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: 胸も身体も大きい<ref>ただしあくまでクラス内唯一の人馬であるためであり他の学年・クラスに存在する同じ人馬種の比較では大きいとは言い切れない。運動能力も人馬種としては普通位らしい</ref>[[主人公]]で、人馬の女子高生(1年1組)。容姿や性格から'''姫'''とあだ名される。実家は[[武士]]の旧大名家の家系で[[流鏑馬]]を嗜む<ref>人馬の流鏑馬は下半身が馬の形態をしているため、現実世界の[[騎射]]とは異なり、馬の首を避けるための[[箙]]や上下非対称の[[和弓]]は用いられず、矢筒や上下対称の和弓が用いられている。</ref>。過去に見た映画の影響で南極人が苦手。 |
: 胸も身体も大きい<ref>ただしあくまでクラス内唯一の人馬であるためであり他の学年・クラスに存在する同じ人馬種の比較では大きいとは言い切れない。運動能力も人馬種としては普通位らしい</ref>[[主人公]]で、人馬の女子高生(1年1組)。容姿や性格から'''姫'''とあだ名される。実家は[[武士]]の旧大名家の家系で[[流鏑馬]]を嗜む<ref>人馬の流鏑馬は下半身が馬の形態をしているため、現実世界の[[騎射]]とは異なり、馬の首を避けるための[[箙]]や上下非対称の[[和弓]]は用いられず、矢筒や上下対称の和弓が用いられている。</ref>。過去に見た映画の影響で南極人が苦手だったが、今はスーちゃん(後述)との交流を通じて少しずつ克服している。 |
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: 人馬の両親の一人っ子なため、父親と祖父に溺愛されている。 |
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: 中肢が退化し(痕跡のみ)、また耳が頭上から生えている形態。長耳人は尻尾があり、角人は角がある。牧神人は角と尻尾があり、また後肢は蹄状になっている。 |
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: 下半身が馬・虎状になり、また耳が頭上から生えている形態。人虎は約一万年前に絶滅。人馬は他の形態より高い身体能力を有し、日本では武士階級だったが、西欧では騎獣代わりの[[奴隷]]だった時代もある。これは[[フランス革命]]による人馬解放まで続いていた。この事から現在では人馬型に対する騎乗は形態差別に当たる。なお人馬にはラクダ型の形態もいる。 |
: 下半身が馬・虎状になり、また耳が頭上から生えている形態。人虎は約一万年前に絶滅。人馬は他の形態より高い身体能力を有し、日本では武士階級だったが、西欧では騎獣代わりの[[奴隷]]だった時代もある。これは[[フランス革命]]による人馬解放まで続いていた。この事から現在では人馬型に対する騎乗は形態差別に当たる。なお人馬にはラクダ型の形態もいる。ちなみに「セントール」とは「ケンタウロス」の英語読みである。 |
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: 中肢・下肢がヒレ状になり水中生活に適応した形態。下肢は膝辺りで一つに纏まっている。水中生活に適応するため動脈の周りを静脈がらせん状に巡る等の構造をしている。目が大きくグラマーな女性が多い。人魚は自ら以外の形態を山人と呼ぶ。より水中生活に特化した'''ケタピテクス属'''もいたが[[反響定位|エコロケーション能力]]を有していなかったため、[[鯨]]類との生存競争に敗れ絶滅している。 |
: 中肢・下肢がヒレ状になり水中生活に適応した形態。下肢は膝辺りで一つに纏まっている。水中生活に適応するため動脈の周りを静脈がらせん状に巡る等の構造をしている。目が大きくグラマーな女性が多い。人魚は自ら以外の形態を山人と呼ぶ。より水中生活に特化した'''ケタピテクス属'''もいたが[[反響定位|エコロケーション能力]]を有していなかったため、[[鯨]]類との生存競争に敗れ絶滅している。 |
2015年10月22日 (木) 01:09時点における版
このフィクションに関する記事は、ほとんどがあらすじ・登場人物のエピソードといった物語内容の紹介だけで成り立っています。 |
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『セントールの悩み』(セントールのなやみ)は、村山慶による日本の漫画作品。第8回龍神賞(銀龍賞)の受賞作品で、『月刊COMICリュウ』(徳間書店)にて2011年2月号より連載中。『COMICリュウ』のWEB版やアンソロジーである『けもも』にも掲載されている。
