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「モバイルオペレーティングシステム」の版間の差分

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;[[Wear OS]] (Google)
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: Google社のAndroidをベースとしたOS。Google社だけでなく、さまざまなメーカー{{efn|メーカーとは製造会社。ベンダーとは(販売会社)。</tr> ちょうどAndroidがSAMSUNG製やシャープ製などさまざまなメーカーのスマホに搭載されるように、Wear OSがさまざまなメーカーのスマートウォッチに搭載されている。</br>
: Google社のAndroidをベースとしたOS。Google社だけでなく、さまざまなメーカー{{efn|メーカーとは製造会社。ベンダーとは(販売会社)。</tr> ちょうどAndroidがSAMSUNG製やシャープ製などさまざまなメーカーのスマホに搭載されるように、Wear OSがさまざまなメーカーのスマートウォッチに搭載されている。<br />
<!--たしかにコンピュータ業界などにいると、会社の業態をいちいち細かく区別するのが面倒くさいから、どの会社のことも「ベンダ」と言いがちではあるが、ウィキペディアの記事では業界内部のずさんな言葉使いは止めたほうがよい。-->}}やブランド<ref>ウィキペディアのWear OS devicesの一覧(英語版)は「ブランド」で分類しているようであるし、それも妥当性はあるので「ブランド」という用語も併記した。</ref>のスマートウォッチに搭載されている。
<!--たしかにコンピュータ業界などにいると、会社の業態をいちいち細かく区別するのが面倒くさいから、どの会社のことも「ベンダ」と言いがちではあるが、ウィキペディアの記事では業界内部のずさんな言葉使いは止めたほうがよい。-->}}やブランド<ref>ウィキペディアのWear OS devicesの一覧(英語版)は「ブランド」で分類しているようであるし、それも妥当性はあるので「ブランド」という用語も併記した。</ref>のスマートウォッチに搭載されている。
::「[[:en:List of Wear OS devices]]」(Wear OSを搭した機器の一覧。英語版)も参照可。
::「[[:en:List of Wear OS devices]]」(Wear OSを搭した機器の一覧。英語版)も参照可。

2023年3月29日 (水) 00:01時点における版

モバイルオペレーティングシステム: mobile operating system)とは、モバイル機器に搭載されるオペレーティングシステム (OS) の総称。モバイルOS(mobile OS)、携帯汎用オペレーティングシステム、モバイルプラットフォームともいう。

概要

スマートフォンタブレット携帯情報端末(PDA)などの携帯機器に搭載される汎用のオペレーティングシステムの総称である。

分類上は組み込みオペレーティングシステムの一種ではあるが、PC向けのOS(デスクトップOS[注釈 1])のようにグラフィカルユーザーインターフェイス (GUI) を備えており、また各種のシステム設定をある程度変更・カスタマイズできるユーティリティも組み込まれていることなどから、OSの存在を直接エンドユーザーに意識される機会が多い。

2023年現在の販売台数ベースでその各タイプの割合を分析すると、スマートフォンが大部分を占めている。 特に大きな市場シェアを獲得しているモバイルOSとしてはAndroidiOSがある。 他には、Firefox OSからフォークされインドの巨大市場で広まったKaiOSがある。

一時期は多種類のモバイルOSが生まれ多数のモバイルOSがこの世に存在していたが、競争の結果、2016年ころにはAndroidとiOSの合計だけで98%や99%のシェアとなり、上述の3社以外のOSのシェアはほぼ消滅して市場から撤退せざるを得なくなり、2023年時点ではいわゆる寡占市場状態である。

TizenSymbian OSなどはすでに他のOSと統合されたり、モバイルOSとしてのシェアが消滅したりしている。

アプリケーションソフトウェア(アプリ)はアプリストア経由などで自由にインストールすることができる。

なお各モバイルOSのルーツについては、Symbian OSのように携帯機器向けに独自に開発されたもの、iOSのようにデスクトップOSから派生したもの、Androidのように組み込みLinuxから派生したものなどがある。

スマートフォンOS別販売台数推移[4]
スマートフォンOS別販売シェア推移[4]

