「東急2020系電車」の版間の差分
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2021年7月3日現在の編成を基準に記す<ref>{{Cite web|title=知識の倉 別館-東急電鉄 長津田検車区編成表|url=http://formation.g1.xrea.com/train/major_pr/tokyu/nagatsuta.html#2020|website=formation.g1.xrea.com|accessdate=2021-07-11}}</ref>。 |
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2130F以降の編成では4・5・8号車の座席数が変更されている。 |
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:※デハ2326・デハ2327は元6020系 |
:※デハ2326・デハ2327は元6020系 |
2021年7月11日 (日) 04:25時点における版
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東急2020系電車 | |
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東武伊勢崎線に乗り入れる東急2020系 (2018年12月28日) | |
基本情報 | |
運用者 | 東急電鉄 |
製造所 |
総合車両製作所 横浜事業所・新津事業所 |
製造年 | 2017年 - |
運用開始 | 2018年3月28日 |
投入先 | 田園都市線・東京メトロ半蔵門線・東武伊勢崎線・東武日光線 |
主要諸元 | |
軌間 | 1,067 mm(狭軌) |
電気方式 | 直流1500 V(架空電車線方式) |
設計最高速度 | 120 km/h |
起動加速度 | 3.3 km/h/s |
減速度(常用) | 4.0 km/h/s |
減速度(非常) | 4.5 km/h/s |
自重 | 本文参照 |
全長 |
先頭車:20,470 mm 中間車:20,000 mm |
全幅 | 2,788 mm |
全高 | 4,046 mm |
床面高さ | 1,130 mm |
車体 | 軽量ステンレス(sustina) |
台車 |
軸梁式ボルスタレス方式空気ばね台車 TS-1041(動台車) TS-1042・TS-1042A(付随台車) |
固定軸距 | 2,100 mm |
主電動機 | かご形三相誘導電動機 全閉外扇形TKM-18形(東芝形式SEA-446) |
主電動機出力 | 140 kW |
駆動方式 | WNドライブ |
歯車比 | 99:14 (7.07) |
制御方式 | VVVFインバータ制御(フルSiC-MOSFET素子 ) |
制御装置 | 三菱電機製 MAP-144-15V317形 |
制動装置 |
(回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ (HRDA-2) ) 全電気ブレーキ |
保安装置 | ATC-P(東武形ATS内蔵) |
備考 | 出典は[1] |
東急2020系電車(とうきゅう2020けいでんしゃ)は、2018年3月28日に営業運転を開始した[2]東京急行電鉄(現: 東急株式会社)→東急電鉄の通勤形電車である。
本項では、田園都市線用の2020系電車のほかに、大井町線用の6020系電車と、目黒線用の3020系電車についても記述する。
概要
本形式は、2020年に東京オリンピックが開催されることや、2022年に東急が創業100年を迎えることから、沿線の街や駅と調和する車両とすることを目的に命名、導入されるものである[3][4]。新形式車両としては、2002年から導入した5000系以来、16年ぶりとなる。本車両は、JR東日本のE235系電車をベースに製造された。
製造は、総合車両製作所横浜事業所と、東急電鉄の車両としては初となる総合車両製作所新津事業所が担当している。
構造
デザインは、多摩田園都市などの「街づくり」を起源に持つ東急電鉄らしさを意識したものとしており、監修は東急線沿線の商業施設のデザインなどを手がけている丹青社が担当した[5][6]。沿線の街や駅との親和性を高め、利用者に親しみを持ってもらうとともに、「これまでにない新しさを感じていただけるような外観、車内空間」を目指しており、コンセプトカラーに「INCUBATION WHITE」(美しい時代へ孵化していく色)を使用した。先頭車前面から車体側面上部にかけて、導入線区の路線カラーとともに配置されている。丸みのある先頭形状は、やわからみのある顔をイメージしたものである[6]。
車体