ファンタジー漫画の一種であり、主に様々な形態の人類が普通に生活している世界における一女子高生を中心とした平凡な日常を描いている作品ではあるが、所謂日常系と違いところどころにディストピア的な描写が登場する。
登場人物
主要人物
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- 君原姫乃(きみはら ひめの)
- 胸も身体も大きい[1]主人公で、人馬の女子高生(1年1組)。容姿や性格から姫とあだ名される。実家は武士の旧大名家の家系で流鏑馬を嗜む[2]。過去に見た映画の影響で南極人が苦手だったが、今はスーちゃん(後述)との交流を通じて少しずつ克服している。
- 人馬の両親の一人っ子なため、父親と祖父に溺愛されている。
- 獄落希(ごくらく のぞみ)
- 姫乃のクラスメイトで竜人のボーイッシュな少女。親は空手の道場を営んでいるが、本人に継ぐ気はない。またスポーツ万能だが学問の成績は悪く、試験で一度赤点を取ったことがある。姫乃に対しわずかに好意を持っている。
- 名楽羌子(ならく きょうこ)
- 姫乃のクラスメイトで角人の糸目の少女。基本的に冷静な性格で体力はなく、希と対照的。オカルト科学部所属。姫や希が知らない様な色々と形態間の決まり事も知っており体育の授業で町内マラソンの際にバテた時には見かねた姫乃に騎乗するかと誘われてた時に形態差別に当たるから駄目と断った。観察力もあり、学生以外の通行人に紛れている公安を見分けた。
クラスメート
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- 御魂真奈美(みたま まなみ)
- 姫乃のクラスの学級委員長で翼人の少女。いわゆる委員長タイプで、実家は神社。
- 長耳人の父(会社員と画家の兼業)と長耳人の三つ子の妹(千草・千奈美・千穂)、長耳人と翼人双方の特徴を持つ末の妹(末摘)がいる。翼人の母親は不幸があっておらず、真奈美が母親役をしている。
- 朱池美津代(あけち みつよ)
- 角人の少女でオカルト科学部所属でオタク。
- 犬養(いぬかい)
- 角人の少女で元ソフト部。美津代の恋人。
- 小守真(こもり まこと)
- 竜人の少年。心身ともにひたすら強靭。試験で赤点を取って部活の先輩に叩かれている。
- 百歩千鳥(ひゃっぽ ちどり)
- 翼人の少年。顔だけは可愛らしい。
- 猫見豊(ねこみ ゆたか)
- 長耳人の少年。大きな質量を持つ。
- 藤本公作(ふじもと こうさく)
- 角人の少年。強気なエンジニア志望。
- ケツァルコアトル・サスサススール
- 通称「スーちゃん」。南極人の少女で転校生。穏やかで理知的な性格。常に礼儀正しい敬語で話す。
その他
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- 紫乃(しの)
- 姫乃の従妹で人馬の幼稚園児。姫乃のことが大好き。母親の碧子(みどりこ)は姫乃の父方の叔母(姫乃の父の妹)に当たる。
- 美浦(みうら)
- 姫乃のクラスと合同授業を行った人魚の学校(国立第十四水人高等学校)の委員長
- 重時(しげとき)
世界観
本作品世界は魚類の段階で、四本肢だけでなく六本肢の生物が誕生することから始まる。その後、両生類の段階でより体重を支えるのに優位な六本肢の生物が生き残り、以後の陸上生物の進化は六本肢系統となっている。ただし虎等のように中足が退化する例もある。
この結果、人類の形態は次のように分岐している。この内、牧神人・人虎・人魚型は生息域・数が限られているとされ、人馬も比較的生息数は少ない。
- 翼人/竜人型
- 中肢が翼になった形態。翼人は羽が羽毛型で、また頭上には輪状の毛が生える。竜人は羽は皮膜型で、尻尾があり、また耳は尖っている。
- 長耳人/角人/牧神人型
- 中肢が退化し(痕跡のみ)、また耳が頭上から生えている形態。長耳人は尻尾があり、角人は角がある。牧神人は角と尻尾があり、また後肢は蹄状になっている。
- 人馬/人虎型
- 下半身が馬・虎状になり、また耳が頭上から生えている形態。人虎は約一万年前に絶滅。人馬は他の形態より高い身体能力を有し、日本では武士階級だったが、西欧では騎獣代わりの奴隷だった時代もある。これはフランス革命による人馬解放まで続いていた。この事から現在では人馬型に対する騎乗は形態差別に当たる。なお人馬にはラクダ型の形態もいる。ちなみに「セントール」とは「ケンタウロス」の英語読みである。
- 人魚型
