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石川滋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
石川 滋いしかわ しげる
石川滋
生誕 (1918-04-07) 1918年4月7日
死没 (2014-01-04) 2014年1月4日(95歳没)
国籍 日本の旗 日本
研究機関 一橋大学経済研究所
研究分野 開発経済学[1]
マルクス経済学
母校 東京商科大学
影響を
受けた人物
エイブラム・バーグソン
サイモン・クズネッツ
モーリス・ドッブ
高橋泰蔵
都留重人
根岸佶
影響を
与えた人物
尾高煌之助[2]
加治佐敬
清川雪彦
小島麗逸
中兼和津次
速水佑次郎
受賞 日経・経済図書文化賞
(1960年・1967年)
ベトナム国友誼勲章(1997年)
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石川 滋(いしかわ しげる、1918年(大正7年)4月7日 - 2014年(平成26年)1月4日)は、日本経済学者位階従四位

専門は、開発経済学中国経済研究。1998年(平成10年)より日本学士院会員一橋大学名誉教授、青山学院大学名誉教授、ロンドン大学東洋アフリカ研究学院en:School of Oriental and African Studies)名誉客員教授(Honorary Fellow)、ハーバード・イェンチン研究所Visiting Scholar等を歴任。

生前、ノーベル経済学賞受賞者の、アマルティア・センとは、古くから深い親交があり、友人関係にあった。

略歴

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山口県出身。1941年(昭和16年)東京商科大学(現一橋大学)卒業。1967年(昭和42年)経済学博士高橋泰蔵ゼミナール出身。

華北交通株式会社時事通信社を経て、1956年(昭和31年)一橋大学経済研究所助教授、1963年(昭和38年)一橋大学経済学部教授、1972年(昭和47年) - 1974年(昭和49年)同大経済研究所所長、1982年(昭和57年)同大名誉教授。1982年(昭和57年)青山学院大学国際政治経済学部教授、1994年(平成6年)同大名誉教授。1994年(平成6年)城西大学経済学部客員教授。同年勲三等旭日中綬章受章[3][4]

1960年及び1967年日経・経済図書文化賞[4]、1997年ベトナム国友誼勲章。

2014年1月4日、急性心筋梗塞のため死去[1][5]。享年95。歿日付で従四位

TBSテレビの元プロデューサー・石川滋と、コントラバス奏者の石川滋は同姓同名の別人である。

指導学生に長尾眞文広島大学名誉教授)[6]足立文彦金城学院大学名誉教授、元日本中小企業学会副会長)[7]など。

著書・編書・訳書

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  • 『経済学と世界秩序―世界秩序モデルの構想』(ジャグディーシュ・バグワティー編、石川滋編訳)1978年、岩波書店。
  • 『経済成長と経済計画』(モーリス・ドッブ編、宮本義男訳氏との共著)1980年 岩波書店。
  • 『1980年代の中国経済』1980年、日本国際問題研究所。
  • 『中国の経済革命』(アレクサンダー・エクスタイン編、石川滋編訳)1980年、東京大学出版会。
  • 『アメリカ・中国・日本―21世紀を担う国際経済の主役』(武山泰雄、細谷千博、小島麗逸氏との共著)1988年、如水会出版部。
  • 『開発経済学の基本問題』1990年、岩波書店。
  • 『開発協力政策の理論的研究』1996年、アジア経済研究所。
  • 『ヴィエトナムの市場経済化』(原洋之助氏との共著)1999年、東洋経済新報社。
  • 『国際開発政策研究』2006年、東洋経済新報社。

脚注

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  1. ^ a b “石川滋氏が死去 一橋大学名誉教授”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2014年1月15日). https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1404B_V10C14A1CC0000/ 2016年1月20日閲覧。 
  2. ^ 尾高煌之肋「研究生活40年」『経済志林』第73巻第4号、法政大学経済学部学会、2006年3月、581-598頁、doi:10.15002/00005694ISSN 00229741NAID 110005944415 
  3. ^ 「94年秋の叙勲 勲三等以上および在外邦人、外国人の受章者」『読売新聞』1994年11月3日朝刊
  4. ^ a b 受賞歴”. 一橋大学経済研究所. 2018年10月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月9日閲覧。
  5. ^ 「会員の逝去について」』(プレスリリース)日本学士院、2014年1月9日https://www.japan-acad.go.jp/japanese/news/2014/010901.html2016年1月20日閲覧 
  6. ^ [1]
  7. ^ [2]