新高島駅
新高島駅 | |
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4番出入口(2008年1月) | |
しんたかしま Shin-takashima | |
◄MM01 横浜 (0.8 km) (0.9 km) みなとみらい MM03► | |
所在地 | 横浜市西区みなとみらい五丁目1 |
駅番号 | MM02 |
所属事業者 | 横浜高速鉄道 |
所属路線 | ■みなとみらい線 |
キロ程 | 0.8 km(横浜起点) |
駅構造 | 地下駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
[MM 1]10,685人/日 -2023年- |
開業年月日 | 2004年(平成16年)2月1日[1] |
新高島駅(しんたかしまえき)は、神奈川県横浜市西区みなとみらい五丁目にある、横浜高速鉄道みなとみらい線の駅である。駅番号はMM02。
構造設計はTIS & PARTNARSと横山建築構造設計事務所、設備設計は知久設備計画研究所がそれぞれ担当し、施工は清水建設・奥村組・竹中土木JVが行った[2]。
歴史
[編集]みなとみらい線の建設開始時には当駅の設置計画はなかったが、みなとみらい駅 - 横浜駅間は他に比べて駅間がやや長い事と、東横線廃線に伴い高島町駅の利用機会を失った地元住民の要望を入れ計画の変更が認められ、急遽設置が決まった。そのため、着工後に設計を変更し駅スペースを確保しており、当駅のみ相対式ホームとなっている。東急東横線との共同使用駅である横浜駅を含め、当駅以外は全て島式ホームとなっている。
年表
[編集]- 2004年(平成16年)2月1日:みなとみらい線の開業と同時に開業[1]。
- 2005年(平成17年)10月31日:町区域変更に伴い、駅の住所がみなとみらい五丁目1番1号に変更となる(従前は高島一丁目であった)。
- 2007年(平成19年)4月21日:横浜アンパンマンこどもミュージアム開設を受けて、臨時急行「みなとみらい号」の停車駅となる。
- 2016年(平成28年)8月4日:周辺の再開発に伴い、1番出口(高島口)が一時閉鎖となる[3]。
- 2019年(平成31年・令和元年)
- 2月8日:かつての構内の倉庫を改装して貸し出した文化芸術拠点「BankART Station」が開所[4]。
- 12月27日:閉鎖されていた1番出口(高島口)の供用を再開[5]。
- 2021年(令和3年)11月6日:可動式ホーム柵の使用を開始[6]。これにより、みなとみらい線全駅で可動式ホーム柵の整備が完了した。
駅名の由来
[編集]計画段階での仮称は「高島駅」であった。明治期、当時は横浜 - 神奈川間にあった湾に鉄道を通すための埋め立て工事を実施し、横浜の発展に貢献した高島嘉右衛門の功績を駅名に残し[7]、なおかつ横浜市営地下鉄ブルーライン高島町駅、また同地点に存在し、みなとみらい線開業と引き換えに廃止になった東急東横線高島町駅と混同させないため、「新高島駅」と命名された[8]。
駅構造
[編集]前述の通り、相対式ホーム2面2線を有する地下駅である[注 1]。ホーム有効長は8両分で、駅両端はシールドトンネルと接しているためホーム延伸の余地がなく、10両編成に対応する非常用の通路はトンネル部に差し掛かっている。改札階は地下2階、ホーム階は地下5階でみなとみらい線の駅の中で最も深い位置にある。エスカレーター、エレベーターが設置されている。
自動改札機は開業時は2通路であったが、その後に乗降客が増加したため現在では4通路となっている。
- 出入口
- 高島口
- 大通り高島口
- 大通り臨港口
- 臨港パーク口
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先[9] |
---|---|---|---|
1 | みなとみらい線 | 下り | 元町・中華街方面 |
2 | 上り | 横浜・渋谷・池袋方面 |
当駅はみなとみらい線で唯一各駅停車のみが停車する駅であるが、過去には臨時列車(2007年4月以降のみなとみらい号)や臨時ダイヤで運行する特急・急行などが停車する場合もあった。
-
2番出入口(2014年5月)
-
改札口(2021年12月)
-
ホーム(2021年12月)
利用状況
[編集]2023年度の1日平均乗降人員は10,685人である[MM 1]。みなとみらい線の駅では乗降人員が最も少ない。
開業以来の1日平均乗降・乗車人員推移は下表の通りである。
年度 | 1日平均 乗降人員[* 1] |
1日平均 乗車人員[* 2] |
出典 |
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[注 2]2003年(平成15年) | |||
2004年(平成16年) | 2,021 | 833 | [神奈川県統計 1] |
2005年(平成17年) | 4,041 | 1,699 | [神奈川県統計 2] |
2006年(平成18年) | 4,795 | 2,011 | [神奈川県統計 3] |
2007年(平成19年) | 5,681 | 2,410 | [神奈川県統計 4] |
2008年(平成20年) | 5,880 | 2,571 | [神奈川県統計 5] |
2009年(平成21年) | 6,056 | 2,642 | [神奈川県統計 6] |
2010年(平成22年) | 5,367 | 2,356 | [神奈川県統計 7] |