車体は、総合車両製作所の軽量ステンレス車体のブランドであるsustina(サスティナ)を採用しており、「sustina S24シリーズ」の、車体長20メートルの4ドアステンレス車として製造された[7]。レーザー溶接の積極的な採用、骨組の軽量化などで、アルミ車体と同等の車体軽量化を図ったほか、車両外観の溶接痕を減らし、水密性の向上も図っている。オフセット衝突対策として、隅柱の一部に断面45度で切り取ったような位置に補強を追加しており、これにより、オフセット衝突時において、互いの車両に離反する力を発生させ、外板の剥離を防いで客室の損傷を軽減することができる。また前面衝突対策として、運転台前面に衝撃吸収用のハニカム材を配置して、先頭車と中間車の間に衝撃吸収緩衝器を組込むことにより、衝突エネルギーの吸収と生存区間の確保を図っている。客室扉のドア間隔はホームドアの開口範囲に合うように4,820 mmとしており、窓の構成は固定窓と下降窓の組み合わせとしている。
前頭部は鋼材の骨組みで構成し、これをFRP成形品で覆う構造としている[8]。前照灯はLED照明を使用しており、前照灯は前面下部に4灯と、ハイビーム時は加えて前面上部に2灯の計6灯とし、夜間時での視認性の向上を図っている[8]。先頭車の屋根上には、列車無線アンテナ(逆L型アンテナ)のほかに、後述するINTEROSによる通信にも使用されるWiMAXアンテナを設置している[9]。
内装
インテリアデザインは、東急沿線の風景をイメージした座席や照明も含めた車内全体のカラーコーディネートにこだわり、親しみやすさと心地よさを感じるデザインとしている。座席表地には龍村美術織物製のものが使用されている[10]。
腰掛は、2013年以降に導入の5000系の一部車両で採用されたハイバック仕様のロングシートを採用している。車椅子とベビーカーの乗客が利用するフリースペースは各車両の車端部に1か所ずつ(2号車は2か所[注 1][9])設置しており、普通の乗客が利用できやすいように、側面の窓に2段の手すりと妻面に腰当を設置しているほか、車内の床敷物に車椅子マークとベビーカーマークを貼り付けしている。優先席は、先頭車は車端部のフリースペースの向かいに3席、各中間車はそれに加えてその反対側の車端部の両側にも6席設けており、側面から座席の袖仕切を介して妻面までに黄色の帯を付けることで、一般席と区別している。妻引戸の戸閉装置は5000系の重力式から、ゼンマイの力でゆっくりと戻る方式に変更している。また、防犯カメラを各車に2台ずつ設置している。
扉間座席中央の側窓上部と妻引戸上部にはデジタルサイネージ(液晶ディスプレイによる電子看板)を設置した。側窓上部のものは、21.5インチサイズの液晶モニターを横に3つ連続配置しており、3画面で一つの連続した画面のように使用することができる。また、扉鴨居部には17インチの車内案内表示器を設置しており、停車駅表示案内のほか、行先情報、ドアの開方向情報、乗り換え案内、乗車マナーなどについて表示する。ただし、大井町線用の6020系と目黒線用の3020系にはデジタルサイネージは設置されていない。客室扉の内側は、混雑時に扉が開く際に戸袋に荷物などが引き込まれるのを防止するため、素材に表面が滑りやすい素材を採用した。
枕木方向のつり手棒は側面天井部と接続をすることにより、ロールバーの補強構造を構成して、側面衝突に対する車両変形量の抑制を図っている。
天井の客室灯には40 W相当のLED照明を採用したほか、つり手棒の配置変更に合わせて配置の見直しを行い、従来より数を2灯ほど減少させている(中間車は22灯、先頭車は20灯)が、架線停電時に備えて蓄電池からの電力で点灯する予備灯を、中間車では11灯、先頭車は10灯へと増加させている。
2130編成以降では混雑緩和策として、かつて5000系で6扉車が組み込まれていた位置に相当する4、5、8号車ドア間の座席を7人掛けから6人掛けに減少させ、ドア横に38センチメートルのスペースを確保している[11][12]。
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2020系の車内
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車内案内表示器
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3画面を連続させたデジタルサイネージ
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車内妻面部のデジタルサイネージ
乗務員室
乗務員室は、前面ガラスの面積を広げて視界の拡大を図っており、主幹制御器はワンハンドルマスコンを運転台中央に配置した。その前方に2つのモニター装置が配置されている。モニター装置はE235系で使用されているINTEROSの導入により、計器・表示灯類などの情報集約を進めており、これにより計器・表示灯類などをモニター装置で表示することが可能となっている。また、現状では相互乗り入れの際に各社の車両においてその機器配置が異なり、乗務員の取扱いの負担が重いことを考慮して、東京地下鉄(東京メトロ)・東武鉄道・西武鉄道の関係者と運転台共通化の協議を行い[13]、それに合わせて相互乗り入れする各社が保有している車両との仕様共通化を行った。その他の乗り入れ線区や本車を導入しない他の東急線の車両の仕様も参考にしている。乗務員が扱う機器ついては、設計完了後にモックアップを作成して、集められた各現業職員との間で取付け高さとボタンの形状と操作感などの検証を行ない、修正している[14][15]。
