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2018年5月5日 (土) 22:44時点における版

ルテオリン
識別情報
CAS登録番号 491-70-3 チェック
PubChem 5280445
ChemSpider 4444102 ×
UNII KUX1ZNC9J2 ×
ChEBI
ChEMBL CHEMBL151 ×
特性
化学式 C15H10O6
モル質量 286.24 g mol−1
精密質量 286.047738
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ルテオリン(Luteolin)は、フラボンの1つである。他のフラボノイドと同様に、黄色の結晶状になる[1]

天然の存在

ルテオリンは、シクンシ科ミロバランで見られる。葉に多いが、外皮や樹皮、シャジクソウ属の花、ブタクサ属の花粉でも見られる[1]。また、サルビア・トメントーサの花からも単離されている[2]

セロリブロッコリーピーマンパセリタイムタンポポシソカモミールニンジンオリーブオイルペパーミントローズマリーネーブルオレンジオレガノ等の食用植物にも含まれている[3][4]。またヤシの仲間のAiphanes horridaの種子でも見られる[5]

薬理作用

予備的な実験結果により、ルテオリンは、抗酸化物質活性、炭化水素代謝の促進、免疫系の調整、2型糖尿病の治療等の作用を持つ可能性が示されており、他にも多くの臨床応用について研究中である。これらの研究の臨床的価値は、詳細なin vivo、毒性、臨床研究が行われるまで不明である。

副作用

ある動物実験では、吐き気嘔吐胃酸の過分泌等の消化器系の副作用が生じることがあることが示されている。また、子宮体癌細胞を用いた研究では、プロゲステロンの内分泌を阻害する効果が示されている。

代謝酵素

ルテオリンの代謝に関わる酵素。

配糖体

出典

  1. ^ a b Mann, John (1992). Secondary Metabolism (2nd ed.). Oxford, UK: Oxford University Press. pp. 279–280. ISBN 0-19-855529-6 
  2. ^ A. Ulubelen; M. Miski; P. Neuman; T. J. Mabry (1979). “Flavonoids of Salvia tomentosa (Labiatae)”. Journal of Natural Products 42 (4): 261–3. doi:10.1021/np50003a002. 
  3. ^ Kayoko Shimoi; Hisae Okada; Michiyo Furugori; Toshinao Goda; Sachiko Takase; Masayuki Suzuki; Yukihiko Hara; Hiroyo Yamamoto et al. (1998). “Intestinal absorption of luteolin and luteolin 7-O-[beta]-glucoside in rats and humans”. FEBS Letters 438 (3): 220–4. doi:10.1016/S0014-5793(98)01304-0. PMID 9827549. 
  4. ^ López-Lázaro M. (2009). “Distribution and biological activities of the flavonoid luteolin”. Mini Rev Med Chem 9 (1): 31–59. doi:10.2174/138955709787001712. PMID 19149659. 
  5. ^ Lee, D; Cuendet, M; Vigo, JS; Graham, JG; Cabieses, F; Fong, HH; Pezzuto, JM; Kinghorn, AD (2001). “A novel cyclooxygenase-inhibitory stilbenolignan from the seeds of Aiphanes aculeata”. Organic Letters 3 (14): 2169–71. doi:10.1021/ol015985j. PMID 11440571. 
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