2011年(平成23年) | 5,144 | 2,319 | [神奈川県統計 8] |
2012年(平成24年) | 5,370 | 2,423 | [神奈川県統計 9] |
2013年(平成25年) | 4,714 | 2,126 | [神奈川県統計 10] |
2014年(平成26年) | 4,888 | 2,237 | [神奈川県統計 11] |
2015年(平成27年) | 3,888 | 1,807 | [神奈川県統計 12] |
2016年(平成28年) | [MM 2]3,803 | 1,738 | [神奈川県統計 13] |
2017年(平成29年) | [MM 3]6,082 | 2,841 | [神奈川県統計 14] |
2018年(平成30年) | [MM 4]6,290 | 2,969 | [神奈川県統計 15] |
2019年(令和元年) | [MM 5]7,039 | 3,353 | |
2020年(令和 | 2年)[MM 6]5,599 | ||
2021年(令和 | 3年)[MM 7]5,807 | ||
2022年(令和 | 4年)[MM 8]8,261 | ||
2023年(令和 | 5年)[MM 1]10,685 |
構内の文化芸術拠点
[編集]かつての地下1階倉庫を改装して貸し出しされたスペース[10]に文化芸術(アート)拠点「BankART Station(バンカートステーション)」[11]が2019年2月8日に開所し[4]、ギャラリー・ショップを設置しているほか、定期的に様々なイベントも開催している。
また、プロジェクトを推進するBankART1929のオフィスも設置されている[12]。
駅周辺
[編集]当駅周辺地区(みなとみらい地区)は、横浜市における都心(ツインコア)の一つである「横浜都心」に指定されている[13]。
みなとみらい地区の中でも開発が遅れており、開業当時の当駅周辺はほとんど更地に近い状態だったが、2004年、駅前(同地区53街区)にライブハウスの横浜BLITZ(TBSテレビ運営)やシネマコンプレックスの109シネマズなどを備えたエンターテインメント施設「GENTO YOKOHAMA」が完成。また2007年、付近(同61街区)にJリーグ 横浜F・マリノスのホームタウン(通称「マリノスタウン」)がオープンした。さらに2009年8月には、日産自動車の本社が東京都中央区銀座から当駅付近(同66街区)に完成した日産自動車グローバル本社内に移転しており、その隣接地には2010年4月に富士ゼロックスR&Dスクエア(現・富士フイルムビジネスイノベーション 横浜みなとみらい事業所/同65街区)、2012年5月に横浜三井ビルディング(同67街区)がそれぞれ開業している[14][15]。なお、GENTO YOKOHAMAとマリノスタウンは共に暫定施設であり、前者は2015年に、後者は2016年に閉鎖された。
2010年代半ばに入り、京急グループの本社ビルや資生堂の研究開発拠点「グローバルイノベーションセンター」(同56街区)、清水建設の複合オフィスビル「横浜グランゲート」(同54街区)[16]、大林組などによるオフィス・ホテル等複合開発「横浜シンフォステージ[17]」(同53街区〈前述のGENTO YOKOHAMA跡地〉)[18]、鹿島建設の複合オフィスビル「横濱ゲートタワー」(同58街区)[19]など駅周辺においても恒久施設を中心とする新規開発が続々決まっており、これまで目立っていた空地も大分埋まりつつある[14][15]。
横浜駅東口は徒歩圏であり、駅出入口付近からは横浜スカイビルやそごう横浜店、横浜ベイクォーターが見える。
公園・緑地
[編集]道路・歩行者通路
[編集]- みなとみらい大通り(みなとみらい大橋)
- とちのき通り
- すずかけ通り
- 国際大通り(みなとみらい橋)
- みなとみらい歩道橋
- 歩行者動線「キング軸」「グランモール軸」
- 国道1号
- 国道16号
- 首都高速神奈川1号横羽線
路線バス
[編集]- 新高島駅前
その他
[編集]トンネル補強工事
[編集]当駅付近のトンネルに変状が確認されたため、長期的な安全性の観点から、2012年8月より2015年3月末[注 3]までトンネル補強工事(地盤を改良する外部補強と補強材を用いる内部補強)が実施された[20]。
メディアでの使用
[編集]- 2012年4月25日にリリースされたTM NETWORKの「I am」のMVにおいて、木根尚登がスーツ姿でエアギターをしているシーンで登場している。
- 2020年4月3日に配信された坂本真綾の「クローバー」のMVでは、坂本が当駅のホームや改札口を歩く姿が映されている。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]記事本文の出典
[編集]- ^ a b 『みなとみらい21線の開業日・東急東横線との相互直通運転の開始日が決まりました!』(PDF)(プレスリリース)横浜高速鉄道/東京急行電鉄、2003年7月9日。オリジナルの2020年12月17日時点におけるアーカイブ 。2021年1月15日閲覧。
- ^ “みなとみらい線 新高島駅”. UG都市建築. 2016年1月13日閲覧。(インターネットアーカイブ・2021年時点の版)。
- ^ “新高島駅1番出口の一時閉鎖について”. 横浜高速鉄道株式会社 (2016年7月1日). 2017年12月22日閲覧。
- ^ a b 「横浜・新高島駅にアート拠点」『日本経済新聞』朝刊2019年1月29日(首都圏経済面)2019年2月28日閲覧。
