「ノート:帝国主義」の版間の差分
→「帝国主義 = 帝政」と誤解させうる紛らわしい記述について: ”「”の重複削除 |
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::::{{返信|K.Frankie様およびRabit gti様}} コメントありがとうございます、構筐です。端的に述べると、私はおおむねRabit gti様に賛成です。[[WP:YESPOV]]に「ウィキペディアが目指すところは、論争を記述することであり、論争に加わることではありません」とあります。帝国主義について『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』では「理論的には古代から現代にいたるまで多くの学説があり,一致した見解はない」とされ、『日本大百科全書(ニッポニカ)』では「帝国主義ということばはきわめて多義的に用いられる」とされています[https://kotobank.jp/word/%E5%B8%9D%E5%9B%BD%E4%B8%BB%E7%BE%A9-100031]。多義的用法や学説上の異論(または議論)が存在するというこれら事典の内容を当記事に記載することは、方針に従っているでしょう。なお、「『帝政』という日本語と『帝国主義』という日本語が別の概念であることは専門家の共通認識であ」る等と述べている学術資料があれば、それも記事に載せるべきだと考えられます。--[[利用者:構筐|構筐]]([[利用者‐会話:構筐|会話]]) 2021年3月14日 (日) 06:47 (UTC) |
::::{{返信|K.Frankie様およびRabit gti様}} コメントありがとうございます、構筐です。端的に述べると、私はおおむねRabit gti様に賛成です。[[WP:YESPOV]]に「ウィキペディアが目指すところは、論争を記述することであり、論争に加わることではありません」とあります。帝国主義について『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』では「理論的には古代から現代にいたるまで多くの学説があり,一致した見解はない」とされ、『日本大百科全書(ニッポニカ)』では「帝国主義ということばはきわめて多義的に用いられる」とされています[https://kotobank.jp/word/%E5%B8%9D%E5%9B%BD%E4%B8%BB%E7%BE%A9-100031]。多義的用法や学説上の異論(または議論)が存在するというこれら事典の内容を当記事に記載することは、方針に従っているでしょう。なお、「『帝政』という日本語と『帝国主義』という日本語が別の概念であることは専門家の共通認識であ」る等と述べている学術資料があれば、それも記事に載せるべきだと考えられます。--[[利用者:構筐|構筐]]([[利用者‐会話:構筐|会話]]) 2021年3月14日 (日) 06:47 (UTC) |
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::::{{返信|構筐様}} 構筐さん、コメントありがとうございます。私もウィキペディアのWP:YESPOVに全く賛成です。したがって、出典のある「理論的には古代から現代にいたるまで多くの学説があり,一致した見解はない」「帝国主義ということばはきわめて多義的に用いられる」といったことは記述されるべきですが、現状で全く出典が示されていない「帝政」「帝制」「皇帝制」を帝国主義の類義語であるかのように誤解させうる記述は独自研究 |
::::{{返信|構筐様}} 構筐さん、コメントありがとうございます。私もウィキペディアのWP:YESPOVに全く賛成です。したがって、出典のある「理論的には古代から現代にいたるまで多くの学説があり,一致した見解はない」「帝国主義ということばはきわめて多義的に用いられる」といったことは記述されるべきですが、現状で全く出典が示されていない「帝政」「帝制」「皇帝制」を帝国主義の類義語であるかのように誤解させうる記述は独自研究「出典が明記されていたとしても、その情報源を曲解して利用したり、その情報源によって直接的かつ明示的に支持されない観点を推し進めようとした場合」であるので載せるべきではないという考えです。出典に挙げられた『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』と『日本大百科全書(ニッポニカ)』が、「帝国主義」と「帝政」「帝制」「皇帝制」の類義語かどうかという議論の存在性について一言も述べていないことを御確認ください。出典が帝国主義の多義性のなかに「帝政」「帝制」「皇帝制」を含めていないのですから、そこに「帝政」「帝制」「皇帝制」を関連づけるような記述があってはいけません。 |