主要機器
制御装置は、300系以来となる三菱電機製を採用し、SiC-MOSFETとSiC-SBDを組み合わせた、フルSiCパワーモジュールを用いた2レベル式VVVFインバータ制御装置(MAP-144-15V317形)を搭載しており、1台の制御装置で主電動機4台を制御する1C4M方式としている[9]。高速度域まで多パルスのスイッチングを行うため、主電動機の損失を低減させて省エネルギー性能を向上させており、従来の8500系と比べて半分程度の電力で走行できるようになっている。制御装置・フィルタリアクトル・高速度遮断器は独立M方式を採用しているため、各電動車に搭載されているが、2020系の8号車のデハ2820 (M2A) と2号車のデハ2220 (M2B)、6020系の5号車のデハ6520 (M2A) と2号車のデハ6220 (M2B) は、高速度遮断器を2020系ではパンタグラフを搭載する9号車のデハ2920 (M1A) と3号車のデハ2320 (M1B) に、6020系では同じくパンタグラフを搭載する6号車のデハ6620 (M1A) と3号車のデハ6320 (M1B) に集約して、自車の分も含めて2台搭載している。
主電動機は、東芝製[9]のTKM-18(東芝形式SEA-446)形全密閉外扇式三相かご形誘導電動機(定格電流108 A、定格周波数80 Hz、定格出力140 kW、定格回転数2,380 rpm)を採用しており、熱交換により冷却を行う方式であるため、メンテナンス頻度の低減が図られている。
制動方式は、回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ方式としており、INTEROSの編成ブレーキ力管理システムからのブレーキ指令により、編成全体で応荷重制御・電空協調制御・回生ブレーキを優先する遅れ込め制御を行うことで、省エネルギー運転と空気ブレーキの制輪子(ブレーキシュー)の摩耗量の低減が図られている。
また、常用ブレーキを従来の7段ステップ制御から8段ステップ制御とし、8段ステップは減速度を4.0 km/h/sとすることで、回生ブレーキが安定しない時や雨天時と降雪時などで安定した制動力が得られるようにしている。また、降雪時での減速度低下時のバックアップとして非常ブレーキ時の回生補足機能を新たに追加している。これは、従来の非常ブレーキ作動時には、すべて空気ブレーキで作動して回生ブレーキは使用されないが、この機能では、非常ブレーキ作動時には、INTEROSで減速度の演算を行い、一定の減速度低下が計測された場合には、回生ブレーキを補足で使用するものであり、降雪時でのさらなる安全性を図っている。
補助電源装置は、IGBT素子を使用した3レベル方式の富士電機製[9](CDA175形)静止形インバータ(SIV)であり、出力は三相交流440 V、260 kVAである。整流装置は補助電源装置とは別に搭載しており、出力は直流100 Vである。また各車に変圧器を搭載しており、出力は交流100 Vである。
電動空気圧縮機は、潤滑油の交換や給油が不要のドイツ・クノールブレムゼ製オイルフリーレシプロ式圧縮機を三相かご形誘導電動機で駆動させる[9](VV180-T形)。潤滑油を使用しないため外部のオイル排出や元空気タンク側へのオイル流出がなく、圧縮機出口の吐出量は1,750 ℓ /minである。
冷房装置は、三菱電機製CU7080形[9]冷房能力58.14 kW (50,000 kcal/h)を屋根上に1台搭載しており、予備暖房用の6.0 kWのヒータを内蔵している。また、天井部の横流ファン付近にパナソニックとJR東日本テクノロジーが共同開発した空気洗浄装置の「nanoe(ナノイー)」を設置している。東急電鉄の電車としては初めての設置となる[5]。
集電装置は、東洋電機製造製[9]で、5000系と同じ舟体を有したシングルアーム式だが、すり板検知装置を装備している(形式はPT7108-E形)。
戸閉装置は、富士電機製のラック・アンド・ピニオン式のブラシレスモーターを使用した電気式戸閉装置を採用している[16]。戸閉状態では、常に互いの引戸が押し付け合う構造となっており、従来の電気式戸閉装置のように機械的なロックをかける必要がなく、挟まれたものを引き抜きやすい特性がある。
蓄電池は、5000系と同じく焼結式のアルカリ蓄電池を採用している。5000系が直流100 V・60 Ahと列車無線の非常電源に使用する直流24 V・30 Ahの2種類を搭載していたのに対し、本形式は直流100 V・105 Ahの1種類のみとしている。