- 中肢・下肢がヒレ状になり水中生活に適応した形態。下肢は膝辺りで一つに纏まっている。水中生活に適応するため動脈の周りを静脈がらせん状に巡る等の構造をしている。目が大きくグラマーな女性が多い。人魚は自ら以外の形態を山人と呼ぶ。より水中生活に特化したケタピテクス属もいたがエコロケーション能力を有していなかったため、鯨類との生存競争に敗れ絶滅している。
これらの形態については交配が可能だが、子の中には両方の形態を取る場合もあり、その場合は健康に問題があったり、奇形の可能性もある。その場合は後述する徹底された平等思想により国の強制的な援助が生涯保証される。
これ以外に人類(ホモサピエンス)とは異なる形態として次の人種が存在する。
- 南極人
- 南極に住む外見が蛇のような人種。「南極蛇人」という呼称は作中では差別用語とされる。南極人はアステカ連邦の精神的支柱となっており、結果としてコンキスタドールは撃退されている。彼らが外国に行く際は、アステカ連邦のチャーター機に搭乗する。
- 両棲人
- ジャングルに住む外見が両生類のような人種。
このように多種の外見および形態が大きく異なる人種が存在し歴史の過程でより強い差別の歴史を経ていることから、本作ではかなり強烈な積極的格差是正政策が推進されており人権や生命より平等が優先されるケースが少なくない。そのため形態差別罪に問われると実質死刑と見なされる思想矯正所(後述)送りになり、また人魚の居住区間は軍隊に守られ、ゴミの不法投棄者は警告無しで射殺される。これらの描写から本作品はディストピア的側面も内包されているものである。
作中用語
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- 思想矯正所
- 現実世界で言う所の更生施設。主人公らの世代では大分解消されている様だが、未だ形態間の差別が色濃く残っている為、古い考えから脱却出来ない老人や宗教家等といった世の中に適応出来ない人々がまだ多数いるが故に適応出来ない人々を収容して文字通り思想矯正を行う場所。収容されるのは相当適応出来ない者達ばかりなのか、一度入ったら2度と出れないとまで云われ、実質死刑と見なされる。作中世界のディストピアな面の一端を覗かせている。
- 南極
- 現実世界の南極とは異なり、国家として存在している。技術レベル・生活様式等は謎に包まれており、アメリカから強硬姿勢を採られている。
- 歴史清算委員会
- テロ組織。上記の件もあり政治の世界でも形態間の差別が残っており、国によっての種族間の扱いによる摩擦もまた複雑化しているのが現状である為にそういった歴史を清算する目的で創られたらしい。一見ユートピア化への歩みを目指しているかの様だが政治的な思惑も絡みまだ混沌の域を脱していない(南極人の留学生を招いたりしてるのはそういった政治的な試みの一端)。
書誌情報
- 村山慶 『セントールの悩み』 徳間書店 〈リュウコミックス〉、既刊11巻(2015年10月現在)
- 2011年12月15日発売 ISBN 978-4-19-950274-3
- 2012年3月1日発売 ISBN 978-4-19-950287-3
- 2012年10月1日発売 ISBN 978-4-19-950305-4
- 2013年3月1日発売 ISBN 978-4-19-950325-2
- 2013年7月1日発売 ISBN 978-4-19-950345-0
- 2013年12月1日発売 ISBN 978-4-19-950363-4
- 2014年4月1日発売 ISBN 978-4-19-950389-4
- 2014年8月1日発売 ISBN 978-4-19-950404-4
- 2014年12月13日発売 ISBN 978-4-19-950424-2
- 2015年5月13日発売 ISBN 978-4-19-950452-5[3][4]
- 2015年10月13日発売 ISBN 978-4-19-950475-4
脚注
- ^ ただしあくまでクラス内唯一の人馬であるためであり他の学年・クラスに存在する同じ人馬種の比較では大きいとは言い切れない。運動能力も人馬種としては普通位らしい
- ^ 人馬の流鏑馬は下半身が馬の形態をしているため、現実世界の騎射とは異なり、馬の首を避けるための箙や上下非対称の和弓は用いられず、矢筒や上下対称の和弓が用いられている。
- ^ “Amazon.co.jp: セントールの悩み 10 (リュウコミックス): 村山慶: 本”. 2015年5月25日閲覧。
- ^ “「セントールの悩み」10巻出版記念フェアが書泉全店で開催! - アニメイトTV”. 2015年5月25日閲覧。