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::::したがって、Wikipediaのガイドラインに従うならば「帝政」「帝制」「皇帝制」に関する記述は一旦は全削除が妥当で、「帝政」「帝制」「皇帝制」を帝国主義の類義語だと主張する学術的議論の存在が確認された後、はじめて「Aは「帝政」「帝制」と「帝国主義」は同じ意味の日本語だと主張している」といった形で載せるのがよいかと思います。もちろん、その際には[[WP:NPOV]]の「対立する観点との相対的な勢力差を示す」も考慮する必要があるとは思いますが。--[[利用者:K.Frankie|K.Frankie]]([[利用者‐会話:K.Frankie|会話]]) 2021年3月14日 (日) 08:09 (UTC) |
::::したがって、Wikipediaのガイドラインに従うならば「帝政」「帝制」「皇帝制」に関する記述は一旦は全削除が妥当で、「帝政」「帝制」「皇帝制」を帝国主義の類義語だと主張する学術的議論の存在が確認された後、はじめて「Aは「帝政」「帝制」と「帝国主義」は同じ意味の日本語だと主張している」といった形で載せるのがよいかと思います。もちろん、その際には[[WP:NPOV]]の「対立する観点との相対的な勢力差を示す」も考慮する必要があるとは思いますが。--[[利用者:K.Frankie|K.Frankie]]([[利用者‐会話:K.Frankie|会話]]) 2021年3月14日 (日) 08:09 (UTC) |
2021年3月14日 (日) 08:11時点における版
整理が必要では
正直、全体的に甘すぎるのではないでしょうか。特に概要の1、「帝国主義に基づいて行動している国家を、帝国と呼ぶ」という記述と帝国のリストは近代と前近代、西洋と東洋の帝国を混同していて無茶苦茶です。明らかにホブスンもレーニンも読んでおらず、また最近の帝国論についても知ろうとしていない方、いうなれば帝国主義の基礎知識も無い方が書かれた様に見受けられます。レーニンほど限定していなくとも、通常、帝国主義という場合は近代以降であり、前近代の対外拡張主義については「帝国主義的」といった風な使い方をするのではないでしょうか。列挙されている帝国は、帝国主義どころか拡張主義的でもなかった国まで含まれています。ビザンツやアウスグライヒは明らかにその前身よりも領域を狭めていますし、ローマは帝国主義的というよりも、危険な隣人を排除し続けた結果、領域が広がったという「未熟な段階の孤立主義」であったというのが定説かと思います。以上のようなことを考えますと、少し整理する必要があるのではないでしょうか。 コータ 2006年4月22日 (土) 17:46 (UTC)
帝国主義とマルクス主義
「帝国主義」という用語をマルクス主義と結びつけて考える方もおられるようですが、これは必ずしも正しくありません。大国主義について最初に総合的な研究を発表したホブスンはマルキストではありません。帝国主義といえばレーニン、という時期があったのは確かですが、少なくとも現在の帝国主義研究では経済決定論に寄りすぎたマルクス主義は主流とはなっていません。 コータ 2006年5月6日 (土) 07:35 (UTC)
広義と狭義
帝国主義とされるの時代範囲のみを見れば、レーニンの言う帝国主義の時代は確かに「広義の」帝国主義に包括されます。しかし、レーニンの帝国主義が列強による植民地再分割を指す事を考えると、「広義の帝国主義」にレーニンの概念は包括されません。現在の帝国主義理解ではマルクス主義の様に、列強の激突や植民地再分割は必ずしも前提とはならないのです。したがって、「帝国主義の時代」という場合はレーニンを狭義とする事もできましょうが、「帝国主義」自体を問題とする場合は単純に狭義・広義という様に見る事はできません。 コータ 2006年5月8日 (月) 12:06 (UTC)
広義と狭義 2 KASAGIさんへ
「三省堂「大辞林 第二版」には広義と狭義で説明されてます」との事ですが、仮にも百科事典なのですからせめて『世界史用語集』くらいは引いて下さい。辞書ならば単純に「広義・狭義」でもいいでしょうが、百科事典としては正直、甘すぎます。といいますか、『大辞林』を根拠に「帝国主義」について書こうという姿勢に疑問を感じます。松村明氏は辞書編纂者として十分な実績を持たれた方とは思いますが、帝国主義研究の専門家ではありません。一般的な用語ではなく、専門用語である「帝国主義」について調べるのなら、研究書か論文か、さもなくばせめて専門家の手による用語集をあたるべきでしょう。無駄な編集はしたくありませんので、今回はいきなり本文の修正はせずに少し待ちますが、KASAGIさんなりの論拠をこちらのノートに提示して頂ける事を期待します。 コータ 2006年5月9日 (火) 15:59 (UTC)
パクス・アメリカーナについて
