「押し花」の版間の差分
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文献、脚注を追加。1860年洋書(16pに押し方)と1962年洋書(21pに重し)は全ページ見ることが可能。平等性を考え、あえて最近の本は避けて古い図書にした。 |
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[[File:Wikipedia logo dried pressed flowers oshibana no thumb.png|right|押し花のつくしで作ったウィキペディアのロゴ]] |
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自然の[[花]]や[[葉]]等を押して、平面状に乾燥させた素材を'''押し花'''(おしばな)と呼ぶ。小型作品では |
自然の[[花]]や[[葉]]等を押して、平面状に乾燥させた素材を'''押し花'''(おしばな)と呼ぶ。小型作品では栞、クリスマス・カード、絵はがき等、大型作品ではウェディングブーケ等がある。 |
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== 花材の作り方 == |
== 花材の作り方 == |
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専門的な材料が無い場合は、古くから行われている方法で製作する。 |
専門的な材料が無い場合は、古くから行われている方法で製作する<ref>{{cite news|url =http://catalog.hathitrust.org/Record/007045911|title =Leaf and flower pictures, and how to make them.|publisher =A.D.F.Randolph|date =1860年}}</ref><ref>{{cite news|url =http://catalog.hathitrust.org/Record/009090872|title =Pressed flower pictures and citrus-skin decorations|publisher =D.Van Nostrand|date =1962年}}</ref>。 |
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#植物を採取する。花の場合は'''[[ドライフラワー]]'''と同様に、新鮮さがある時に切り取る。 |
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#数日後、植物を本から取り出す。本自体は植物から水分を抜き取る能力はかなり低い。押し花が完成しているように見えても、実際には植物の中には水分が残っている。植物を紙袋等に入れて、強力乾燥剤と一緒に密閉性が高いプラスチック容器の中に入れて保存する。 |
#数日後、植物を本から取り出す。本自体は植物から水分を抜き取る能力はかなり低い。押し花が完成しているように見えても、実際には植物の中には水分が残っている。植物を紙袋等に入れて、強力乾燥剤と一緒に密閉性が高いプラスチック容器の中に入れて保存する。 |
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材料の進歩により、日本では1990年あたりから本を使い乾燥させる方法は、必要 |
材料の進歩により、日本では1990年あたりから本を使い乾燥させる方法は、必要が無くなり廃れてきた。ただし、植物を平面に慣らす仮押しとして、そして旅行時の応急処置としてならば、今でもこの方法は使える。 |
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[[File:Scanning Herbarium specimens at the National Museum Wales for the Barcode Wales project.jpg|360px|left|thumb|押し葉標本をスキャナで撮影している様子。同じように押し花絵もスキャナで撮影できる。]] |
[[File:Scanning Herbarium specimens at the National Museum Wales for the Barcode Wales project.jpg|360px|left|thumb|押し葉標本をスキャナで撮影している様子。同じように押し花絵もスキャナで撮影できる。]] |
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== 撮影 == |
== 撮影 == |
