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「こいつら100%伝説」の版間の差分

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:ヒロイン。白鳥城の姫で、いずれはその跡を継ぐであろうと思われる少女。そのため、敵対勢力から命を狙われることとなり、身を守るために、家臣達により城下の忍術道場に預けられる。美人で優しく、常識人だが、弟子達のアホな行動にはツッコミを入れることも。
:ヒロイン。白鳥城の姫で、いずれはその跡を継ぐであろうと思われる少女。そのため、敵対勢力から命を狙われることとなり、身を守るために、家臣達により城下の忍術道場に預けられる。美人で優しく、常識人だが、弟子達のアホな行動にはツッコミを入れることも。
;極丸(きわまる)
;極丸(きわまる)
:弟子三人組の1人。見た目は普通の少年。関西弁で喋る。ほとんど無表情で、かなりマイペースかつ淡々とした性格なため、その考えは読めないが、姫子にはぞっこんらしい。無表情な顔でキツイ事をさらっと言ったり、危ないボケ<ref>薬物などの犯罪的なものや、生死にかかわるものなど、根本的に危険な行動や発言を躊躇なくする。'''「児童向けの少女誌に載せるにはおよそ不向きなネタ」であること自体がネタ'''となっているギャグの多くが、極丸の役どころである。</ref>をかましたりと、普通な見た目に反してかなり強烈なキャラクター。
:弟子三人組の1人。見た目は普通の少年。関西弁で喋る。ほとんど無表情で、かなりマイペースかつ淡々とした性格なため、その考えは読めないが、姫子にはぞっこんらしい。無表情な顔でキツイ事をさらっと言ったり、危ないボケ<ref>薬物などの犯罪的なものや、生死にかかわるものなど、根本的に危険な行動や発言を躊躇なくする。'''「児童向けの少女誌に載せるにはおよそ不向きなネタ」であること自体がネタ'''となっているギャグの多くが、極丸の役どころである。</ref>をかましたりと、普通な見た目に反してかなり強烈なキャラクターである
;満丸(まんまる)
;満丸(まんまる)
:弟子三人組の1人。見た目は丸刈りの子供<ref>弟子の中でも、見た目や行動から最年少のように描かれている。ちなみに、学園物として構想した段階では、満丸相当のキャラはクラス長であり、顔も大人びていた。</ref>。「~ですぅ」が口癖。見た目通りに子供らしく素直な性格だが、その無邪気さゆえに常軌を逸した行動に出る事があり、ある意味で一番危険な人物でもある。姫子には懐いており、姫子も満丸を可愛がっている。
:弟子三人組の1人。見た目は丸刈りの子供<ref>弟子の中でも、見た目や行動から最年少のように描かれている。ちなみに、学園物として構想した段階では、満丸相当のキャラはクラス長であり、顔も大人びていた。</ref>。「~ですぅ」が口癖。見た目通りに子供らしく素直な性格だが、その無邪気さゆえに常軌を逸した行動に出る事があり、ある意味で一番危険な人物でもある。姫子には懐いており、姫子も満丸を可愛がっている。
;危脳丸(あぶのうまる)
;危脳丸(あぶのうまる)
:弟子三人組の1人。見た目は金髪の美少年で、異様に濃いキャラクター。外見に負けず劣らず中身も濃く、自意識過剰なナルシストである。だが、意外にも三人組の中では比較的常識人な方で、他の2人(特に極丸)に対してツッコミを入れたりしている<ref>ツッコミ後に過剰に調子付いたり、弄られることで変態的な行動にでる傾向が強く、極丸のちょうど対極に近い。この2人の掛け合いで劇中のネタが進行するパターンも多い。</ref>。ギャグ担当としての役割が強いせいか、腹に人面疽ができたり、飲み込んだ日本刀が貫通するなど、結構悲惨な目に遭っている。姫子に対してアプローチしたりしているものの、あまり上手く行かない。
:弟子三人組の1人。見た目は金髪の美少年で、異様に濃いキャラクター。外見に負けず劣らず中身も濃く、自意識過剰なナルシストである。だが、意外にも三人組の中では比較的常識人な方で、他の2人(特に極丸)に対してツッコミを入れたりしている<ref>ツッコミ後に過剰に調子付いたり、弄られることで変態的な行動にでる傾向が強く、極丸のちょうど対極に近い。この2人の掛け合いで劇中のネタが進行するパターンも多い。何故か彼にのみ降りかかる災難や異変から周囲に弄られて話が展開していくこともあり、ギャグの起点になるタイプでもある。</ref>。腹に人面疽ができたり、飲み込んだ日本刀が貫通するなど、結構悲惨な目に遭っている。姫子に対してアプローチしたりしているものの、あまり上手く行かない。
;先生(せんせい)
;先生(せんせい)
:城下町で忍術道場を開いている老人。三人組の師匠で、いつも騒動を繰り返す三人組には頭を痛めている。非常に真面目で厳格な性格だが、キレると三人組にも負けず劣らずの行動に出る事も。