パクス・アメリカーナと新植民地主義は別モノなので、広辞苑さんの書かれた部分をひとまず削除しました。しかし、全く関係無いとも言えませんので、語義を無視しして無理矢理「=パクス・アメリカーナ」と書き足すのではなく、自然な流れの文章にして盛り込んで頂ければと思います。 コータ 2006年9月10日 (日) 08:26 (UTC)
210.147.72.228さんの編集について
210.147.72.228さんの編集(2006年12月11日 (月) 10:49の版)について、独自の見解の様に思われるため、ひとまず差し戻させて貰いました。なんと申しますか、基本文献は読まれてますか? ホブスンとレーニンを含めて、関連書籍に挙げられているものを数冊読む程度でもかなり違ってくると思います。というか、むしろ議論の出発はそれからかと。 コータ 2006年12月12日 (火) 11:24 (UTC)
若干編集しました
僭越ですが「概要」冒頭パラグラフにおける「帝国主義」の「時代」認識について、若干編集しました。帝国主義の時代が、いつから、いつまでかは、ご存知のとおり学界でも論争的なテーマです。まして、マルクス=レーニン主義において、帝国主義の時代が、「この時期のみ」(第1次大戦まで)とされている、という記述は、日本でも海外でも一般的とは言えず、妥当でありません。
また今日、9.11テロおよびその後のアメリカ合衆国(ブッシュ政権)によるイラク攻撃等を受けて、世界認識の問題として、「帝国」や「帝国主義」が再び論じられています。そうした世界的論調を踏まえる必要もありましょう。無論、そうした議論の”内容的な当否”は論争的であり、決着が着いていませんが、いずれにせよ帝国主義の時代を第1次大戦までとして、(その後はそうでないという)記述をすることは、――たとえマルクス主義ではそう言われているという引用的な記述スタイルをとったにせよ――、読者に親切でないと思われましたゆえ。
ウィキペディアへの投稿については初心者ゆえ、失礼がありましたら寛恕ください。 --125.30.9.26 2006年12月17日 (日) 21:38 (UTC)
- いいんじゃないでしょうか。「帝国主義」といえばまずレーニンの定義、という先生もまだおられるとは思いますが、その分布と傾向を客観的に示すデータはありませんし。どんどん編集してください。 コータ 2006年12月30日 (土) 16:22 (UTC)
レーニンの定義について
レーニンの定義は、どちらかというと「特殊な段階」よりも「独占段階」ではないですか?確かに『帝国主義』の第七章は「資本主義の特殊の段階としての帝国主義」ですけど、その第七章の第二段落で「独占的段階」と定義していますし、岩波文庫版の表紙の概要にも「資本主義の独占的段階が帝国主義と規定した」と書かれています。なので、レーニンの定義としては「特殊な段階」よりも「独占段階」の方が妥当だと思います。--コータ 2007年6月25日 (月) 14:16 (UTC)
- 「主な帝国主義論」の節を追加し、そちらに記述を移動させました。理由は上にも書いた様に、レーニンの定義といえば「独占段階」が一般的だからです。また「腐朽」とか、「死滅しつつある資本主義」とかレーニンによる論の間違っていた(腐っているかどうかは分かりませんが、すくなくとも死滅してはいませんよね?)部分を、あまり前面に持ってくるのは適切とは思えません。ですので、節を追加し、記述を移動するという形にしてみました。--コータ 2007年7月22日 (日) 08:43 (UTC)
帝国主義には、第二次世界大戦のファシズムも含まれる。
題名の通り、「帝国主義には、第二次世界大戦のファシズムも含まれる。」とありますが、1935年から1936年にかけて勃発した第二次エチオピア戦争は明らかにファシズムによる帝国主義的政策です。ゆえに、「第二次世界大戦のファシズム」というのは違和感があります。--以上の署名のないコメントは、182.171.104.125(会話・投稿記録)さんが 2013年5月2日 (木) 05:31 (UTC) に投稿したものです(Megevand(会話)による付記)。
- 「ファシズム」という概念・用語の時期の話以前に、「帝国主義」という概念・用語がどのような思想や運動までを含むか自体も立場や視点により、断定はできないため、より中立的な記述にしました[1]。なおノートへの発言には署名をお願いします。--Rabit gti(会話) 2013年5月4日 (土) 06:12 (UTC)
「皇帝国家(インペリウム imperium)」
帝国主義の語源については「語源がローマ皇帝の支配する皇帝国家(インペリウムimperium)に由来する」とされてます。語源が「インペリウム」であるとしている出典をもとに記述するなら、「その語源は「インペリウム」から由来し」と記述するべきだとは思いますが、実際の出典である日本大百科全書は、まず「皇帝国家」を挙げて、括弧で補足を加えてます。「その語源は「皇帝国家」から由来し」または「その語源は「皇帝国家(インペリウムimperium)」から由来し」といった形で記述するのが適切だと思います。--14.3.215.200 2020年4月23日 (木) 10:01 (UTC)