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関連する材料の技術進歩と、その材料の使い方に進歩があっても、完成作品は劣化する。何時までも残しておきたい作品は、性能が良いデジタルカメラ、スキャナ、パソコンを使い、画像として保存する。2000年以降は安くても高機能な機種が販売されていることにより、自然素材を |
関連する材料の技術進歩と、その材料の使い方に進歩があっても、完成作品は劣化する。何時までも残しておきたい作品は、性能が良いデジタルカメラ、スキャナ、パソコンを使い、画像として保存する。2000年以降は安くても高機能な機種が販売されていることにより、自然素材を使う創作ジャンルにとっては良い環境が整っている。 |
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[[File:Autumn leaves (pantone) crop.jpg|thumb|紅葉は、木に付いている新鮮な葉を乾燥すれば変色しにくい。ただし品種によっては、ダークな色に変わることがある。緑葉は、どのような品種でも退色する。]] |
[[File:Autumn leaves (pantone) crop.jpg|thumb|紅葉は、木に付いている新鮮な葉を乾燥すれば変色しにくい。ただし品種によっては、ダークな色に変わることがある。黄葉は、変色しやすい。緑葉は、どのような品種でも退色する欠点があり使いにくい。]] |
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[[File:Vein skeleton of a leaf (de-ghosted).jpg|thumb|透かし葉も乾燥させる。至急で必要な場合は、アイロンをスチーム無し設定で使い湿気を取る。]] |
[[File:Vein skeleton of a leaf (de-ghosted).jpg|thumb|透かし葉も乾燥させる。至急で必要な場合は、アイロンをスチーム無し設定で使い湿気を取る。]] |
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女優の[[吉高由里子]]が雑誌企画で押し花絵に挑戦して、「連載史上、一番難しかった」「惨敗」だと語っている<ref>{{cite news|url =http://jille.jp/backnumber/1212.html|title =JILLE 吉高補完計画|publisher =双葉社|date =2012年}}</ref>。押し花絵は、見た感じは作りが簡単そうに見える。しかし実際には花材を重ねたり、バランス良く配置することは難しく、他の文化ジャンルや職人と呼ばれる業種と同様に、地道な経験が必要になってくる。こうした事情があり、各地で教室経営が成り立っている。 |
女優の[[吉高由里子]]が雑誌企画で押し花絵に挑戦して、「連載史上、一番難しかった」「惨敗」だと語っている<ref>{{cite news|url =http://jille.jp/backnumber/1212.html|title =JILLE 吉高補完計画|publisher =双葉社|date =2012年}}</ref>。押し花絵は、見た感じは作りが簡単そうに見える。しかし実際には花材を重ねたり、バランス良く配置することは難しく、他の文化ジャンルや職人と呼ばれる業種と同様に、地道な経験が必要になってくる。こうした事情があり、各地で教室経営が成り立っている。 |
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協会は複数あるが、一般人がイメージしているような団体ではない。押し花に限らず昭和世代の手工芸関連経営者は協会という言葉を使う傾向があり、経営している教室に関連するイベント等を行う時に担当部署として機能していたり、法人企業が企業名表示を避けて教室経営を行う時に協会という言葉を使っている。業界をまとめる性質は無いことが特徴になっていて、さらにA団体の協会代表者が、競合しているB団体の代表者に会員になることを掛け合うとしても、周囲には「A団体 > B団体」というイメージを与えることになり、B団体の代表者が会員になることは難しい。 |
協会は複数ある<ref>{{cite news|url =http://www.google.co.jp/search?q=%E6%8A%BC%E3%81%97%E8%8A%B1+%E5%8D%94%E4%BC%9A|title =押し花 協会}}</ref>が、一般人がイメージしているような団体ではない。押し花に限らず昭和世代の手工芸関連経営者は協会という言葉を使う傾向があり、経営している教室に関連するイベント等を行う時に担当部署として機能していたり、法人企業が企業名表示を避けて教室経営を行う時に協会という言葉を使っている。業界をまとめる性質は無いことが特徴になっていて、さらにA団体の協会代表者が、競合しているB団体の代表者に会員になることを掛け合うとしても、周囲には「A団体 > B団体」というイメージを与えることになり、B団体の代表者が会員になることは難しい。 |