:城下町で忍術道場を開いている老人。三人組の師匠で、いつも騒動を繰り返す三人組には頭を痛めている。非常に真面目で厳格な性格だが、キレると三人組にも負けず劣らずの行動に出る事も。
;ターミネーター
;ターミネーター
:通称ターミィ。『りぼん』の編集長が岡田あーみんの連載『こいつら100%伝説』の連載を止めさせるために仕向けたサイボーグ。任務(主人公三人組の抹殺)に失敗した後に未来の世界から脱走し、忍者見習いとして先生の弟子に加わった<ref>先生の屋敷に居候している弟子のなかで、(少なくとも見た目では)唯一の成人男性である。</ref>。やはり姫子に惚れ込んでいる。顔が[[デューク東郷]]にそっくり。サイボーグなのに虫歯になったり寝小便をしたりする。料理や掃除だけで、忍術にも優れている<ref>コンピュータで照準をあわせられるので、手裏剣の投擲などは上手い様子。ただ、知性や情動が幼児並であるため、発揮される場面に乏しい。ターミネーターの本来の武器である未来の装備は、脱走前に再補充するのをうっかり忘れきたために使えない状態である。</ref>。サイボーグなので不死身。「ターミネーター」としか喋れない
:通称ターミィ。『りぼん』の編集長が岡田あーみんの連載『こいつら100%伝説』の連載を止めさせるために仕向けたサイボーグ。任務(主人公三人組の抹殺)に失敗した後に未来の世界から脱走し、忍者見習いとして先生の弟子に加わった<ref>先生の屋敷に居候している弟子のなかで、(少なくとも見た目では)唯一の成人男性である。</ref>。やはり姫子に惚れ込んでいる。顔が[[デューク東郷]]にそっくり。ただし、「ターミネーター」としか喋れない。知能も子供並であり、サイボーグなのに虫歯になったり寝小便をしたりする。その一方で、料理や掃除は真面目にこ、忍術にも優れている<ref>コンピュータで照準をあわせられるので、手裏剣の投擲などは上手い様子。ただ本人の知性や情動が幼児並であるため、それが有効に発揮される場面に乏しい。さらに、(忍術より頼りになるであろう)ターミネーターの本来の武器である未来の装備は、脱走前に再装填するのをうっかり忘れきたために使えない状態である。</ref>。サイボーグなので不死身。
;ニセ商売屋(にせしょうばいや)
;ニセ商売屋(にせしょうばいや)
:第13回から登場した商売人。手がける商売は花屋から新興宗教まで幅広いものの、呼び名のとおり全てインチキである。眼鏡をかけている以外は特に特徴の無い顔をしている。登場するときは、大抵ニセ商売に伴う何らかの罪状で警察に追われているが、捕まっても脱獄して新しい商売に手を出している。
:第13回から登場した商売人。手がける商売は花屋から新興宗教まで幅広いものの、呼び名のとおり全てインチキである。眼鏡をかけている以外は特に特徴の無い顔をしている。登場するときは、大抵ニセ商売に伴う何らかの罪状で警察に追われているが、捕まっても脱獄して新しい商売に手を出している。
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== こぼれ話 ==
== こぼれ話 ==
*作者である岡田は、当初本作を学園物として構想していたが、担当編集者が忍者物にこだわったことから、そのような内容にした経緯がある。忍者という設定は前作の[[お父さんは心配症]]の登場人物の設定にも見られるが、これも同じ担当編集者の発案だった。岡田には忍者物時代劇物の経験や造詣がなかったために苦労も多かった様子だが、本作の連載を終えた際のりぼんマスコットコミックス最終巻(3巻)では、このエピソードに触れて「難産だっただけに愛おしい作品」と述懐している。
*作者である岡田は、当初本作を学園物として構想していたが、担当編集者が忍者物にこだわったことから、そのような内容にした経緯がある。忍者という設定は前作の[[お父さんは心配症]]の登場人物の設定にも見られるが、これも同じ担当編集者の発案だった。岡田には忍者物(時代劇物)の経験や造詣がなかったために苦労も多かった様子だが、連載のりぼんマスコットコミックス最終巻(3巻)では、岡田自らこのエピソードに触れて「難産だっただけに愛おしい作品」と述懐している。
*本作品の連載を終えて次回作(ルナティック雑技団)に着手した際に、岡田は「辛口のドツキ漫画が好きな兄貴には物足りないかもしれないが、あーみん風少女漫画を堪能してもらえれば」との作者コメントを書いており<ref>ルナティック雑技団1巻(りぼんマスコットコミックス ISBN-13:978-4088537214)</ref>、(特にスラップスティック的な要素が突出していた)“こいつら100%伝説”に対する男性ファンが相当数いたことを認識していた様子である。