- 出典[2]の通りならば、その記述が適切と思います。しかし英語 "imperium" を「皇帝国家」と訳すのはかなり意訳(少なくとも異端的なほどの少数派)で、通常の意味は「命令権、権力、(権力の及ぶ範囲である)国家、帝国」[3][4][5]などです。少なくとも当記事の冒頭(定義文)では避けるべきと思います。由来の順序ならば「imperium → 帝国(ローマ帝国または後継を自任する君主) → 帝国主義」が自然で、「imperium → 皇帝国家(中国の皇帝?) → 帝国主義(皇帝主義でも良い?)」では誤解や混乱を招くと思います。なおウィキペディアではログインすることを推奨しています(個人情報に繋がりうる情報を全世界公開している事に加え、ipアドレスでは対話に限界があり説明責任が果たせないため)。--Rabit gti(会話) 2020年4月23日 (木) 11:04 (UTC)
アカウント取得については検討いたします。それで、語源やインペリウムについての記述を変更するのであれば、日本大百科全書とそちらの出典を合わせて「その語源は「インペリウム imperium(=皇帝国家[6]、帝国[7]、帝権、至上権[8]、命令権[9])」から由来し」などと書けるような気はします。ただ細かいことですが、日本大百科全書は「ローマ皇帝の支配する皇帝国家(インペリウムimperium)」としており、この "imperium" はラテン語[10]ではないかと思います。英語もラテン語も "imperium" の意味はだいたい同じですが、帝国主義 "imperialism" の語源はラテン語の "imperium" とされてるので[11][12]。--14.3.215.200 2020年4月23日 (木) 12:30 (UTC)
- 便宜上英語辞書を使いましたが古代ローマ由来で当然ラテン語で、英語の"imperium"もラテン語由来です。少数派の日本大百科全書の日本語訳に固執する意味がわかりません。特に定義文は通説と考えられる見解を記述すべきです。特に日本で「皇帝」の語は誤解を招きます(古代ローマは公式には最後まで共和国で、中華秩序の君主号である「皇帝」と同じ訳語(漢語)を使用した事には学術的な批判も多い)。大英帝国(国王)のように「帝国」「帝国主義」は、本来「皇帝」「帝王」とは限らない言葉です。帝国#用語、皇帝や各出典もご覧ください。--Rabit gti(会話) 2020年4月23日 (木) 13:04 (UTC)
どうしても日本大百科全書(の日本語訳)を使わねばならないとは申しておりません。しかし、英語"imperialism"の語源を示す箇所でラテン語"imperium"を出すのでなく、英和和英辞書の英語"imperium"を出していいのか疑問がありまして、単に「その語源は「インペリウム imperium」から由来し」という風に書くのはどうでしょうか。そもそも日本大百科全書からの語源関連記述を載せない、という選択肢もありかもしれません。ところで「王」(the King)にも「皇帝」「帝王」「王の中の王」という意味がある他、プリンキパトゥス(元首政)の存在もあって、「皇帝」や「帝国」という語が複雑な由来と意味を持っていることは存じているつもりです。--14.3.215.200 2020年4月23日 (木) 14:25 (UTC)
- 私が英語を使用したのが悪かったようです。ip氏の「単にxxxという風に書くのはどうでしょうか」との案を基本に、ラテン語と判るように修正してみました[13]。なお「語源」と「由来」は重複、皇帝政治は二重転送かつ自己転送で非推奨、日本での訳語の話はまとめました。--Rabit gti(会話) 2020年4月25日 (土) 06:01 (UTC)
「帝国主義 = 帝政」と誤解させうる紛らわしい記述について
『新英和大辞典』(研究社)などを出典としてインペリアリズム(imperialism)の別訳に「帝政(帝制)」があることを載せていますが、「帝政」は出典が「帝国主義」とは別の意味であるとしてわざわざ別項目に分けて記載しているものです。それらを説明もなく単純に並べてしまっているため、まるで「帝国主義」と「帝政」が同じ意味であるかのように誤解させうる紛らわしい記述になってしまっています。これは imperialist の訳である「皇帝支持者」と「帝政主義者」についても同様で、やはり出典では異なる意味とされているものです。最低でも、出典の通りに「帝政」が「帝国主義」とは異なる意味であることが分かるようにしておく必要があるかと思います。