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== 難しくない作り方 == |
== 難しくない作り方 == |
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花材の配置が難しい押し花絵 |
花材の配置が難しい押し花絵だが、台紙の面積を狭くして、使う花材を少なくすれば初心者でも楽しめる。 |
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* 奇跡的に面白い形をしている葉を見つける<ref>{{cite news|url =http://lolsnaps.com/news/58018/|title =Samurai leaf|publisher =LolSnaps.com|date =2013年}}</ref>。 |
* 奇跡的に面白い形をしている葉を見つける<ref>{{cite news|url =http://lolsnaps.com/news/58018/|title =Samurai leaf|publisher =LolSnaps.com|date =2013年}}</ref>。 |
2013年12月31日 (火) 15:27時点における版
自然の花や葉等を押して、平面状に乾燥させた素材を押し花(おしばな)と呼ぶ。小型作品では栞、クリスマス・カード、絵はがき等、大型作品ではウェディングブーケ等がある。
花材の作り方
専門的な材料が無い場合は、古くから行われている方法で製作する[1][2]。
- 植物を採取する。花の場合はドライフラワーと同様に、新鮮さがある時に切り取る。
- 分厚い本を開いてティッシュを敷き、植物が重ならないように配置する。
- 植物の上にティッシュを被せて、本を閉じる。
- 本の上に重しを乗せるか、ゴムなどを巻いて、圧力をかける。
- 数日後、植物を本から取り出す。本自体は植物から水分を抜き取る能力はかなり低い。押し花が完成しているように見えても、実際には植物の中には水分が残っている。植物を紙袋等に入れて、強力乾燥剤と一緒に密閉性が高いプラスチック容器の中に入れて保存する。
材料の進歩により、日本では1990年あたりから本を使い乾燥させる方法は、必要が無くなり廃れてきた。ただし、植物を平面に慣らす仮押しとして、そして旅行時の応急処置としてならば、今でもこの方法は使える。
撮影
関連する材料の技術進歩と、その材料の使い方に進歩があっても、完成作品は劣化する。何時までも残しておきたい作品は、性能が良いデジタルカメラ、スキャナ、パソコンを使い、画像として保存する。2000年以降は安くても高機能な機種が販売されていることにより、自然素材を使う創作ジャンルにとっては良い環境が整っている。
教室
女優の吉高由里子が雑誌企画で押し花絵に挑戦して、「連載史上、一番難しかった」「惨敗」だと語っている[3]。押し花絵は、見た感じは作りが簡単そうに見える。しかし実際には花材を重ねたり、バランス良く配置することは難しく、他の文化ジャンルや職人と呼ばれる業種と同様に、地道な経験が必要になってくる。こうした事情があり、各地で教室経営が成り立っている。
協会は複数ある[4]が、一般人がイメージしているような団体ではない。押し花に限らず昭和世代の手工芸関連経営者は協会という言葉を使う傾向があり、経営している教室に関連するイベント等を行う時に担当部署として機能していたり、法人企業が企業名表示を避けて教室経営を行う時に協会という言葉を使っている。業界をまとめる性質は無いことが特徴になっていて、さらにA団体の協会代表者が、競合しているB団体の代表者に会員になることを掛け合うとしても、周囲には「A団体 > B団体」というイメージを与えることになり、B団体の代表者が会員になることは難しい。
難しくない作り方
花材の配置が難しい押し花絵だが、台紙の面積を狭くして、使う花材を少なくすれば初心者でも楽しめる。
- 奇跡的に面白い形をしている葉を見つける[5]。
- 映画ドラゴン・タトゥーの女のように、植物を1~2種類だけ使う[6]。
- 映画おにいちゃんのハナビのように、花弁を放射状に配置すれば花火が表現できる。
花材を台紙に接着して、その上から透明フィルムをアイロンを使いカバーする。透明フィルムがない場合は、市販している防虫シートと一緒に小さな額縁に入れる。
脚注
- ^ “Leaf and flower pictures, and how to make them.”. A.D.F.Randolph. (1860年)
- ^ “Pressed flower pictures and citrus-skin decorations”. D.Van Nostrand. (1962年)
- ^ “JILLE 吉高補完計画”. 双葉社. (2012年)
- ^ “押し花 協会”
- ^ “Samurai leaf”. LolSnaps.com. (2013年)
- ^ “The Girl With The Dragon Tattoo Exhibition”. London film museum. (2012年)
関連項目