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その昔ウィルという、口は巧いが卑怯で素行も最悪な鍛冶屋の男がいた。彼は死後に死者の門へ着いたのだが、そこで聖[[ペトロ]](天国へ行くか地獄へ行くかを選定する者)を騙し、 生き返った。しかし生き返った後も反省はせず、前のとおり最悪な男のままだった。そのため、再び死後に死者の門を訪れた際、ペトロに「お前はもはや天国へ行くことも、地獄へ行くこともまかりならん」と言われ、暗い闇の中を漂うこととなった。それを見て哀れんだ悪魔は、地獄の劫火から轟々と燃える石炭を1つ取り、ウィルに明かりとして渡した。その明かりは時々、現世に種火のような弱い光を投げかける。それから、夜中に不思議な光が見えるとき、哀れなウィルの話になぞらえて「種火のウィル」「ウィル・オー・ザ・ウィスプ」と呼ぶようになった。--> |
その昔ウィルという、口は巧いが卑怯で素行も最悪な鍛冶屋の男がいた。彼は死後に死者の門へ着いたのだが、そこで聖[[ペトロ]](天国へ行くか地獄へ行くかを選定する者)を騙し、 生き返った。しかし生き返った後も反省はせず、前のとおり最悪な男のままだった。そのため、再び死後に死者の門を訪れた際、ペトロに「お前はもはや天国へ行くことも、地獄へ行くこともまかりならん」と言われ、暗い闇の中を漂うこととなった。それを見て哀れんだ悪魔は、地獄の劫火から轟々と燃える石炭を1つ取り、ウィルに明かりとして渡した。その明かりは時々、現世に種火のような弱い光を投げかける。それから、夜中に不思議な光が見えるとき、哀れなウィルの話になぞらえて「種火のウィル」「ウィル・オー・ザ・ウィスプ」と呼ぶようになった。--> |
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その後、[[ワシントン・アーヴィング]]の短編小説「[[スリーピー・ホロウ]]」(1820年)において、首なし騎士が主人公イカボッド・クレーンに向けてカボチャを投げつける場面{{Refnest|group="※"|この場面において首なし騎士が投げつけたのは普通のカボチャである<ref name="natgeo20201031P2/>}}が描かれたことがきっかけで、ジャック・オー・ランタンを持った首なし騎士が描かれるようになり、最終的にカボチャのジャック・オー・ランタンがハロウィンのシンボルとなった{{R|natgeo20201031P2}}。 |
その後、[[ワシントン・アーヴィング]]の短編小説「[[スリーピー・ホロウ]]」(1820年)において、首なし騎士が主人公イカボッド・クレーンに向けてカボチャを投げつける場面{{Refnest|group="※"|この場面において首なし騎士が投げつけたのは普通のカボチャである<ref name="natgeo20201031P2" />}}が描かれたことがきっかけで、ジャック・オー・ランタンを持った首なし騎士が描かれるようになり、最終的にカボチャのジャック・オー・ランタンがハロウィンのシンボルとなった{{R|natgeo20201031P2}}。 |
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=== トリック・オア・トリート === |
=== トリック・オア・トリート === |
2020年11月29日 (日) 00:00時点における版
ハロウィン | |
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別名 |
All Hallows' Eve All Saints' Eve |
種類 | ケルト人の伝統にルーツをもち、古代ローマおよびキリスト教からの影響を受ける |
日付 | 10月31日 |
行事 | コスチューム・パーティ・焚火・占い |
関連祝日 | サウィン祭・諸聖人の日 |
ハロウィン、あるいはハロウィーン(英: Halloween または Hallowe'en[※ 1][※ 2])とは、毎年10月31日に行われる、古代ケルト人が起源と考えられている祭のことである。現代では特にアメリカ合衆国で民間行事として定着し、祝祭本来の宗教的な意味合いはほとんどなくなっている。カボチャの中身をくりぬいて「ジャック・オー・ランタン」を作って飾ったり、子どもたちが魔女やお化けに仮装して近くの家々を訪れてお菓子をもらったりする風習などがある[1]。
キリスト教の祭ではない[※ 3][※ 4][※ 5]。ハロウィンに対しては、本来、キリスト教にとっては異教徒の祭りであることから、キリスト教教会においては、容認から否定まで様々な見解がある(後述)。
概要
ケルト人の1年の終わりは10月31日[2]で、この夜は秋の終わりを意味し、冬の始まりでもあり、死者の霊が家族を訪ねてくると信じられていた[要出典]。時期を同じくして出てくる有害な精霊や魔女から身を守るために仮面を被り、魔除けの焚き火を焚いていた[要出典]。これに因み、31日の夜、カボチャ(アメリカ大陸の発見以前はカブが用いられた[3]。スコットランドではカブの一種ルタバガを用いる[4]。)をくりぬいた中に蝋燭を立てて「ジャック・オー・ランタン (Jack-o'-lantern)」を作り、魔女やお化けに仮装した子供たちが近くの家を1軒ずつ訪ねては「トリック・オア・トリート(Trick or treat. 「お菓子をくれないと悪戯するよ」または「いたずらか、お菓子か」)」と唱える。家庭では、カボチャの菓子を作り、子供たちはもらったお菓子を持ち寄り、ハロウィン・パーティを開いたりする。お菓子がもらえなかった場合は報復の悪戯をしてもよい、とされている[5][6][7]。玄関のライトを点けていると訪問してもよいという意思表示になっており、それにもかかわらず断る家主とは悪戯の攻防戦が繰り広げられる[8]。これはあくまでも電気が点いている家に対してであり、そうでない場合はがっかりして立ち去るのがほとんどである[9]。