現行の主なモバイルOS

タブレットやスマートフォンやフィーチャーフォン向けは次のとおり。

Android (Google)
Google社によるモバイルOS。LinuxをベースにしたOS。スマートフォンのOSとして世界シェア第1位。さまざまなベンダー(メーカー)の「Androidスマートフォン」や「Androidタブレット」に搭載されている。
iOS (Apple)
Apple社によるDarwinベースのモバイルOSであり、Mac OS Xから派生した。iPhoneiPadiPod touchに搭載される。かつてはiPadシリーズにも搭載されていたが、iPadOSに分化した。
iPadOS (Apple)
iOSから派生したモバイルOS。iPad, iPad Air, iPad mini, iPad Proに搭載される。タブレット向けに最適化されている。
KaiOS (KaiOS Technologies Inc.)
Firefox OSの後継であるB2G OSからフォークされた、フィーチャーフォン向けのOS。省メモリ性能に優れており、HTML5ベースのアプリを専用ストアからダウンロードできる。インドは2021年時点の人口が14億人と巨大で、世界のスマートフォン販売台数の1/5ほどを占めるほどの巨大市場である[5]わけだが、その巨大なインド市場におけるKaiOSのシェアは2018年でAndroidに続く2位(9%)であり、iOSよりも上である。
Ubuntu Touch
Ubuntu(Linuxの一種で、中でもポピュラーなタイプ)のモバイル版。Ubuntuの操作感をモバイル機器で実現するもの。ソースコードの管理は2015年にカノニカルからUBportsに移され、現在はUBportsが開発・保守を行っている。一部のAndroid端末にインストールすることも可能。

スマートウォッチ向けは次のとおり。

Wear OS (Google)
Google社のAndroidをベースとしたOS。Google社だけでなく、さまざまなメーカー[注釈 2]やブランド[6]のスマートウォッチに搭載されている。
en:List of Wear OS devices」(Wear OSを搭した機器の一覧。英語版)も参照可。
watchOS (Apple)
AppleのiOSから派生。Apple Watchに搭載。

BREWQUALCOMM
同社が開発した携帯電話向けリアルタイムオペレーティングシステムのREX OSから拡張されたモバイルオペレーティングシステム。日本ではauブランドを展開するKDDI、および沖縄セルラー電話の2002年度以降に発売されたほとんどのau携帯電話(フィーチャーフォン)に搭載されていたが、AUのフィーチャーフォンは2022年3月31日をもってサービスを終了した。
Badaサムスン電子
スマートフォン向けOS。開発終了。
BlackBerry OSブラックベリー
BlackBerryに搭載される独自のモバイルオペレーティングシステム。開発終了。
Firefox OSMozilla Foundation
LinuxベースのオープンソースOS。アプリは、HTML5CSSJavaScriptなどで作成される。日本ではauブランドを展開するKDDI、および沖縄セルラー電話が2014年12月下旬以降より順次発売されたLGエレクトロニクス製のFx0 LGL25に初めて搭載された。Firefox OS自体は開発終了したが、当OSをフォーク[要曖昧さ回避]したものがKaiOS(上述)として使われ続けている。
Symbian OSSymbian Foundation
携帯電話やスマートフォンに特化した設計をもつオペレーティングシステム。元はノキアが開発した。従来型携帯電話にも多く採用された。初期のスマートフォンで普及したが、iOS・Androidが主流化し衰退。
TizenLinux Foundation、Tizen Project等)
LinuxベースのオープンソースOS。様々な企業が開発に参加している。2013年に搭載端末が発売予定であったが、見送られ、2021年12月31日にはアプリもダウンロードできなくなり完全閉鎖。
HP webOSPalmヒューレット・パッカード→LGエレクトロニクス)
Palmが携帯情報端末向けに開発したが、Palmを買収したHPが事業継続を断念しオープンソース化した。LGがスマートテレビ向けのプラットフォームとして買収[7]
Windows Mobileマイクロソフト
Windows CEをベースにしたオペレーティングシステム。開発終了。
Windows Phone(マイクロソフト)
Windows Mobileの後継製品。スマートフォン向けに新たに開発された。Windows Phone 8より、Windows NTベースとなった。開発終了。
Windows 10 Mobile(マイクロソフト)
Windows Phoneの後継製品。デスクトップ版Windows 10プラットフォームを完全に統一した。開発終了。
Windows RT/RT 8.1(マイクロソフト)
Windows 8、およびWindows 8.1ARMアーキテクチャ版であり、タブレット向けのOS。開発終了。

アプリ開発

アプリケーションソフトウェア(アプリ)開発者向けには、統合開発環境などのプログラミングツール、各種ライブラリ、GUIフレームワークなどが用意されている。

脚注

注釈

  1. ^ ノートPCに搭載されるOSも、デスクトップPCに搭載されるOSとアーキテクチャは同一であり、便宜上「デスクトップOS」と総称される[1]。このため、デスクトップPCよりも主にノートPCや2-in-1 PCで利用されることの多いChromeOSも、通例デスクトップOS扱いとなる[2]。モバイルOSの対義語としてデスクトップOSという用語が使われることもある[3]
  2. ^ メーカーとは製造会社。ベンダーとは(販売会社)。 ちょうどAndroidがSAMSUNG製やシャープ製などさまざまなメーカーのスマホに搭載されるように、Wear OSがさまざまなメーカーのスマートウォッチに搭載されている。

出典

関連項目