「ダイハツ・ハイゼットキャディー」の版間の差分
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キャディー(Caddie)は荷物を運ぶ者(類似の単語に[[ポーター]]がある)、世話・助けをする者(この意味では例えば[[キャディ (ゴルフ)|ゴルフのキャディ]]がある)の意味。配送業務を中心とする働く人をアシストするパートナーとの思いを込めて名付けられている<ref name="pr160613" />が、実際に配送業者の多くは実用性の問題から、同社の既存のハイゼットカーゴが多用された。またそれだけにとどまらず貨客兼用前提であれば同門の[[ダイハツ・タント|・タント]]や自身のベース車であるウェイクに対して商品力が劣っていたこと、キャディー自身が広報不足やウェイクとの差別化に失敗し知名度が低かったこと、さらに同様のスタイルかつピラーレススライドドアを採用したうえダイハツと違い同門にライバルのいない[[ホンダ・N-VAN]]が登場したことなどもあると指摘されている。<ref>[https://bestcarweb.jp/feature/column/274038 あまりにひっそりで気付かれてない!? ダイハツ軽商用車の一角「ハイゼットキャディー」が生産終了!!] - [[ベストカー]]web([[講談社ビーシー]])、2021年4月24日 </ref> |
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== 脚注 == |
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2022年1月21日 (金) 23:29時点における版
ダイハツ・ハイゼットキャディー LA700V/710V型 | |
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![]() X"SA II" | |
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概要 | |
販売期間 |
2016年6月13日- 2021年9月30日 (2021年2月5日生産終了) |
ボディ | |
乗車定員 | 2名 |
ボディタイプ | 5ドア軽ボンネットバン |
駆動方式 |
前輪駆動(2WD車) 四輪駆動(4WD車) |
パワートレイン | |
エンジン |
KF-VE型: 658cc 直列3気筒DOHC KF-VET型: 658cc 直列3気筒DOHCターボ |
最高出力 |
38kW (52PS)/6,800rpm (NA車) 47kW (64PS)/6,400rpm (ターボ車) |
最大トルク |
60N・m (6.1kgf・m)/ 5,200rpm (NA車) 92N・m (9.4kgf・m)/ 3,200rpm (ターボ車) |
変速機 | CVT |
前 |
前:マクファーソン・ストラット式コイルスプリング 後:トーションビーム式コイルスプリング(2WD車) 後:3リンク式コイルスプリング(4WD車) |
後 |
前:マクファーソン・ストラット式コイルスプリング 後:トーションビーム式コイルスプリング(2WD車) 後:3リンク式コイルスプリング(4WD車) |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,455mm |
全長 | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,850mm |
車両重量 | 970-1,020kg |
最大積載量 | 150kg |
その他 | |
ブレーキ |
前:ベンチレーテッドディスク 後:リーディング・トレーリング |
ベース車 | ダイハツ・ウェイク |
系譜 | |
後継 | 11代目(S700V/710V型系)ハイゼットカーゴ、および6代目アトレー(S700V/710V型系)(いずれも間接上) |
ハイゼット キャディー(HIJET Caddie)は、ダイハツ工業がかつて生産・販売していた軽貨物車である。
概要
乗用の軽トールワゴン(軽スーパートールワゴン)であるウェイクを基に、既存のハイゼットカーゴの派生・横展開車種として発売された2シーター専用モノスペース軽ボンネットバンの商用車である。基となった既存のウェイク同様、エンジンとドライブホイールをフロントに配置した「FFレイアウトパッケージ」を採用する。最大積載量は150kgであり、かつて同社から販売されていたミゼットII(ピック/カーゴ)と同一の数値である[注 1]。