田園都市線及び直通運転先である東京メトロ半蔵門線と東武伊勢崎線・日光線で運用するため、半蔵門線及び東武線の保安装置と無線装置も内蔵している[17]。
台車
台車は5000・6000系と同じく、軸箱支持装置が軸梁式のボルスタレス方式空気ばね台車のTS-1041動力台車、TS-1042・TS-1042A付随台車を採用しているが、台車の牽引力を車体に伝達するけん引装置はZリンク式から一本リンク式に変更されている。基礎ブレーキ装置は、踏面片押し式のユニットブレーキであるが、付随台車はディスクブレーキが追加されている。なおこのディスクブレーキのライニングは脱着性向上を図るため、UIC(国際鉄道連合)規格に基づいた構造としている。
駆動装置は5000・6000系と同じく中実軸平行カルダン式だが、電動機の電機子軸と輪軸の歯車駆動軸との間の継手を、CFRP製のたわみ板を使用したTD継手式から、東急としては初採用となる歯車形たわみ軸継手を使用したWN継手式に変更し、高速走行時の信頼性向上を図っている。
情報管理装置
列車情報管理装置として、東日本旅客鉄道のE235系等で実績があるINTEROSを採用している。データ通信速度を従来と比べて40倍も向上させたことで、大容量のデータを扱うことが可能で、車両の各機器への伝送のほかにWiMAXによるデータ通信を利用して、車両の各種データを地上システムにリアルタイムに送信して活用することが可能としている。将来的には、各機器のデータを利用して、車両留置時で実施する検査の簡略化や蓄積した車両のビッグデータを分析し、機器の寿命や故障の予知を捉えて適切な時期に必要なメンテナンスを行う状態保全に向けた取組みを進める予定である。
編成
2021年7月3日現在の編成を基準に記す[18]。
2130F以降の編成では4・5・8号車の座席数が変更されている。
中央林間 →
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号車 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
形式 | クハ2120 (Tc2) |
デハ2220 (M2b) |
< >
デハ2320 (M1b) |
サハ2420 (T3) |
サハ2520 (T2) |
<
デハ2620 (M3) |
サハ2720 (T1) |
デハ2820 (M2a) |
< >
デハ2920 (M1a) |
クハ2020 (Tc1) |
自重 | 31.5 t | 33.5 t | 33.5 t | 27.8 t | 27.5 t | 32.0 t | 27.5 t | 33.5 t | 33.5 t | 31.4 t |
車両番号[19](旧車番) | 2121 | 2221 | 2321 | 2421 | 2521 | 2621 | 2721 | 2821 | 2921 | 2021 |
2122 | 2222 | 2322 | 2422 | 2522 | 2622 | 2722 | 2822 | 2922 | 2022 | |
2123 | 2223 | 2323 | 2423 | 2523 | 2623 | 2723 | 2823 | 2923 | 2023 | |
2124 | 2224 | 2324 | 2424 | 2524 | 2624 | 2724 | 2824 | 2924 | 2024 | |
2125 | 2225 | 2325 | 2425 | 2525 | 2625 | 2725 | 2825 | 2925 | 2025 | |
2126 | 2226 | 2326
(6321) |
2426 | 2526 | 2626 | 2726 | 2826 | 2926 | 2026 | |
2127 | 2227 | 2327
(6322) |
2427 | 2527 | 2627 | 2727 | 2827 | 2927 | 2027 | |
2128 | 2228 | 2328 | 2428 | 2528 | 2628 | 2728 | 2828 | 2928 | 2028 | |
2129 | 2229 | 2329 | 2429 | 2529 | 2629 | 2729 | 2829 | 2929 | 2029 | |
2130 | 2230 | 2330 | 2430 | 2530 | 2630 | 2730 | 2830 | 2930 | 2030 | |
2131 | 2231 | 2331 | 2431 | 2531 | 2631 | 2731 | 2831 | 2931 | 2031 | |
2132 | 2232 | 2332 | 2432 | 2532 | 2632 | 2732 | 2832 | 2932 | 2032 | |
2133 | 2233 | 2333 | 2433 | 2533 | 2633 | 2733 | 2833 | 2933 | 2033 | |
