「紀州犬」の版間の差分
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2007年2月23日 (金) 02:33時点における版
紀州犬(きしゅうけん) | ||||||||||||||||
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英語名 | ||||||||||||||||
Kishu | ||||||||||||||||
別称 | ||||||||||||||||
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原産国(原産地) | ||||||||||||||||
日本(和歌山県) | ||||||||||||||||
各国団体のグループ分類 | ||||||||||||||||
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各国団体のスタンダード (外部リンク) | ||||||||||||||||
FCI、JKC |
紀州犬(きしゅうけん)は、日本犬の一種。日本犬としては中型である。
概説
1934年5月1日には文部省(現・文部科学省)より天然記念物の指定を受けた。
家庭犬としての適正が高く、日本犬の中では柴犬に次ぐ飼育頭数を誇る。
紀伊の国(現在の和歌山県)紀伊山地周辺のイノシシ狩猟やそれに伴う諸作業に使われていた土着犬を品種固定した犬で、現在も近畿地方南部に家庭犬としての愛好者が多く、また、イノシシ狩猟専門の紀州犬のための狩猟訓練所も存在する。
和歌山県警のマスコット「きしゅうくん」のモデル。
特徴
すっきりと鼻筋の通った顔にピンとたった三角耳と細い三角目(虹彩は褐色)と典型的な日本土着犬の特徴を見せるが、尾は柴犬などに多い巻尾ではなく狼のような差し尾が多い。
短く密な一重の被毛に覆われた体はがっちりした筋肉質で、顎と地面に踏ん張る四肢の筋肉は特によく発達しており、そのため一見ずんぐりとして頬が豊かな温和な印象に見える。
色はほとんどの固体が白だが、虎毛や胡麻毛も認められている。
特性
本来の作出目的は紀伊山地周辺の山村におけるイノシシの狩猟およびそれに伴う諸作業であった。
優れた犬は1頭でもイノシシを倒すとも言われるほど勇猛で知られるが、本来の気性は穏やかで忍耐強く忠誠心にあふれた犬種であり、小中学生のいる家庭でも問題なく飼育できる優秀な家庭犬にもなる。
また、日本土着犬の一般的特性(主人に忠実・よそ者を警戒する性質)をもつため、番犬に適する。ただし、大型動物狩猟犬としての特性上普段はあまり吠えないので威嚇よりも撃退向きである。(勿論、敵意のない女子供や老人に飛び掛りはしないが、自分や家族に攻撃を仕掛けてくる人物には一切の容赦もなく強靭な顎で体に食いついてくる)いったん吠えるとなると吠え声は豪快である。
山地での激しい狩りにも耐えうる体力等を有し、飼育する場合には十分な運動が要求されるため、飼育環境は郊外の一軒家や農村地帯が好ましい。
体質は非常に丈夫で手入れもし易く、遺伝病は少ない。
狩猟
紀州犬は紀伊山地に広がる広葉樹林でのイノシシ狩猟のエキスパートとして、何世紀もの間活躍してきた犬である。
伝統的なイノシシ狩猟には狩猟銃を持った七、八人のハンターと、先導役も勤める各ハンターに三、四頭のイノシシ狩猟犬が一つの山の麓からばらばらに森へ入り音を頼りに追い立てていくという方法をとる。
薄暗い山林でのイノシシとの誤射を防ぐため、紀州犬には白い個体が多い。
イノシシは犬に出会うとまず振り払おうと藪をくぐりすさまじい勢いで山地を走り回るが、ほとんど一直線に走るため山のあちこちで巡回していたハンターの犬に徐々に追い詰められ迎撃体制をとる。
しかし百キロ以上の体重と鋭い牙を持つイノシシに中型犬が飛び掛っても、簡単に跳ね飛ばされ重傷を負うのが普通であるので、とどめはハンターが刺す。
それまでの間訓練された犬は体勢を低くして遠巻きにイノシシを挑発し、ハンターが来られそうでない場合は疲弊したところでのど笛を噛み切って狩を成功させる。