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
*[[お父さんは心配症]] - お父さんは心配症の登場人物が本作中に登場した事がある。
*[[お父さんは心配症]] - お父さんは心配症の登場人物が本作中に登場した事がある<ref>[[スターシステム]]的なものではなく、登場人物本人である。タイムスリップで“こいつら100%伝説”側のキャラクターが現代日本に行ったことがあり、その騒動に巻き込まれる形で出演している。</ref>
*[[ルナティック雑技団]] - 登場人物の愛咲ルイ本作の危脳丸の子孫という設定がある。自意識過剰なナルシストという性格も受け継がれている。
*[[ルナティック雑技団]] - 登場人物の愛咲ルイについて、本作の危脳丸の子孫という設定がある。自意識過剰なナルシストという性格も受け継がれている。


==脚注==
==脚注==

2009年6月20日 (土) 12:04時点における版

こいつら100%伝説』(こいつらひゃくパーセントでんせつ)は、岡田あーみんによる日本漫画作品。

概要

集英社の少女漫画雑誌『りぼん1989年5月号より1992年9月号まで連載。全3巻。戦国時代を舞台にしたギャグ漫画である。

あらすじ


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


時は戦国時代。白鳥城の姫・白鳥姫子は、敵対勢力により命を狙われていた。姫の身を案じた家臣達は、城下の忍術道場に姫を預ける事を決意する。道場主の先生は快く引き受けるが、その弟子三人組はいずれも変態揃い。不安になる家臣をよそに、弟子達は美人の姫子を大歓迎。ここに、姫子と弟子達の馬鹿馬鹿しくも楽しい日常が始まった。

登場人物

白鳥姫子(しらとり ひめこ)
ヒロイン。白鳥城の姫で、いずれはその跡を継ぐであろうと思われる少女。そのため、敵対勢力から命を狙われることとなり、身を守るために、家臣達により城下の忍術道場に預けられる。美人で優しく、常識人だが、弟子達のアホな行動にはツッコミを入れることも。
極丸(きわまる)
弟子三人組の1人。見た目は普通の少年。関西弁で喋る。ほとんど無表情で、かなりマイペースかつ淡々とした性格なため、その考えは読めないが、姫子にはぞっこんらしい。無表情な顔でキツイ事をさらっと言ったり、危ないボケ[1]をかましたりと、普通な見た目に反してかなり強烈なキャラクターである。
満丸(まんまる)
弟子三人組の1人。見た目は丸刈りの子供[2]。「~ですぅ」が口癖。見た目通りに子供らしく素直な性格だが、その無邪気さゆえに常軌を逸した行動に出る事があり、ある意味で一番危険な人物でもある。姫子には懐いており、姫子も満丸を可愛がっている。
危脳丸(あぶのうまる)
弟子三人組の1人。見た目は金髪の美少年で、異様に濃いキャラクター。外見に負けず劣らず中身も濃く、自意識過剰なナルシストである。だが、意外にも三人組の中では比較的常識人な方で、他の2人(特に極丸)に対してツッコミを入れたりしている[3]。腹に人面疽ができたり、飲み込んだ日本刀が貫通するなど、結構悲惨な目に遭っている。姫子に対してアプローチしたりしているものの、あまり上手く行かない。
先生(せんせい)
城下町で忍術道場を開いている老人。三人組の師匠で、いつも騒動を繰り返す三人組には頭を痛めている。非常に真面目で厳格な性格だが、キレると三人組にも負けず劣らずの行動に出る事も。
ターミネーター
通称ターミィ。『りぼん』の編集長が岡田あーみんの連載『こいつら100%伝説』の連載を止めさせるために仕向けたサイボーグ。任務(主人公三人組の抹殺)に失敗した後に未来の世界から脱走し、忍者見習いとして先生の弟子に加わった[4]。やはり姫子に惚れ込んでいる。顔がデューク東郷にそっくり。ただし、「ターミネーター」としか喋れない。知能も子供並であり、サイボーグなのに虫歯になったり寝小便をしたりする。その一方で、料理や掃除は真面目にこなし、忍術にも優れている[5]。サイボーグなので不死身。
ニセ商売屋(にせしょうばいや)
第13回から登場した商売人。手がける商売は花屋から新興宗教まで幅広いものの、呼び名のとおり全てインチキである。眼鏡をかけている以外は特に特徴の無い顔をしている。登場するときは、大抵ニセ商売に伴う何らかの罪状で警察に追われているが、捕まっても脱獄して新しい商売に手を出している。
貴佐光(きざみつ)
傲慢城の若様。姫子に好意を寄せており、何度も強引にアタックするが、成功しない。女中のねえやに頭が上がらない。
ねえや
傲慢城に仕える女中。眼鏡をかけており、訛りのある言葉で話す。自分の仕事を邪魔する物は誰であろうと容赦しない。姫子にはとても優しい人物。

