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「象徴」の版間の差分

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'''象徴'''(しょうちょう)とは、抽象的な概念を、より具体的な事物や形によって、表現すること、またその表現に用いられたもの<ref>「大辞林」三省堂。goo辞書2010年2月9日閲覧。</ref>。一般に英語Symbol([[フランス語]] symbole)の訳語であるが、翻訳語に共通する混乱がみられ、使用者によって、表象とも解釈されることもある<ref>「大辞林」三省堂。項目「表象」参照</ref>。象徴を[[認識]]する[[人間]]はその意味から100の言葉を引き出せる
'''象徴'''(しょうちょう)とは、抽象的な概念を、より具体的な事物や形によって、表現すること、またその表現に用いられたもの<ref>「大辞林」三省堂。goo辞書2010年2月9日閲覧。</ref>。一般に英語Symbol([[フランス語]] symbole)の訳語であるが、翻訳語に共通する混乱がみられ、使用者によって、表象とも解釈されることもある<ref>「大辞林」三省堂。項目「表象」参照</ref>。


 
 

2010年8月20日 (金) 07:26時点における版

象徴(しょうちょう)とは、抽象的な概念を、より具体的な事物や形によって、表現すること、またその表現に用いられたもの[1]。一般に英語Symbol(フランス語 symbole)の訳語であるが、翻訳語に共通する混乱がみられ、使用者によって、表象とも解釈されることもある[2]

 

その他の定義・用法

理論的な定義

象徴については、哲学者や言語学者などによって相当の蓄積がある。たとえばエルンスト・カッシーラーの「象徴形式の哲学」やスザンヌ・ランガーの「シンボルの哲学」、ホワイトヘッドの論考「象徴作用」、パースの記号理論、宗教人類学者のミルチャ・エリアーデ「イメージとシンボル」などがある。論者によって定義は異なるが、「記号のうち、特に表示される対象と直接的な対応関係や類似性をもたないもの」として定義されることもある[3]

芸術における用法

芸術においては、19世紀フランスに「象徴主義」という運動が起こった(象徴詩)。ボードレールをはじめ、ユゴー、ランボー、マラルメ、ヴァレリーといった詩人がいる。これらの運動を受けて、直接的に表しにくい抽象的な観念を想像力を媒介にして暗示的に表現する手法を含意するようになった。

人文的な意味

人間の定義は象徴的な活動を行う動物と定義される。プラトンは「人間とは二足、無羽の動物なり」と定義しディオゲネスから嘲笑されたが、この一連のやりとりも人間らしい象徴的な行為と言えるだろう。宗教的な意味において、象徴はしるしと言い換えられる、しるしとは奇跡、又は 懺悔のことである。キリストにおいて、「預言者ヨナのしるしのほかにはなんのしるしも与えられない」と言われたが、人間が象徴的な行為を行う際はヨナの行為が人間の限界を示しているだろう。


日本における初出

フランス語 symbole の訳語で、中江兆民の訳書『維氏美学』(1883年刊)で用いられた。



脚注

  1. ^ 「大辞林」三省堂。goo辞書2010年2月9日閲覧。
  2. ^ 「大辞林」三省堂。項目「表象」参照
  3. ^ goo辞書2010年2月9日閲覧。

関連項目

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