また『Oxford English Dictionary』(OED)を出典とした解説ですが、OEDが本項で扱う「帝国主義」について解説しているのは項番2です。なぜか記事中では「帝政」について解説している項番1だけが記述されています。こちらも、もし項番1の記述を残すのであれば誤解のないような記述に変更する必要があると思います。
そもそも、帝国主義の項目で帝国主義とは直接関係のない「imperialism の他の訳」についてまで記述する必要があるのでしょうか? これは「手紙はレターである。レターには文学や学識という訳もある」「銀行はbankであり、bankには土手という訳もある」といったレベルの文章ですので、存続させる特別な理由が無いようでしたら削除するべきだと思っています。--K.Frankie(会話) 2021年3月13日 (土) 01:36 (UTC)
一応、念のため補足しておきます。
impeliarism の訳としての「帝政,帝制」が「帝国主義」とは異なる意味だというのは、少なくとも研究社『新英和大辞典』『新英和中辞典』、小学館『ランダムハウス英和大辞典』『プログレッシブ英和中辞典』、大修館『ジーニアス英和大辞典』での共通見解です。これらの英和辞典が「帝国主義」と同義語として挙げているのは「領土拡張主義、侵略主義、開発途上国[弱小国]支配(政策)」です。
帝政(帝制)の意味は「帝王や皇帝による政治、またはそのような政治体制」です。これらは小学館『日本国語大辞典』、岩波書店『広辞苑』、三省堂『大辞林』『広辞林』『三省堂国語辞典』、講談社『日本語大辞典』、学研『学研国語大辞典』における共通見解です。いずれも上で挙げたOEDの項番1に対応する解説となっており、帝政の意味に項番2(帝国主義)の解説を採用している辞書はみつかりませんでした。
上記の辞書が載せる帝国主義(imperialism)の解説は「(1) 権力や領土拡張を目的とする侵略的政策」「(2) 独占的段階に達した資本主義を指したレーニンの言葉」です。いずれも上で挙げたOEDの項番2に対応する解説となっており、帝国主義の意味に項番1(帝政)の意味を採用している辞書はみつかりませんでした。
帝国主義については追加で角川『世界史辞典』、旺文社『世界史事典』、弘文堂『社会学辞典』、TBS『ブリタニカ国際大百科事典』、平凡社『世界大百科事典』『マイペディア』も確認ましたが、いずれも上で挙げたOEDの項番2に対応する解説となっており、帝国主義の意味に項番1(帝政)の意味を採用している辞典・事典はみつかりませんでした。 --K.Frankie(会話) 2021年3月13日 (土) 01:53 (UTC)
- コメント 場合によっては、日本語で「帝国主義」と「帝政」は類義語ないし同義語です。『ロシア帝国主義研究 ― 帝政ロシアの経済と政治 ―』という学術書[14]がある他、学術論文では「帝国主義という観点から帝政ドイツの対中国政策を論じたシュテッカーの先駆的研究」[15]という記述、「二人のナポレオン帝政は,ボナパルテイズム,ナポレオン主義,帝国主義,独裁制などと呼ばれてきた」[16]という記述等があります。当記事に私が追加した論文では、ナポレオン三世のimperialism(インペリアリズム)が「皇帝制」・「皇帝制度」と訳されていたり、ドイツ帝国や「天皇(emperor)」を元首とする大日本帝国が「インペリアリズム」の一例として扱われています[17]。
- 各辞事典についてですが、辞事典上で第一義・第二義・第三…等と掲載されている状態を「異なる意味」としてウィキペディアに記載することが適切かどうか、疑問があります。例えば異義語辞典や対義語辞典で「帝国主義」と「帝政」が異義語として定義されているなら、当記事に「『~~辞典』では「帝国主義」と「帝政」は異義語として掲載されている」等と記載することに異論ありません。むしろ適切だとさえ考えられます。なお、当記事でOEDにおけるimperialismの第一義を「政府の帝政的制度、皇帝の支配」と和訳している箇所を、今回私は特に変えませんでした。ですが正しい和訳ではないかもしれません。原文は「An imperial system of government; the rule of an emperor」であり、imperialの訳語は「帝国の」「植民地や属国を支配する」等複数あります[18]。よって「政府の帝国的制度」や「政府の植民地支配的制度」等と訳すことも可能と考えられます(これらの和訳ではOEDの第一義とそれ以降の定義が大差無いように見える)。コメント依頼で当記事について意見を募るのが良いかもしれません。--構筐(会話) 2021年3月13日 (土) 09:16 (UTC)
- コメント 構筐さん、こんにちは。辞典類では異なる定義が与えられている「帝国主義」と「帝政」について類義語であると考えておられるようですが、その根拠を教えていただいてもよろしいでしょうか?