2134 | 2234 | 2334 | 2434 | 2534 | 2634 | 2734 | 2834 | 2934 | 2034 | |
2135 | 2235 | 2335 | 2435 | 2535 | 2635 | 2735 | 2835 | 2935 | 2035 | |
2136 | 2236 | 2336 | 2436 | 2536 | 2636 | 2736 | 2836 | 2936 | 2036 | |
2137 | 2237 | 2337 | 2437 | 2537 | 2637 | 2737 | 2837 | 2937 | 2037 | |
2138 | 2238 | 2338 | 2438 | 2538 | 2638 | 2738 | 2838 | 2938 | 2038 | |
2139 | 2239 | 2339 | 2439 | 2539 | 2639 | 2739 | 2839 | 2939 | 2039 | |
2140 | 2240 | 2340 | 2440 | 2540 | 2640 | 2740 | 2840 | 2940 | 2040 | |
2141 | 2241 | 2341 | 2441 | 2541 | 2641 | 2741 | 2841 | 2941 | 2041 | |
2142 | 2242 | 2342 | 2442 | 2542 | 2642 | 2742 | 2842 | 2942 | 2042 | |
2143 | 2243 | 2343 | 2443 | 2543 | 2643 | 2743 | 2843 | 2943 | 2043 | |
2144 | 2244 | 2344 | 2444 | 2544 | 2644 | 2744 | 2844 | 2944 | 2044 | |
2145 | 2245 | 2345 | 2445 | 2545 | 2645 | 2745 | 2845 | 2945 | 2045 | |
2146 | 2246 | 2346 | 2446 | 2546 | 2646 | 2746 | 2846 | 2946 | 2046 |
- ※デハ2326・デハ2327は元6020系
運用
2018年3月28日に2020系3編成が営業運転を開始した[20]。運用開始半年間は前面貫通ドアに東武直通非対応を示すKマークが貼られており、東武線への直通乗り入れは行っていなかった[21]が、同年10月1日から2121Fと2122Fが東武線への乗り入れを開始し、久喜駅・南栗橋駅 - 中央林間駅で運行されている[22]。2018年度は6編成増備[23]、2019年度は6編成増備[24]、2020年度は5編成増備[25]。2021年度は9編成が導入される予定[26]。
編成番号 | 製造所 | 甲種輸送時期 | 製造年度 |
---|---|---|---|
2121F | 横浜 | 2017年11月[27] | 2017年度 |
2122F | 新津 | 2018年2月[28] | |
2123F | 2018年2月[29] | ||
2124F | 2018年6月[30] | 2018年度 | |
2125F | 2018年6月[31] | ||
2126F (9R) | 2018年10月[32] | ||
2127F (9R) | 2018年10月[33] | ||
2128F | 2019年3月[34] | ||
2129F | 2019年3月[35] | ||
2130F | 2019年8月[36] | 2019年度 | |
2131F | 横浜 | 2019年10月[37] | |
2132F | 新津 | 2020年1月[38] | |
2133F | 2020年2月[39] | ||
2134F | 2020年3月[40] | ||
2135F | 2020年3月[41] | ||
2136F | 2020年4月[42] | 2020年度 | |
2137F | 2020年5月[43] | ||
2138F | 横浜 | 2020年9月[44] | |
2139F | 新津 | 2020年8月[45] | |
2140F | 2020年8月[46] | ||
2141F | 2020年12月[47] | 2021年度 | |
2142F | 2021年1月[48] | ||
2143F | 横浜 | 2021年3月[49] | |
2144F | 2021年4月[50] | ||
2145F | 2021年5月 | ||
2146F | 2021年6月 | ||
2147F | |||
2148F | |||
2149F |
※2126F・2127Fはデハ2320欠車で落成・長津田にてデハ6320を改造の上組み込み。
凡例
- 横浜:総合車両製作所横浜事業所
- 新津:総合車両製作所新津事業所
- 斜体:予定分
6020系
東急6020系電車 | |
---|---|
