「Kylix」の版間の差分
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2009年1月28日 (水) 11:44時点における版
Kylix(カイリックス)は、ボーランドが開発した Linux向けのGUIアプリケーション開発ツールである。
概要
RADであり、視覚的(スクロールバーやボタンなど)または非視覚的(処理手順・関数のみを提供する)コンポーネントと呼ばれるプログラム部品を基本的なウィンドウ上に配置する事により、アプリケーションを開発する事ができる。
言語はDelphiと同じくObject Pascalを採用し、さらにDelphiと共通のライブラリを搭載する事で別途ランタイムライブラリを用意せずとも実行ファイルの生成が可能。Windows上のDelphiで開発されたプログラムをLinux 向けに移植しやすくなっている。
歴史
2001年2月に「Kylix 1」が発売された。2001年12月に「Kylix 2」。2002年9月には「Kylix 3」が発売された。Kylix3ではC言語版が登場。Linuxで開発する際に事実上標準となっているC/C++でコーディングされたプログラムもコンパイル可能となり、Linuxでのアプリケーション開発者の取り込みも意識された。
2004年9月、ボーランドはCLXライブラリをコミュニティと共同で更新すると発表したが、実際の作業は行われなかった。その後発売された、Delphi 2005にはCLXは搭載されなかった。コンパイラのオープンソース化は知的財産権の問題で進んでいない。2006年にはウェブサイトに「クラシック」な製品と明記され、名実ともに製品サポートは終了した。
ユーザーの間では、DelphiのIDEからCLXおよびKylixのコンパイラを使用する動きがあった。サードパーティ製ツールとして「CrossKylix」が開発されたが、2007年に開発終了となった。