- 「辞事典上で第一義・第二義・第三…等と掲載されている状態を「異なる意味」としてウィキペディアに記載することが適切かどうか、疑問があります。例えば異義語辞典や対義語辞典で「帝国主義」と「帝政」が異義語として定義されているなら、当記事に「『~~辞典』では「帝国主義」と「帝政」は異義語として掲載されている」等と記載することに異論ありません」について
- これは順番が逆です。「帝国主義」と「帝政」には複数の辞典類で明確に「異なる定義」が与えられているのですから、類義語辞典や国語辞典で「帝国主義」と「帝政」が類義語とされない限り、類義語として扱うことはできないのです。それらの出典が無い状態で「帝国主義」と「帝政」を類義語であるかのように誤認させうる記述をすることは、Wikipediaでは独自研究「出典が明記されていたとしても、その情報源を曲解して利用したり、その情報源によって直接的かつ明示的に支持されない観点を推し進めようとした場合には、あなたは独自研究を行っている」に該当します。
- 「原文は「An imperial system of government; the rule of an emperor」であり、imperial の訳語は「帝国の」「植民地や属国を支配する」等複数あります。よって「政府の帝国的制度」や「政府の植民地支配的制度」等と訳すことも可能と考えられます(これらの和訳ではOEDの第一義とそれ以降の定義が大差無いように見える)」について
- "the rule of an emperor"(皇帝による支配) と明記されている部分に、その訳は厳しいかと思います。なぜOEDはわざわざ解説を項目1と項目2に分けて説明しているのでしょうか?
- 『ロシア帝国主義研究 ― 帝政ロシアの経済と政治 ―』について
- これは「帝国主義」と「帝政」が異なることを示している例です。帝政ロシアとは「皇帝統治時代のロシア」を意味する語で、「ロシアの帝国主義」を意味していません。
- 「帝国主義という観点から帝政ドイツの対中国政策を論じたシュテッカーの先駆的研究」について
- これは「帝国主義」と「帝政」が異なることを示している例です。帝政ドイツとは「ドイツ皇帝統治時代のドイツ」を意味する語で、「ドイツの帝国主義」を意味していません。
- 「私が追加した論文では、ナポレオン三世のimperialism(インペリアリズム)が「皇帝制」・「皇帝制度」と訳されていた」について
- imperialism が皇帝制・皇帝制度など「帝国主義」とは異なる意味の語に訳されることは既に述べられています。imperialism が「帝国主義」とは異なる複数の意味の訳語を持っていることは、それら複数の訳語が類義語であることを意味していません。一つの英単語は異なる複数の意味を持つことがあり、基本的に日本語の単語と一対一には結びつきません。それらは文脈に応じて適切に訳し分けられる必要があります。ある一つの英単語が、ある場所でAと訳され、ある場所でBと訳されているのを読んで、日本語のAとBが同じ意味なのだと結論するのは誤りです。
- --K.Frankie(会話) 2021年3月13日 (土) 17:39 (UTC)
- 「辞事典上で第一義・第二義・第三…等と掲載されている状態を「異なる意味」としてウィキペディアに記載することが適切かどうか、疑問があります」について
- そもそも「辞事典上で第一義・第二義・第三…等と掲載されている状態」とは、それらが「異なる語義(意味)」だということを示しています。これは研究社『新英和大辞典』でもp.7に「品詞別に123と語義を大別し」と明記されていますし、小学館『ランダムハウス英和大辞典』ではより明確に「多義語については、123の数字で語義を区分した」とされています。ちなみに多義語とは「一語で二つ以上の異なる意味を表す語」のことです。辞事典上で第一義・第二義…等と語義が分けられている状態を「異なる意味」としてウィキペディアに記載することには何の問題もありませんし、むしろ必要なことです。
- --K.Frankie(会話) 2021年3月14日 (日) 06:27 (UTC)
- コメント 構筐さん、こんにちは。辞典類では異なる定義が与えられている「帝国主義」と「帝政」について類義語であると考えておられるようですが、その根拠を教えていただいてもよろしいでしょうか?
