コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「天皇の世紀」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
Cewbot (会話 | 投稿記録)
m Cewbot: ウィキ文法修正 2: <br/>タグの違反
9行目: 9行目:
| translator =
| translator =
| illustrator =
| illustrator =
| published = (初出)[[1969年]]-[[1973年]](大佛の死没に伴い未完結)<br> [[1974年]](単行本)<BR>[[1977年]](文庫本)<BR>[[2006年]](普及版)<BR>[[2010年]](文庫本)
| published = (初出)[[1969年]]-[[1973年]](大佛の死没に伴い未完結)<br /> [[1974年]](単行本)<br />[[1977年]](文庫本)<br />[[2006年]](普及版)<br />[[2010年]](文庫本)
| publisher = [[朝日新聞社]]出版局(現・[[朝日新聞出版]] 1974・77・2006年)<br>[[文藝春秋]](2010年)
| publisher = [[朝日新聞社]]出版局(現・[[朝日新聞出版]] 1974・77・2006年)<br />[[文藝春秋]](2010年)
| genre = [[歴史]][[随筆]]
| genre = [[歴史]][[随筆]]
| country = {{JPN}}
| country = {{JPN}}
26行目: 26行目:
祐宮(後の[[明治天皇]])誕生、[[マシュー・ペリー|ペリー]]の[[黒船来航]]から[[戊辰戦争]]に至るまでの激動の[[明治維新|幕末維新]]の時代を膨大な歴史資料を駆使して描いた作品。作者のライフワークとなったが、休載直後の[[1973年]][[4月30日]]に死去し未完作となった。大佛は絶筆となった回の原稿末尾に「病気休載」と記した。
祐宮(後の[[明治天皇]])誕生、[[マシュー・ペリー|ペリー]]の[[黒船来航]]から[[戊辰戦争]]に至るまでの激動の[[明治維新|幕末維新]]の時代を膨大な歴史資料を駆使して描いた作品。作者のライフワークとなったが、休載直後の[[1973年]][[4月30日]]に死去し未完作となった。大佛は絶筆となった回の原稿末尾に「病気休載」と記した。


挿画担当は、[[日本画]]家は[[安田靫彦]]・[[奥村土牛]]・[[杉山寧]]・[[小野竹喬]]・[[山口蓬春]]・[[橋本明治]]・[[金島桂華]]。</br> [[洋画家]]は[[中川一政]]・[[宮本三郎]]・[[小絲源太郎]]・[[石井鶴三]]。
挿画担当は、[[日本画]]家は[[安田靫彦]]・[[奥村土牛]]・[[杉山寧]]・[[小野竹喬]]・[[山口蓬春]]・[[橋本明治]]・[[金島桂華]]。<br /> [[洋画家]]は[[中川一政]]・[[宮本三郎]]・[[小絲源太郎]]・[[石井鶴三]]。


映像化は二部構成で、第一部の[[1971年]][[9月4日]]から[[11月27日]]まではテレビドラマが、第二部の1973年10月7日から1974年3月31日までは、[[伊丹十三]]によりテレビドキュメンタリーで[[朝日放送テレビ|朝日放送]]制作(当時[[TBSテレビ|TBS]]系列)で放送された。
映像化は二部構成で、第一部の[[1971年]][[9月4日]]から[[11月27日]]まではテレビドラマが、第二部の1973年10月7日から1974年3月31日までは、[[伊丹十三]]によりテレビドキュメンタリーで[[朝日放送テレビ|朝日放送]]制作(当時[[TBSテレビ|TBS]]系列)で放送された。
32行目: 32行目:
== 出版 ==
== 出版 ==
<div style="float:left; vertical-align:top; white-space:nowrap; margin-right:1em">
<div style="float:left; vertical-align:top; white-space:nowrap; margin-right:1em">
;単行本(朝日新聞社出版局、[[1974年]])<br>普及版([[朝日新聞出版]]、[[2006年]])
;単行本(朝日新聞社出版局、[[1974年]])<br />普及版([[朝日新聞出版]]、[[2006年]])
#黒船
#黒船
#大獄
#大獄
63行目: 63行目:
#金城自壊 付:人名索引
#金城自壊 付:人名索引
</div><div style="float:left; vertical-align:top; white-space:nowrap; margin-right:1em">
</div><div style="float:left; vertical-align:top; white-space:nowrap; margin-right:1em">
;[[文春文庫]](全12巻、[[2010年]]1月-12月)<br>各巻解説:福島行一。
;[[文春文庫]](全12巻、[[2010年]]1月-12月)<br />各巻解説:福島行一。
#黒船渡来
#黒船渡来
#大獄
#大獄

2023年3月1日 (水) 00:03時点における版

天皇の世紀
著者 大佛次郎
発行日 (初出)1969年-1973年(大佛の死没に伴い未完結)
1974年(単行本)
1977年(文庫本)
2006年(普及版)
2010年(文庫本)
発行元 朝日新聞社出版局(現・朝日新聞出版 1974・77・2006年)
文藝春秋(2010年)
ジャンル 歴史随筆
日本の旗 日本
言語 日本語
ウィキポータル 文学
[ ウィキデータ項目を編集 ]
テンプレートを表示