6020系(Qシート車連結後) | |
基本情報 | |
運用者 |
東京急行電鉄 東急電鉄 |
製造所 |
総合車両製作所 横浜事業所・新津事業所[6 1] |
製造年 | 2017年 - 2019年 |
運用開始 | 2018年3月28日 |
投入先 | 大井町線・田園都市線 |
主要諸元 | |
編成 | 7両編成 |
軌間 | 1,067 mm |
電気方式 | 直流1500 V(架空電車線方式) |
保安装置 | ATC-P |
備考 |
|
6020系は、2020系を大井町線向けに7両編成とした車両。大井町線は6両編成が最長であった[51]が、輸送力増強を目的に2017年以降急行列車を順次7両編成にすることとなった。これに対応する車両として6000系の増結(中間電動車の新製)と合わせて新製投入されたものである[52]。
主要な仕様そのものは2020系と同一であるが、大井町線で運用されている情報伝送装置による駅通過防止装機能と工事区間などで使用される臨時速度制限用のATCコードに変更できる臨時速度制限機能を有している。車内液晶モニターの設置数が少ないため、2020系よりも車両重量がやや軽くなっている[9]。
現在は3号車にデュアルシートの「Qシート車」が組み込まれている。
編成表
製造時(現在は全てQシート組み込みのため消滅)
号車 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
形式 | クハ6120 (Tc2) |
デハ6220 (M2B) |
< >
デハ6320 (M1B) |
サハ6420 (T1) |
デハ6520 (M2A) |
< >
デハ6620 (M1A) |
クハ6720 (Tc1) |
搭載機器 | BT | VVVF
SIV |
VVVF
CP |
VVVF
SIV |
VVVF
CP |
BT | |
定員
(座席) |
143
(45) |
155
(48) |
155
(51) |
155
(51) |
155
(51) |
155
(51) |
143
(45) |
自重 | 31.2 t | 33.3 t | 33.3 t | 27.3 t | 33.3 t | 33.3 t | 31.1 t |
車両番号 | 6121
: 6122 |
6221
: 6222 |
6321(Ⅰ)
: 6322(Ⅰ) |
6421
: 6422 |
6521
: 6522 |
6621
: 6622 |
6721
: 6722 |
Qシート組み込み後[53]
号車 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
形式 | クハ6120 (Tc2) |
デハ6220 (M2B) |
< >
デハ6320 (M1L) |
サハ6420 (T1) |
デハ6520 (M2A) |
< >
デハ6620 (M1A) |
クハ6720 (Tc1) |
搭載機器 | BT | VVVF
SIV |
VVVF
CP |
VVVF
SIV |
VVVF
CP |
BT | |
定員
(座席) |
143
(45) |
155
(48) |
133※
(45) |
155
(51) |
155
(51) |
155
(51) |
143
(45) |
自重 | 31.2 t | 33.3 t | 34.8 t | 27.3 t | 33.3 t | 33.3 t | 31.1 t |
車両番号 | 6121
: 6122 |
6221
: 6222 |
6321(Ⅱ)
: 6322(Ⅱ) |
6421
: 6422 |
6521
: 6522 |
6621
: 6622 |
6721
: 6722 |
※デハ6320(M1L車)はクロスシート時の定員129人
凡例
- <>:パンタグラフ
- VVVF:主制御器
- SIV:補助電源装置
- CP:空気圧縮機
- BT:蓄電池
- 網掛け(■):Qシート車
-
6020系の車内
-
Qシート運用時の車内
-
車内案内表示器
運用
2017年度は2編成が新製され、2020系と同じく2018年3月28日に営業運転を開始した[55]。
大井町線の急行列車として、大井町駅 - 中央林間駅間で運転される。
Qシート
6020系では、2018年11月に全2編成の3号車へ「Qシート」車両が組み込まれ、11月13日より通常営業運転を、12月14日より「Qシート」サービス列車としての運転を開始している。
車両は側面全体にオレンジ一色のラッピングが施され、一見して判るようになっている。内装は座席をデュアルシートとし、各座席に電源コンセント[注 2]、カップホルダーを備える[56]。室内灯は電球色とされ、車内Wi-Fiも用意されている[57]。
Qシート車組み込み時の動き
Qシート車の2両は2020系と同時に製造、輸送されている[58]。デハ6321(Ⅱ)は2126Fに、デハ6322(Ⅱ)は2127Fにそれぞれ組み込まれていた。
