艦艇ごとに異なっている。従って、今日の海上自衛隊のカレーというひとつの味、レシピは存在しない。「×××スーパーカレー」というような呼び方をする。×××には、艦艇番号が入る。

民間では横須賀市の商工会議所などが「よこすか海軍カレー」という名前で再現し、町おこしを行っている。

また、横須賀市以外でも小麦粉を煎ったものを混ぜたカレー粉が市販されているので、自宅にても容易に作ることができる。

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