- コメント こんにちは。既述の改善は良いと思いますが、imperialism(帝国主義)という語には、K.Frankieさんが書かれたように大別して (1)広大な土地や民族を支配する強国、(2)帝政、という2つの意味があると同時に、構筐さんが書かれたように2つの意味は類義語でもある(たまたま綴りが同じ別の単語、などではない)と思います。語源のインペリウムやインペラトルの記事にも書かれているように、元は古代ローマの権限(支配の及ぶ範囲)ですが、他の大国にも使われるようになり、また共和制ローマがいわゆる帝政ローマに変質(漢字圏で中華秩序の「帝国」や「皇帝」と翻訳)、更に後継を任ずる神聖ローマ帝国、ドイツ帝国、ロシア帝国、ナポレオンなどは純粋に「帝政」と呼ぶのが通常です。漢字圏の翻訳の問題もありますが、単純に別の意味(概念)ではないと思います。--Rabit gti(会話) 2021年3月13日 (土) 12:54 (UTC)
- コメント Rabit gti さん、こんにちは。辞典類で異なる解説が与えられている2つの語について「2つの意味は類義語でもある」「単純に別の意味(概念)ではない」と考えられているようですが、その根拠を教えていただいてもよろしいでしょうか?
- その通りです。そして、それらは辞典類が解説する「皇帝が支配する政治体制」のことであって、「帝国主義」としての意味を含んでいません。すなわち「帝政」と「帝国主義」が異なる意味であるという例の一つになっています。実際、君主が皇帝ではない「○○帝国」や「帝国主義」は、論文や専門書などで「帝政」と呼ばれることがない点についてはどうお考えでしょうか?
- その両記事を出典を用いて再構成したのが私なのですが、その際に出典として用いた『古代ローマ帝国の研究』において著者の吉村忠典氏は、帝政ではないアメリカにも帝国や帝国主義という言い方は成り立つと例を挙げ、帝政と帝国(帝国主義)を混同することが人々の世界史理解を混乱させてしまっていると嘆いています。そして、そのような誤解が起こっている理由として emperor と empire の語源の類縁性を挙げています。帝政と帝国主義の混同については山本有造編『帝国の研究』でも「研究者以外にまま見られる誤認」だとされており、他に間崎万里氏の『史学』掲載論文や川北稔氏の『歴史学事典12』などでも「帝国主義≠帝政」であることはたびたび指摘されています。ご参考まで。
- --K.Frankie(会話) 2021年3月13日 (土) 17:39 (UTC)
- コメント Rabit gti さん、こんにちは。辞典類で異なる解説が与えられている2つの語について「2つの意味は類義語でもある」「単純に別の意味(概念)ではない」と考えられているようですが、その根拠を教えていただいてもよろしいでしょうか?
- コメント K.Frankieさん、コメントありがとうございます。私は「帝国主義=帝政」とは書いていません。語源を辿ればどちらも古代ローマで、全く別の概念ではない、との意味です。「帝国主義」は古代ローマが(政体とは無関係に)広大な地域や民族を支配した大国であった事に由来し、大英帝国(王政)やレーニンの帝国主義論(共和制も含む)などの用語も生まれ、他方で古代ローマの支配者(や後継者)が後に君主化してエンペラーと呼ばれ更に「皇帝」と訳されたために「帝政」との意味も発生しましたが、古代ローマ(最後までリパブリック)やナポレオン(フランス人民の皇帝)を中華秩序と同じ「皇帝」(王の王との意味)と訳すのが適切か、「元首」ではないか、などの議論がある、との認識です。K.Frankieさんの見解と大差は無いのではないでしょうか。なお何をどこまで「関連 or 絶縁、誤認 or 正しい」とするかは学者や立場次第なので、編集者はそれを議論するのではなく、特筆性に応じて併記すれば良く、現在の記事は(今後とも改善は良いことですが)大筋では妥当かと思っています。--Rabit gti(会話) 2021年3月14日 (日) 05:06 (UTC)
- コメント Rabit gti さん、コメントありがとうございます。要約すれば「それらが異なる意味だと明記した上で記載を続けること(現状維持)で問題ない。記述を削除するほどのことはない」という御意見でしょうか?