天皇の世紀』(てんのうのせいき)は、大佛次郎歴史小説、およびその映像化作品。1967年1月1日から1973年4月25日まで「朝日新聞」朝刊に連載され、朝日新聞社で刊行した。

祐宮(後の明治天皇)誕生、ペリー黒船来航から戊辰戦争に至るまでの激動の幕末維新の時代を膨大な歴史資料を駆使して描いた作品。作者のライフワークとなったが、休載直後の1973年4月30日に死去し未完作となった。大佛は絶筆となった回の原稿末尾に「病気休載」と記した。

挿画担当は、日本画家は安田靫彦奥村土牛杉山寧小野竹喬山口蓬春橋本明治金島桂華
洋画家中川一政宮本三郎小絲源太郎石井鶴三

映像化は二部構成で、第一部の1971年9月4日から11月27日まではテレビドラマが、第二部の1973年10月7日から1974年3月31日までは、伊丹十三によりテレビドキュメンタリーで朝日放送制作(当時TBS系列)で放送された。

出版

単行本(朝日新聞社出版局、1974年
普及版(朝日新聞出版2006年
  1. 黒船
  2. 大獄
  3. 有志者
  4. 攘夷
  5. 長州
  6. 奇兵隊
  7. 大政奉還
  8. 江戸攻め
  9. 武士の城
  10. 金城自壊
朝日文庫1977-78年
  1. 黒船渡来
  2. 地熱
  3. 大獄
  4. 反動
  5. 有志者
  6. 攘夷
  7. 義兵
  8. 長州
  9. 奇兵隊
  10. 逆潮
  11. 新しい門
  12. 大政奉還
  13. 波涛
  14. 江戸攻め
  15. 新政の府
  16. 武士の城
  17. 金城自壊 付:人名索引
文春文庫(全12巻、2010年1月-12月)
各巻解説:福島行一。
  1. 黒船渡来
  2. 大獄
  3. 黒い風
  4. 攘夷
  5. 義兵
  6. 長州
  7. 逆潮
  8. 大政奉還
  9. 内乱
  10. 江戸攻め
  11. 武士の城
  12. 金城自壊 付:総索引 

関連文献

  • 櫛田克巳『大佛次郎と「天皇の世紀」と―ある学芸記者の記録』(社会主義協会出版、1980年)
  • 櫛田克巳『人・心・旅―ある学芸記者の記録』(法政大学出版局、1983年)、朝日新聞担当者の回想
  • 宮地佐一郎『大佛次郎私抄―生と死を見つめて』(日本文芸社、1996年)、最晩年の日々の回想

第一部(テレビドラマ)

天皇の世紀(第1部)
ジャンル 歴史随筆・時代劇
原作 大仏次郎『天皇の世紀』(朝日新聞社)
脚本 本文スタッフ項参照
出演者 本文キャスト項参照
ナレーター 滝沢修
オープニング 武満徹
時代設定 幕末~明治時代
製作
プロデューサー 中沢啓作神谷吉彦太田寛
制作 朝日放送国際放映
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1971年9月4日 - 11月27日
放送時間土曜22:00-22:54
放送分54分
回数13
テンプレートを表示

※()内は担当または出演話数。

スタッフ(第一部)

キャスト

幕府関係者

薩摩藩関係者

長州藩関係者

土佐藩関係者

水戸藩関係者

その他の藩関係者

朝廷関係者

その他の人物

サブタイトル(第一部)

  1. 黒船渡来
  2. 野火
  3. 先覚
  4. 地熱
  5. 大獄
  6. 異国
  7. 黒い風
  8. 降嫁
  9. 急流
  10. 攘夷
  11. 決起
  12. 義兵
  13. 壊滅

第二部(ドキュメンタリー)

天皇の世紀(第2部)
ジャンル 歴史随筆・紀行ドキュメンタリー
原作 大仏次郎『天皇の世紀』(朝日新聞社)
企画 中沢啓作
出演者 (司会・レポーター)伊丹十三
ナレーター (朗読)高橋昌也仲谷昇
オープニング 冨田勲
時代設定 幕末~明治時代
製作
製作総指揮 仲川利久梅村佳史中山和記
制作 ABCテレビ国際放映
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1973年10月7日-1974年3月31日
放送時間日曜10:30-11:00
放送分30分
回数26
テンプレートを表示
  • 優秀映画鑑賞会推薦作品(第7話以後クレジットされる)、ギャラクシー賞選奨。第11回ギャラクシー賞受賞。

※()内は担当回数。

スタッフ(第二部)

