「民事崩れ」の版間の差分
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2008年9月6日 (土) 04:41時点における版
民事崩れ(みんじくずれ)とは、俗語で民事的な事件の被害者が自らの民事事件の解決に利用するために起こす刑事告訴。
概容
例えば詐欺などの犯罪においては、刑事事件・民事事件ともに成立するが、もっぱら被害者が加害者から被害を取り戻すことや被害を回収できなかった場合の復讐を主な目的として刑事告訴を行う場合がある。この場合は、加害者が刑事罰を恐れ和解に持ち込み、結果後に刑事告訴が取り下げられることがある。警察、検察などの捜査機関は被害者がこうした民事的な事件を解決、補佐する手段として刑事告訴を行っているのではないかと疑い、捜査に及び腰になることが多い。特に、刑事告訴に先駆けて民事裁判を行った場合などは、他にも複数被害者がいるような大きな事件でもない限り、滅多に事件として取り上げないのが実情である。この場合には、体裁上、被害届けは受け付けるが、捜査自体はほとんど行われることはない。警察が事件として取り上げても検察が門前払いを行うこともある。
このため多くの被害者が泣き寝入りをし、犯罪者が放置されている現状がある。現行の日本では刑事犯罪が増加しているため、小さな事案にまで手が回らない実情が、こうした理不尽な扱いを後押ししている。捜査機関が被害届けを出しても動かないときは、定期的に捜査の進捗状況を確認する。担当者の名前を正しく聞いておく。警察は人事異動が多いため、移動の際は必ず新しい担当者から連絡をもらえるよう依頼しておく(人事異動があった際には、引継ぎがなされず、調書を一から作り直すケースが多い)。警察が動かないときは検察に刑事告訴する。以上のような注意が必要である。