- ^ “新高島駅1番出口の開放およびエスカレーターの供用開始について”. 横浜高速鉄道株式会社 (2019年12月25日). 2020年10月26日閲覧。
- ^ 『新高島駅可動式ホーム柵が11月6日(土)より使用開始 〜みなとみらい線全駅における可動式ホーム柵の整備が完了〜』(PDF)(プレスリリース)横浜高速鉄道、2021年11月4日。オリジナルの2021年11月4日時点におけるアーカイブ 。2021年11月4日閲覧。
- ^ みなとみらい線沿線さんぽ:駅前さんぽ 新高島駅[歴史編]〈Archived 2008年4月12日, at the Wayback Machine.〉(みなとみらい線 公式サイト内)
- ^ 廣瀬良一『ヨコハマ みなとみらい線 誕生物語』神奈川新聞社,2004年 ISBN 4-87645-343-8
- ^ “時刻表 | 新高島駅 | みなとみらい線”. 横浜高速鉄道. 2023年6月4日閲覧。
- ^ みなとみらい線新高島駅の倉庫がアートな空間に生まれ変わる!?(はまれぽ.com 2018年5月24日)
- ^ スペース:BankART Station(BankART1929 公式サイト内)
- ^ BankART1929(公式サイト)
- ^ 横浜市都市計画マスタープラン(全体構想) (PDF) (平成25年〈2013年〉3月発行 / 編集・発行:横浜市都市整備局企画部企画課)
- ^ a b みなとみらい21 開発状況図 (PDF) (横浜市都市整備局、2019年3月31日時点〈Wayback Machine〉)
- ^ a b “みなとみらい21 街区開発状況 中央地区(50〜67街区)”. 横浜市都市整備局. 2019年3月29日閲覧。
- ^ 清水建設「YOKOHAMA GRANGATE(横浜グランゲート)」 公式サイト
- ^ みなとみらいの大規模開発「横浜シンフォステージ」に名称決定(Impress Watch, 2022年8月29日)
- ^ 53街区について:みなとみらい21中央地区53街区の事業予定者を決定しました (PDF) (横浜市財政局 平成31年 (2019年) 3月28日)
- ^ 鹿島らのプラネタリウムを併設した高層オフィスビル「横濱ゲートタワー」、横浜MM21で始動(BUILT 2019年4月4日)
- ^ 『みなとみらい線工事のお知らせ』(PDF)(プレスリリース)横浜高速鉄道株式会社、2012年7月26日 。2014年5月15日閲覧。
利用状況の出典
[編集]- みなとみらい線の1日平均利用客数
- ^ a b c “2023年度決算について” (pdf). 横浜高速鉄道 (2024年6月10日). 2024年7月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗降人員と広告・出店・催事スペースのご案内”. 横浜高速鉄道株式会社. 2018年12月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月27日閲覧。
- ^ “各駅の乗降人員と広告・出店・催事スペースのご案内”. 横浜高速鉄道株式会社. 2019年4月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月27日閲覧。
- ^ “各駅の乗降人員と広告・出店・催事スペースのご案内”. 横浜高速鉄道株式会社. 2020年5月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月27日閲覧。
- ^ “各駅の乗降人員と広告・出店・催事スペースのご案内”. 横浜高速鉄道株式会社. 2021年5月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月27日閲覧。
- ^ “各駅の乗降人員と広告・出店・催事スペースのご案内”. 横浜高速鉄道株式会社. 2022年6月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月27日閲覧。
- ^ “各駅の乗降人員と広告・出店・催事スペースのご案内”. 横浜高速鉄道株式会社. 2022年8月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月27日閲覧。
- ^ “2022年度決算について” (pdf). 横浜高速鉄道 (2023年6月9日). 2024年7月3日閲覧。
- みなとみらい線の統計データ
- 神奈川県県勢要覧
- ^ 平成17年 (PDF) - 224ページ
- ^ 平成18年 (PDF) - 224ページ
- ^ 平成19年 (PDF) - 226ページ
- ^ 平成20年 (PDF) - 230ページ
- ^ 平成21年 (PDF) - 240ページ
- ^ 平成22年 (PDF) - 238ページ
- ^ 平成23年 (PDF) - 238ページ
- ^ 平成24年 (PDF) - 234ページ
- ^ 平成25年 (PDF) - 236ページ
- ^ 平成26年 (PDF) - 238ページ
- ^ 平成27年 (PDF) - 238ページ
- ^ 平成28年 (PDF) - 246ページ
- ^ 平成29年 (PDF) - 238ページ
- ^ 平成30年 (PDF) - 222ページ
- ^ 令和元年 (PDF) - 222ページ
- 横浜市統計書