※放送では原作者以外のスタッフ、出演者をすべて「この番組作りに参加した人々」というくくりで表示した。
  • 原作:大佛次郎
  • 企画:中沢啓作
  • 製作:仲川利久、梅村佳史、中山和記
  • 演出:今野勉(1)(2)(8)(12)(13)(20)(25)(26)、蔵原惟繕(3)(4)(5)(9)(10)(19)、大熊邦也(6)(7)(11)(15)(16)(18)、黒木和雄(14)(17)(21)、伊丹十三(22)(23)、下村堯二(24)
  • 構成:本田英郎(1)(2)(4)(5)(6)、蔵原惟繕・伊丹十三(3)、大熊邦也・伊丹十三(7)、岩間芳樹・伊丹十三(10)(16)、岩間芳樹(8)(9)(11)~(26)
  • 音楽:冨田勲
  • タイトル画:中川一政
  • レポーター:伊丹十三
  • 朗読・ナレーター:高橋昌也(1)~(23) 、仲谷昇(24)(25)
  • 製作協力:テレビ高知(15)
  • 制作:朝日放送、国際放映

サブタイトル(第二部)

  1. 福井の夜(キャスト・坂本龍馬:沖雅也
  2. 宵山の動乱
  3. 嵐の中の御所(京都大学名誉教授:猪熊兼繁
  4. 禁門の事変 その1(キャスト・一橋慶喜:芝本正、来島又兵衛:山村弘三
  5. 禁門の事変 その2(キャスト・一橋慶喜:芝本正、小倉衛門介田畑猛雄、来島又兵衛:山村弘三)
  6. 攘夷の中の二人(キャスト・井上聞多:石崎二郎、伊藤俊輔:林ゆたか、毛利敬親:酒井哲
  7. 馬関の戦い(キャスト・高杉晋作:岸田森、井上聞多:石崎二郎、毛利敬親:酒井哲)
  8. 外国艦隊 大坂に出現(キャスト・山口駿河守:金田竜之介、一橋慶喜:伊丹十三)
  9. 龍馬と勝海舟 -客の座 1-(キャスト・勝海舟:山本學、坂本龍馬:原口剛
  10. 龍馬と薩長連合 -客の座 2-(キャスト・坂本龍馬:原口剛、西郷隆盛:織本順吉、桂小五郎:中井啓輔、中岡慎太郎:横光克彦
  11. 長崎と亀山社中(キャスト・坂本龍馬:原口剛、近藤長次郎:沖田駿一
  12. 勝海舟の長州談判(キャスト・勝海舟:山本學、板倉勝静:本郷淳
  13. パリの万国博覧会
  14. 新しい門(京都大学名誉教授:猪熊兼繁、歴史学者:大久保利謙奈良本辰也大駱駝艦
  15. 龍馬の船中八策(キャスト・坂本龍馬:原口剛、後藤象二郎:大西正男、山内容堂:山内豊秋
  16. 大政奉還(アナウンサー:三国一朗、実況アナウンサー:植草貞夫、キャスト・坂本龍馬:中尾彬、大久保一蔵:戸浦六宏、後藤象二郎:渡辺文雄、徳川慶喜:伊丹十三)
  17. 錦旗(歴史学者:大久保利謙、奈良本辰也)
  18. 龍馬暗殺さる(キャスト・坂本龍馬:中尾彬、作家:宮地佐一郎、歴史学者:池田敬正、歴史学者:奈良本辰也
  19. 波濤(キャスト・山内容堂:南原宏治、岩倉具視:観世栄夫、大久保一蔵:高橋昌也御影伸介、片山あきら、北見治一、京都大学名誉教授:猪熊兼繁、東京教育大学教授:和歌森太郎
  20. 内乱(キャスト・徳川慶喜:伊丹十三、岩倉具視:浜田寅彦、歴史学者:大久保利謙、慶応大学教授:池田彌三郎
  21. 江戸攻め -その 1-(歴史学者:石井孝、一橋大学教授:佐々木潤之介
  22. 江戸攻め -その 2-(歴史学者:石井孝、文芸評論家:尾崎秀樹
  23. 廃仏毀釈(アクタープロ、京都大学教授:会田雄次、愛媛大学教授:荒木博之
  24. 旅(純心女子短期大学教授:片岡弥吉、津和野町史編集委員:沖本常吉)
  25. 武士の城(キャスト・世良修蔵:山本麟一、醍醐忠敬:肥土尚弘
  26. 絶筆

備考

  • 本作の第一部・第1話の本編映像の一部が、「暗闇仕留人」(1974年、朝日放送・松竹)冒頭のオープニングナレーションのバックの映像等に使用された。なお、これらの映像は後の「必殺シリーズ」及び「必殺スペシャル」の一部作品に於いても使用されている。
  • 第二部を製作するにあたり、
テレビの一番本質的な力は、なまの真実を伝える事であります。

それで多くのドラマの時代劇のように、見てしまってから 「あぁ ばかを見た」ということにならぬよう、 私は「天皇の世紀」のテレビ映画をなるべくドキュメンタリーの方向に

持って行っていただきたいとお願いしました。
との大佛のコメントを肉声と字幕にて第1話冒頭に表示した。ドキュメンタリーという体裁ではあるが、一部は再現ドラマ的演出を加えていた(ロケーションで現代の町中に、物語が描かれた当時の雰囲気を再現し、現代の人たちが振りむくなど)。
TBS系 日曜午前10時台後半
前番組 番組名 次番組
新・歴史を旅する
天皇の世紀(第二部)
歴史を旅する