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* {{Cite book |title=Adam Smith (1723–1790) |url=http://www.econlib.org/library/Enc/bios/Smith.html |work=[[The Concise Encyclopedia of Economics]] |edition=2nd |series=[[Library of Economics and Liberty]] |publisher=[[Liberty Fund]] |year=2008 }} |
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* [http://www.earlymoderntexts.com Contains ''The Theory of Moral Sentiments'', slightly modified for easier reading] |
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* [http://www.treasurytoday.com/asa Adam Smith Awards] at Treasury Today |
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* [http://mruniversity.com/courses/great-economists-classical-economics-and-its-forerunners ''Wealth of Nations'' lecture by Economist Tyler Cowen], May 2013 |
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* [http://www.theeuropeanlibrary.org/tel4/newspapers/search?query=%22adam%20smith%22 References to Adam Smith in historic European newspapers] |
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2015年8月24日 (月) 14:03時点における版
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アダム・スミス(Adam Smith、1723年6月5日(洗礼日) - 1790年7月17日)は、イギリス(グレートブリテン王国)の経済学者・神学者・哲学者である。スコットランド生まれ。主著は『国富論』(または『諸国民の富』とも。原題『諸国民の富の性質と原因の研究』An Inquiry into the Nature and Causes of the Wealth of Nations)。「経済学の父」と呼ばれる[1]。
2007年よりイングランド銀行が発行する20ポンド紙幣に肖像が使用されている。過去にはスコットランドでの紙幣発行権を持つ銀行の一つ、クライズデール銀行が発行する50ポンド紙幣にも肖像が使用されていた。
略歴
アダム・スミスは税関吏を父としてスコットランドの海沿いの町カコーディーに生まれたが、父は生まれる半年前に死亡した。生年月日は不詳であるが、1723年6月5日に洗礼を受けたことは明らかになっている。未亡人となった母は、亡夫と同じアダムという名前を一人息子につけ、生涯愛情を注いだ。スミスは4歳の時にスリに仕立て上げることを目的とした誘拐に遭うものの、誘拐犯からスリには向かないという烙印を押され、解放されてしまうほど内向的性格を持ち、吃りがあった。
グラスゴー大学で哲学者フランシス・ハチソンの下で道徳哲学を学び、1740年にオックスフォード大学に入学するが、1746年に退学。1748年からエディンバラで修辞学や純文学を教え始め、1750年頃、後に友人となる哲学者ヒュームと出会う。その後、1751年にグラスゴー大学で論理学教授、翌1752年に同大学の道徳哲学教授に就任する。1757年、エンジニアのジェームズ・ワットが同大学構内で実験器具製造・修理店を開業することを手助けした。1759年にはグラスゴー大学での講義録『道徳情操論』(または『道徳感情論』The Theory of Moral Sentiments)を発表し、名声を確立。同書の理論は我々には道徳を感じる感覚(Moral Sence)があるというモラル・センス学派に含まれる。
1763年には教授職を辞し、第3代バクルー公爵ヘンリー・スコットのグランドツアーに家庭教師として同行しフランスに渡る。その頃パリのイギリス大使館秘書を務めていたヒュームの紹介でジャック・テュルゴーやジャン・ル・ロン・ダランベール、フランソワ・ケネーをはじめとするフランス知識人と親交を結んだ。しかし、バクルーの弟がパリで病没したことをきっかけに(暗殺事件だと思われていたが、スミス自身の手紙により病没と判明[要出典])イギリスに戻った。スミスは1766年にスコットランドに戻り、1776年3月9日に出版されることになる『国富論』の執筆にとりかかる。