輸送はデハ2320が欠車・その部分にデハ6320(無装飾・Qシート)が連結[注 3]、といった状態で行われた。長津田到着後には一度10両編成に組成している。
その後、既存の6020系と新造の2020系で互いに3号車を入れ替える形で組換が行われた。
組換にあたり、デハ6320(Ⅰ)→デハ2320は車両番号・帯色の変更の他、他の2020系車両に合わせるために液晶ディスプレイの増設を行っている[59]。デハ6320(Ⅱ)は編成から外れている間[注 4]にラッピングを施工した。
また、デハ6321(Ⅱ)は当初ドア部分が地色とされていたが、デハ6322のラッピングと同時期に修正されている。
組換前の組成
1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 | 7号車 | 8号車 | 9号車 | 10号車 | 3号車抜取り日 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
新造車
車両番号 |
2126 | 2226 | 6321(Ⅱ) | 2426 | 2526 | 2626 | 2726 | 2826 | 2926 | 2026 | 2018.10.13 | 新津製・2018.10.11 - 12搬入 |
2127 | 2227 | 6322(Ⅱ) | 2427 | 2527 | 2627 | 2727 | 2827 | 2927 | 2027 | 2018.11.01 | 新津製・2018.10.30 - 31搬入 | |
既存車
車両番号 |
6121 | 6221 | 6321(Ⅰ) | 6421 | 6521 | 6621 | 6721 | 2018.10.09 | 横浜製 | |||
6122 | 6222 | 6322(Ⅰ) | 6422 | 6522 | 6622 | 6722 | 2018.11.14 | 横浜製 |
組換後の組成
1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 | 7号車 | 8号車 | 9号車 | 10号車 | 組成日 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
車両番号
(旧車番)
|
2126 | 2226 | 2326
(6321) |
2426 | 2526 | 2626 | 2726 | 2826 | 2926 | 2026 | 2018.10.13 |
2127 | 2227 | 2327
(6322) |
2427 | 2527 | 2627 | 2727 | 2827 | 2927 | 2027 | 2018.11.17 | |
6121 | 6221 | 6321(Ⅱ) | 6421 | 6521 | 6621 | 6721 | 2018.10.17 | ||||
6122 | 6222 | 6322(Ⅱ) | 6422 | 6522 | 6622 | 6722 | 2018.11.14 |
※Qシート車は判りやすいよう全て網掛けしたが、組換前は無装飾である。
書類上の日付[60]
6321(Ⅱ)新製 | 2018.10.25 |
---|---|
2126F新製 | 2018.10.26 |
2326化改造 | 2018.11.07 |
6322(Ⅱ)新製 | 2018.11.26 |
2127F新製 | 2018.11.30 |
2327化改造 | 2018.12.10 |
-
6020系(Qシート車連結前)
大井町線直通列車 6121F
(2018年8月25日 田奈駅) -
「Qシート」車
編成番号 | 製造所 | 甲種輸送時期 | 製造年度 |
---|---|---|---|
6121F | 横浜 | 2017年12月[61] | 2017年度 |
6122F | 2018年1月[62] | ||
デハ6321(Ⅱ) | 新津 | 2018年10月[32] | 2018年度 |
デハ6322(Ⅱ) | 2018年10月[33] |
※
では製造時の状態を示すこk
凡例
- 横浜:総合車両製作所横浜事業所
- 新津:総合車両製作所新津事業所
3020系
東急3020系電車 | |
---|---|
3020系 (2021年6月15日 多摩川駅) | |
基本情報 | |
運用者 | 東急電鉄 |
製造所 | 総合車両製作所横浜事業所 |
製造年 | 2019年 |
運用開始 | 2019年11月22日 |
投入先 | 目黒線・東京メトロ南北線・埼玉高速鉄道線・都営地下鉄三田線 |
主要諸元 | |
編成 | 6両編成/8両編成 |
軌間 | 1,067 mm |
電気方式 | 直流1500 V(架空電車線方式) |
最高運転速度 | 110 km/h |
設計最高速度 | 120 km/h |
起動加速度 | 3.3 km/h/s |
減速度(常用) | 4.0 km/h/s |
減速度(非常) | 4.5 km/h/s |
自重 |