ボディカラーは通常「ホワイト」のみだが、パックオプションの「選べるカラーパック[注 2]」を装着することで、ウェイク・10代目ハイゼットトラック/ハイゼットカーゴ採用色[1]である「トニコオレンジマイカメタリック」をはじめ、「ミストブルーマイカメタリック」、「ライトローズマイカメタリック」、「ブライトシルバーメタリック」、「ブラックマイカメタリック」の5色から選択可能となる。なお、「ブライトシルバーメタリック」は2017年11月の一部改良で通常設定色となったため、「選べるカラーパック」設定色は4色に変更された[注 3][注 4]。
フロントのフードガーニッシュを省略し(エンブレムはDマークエンブレム)、バンパーガーニッシュをブラックに、リヤコンビネーションランプもバルブ式・リフレクター内蔵の専用品に変更するなど、ウェイクとデザインを差別化している。また、ステアリングホイールもウェイクとデザインが異なるもの[2]を採用している。
発売当初、月販1,000台(年販12,000台)の販売台数を計画をしていたものの、発売開始当初から月販販売目標を大きく下回る販売不振が続いており、特に発売開始から3年目以降の月販平均台数は50 - 60台程度と低迷が続いていた。
先述の通り、後部スライドドアを採用したモノスペースタイプのハイトワゴン型軽商用車であるが、前方にエンジンを収めたボンネットフードが存在するため、全国軽自動車協会連合会の新車販売統計では「軽貨物車内訳-ボンネットバン」枠での集計が行われていた。
なお、本車種はトヨタ自動車、SUBARUへのOEM供給は行われなかった。
メカニズム
トランスミッションはハイゼットシリーズで初めてとなるCVTを採用。また、ウェイク同様に「e:Sテクノロジー」を導入し、クールドi-EGRやCVTサーモコントローラー、樹脂化ボディなどを採用。併せてアイドリングストップ機能「eco IDLE(エコアイドル)」を全車に標準装備したことで、NA・2WD車は「平成27年度燃費基準+25%」、NA・4WD車は「平成27年度燃費基準+20%」、ターボ車は「平成27年度燃費基準+15%」をそれぞれ達成した。
安全面では軽商用車では初となるカメラとソナーセンサーを備えた衝突回避支援システム「スマートアシストII」をダイハツ軽商用車で初採用するとともに、EBD機能付ABS、VSC&TRC、エマージェンシーストップシグナル、ヒルホールドシステムは全車に標準装備し、軽乗用車並みの装備とする一方で、軽商用車初となるLEDヘッドランプ(Loビーム)を全車にメーカーオプション設定している。「スマートアシストII」は2017年11月の一部改良でステレオカメラ方式の「スマートアシストIII」に更新。車両だけでなく歩行者も認識し作動する機能が付加された。
音の侵入経路遮断と吸遮音材の配置によって静粛性を高めたほか、シートはリクライニングが可能なセパレートタイプを採用。ウレタンバンプスプリングの採用やスタビライザーを標準装備することによって操舵安定性を高める一方で、コイルスプリングのばね定数やショックアブソーバーの減衰力特性を最適化することにより商用車としての耐久性を確保していた。
タイヤサイズ、及びホイールのインチ数に関してはベースとなったウェイク用のものとほぼ同一であり、タイヤサイズは155/65R14の軽乗用車用で、14インチスチールホイールが用いられたほか、メーカーオプションとして、アルミホイールも設定されていた。
沿革
型式 LA700V/710V型(2016年 - 2021年)
- グレード構成はNA車の「D」とターボ車の「X」を基本とする構成で、それぞれにスマートアシストIIとトップシェイドガラス(フロントウィンドゥ)を追加装備した「D"SA II"」・「X"SA II"」を設定。さらに、「D」には、インテグレードCD・AM/FMラジオ・AUX端子、フルホイールキャップを追加装備し、ドアミラーをカラード電動格納式に、ステアリングホイールをメッキオーナメント付ウレタンにそれぞれグレードアップした「D"デラックス"」・「D"デラックス SA II"」も設定される。
- セットオプションも、「選べるカラーパック」以外に
- 「省力パック」- プッシュボタンスタート・キーフリーシステム・オートライトなどが装備
- 「ビューティーパック」- スーパーUV&IRカットガラス(フロントドア)などが装備
- 「スタイリッシュパック」- メッキ加飾付LEDフォグランプと14インチアルミホイールが装備
