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*この後に頭が割れてしまいそうな激しい偏頭痛が3~4時間続き、強烈な[[吐き気]]・[[嘔吐]]などを伴うことが多い。 |
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*「のたうち回るほど」の激痛だが、のたうち回ることで少しでも頭痛が紛れるのならのたうち回るのも一つの対処法とさえ言われるほどである。 |
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== 原因 == |
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2008年10月22日 (水) 11:46時点における版
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閃輝暗点(せんきあんてん)とは、偏頭痛の前兆現象として現われることが多く、定期的に起こる場合が多い。芥川龍之介の作品「歯車」のなかで、龍之介が激しい頭痛と共に目にしたと記述している「歯車」はこの閃輝暗点だと言われている。
症状
- まず、視覚障害が起きる。
- 突然、視野の真中あたりに、まるで太陽を直接目にした後の残像のような黒いキラキラした点が現れる。視界の一部がゆらゆら動きだし、物がゆがんで見えたり、目の前が真っ暗になったり、見えづらくなる。
- その後、みるみるうちに点は拡大していく。ドーナツ状にキラキラと光るギザギザしたガラス片や、ノコギリのふちのようなもの、あるいはジグザグ光線のようなものが稲妻のようにチカチカしながら30分ぐらいかけて光の波が四方に広がっていく。これは無数の光輝く歯車のような点が集まり回転しているようでもあり、視界の大部分が見えなくなることもある。これらの視覚的症状は短時間に進行するため患者は非常に不安を感じる。
- そしてこの閃光と暗点は40分ぐらいで広がって、視野の外に出て消えて行く。
- 症状が治まった後、引き続いて偏頭痛が始まる場合が多い。
- この後に頭が割れてしまいそうな激しい偏頭痛が3~4時間続き、強烈な吐き気・嘔吐などを伴うことが多い。
- 「のたうち回るほど」の激痛だが、のたうち回ることで少しでも頭痛が紛れるのならのたうち回るのも一つの対処法とさえ言われるほどである。
原因
- 眼球の異常ではない。
- 偏頭痛原因は、頭の血管が何らかの誘因で収縮し、その後異常に拡張すると共に血管壁に炎症・浮腫をおこすためと言われている。
- 閃輝暗点が起こる原因は、頭の脳の物を見る中枢といわれる部分の血管が収縮し、一時的に血の流れが変化するためと考えられている。
- ストレスがたまり、ホッとしたときにこの症状に見舞われることが多い。
- 若年の場合、年齢と共に回数も減りその内にほとんど起こらなくなる。
- 中年の場合で、閃輝性暗点だけあって、その後に頭痛を伴わない場合は、まれに脳梗塞、脳動静脈奇形、脳腫瘍や、血栓による一過性の脳循環障害が原因である可能性がある。
- 閃輝性暗点が起きたら、眼科と神経内科のある総合病院で、コンピュータ断層撮影法(CT)や核磁気共鳴画像法(MRI)による精密検査を受診することが望ましい。