「ほうじ茶」の版間の差分
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* [http://www.aoyama-ocha.com/houjicha/index.html 自家製焙じ茶のできるまで(焙じ茶のできるまで)] |
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* [http://www.obubu.com/SHOP/11.html ほうじ茶(さまざまな炒り加減) ] |
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[[Category:日本茶|ほうしちや]] |
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2008年5月19日 (月) 13:38時点における版
ほうじ茶(ほうじちゃ、あるいは 焙じ茶とも)とは、日本茶の一種であり、茶葉を焙(ほう)じて飲用に供するもの一般を指す。一般に、煎茶や番茶、茎茶を炒った(焙<ほう>じた)もの、すなわち焙煎(ばいせん)したもので、独特の香ばしさを有する。苦みや渋みはほとんどなく、口当たりはあっさりしている。ほうじ茶飲用の風習は、地方によってかなり相違がある。
上質な葉を選りすぐった高価なものもあるが、ランクは玉露や煎茶より下位、一般に番茶や玄米茶などと同位に位置づけられ、日本茶として高級な部類のものではない。
製法
葉が赤茶色に変わるまで強火で焙じて作る。発酵茶ではないが、色が茶系なので普通緑茶とは呼ばない。今日の製法は1920年代京都において確立されたといわれる。
製茶業者は専用の大がかりな焙煎器を使用する一方、家庭で茶葉を焙じるには、一般的に焙烙(ほうろく)という磁器が用いられる。焙烙は、ほうらく、あるいは焙じ器と呼ばれることもある。
種類
厳密な区分ではないが、比較的知られたほうじ茶の種類を以下列挙する。
ほうじ番茶
これは名前のとおり、番茶をほうじて飲用に仕上げた茶のことである。ただし、番茶をほうじて飲用することが一般的な地方では、番茶=ほうじ番茶を指すことが多い。
京番茶
茶どころ京都府南部を中心として生産されるほうじ番茶のことを、「京番茶」と呼び慣わしている。京都府および奈良県あたりでは、これを日常飲用することが多かった。食生活の様式が欧米的なものへ移り変わったので以前のような傾向は減ってはいるようであるが、京番茶という名前は日本全国的に知られる。地元では、1キログラム単位の大きな包装でよく店頭に並べられる。
雁ヶ音ほうじ茶
これは、一番茶から茎(「かりがね」という)の部分だけを丁寧に選(よ)り取りほうじた茶である。ほうじ番茶より香りが良い。
ほうじ煎茶
一番茶や二番茶の上質な葉の部分を選りすぐり、これをほうじて作られた茶である。原料とする茶葉の品質いかんによって、取り引きされる製品の値段には大きな開きがある。上質なほうじ茶は、甘く独特の心地良い香りを持ち、その焙煎には高度な技術が必要とされる。
淹れ方
ほうじ茶は、土瓶ややかん、急須(きゅうす)など、その地方や状況に応じて様々な器具で入れられる。紅茶のようなティー・バッグ方式で簡単に入れられるように包装された商品もある。
出来るだけ熱い湯で淹れる方が良いとされる。ほうじ茶を常飲する地方では、大きなやかんで煮出す方法を取ることが多い。
なお、北海道には冬期間、常時ストーブにかけてあるやかんでほうじ茶を煮出し、それで焼酎を割って呑むという飲み方(番茶割り)がある。
飲用やその効用
ほうじることで苦味成分のタンニン(カテキンなど)が壊れ、渋味や苦味が抑えられるので、口当たりは他のお茶よりもあっさりとしている。カフェインが少なく、胃への負担もあまりないことから、子供からお年寄り、病人まで、安心して飲用できるお茶である。医者によっては、乳幼児の水分補給に勧めることもある。そういったことから、医療施設や介護施設ではほうじ茶が飲用されていることが多い。
京都の懐石料理では、食事中に供される茶がこのほうじ茶であることが珍しくない。