アメリカ独立、テュルゴー失脚の年に発表された『国富論』はアダム・スミスに絶大な名誉をもたらし、イギリス政府はスミスの名誉職就任を打診したが、スミスは父と同じ税関吏の職を望み、1778年にエディンバラの関税委員に任命された。いくつかの論文を除けば、著書は前記の2冊のみで、死の直前までその改定増補を続けた。他に法学に関する著作を執筆する意欲を『道徳感情論』と『国富論』に記したが、ついに果たさなかった。グラスゴー大学時代の法学講義を学生がとったノートが1895年に見つかり、後に公刊された[2]。1782年の母の死後は奇行が目立ち、税関職員の制服に身を包み、街を徘徊するようになる。1787年にはグラスゴー大学名誉学長に就任し、1790年にエディンバラで67歳で死亡した。収入の相当部分を慈善事業に捧げ、死の直前、草稿類をすべて焼却させたといわれる。
道徳感情論
『道徳情操論』によれば、人間は他者の視線を意識し、他者に「同感(sympathy)」を感じたり、他者から「同感」を得られるように行動する。この「同感」という感情を基にし、人は具体的な誰かの視線ではなく、「公平な観察者(impartial spectator)」の視線を意識するようになる。
「公平な観察者」の視線から見て問題がないよう人々は行動し、他者の行動の適宜性を判断することにより、社会がある種の秩序としてまとまっていることが述べられる。このように社会は「同感」を基にして成り立っているため、社会は「慈善(beneficence)」をはじめとした相互の愛情がなくとも成り立ちうると論じた。
こうした論考のため、アダム・スミスは道徳感覚学派(モラルセンス学派)の1人に数えられたりもする。
また、富裕な人々は、大地が全住民に平等に分配されていた場合とほぼ同一の生活必需品の分配を、「見えざる手」に導かれて行なうということも述べている。
諸国民の富の性質と原因の研究(国富論)
スミス以前の低賃金論に反対して、その成員の圧倒的多数が貧しい社会が隆盛で幸福であろうはずはないとして高賃金論を展開した。
次の四つの原則を示した。
- 公平の原則
- 明確の原則
- 便宜の法則
- 経費節約の原則
脚注
- ^ 木暮太一の「経済の仕組み」 アダム・スミスの「生きるヒント」 第1回 「格差を拡げる自由競争は是か非か?」現代ビジネス 2012年6月22日
- ^ アダム・スミス 2005, p. 3-4.
参考文献
- アダム・スミス 著、水田洋 訳『法学講義』岩波書店〈岩波文庫〉、2005年。ISBN 978-4003410585。
- ジェイムズ・バカン 著、山岡洋一 訳『真説 アダム・スミス-その生涯と思想をたどる』日経BP社、2009年。ISBN 978-4822247492。
- 堂目卓生『アダム・スミス-『道徳感情論』と『国富論』の世界』中央公論新社〈中公新書〉、2008年。ISBN 978-4121019363。
- 西部邁「96 アダム・スミス」『学問』講談社、2004年、311-313頁。ISBN 4-06-212369-X。
関連項目
- 道徳情操論
- 諸国民の富の性質と原因の研究
- 絶対優位 - アダム・スミスによって提唱された。
- 貨幣経済
- 古典派経済学
- 近代経済学
- オックスフォード大学の人物一覧
- 石川暎作 - 日本で最初に『国富論』を翻訳した。
外部リンク
- The Theory of Moral Semtiments (PDF) 「道徳情操論」原文
- An Inquiry into the Nature and Causes of the Wealth of Nations (PDF) 「諸国民の富の性質と原因の研究」原文
- Adam Smith (1723–1790). Library of Economics and Liberty (2nd ed.). Liberty Fund. (2008)
- Adam Smith at the Adam Smith Institute
- アダム・スミスン/sandboxの著作 - インターネットアーカイブ内のOpen Library
- アダム・スミスン/sandbox - DMOZ
- Adam Smithの作品 (インターフェイスは英語)- プロジェクト・グーテンベルク
- Error in Template:Internet Archive author: アダム・スミスン/sandbox doesn't exist.
- アダム・スミスン/sandboxの著作 - LibriVox(パブリックドメインオーディオブック)
- Contains The Theory of Moral Sentiments, slightly modified for easier reading
- Adam Smith Awards at Treasury Today
- Wealth of Nations lecture by Economist Tyler Cowen, May 2013
- References to Adam Smith in historic European newspapers