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「背教者ユリアヌス」の版間の差分

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『'''背教者ユリアヌス'''』(はいきょうしゃユリアヌス)は、[[辻邦生]]の[[歴史小説]]で代表作。[[中央公論新社|中央公論社]]の雑誌『[[海 (雑誌)|海]]』に1969年7月号(創刊号)から1972年8月号まで連載され、1972年10月に中央公論社刊行された。[[1973年]]に[[毎日芸術賞]]を受賞した。[[歴史小説]][[ファンタジー]]の名作と見なされるもある。
『'''背教者ユリアヌス'''』(はいきょうしゃユリアヌス)は、[[辻邦生]]の長編[[歴史小説]]。
[[中央公論新社|中央公論社]]の[[文芸雑誌]]『[[海 (雑誌)|海]]』に1969年7月号(創刊号)から1972年8月号まで連載、1972年10月に中央公論社から単行本が刊行された。1973年に[[毎日芸術賞]]を受賞した。歴史小説[[ファンタジー]]の名作と見なされることもある。


== 概要 ==
== 概要 ==
[[4世紀]]の[[ローマ帝国]]の皇帝で、[[キリスト教]]への優遇を改めようとしたため、後世「背教者」と呼ばれた[[フラウィウス・クラウディウス・ユリアヌス|ユリアヌス]]の三十数年の生涯を描いた大作。
[[4世紀]]の[[ローマ帝国]]の[[ローマ皇帝一覧|皇帝]]で、[[キリスト教]]への優遇を改めようとしたことで後世「背教者」と呼ばれた[[フラウィウス・クラウディウス・ユリアヌス|ユリアヌス]]の三十数年の生涯を描いた大作である


生誕から幾多の試練を経て皇帝に即位るも、遠征先の[[サーサーン朝|ペルシア]]の砂漠で戦死するまでの生涯を、終生[[ギリシア哲学]]を学び、可能な限り誠実に事態に対処した人物として描く。
生誕から幾多の試練を経て[[ローマ皇帝一覧|ローマ皇帝]]に即位るも、遠征先の[[サーサーン朝|ペルシア]]の砂漠で戦死するまでの生涯を、終生[[ギリシア哲学]]を学び、可能な限り事態に誠実に対処した人物として描く。


== 出版リスト ==
== 刊行書誌 ==
* 背教者ユリアヌス」 ([[中央公論社]]、1972年)
* 背教者ユリアヌス([[中央公論社]]、1972年)
**限定特装版.背教者ユリアヌス」  (中央公論社、1975年) 
** 限定特装版(中央公論社、1975年)。限定500部 
* 背教者ユリアヌス」 上・中・下、[[中公文庫]]、1974年 - 1975年) 解説は[[篠田一士]]
* 背教者ユリアヌス([[中公文庫]](上中下)、1974年 - 1975年)。下巻解説は[[篠田一士]](友人)
**文庫改版(全4巻)、2017年 - 2018年。各巻に解説・解題を収録
*『辻邦生歴史小説集成 4~6巻』 ([[岩波書店]]、 1992年 - 1993年)
*辻邦生.4 背教者ユリアヌス』 ([[新潮社]]、2004年)
* 辻邦生歴史小説成(四・五・六) 背教者ユリアヌス([[岩波書店]]、1992年 - 1993年)
* 辻邦生全集4 背教者ユリアヌス([[新潮社]]、2004年) 回想解説は[[辻佐保子]](妻)


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2024年12月7日 (土) 05:14時点における最新版

背教者ユリアヌス』(はいきょうしゃユリアヌス)は、辻邦生の長編歴史小説

中央公論社文芸雑誌』に1969年7月号(創刊号)から1972年8月号まで連載し、1972年10月に中央公論社から単行本が刊行された。1973年に毎日芸術賞を受賞した。歴史小説ファンタジーの名作と見なされることもある。

概要

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4世紀ローマ帝国皇帝で、キリスト教への優遇を改めようとしたことで後世「背教者」と呼ばれたユリアヌスの三十数年の生涯を描いた大作である。

生誕から幾多の試練を経てローマ皇帝に即位するも、遠征先のペルシアの砂漠で戦死するまでの生涯を、終生ギリシア哲学を学び、可能な限り事態に誠実に対処した人物として描く。

刊行書誌

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  • 背教者ユリアヌス(中央公論社、1972年)
    • 限定特装版(中央公論社、1975年)。限定500部 
  • 背教者ユリアヌス(中公文庫(上中下)、1974年 - 1975年)。下巻解説は篠田一士(友人)
    • 文庫改版(全4巻)、2017年 - 2018年。各巻に解説・解題を収録
  • 辻邦生歴史小説集成(四・五・六) 背教者ユリアヌス(岩波書店、1992年 - 1993年)
  • 辻邦生全集4 背教者ユリアヌス(新潮社、2004年) 回想解説は辻佐保子(妻)
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