- 「ユースフルパック」- 助手席シートバックテーブル・イージーケアフロア(大容量ラゲージアンダートランク)・フック(ユーティリティ4個・荷室床面2個)などが装備
- 「LED室内照明パック」- フロントパーソナル・リアルーム・ラゲージルーム・バックドアの4か所のLEDランプが装備
- 「ナビパック」- スマートフォン連携メモリーナビゲーションシステム・バックカメラ・HDMI端子が装備
- 「純正ナビ装着用アップグレードパック」- バックカメラ単体が装備
- と多数が用意されていた。
- 衝突回避支援システム「スマートアシストII」を「スマートアシストIII」に更新(これに伴い、スマートアシストIII搭載車はグレード名の「SA II」を「SA III」に変更)されたほか、スマートアシストIII搭載車にはリアコーナーセンサーも併せて装備された。
- グレード構成を変更。「D"デラックス"」と「X」はスマートアシストIII搭載グレードの「Dデラックス"SA III"」と「X"SA III"」へ統合・集約されたほか、車両本体価格は、全グレードが一律64,800円値下げされた。装備面では従来、グレード別設定であった車速感応式間欠フロントワイパーとセキュリティアラームが全車標準装備となり、これに伴って、一部メーカーオプション等の変更も行われた。
名前の由来
キャディー(Caddie)は荷物を運ぶ者(類似の単語にポーターがある)、世話・助けをする者(この意味では例えばゴルフのキャディがある)の意味。配送業務を中心とする働く人をアシストするパートナーとの思いを込めて名付けられている[3]が、実際に配送業者の多くは実用性の問題から、同社の既存のハイゼットカーゴが多用された。またそれだけにとどまらず貨客兼用前提であれば同門の・タントや自身のベース車であるウェイクに対して商品力が劣っていたこと、キャディー自身が広報不足やウェイクとの差別化に失敗し知名度が低かったこと、さらに同様のスタイルかつピラーレススライドドアを採用したうえダイハツと違い同門にライバルのいないホンダ・N-VANが登場したことなどもあると指摘されている。[6]
脚注
注釈
- ^ ちなみに現行モデルのハイゼットカーゴの「クルーズターボ」の最大積載量、および終売となったミラバンの最大積載量はいずれも2名乗車時で200kg。
- ^ カップホルダー(前席/インパネ一体)とオーディオクラスターにシルバー加飾が施されるほか、「D"デラックス"」系と「X」系に装備される電動格納式カラードドアミラーがボディ色連動に変更される。
- ^ ハイゼットカーゴ及びハイゼットトラックは先行して適応済み。
- ^ 2020年1月の仕様変更で「ミストブルーマイカメタリック」が廃止されたため、「選べるカラーパック」設定色は3色に変更されたが、同年6月に2代目タフト採用色である「レイクブルーメタリック」が追加され、「選べるカラーパック」設定色は再び4色となった。
- ^ ハイゼットキャディーの公式ページに「ハイゼットキャディーの販売は在庫対応となるため、グレード・オプション・ボディカラーなどお客様のご希望に沿えない場合がございます。詳しくは販売会社におたずねください。」と言う告知が掲載された。
出典
- ^ 10代目ハイゼットカーゴは特別仕様車のみ設定
- ^ 初代ミライース/初代ピクシスエポック/初代プレオプラス、5代目ムーヴ/2代目ステラ後期型、10代目ハイゼットトラック/2代目ピクシストラック/8代目サンバートラック、プロボックス/サクシード(2014年9月改良型)と同一品
- ^ a b "新型軽商用車「ハイゼット キャディー」を発売" (PDF) (Press release). ダイハツ工業株式会社. 13 June 2016. 2017年11月30日閲覧。
- ^ "ダイハツ 軽乗用車「ウェイク」 軽商用車「ハイゼット キャディー」を一部改良" (Press release). ダイハツ工業株式会社. 30 November 2017. 2017年11月30日閲覧。
- ^ ありがとうハイゼットキャディー 店舗ブログ 福山三吉店 - ダイハツ広島販売(2021年2月6日)2021年3月26日閲覧。
- ^ あまりにひっそりで気付かれてない!? ダイハツ軽商用車の一角「ハイゼットキャディー」が生産終了!! - ベストカーweb(講談社ビーシー)、2021年4月24日
関連項目
- ダイハツ・ウェイク/トヨタ・ピクシスメガ - 本車種のベース車
- ダイハツ・ハイゼット
- ダイハツ・ミラミチート
- ダイハツ・ミゼットII
- ホンダ・N-VAN - 実質的な競合車種
- ウォークスルーバン