こぼれ話

  • 作者である岡田は、当初本作を学園物として構想していたが、担当編集者が忍者物にこだわったことから、そのような内容にした経緯がある。忍者という設定は前作のお父さんは心配症の登場人物の設定にも見られるが、これも同じ担当編集者の発案だった。岡田には忍者物(時代劇物)の経験や造詣がなかったために苦労も多かった様子だが、連載後のりぼんマスコットコミックス最終巻(3巻)では、岡田自らこのエピソードに触れて「難産だっただけに愛おしい作品」と述懐している。
  • 本作品の連載を終えて次回作(ルナティック雑技団)に着手した際に、岡田は「辛口のドツキ漫画が好きな兄貴には物足りないかもしれないが、あーみん風少女漫画を堪能してもらえれば」との作者コメントを書いており[6]、(特にスラップスティック的な要素が突出していた)“こいつら100%伝説”に対する男性ファンが相当数いたことを認識していた様子である。

関連項目

  • お父さんは心配症 - “お父さんは心配症”の登場人物が本作中に登場した事がある[7]
  • ルナティック雑技団 - 登場人物の愛咲ルイについて、本作の危脳丸の子孫という設定がある。自意識過剰なナルシストという性格も受け継がれている。

脚注

  1. ^ 薬物などの犯罪的なものや、生死にかかわるものなど、根本的に危険な行動や発言を躊躇なくする。「児童向けの少女誌に載せるにはおよそ不向きなネタ」であること自体がネタとなっているギャグの多くが、極丸の役どころである。
  2. ^ 弟子の中でも、見た目や行動から最年少のように描かれている。ちなみに、学園物として構想した段階では、満丸相当のキャラはクラス長であり、顔も大人びていた。
  3. ^ ツッコミ後に過剰に調子付いたり、弄られることで変態的な行動にでる傾向が強く、極丸のちょうど対極に近い。この2人の掛け合いで劇中のネタが進行するパターンも多い。何故か彼にのみ降りかかる災難や異変から周囲に弄られて話が展開していくこともあり、ギャグの起点になるタイプでもある。
  4. ^ 先生の屋敷に居候している弟子のなかで、(少なくとも見た目では)唯一の成人男性である。
  5. ^ コンピュータで照準をあわせられるので、手裏剣の投擲などは上手い様子。ただし、本人の知性や情動が幼児並であるため、それが有効に発揮される場面に乏しい。さらに、(忍術より頼りになるであろう)ターミネーターの本来の武器である未来の装備は、脱走前に再装填するのをうっかり忘れてきたために使えない状態である。
  6. ^ ルナティック雑技団1巻(りぼんマスコットコミックス ISBN-13:978-4088537214)
  7. ^ スターシステム的なものではなく、登場人物本人である。タイムスリップで“こいつら100%伝説”側のキャラクターが現代日本に行ったことがあり、その騒動に巻き込まれる形で出演している。
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