- ちなみに imperialism は多義語(一語で二つ以上の異なる意味を表す語)であって、帝政と訳せる imperialism と帝国主義と訳せる imperialism の「たまたま綴りが同じ別の単語」があるわけではありません。empire と emperor についても、語源や由来を共有する相互に関連した語ではありますが、類義語ではありませんし、概念としては異なるものです。 empire や emperor を帝国や皇帝と訳すことについて議論があることと、「帝政」という日本語を「帝国主義」という日本語の類義語として使用することについて議論があるかどうかは別次元の話題です。「帝政」という日本語と「帝国主義」という日本語が別の概念であることは専門家の共通認識であって、そこに議論があるとは思っていません。
- --K.Frankie(会話) 2021年3月14日 (日) 06:27 (UTC)
- コメント Rabit gti さん、コメントありがとうございます。要約すれば「それらが異なる意味だと明記した上で記載を続けること(現状維持)で問題ない。記述を削除するほどのことはない」という御意見でしょうか?
- 返信 (K.Frankie様およびRabit gti様宛) コメントありがとうございます、構筐です。端的に述べると、私はおおむねRabit gti様に賛成です。WP:YESPOVに「ウィキペディアが目指すところは、論争を記述することであり、論争に加わることではありません」とあります。帝国主義について『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』では「理論的には古代から現代にいたるまで多くの学説があり,一致した見解はない」とされ、『日本大百科全書(ニッポニカ)』では「帝国主義ということばはきわめて多義的に用いられる」とされています[19]。多義的用法や学説上の異論(または議論)が存在するというこれら事典の内容を当記事に記載することは、方針に従っているでしょう。なお、「『帝政』という日本語と『帝国主義』という日本語が別の概念であることは専門家の共通認識であ」る等と述べている学術資料があれば、それも記事に載せるべきだと考えられます。--構筐(会話) 2021年3月14日 (日) 06:47 (UTC)
- 返信 (構筐様宛) 構筐さん、コメントありがとうございます。私もウィキペディアのWP:YESPOVに全く賛成です。したがって、出典のある「理論的には古代から現代にいたるまで多くの学説があり,一致した見解はない」「帝国主義ということばはきわめて多義的に用いられる」といったことは記述されるべきですが、現状で全く出典が示されていない「帝政」「帝制」「皇帝制」を帝国主義の類義語であるかのように誤解させうる記述は独自研究「出典が明記されていたとしても、その情報源を曲解して利用したり、その情報源によって直接的かつ明示的に支持されない観点を推し進めようとした場合」であるので載せるべきではないという考えです。出典に挙げられた『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』と『日本大百科全書(ニッポニカ)』が、「帝国主義」と「帝政」「帝制」「皇帝制」の類義語かどうかという議論の存在性について一言も述べていないことを御確認ください。出典が帝国主義の多義性のなかに「帝政」「帝制」「皇帝制」を含めていないのですから、そこに「帝政」「帝制」「皇帝制」を関連づけるような記述があってはいけません。
- したがって、Wikipediaのガイドラインに従うならば「帝政」「帝制」「皇帝制」に関する記述は一旦は全削除が妥当で、「帝政」「帝制」「皇帝制」を帝国主義の類義語だと主張する学術的議論の存在が確認された後、はじめて「Aは「帝政」「帝制」と「帝国主義」は同じ意味の日本語だと主張している」といった形で載せるのがよいかと思います。もちろん、その際にはWP:NPOVの「対立する観点との相対的な勢力差を示す」も考慮する必要があるとは思いますが。--K.Frankie(会話) 2021年3月14日 (日) 08:09 (UTC)