先頭車 31.5 - 31.9 t 電動車 33.3 t |
保安装置 | 統合型ATC-P保安装置 |
備考 | [63] |
目黒線および将来的な東急新横浜線開業時用の車両として、2019年秋に3編成を導入することが同年3月26日に公表された[64][65]。
当初から8両編成で製造されるが、2022年度下期の東急新横浜線開業・相模鉄道との直通運転開始時までは、中間付随車2両を取り外し[66]て運用する計画となっている[67][68]。
基本的な車体構成は2020系・6020系と同様である[69]。
本形式ではワンマン運転を行うため、運転台には車上ITV(ホーム監視用モニター画面)を備え、ドア開閉用ボタンを運転士の手元に設置しているほか、非常停止スイッチも設けられている[67][69]。
運用される線区は全ての駅でホームドアが完備されているため、車両間の転落防止幌の設置が省略されているほか、フルスクリーン形ホームドアに対応するため、非常用ドアレバーの位置が車体側面から床下に変更されている[67]。
編成番号 | 製造所 | 甲種輸送時期 | 製造年度 |
---|---|---|---|
3121F | 横浜 | 2019年4月[70] | 2019年度 |
3122F | 2019年5月[71] | ||
3123F | 2019年7月[72] |
凡例
- 横浜:総合車両製作所横浜事業所
- 新津:総合車両製作所新津事業所
-
3020系の車内
-
優先席とフリースペース
-
車内案内表示器
車体装飾
脚注
注釈
- ^ 両車端部に設置。2020系・3020系・6020系とも
- ^ Qシート運用時にのみ使用可能
- ^ 組成は通例通り、7 - 5号車・10 - 8号車│4 - 1号車
- ^ 6321は10月中旬、6322は11月上旬
出典
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- ^ “東急2020系が営業運転を開始”. 鉄道ファン railf.jp 鉄道ニュース (2018年3月30日). 2018年5月27日閲覧。
- ^ 市川 2018, p. 83.
- ^ “車両情報”. 東急電鉄. 2018年4月18日閲覧。
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- ^ 小佐野景寿 (2020年11月4日). “田園都市線新車「ドア横スペース」はなぜ広いか”. 東洋経済オンライン. 2021年4月21日閲覧。
- ^ レイルマガジン416号143ページ
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- ^ 市川 2018.
- ^ 富士電機時報 2019年Vol.92 (PDF)
- ^ 市川 2018, p. 91.
- ^ “知識の倉 別館-東急電鉄 長津田検車区編成表”. formation.g1.xrea.com. 2021年7月11日閲覧。
- ^ 鉄道ファン683号72-73ページ
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{{cite press release2}}
:|title=
の18文字目に改行が入力されています。 (説明) - ^ 鉄道ダイヤ情報 2018年10月号「甲種車両輸送計画表」
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- ^ 本日9月8日(火)より、SDGsトレイン「美しい時代へ号」が運行を開始しました!(東急)
参考文献
- 市川裕幸「田園都市線と大井町線に導入される新形車両 東京急行電鉄2020系・6020系」『鉄道ファン』第685号、交友社、2018年5月、84-92頁。
- 田之上英明「東京急行電鉄2020系・6020系」『鉄道ピクトリアル』第945号、電気車研究会、2018年3月、110-119頁。
- 根岸哲/津田亮/長谷川滋/井浦真一/山口博史「3.3kVフルSiCパワーモジュール」『三菱電機技報』2018年3月号、三菱電機、2018年3月、175-178頁。
- エリエイ『とれいん』2018年4月号 MODELERS FILE「東京急行電鉄2020・6020系電車」pp.6 - 17
外部リンク
- 車両情報 - 東急電鉄
- 「東急電鉄2020系・6020系、違いは?新型車両を報道公開」 - マイナビ鉄道ニュース
- 「東急大井町線6020系「Q SEAT」車両お披露目、試乗会も」 - マイナビ鉄道ニュース
- 日本地下鉄協会「SUBWAY」2020年2月号車両紹介1「東急電鉄目黒線3020系車両の紹介」 (PDF) (28-31P掲載)
- 総合車両製作所『総合車両製作所技報』第7号(2020年10月)特集寄稿「東急電鉄2020系電車、3020系電車、6020系電車におけるsustinaコンセプトの適用」 (PDF) (pp.50-61)