現在の建前上では、あれらの仮装は「悪霊を脅かすために」とされているが、実際のその姿は悪霊・悪魔そのものであり、本来は、季節と季節の境目に現れる悪霊・悪魔そのものを体現(=人間が悪霊・悪魔役を演じる=人間が悪霊・悪魔になる、人間が悪霊・悪魔と一体化する)したものだと考えられる。それが悪霊・悪魔を敵とするキリスト教体制下で、「悪霊・悪魔を体現する」とは言えないため、「悪霊を脅かすために」と言い訳されたものだと考えられる。トリック・オア・トリートも、本来はそうした悪霊・悪魔に生贄(=供物=お菓子)を捧げるか、それを拒み災厄(=いたずら)を選ぶか、という趣旨だと考えられる。そしてそれは、ローマ化あるいはキリスト教化以前の過去には、ただの形式的な儀式ではなく、実際に人身御供的生贄儀式が行われていた、名残であろうことは想像に難くない。
カトリック教会の諸聖人の日がハロウィンに重なる形で設定されており、これを「カトリック教会が(キリスト教からみて)異教の祭を取り込んだ」とする見方と、「カトリック教会が(キリスト教からみて)異教の祭を潰すために設定した」とする見方がある[要出典]。いずれにしてもハロウィンは元々キリスト教の祭ではなかったことが両見解の前提となっている(後述)。
語源
「Halloween」または「Hallowe'en」という単語はおおよそ1745年に遡り[10]、キリスト教徒起源である[11]。単語「Hallowe'en」は「聖人達の夜」を意味する[12]。この単語は「All Hallows' Eve」(諸聖人の日〈All Hallows' Day〉の前夜)を指すスコットランドの表現から来ている[13]。スコットランド語では、単語「eve」は「even」であり、これは「e'en」または「een」に短縮される。時がたつにつれて、「(All) Hallow(s) E(v)en」が「Hallowe'en」へと変化した。「All Hallows」という語句は古英語でも見られるものの、「All Hallows' Eve」それ自身は1556年まで見られない[13][14]。
歴史
古代ケルトのドルイドの信仰では、新年の始まりは冬の季節の始まりである11月1日のサウィン(サオィン[ˈsaʊ.ɪn]、サワーン[ˈsaʊn]、サーウィン[ˈsɑːwɪn][15]または、サウィーン、サーオィン、サムハイン、Samhain)祭であった[16]。ちょうど短い日が新しい年の始まりを示していたように、日没は新しい日の始まりを意味していた。したがって、この収穫祭は毎年現在の暦で言えば10月31日の夜に始まった。アイルランドと英国のドルイド祭司たちは、かがり火を焚き、作物と動物の犠牲を捧げた。また、ドルイド祭司たちが火のまわりで踊るとともに、太陽の季節が過ぎ去り、暗闇の季節が始まった。11月1日の朝が来ると、ドルイド祭司は、各家庭にこの火から燃えさしを与えた。各家族は、この火を家に持ち帰り、かまどの火を新しくつけて家を暖め、悪いシー(Sí、ケルト神話の妖精。なお「バンシー」とは「女の妖精」の意。)などが入らないようにする。1年のこの時期には、この世と霊界との間に目に見えない「門」が開き、この両方の世界の間で自由に行き来が可能となると信じられていたからである。祭典ではかがり火が大きな役割を演じた。村民たちは、屠殺した牛の骨を炎の上に投げ込んだ。かがり火が燃え上がると、村人たちは他のすべての火を消した。その後、各家族は厳粛にこの共通の炎から炉床に火をつけた。
従来、ローマ人は11月1日頃に果実・果樹・果樹園の女神でリンゴをシンボルとしていた女神ポーモーナを讃える祭りを祝っていたと考えられており、紀元1世紀にブリテン島に侵入した以降はケルト地域にポーモーナの祭りをもたらしたと言われていた[要出典]。ハロウィンの行事としてダック・アップルが行われるのはその由縁からと考えられ、またハロウィンのシンボルカラーである黒とオレンジのうち、オレンジはポーモーナに由来するとの説がある[17]。しかしながらこうしたポーモーナの祭りとの関連性について、新しい研究は否定的見解をとっており、そもそもポーモーナの祭りが古代ローマにおいて盛大に祝われていたかについてすら疑義が差し挟まれている[18]。また古代ローマの祖霊祭パレンタリア (Parentalia) からの影響も指摘されている[19]。
ハロウィンの習慣は、イングランド南部では17世紀以降、11月5日の火薬陰謀事件の記念日(ガイ・フォークス・ナイト)に置き換わり、廃れた。しかしながら、スコットランド・アイルランド・マン島・ウェールズでは引き続き広く普及していた[20]。
ハロウィンがアメリカの年鑑に祝祭日として記録されたのは19世紀初頭以降のことである。ニューイングランドのピューリタンなどはハロウィンに強く反対する立場であり、19世紀になりアイルランドおよびスコットランドから大量に移民が到着するまでは、ハロウィンが本格的に定着することはなかった[21]。ハロウィンは19世紀半ばまで特定の移民共同体の内でだけの行事として行われていたが、徐々にアメリカの「主流社会」に受け容れられるように、20世紀初頭には、社会的、人種的、宗教的背景に関係なく、アメリカのほとんどの人々に受け入れられ、東海岸から西海岸へ広まった。1950年代には「トリック・オア・トリート」の合言葉が製薬会社や映画会社、テレビ局などの仕掛けもあり普及した[22]。そして、世界各国で軍事的・経済的に活動するアメリカ人が増えるのにともない、そうした場所で、アメリカ風のハロウィンの風習も広がることになった。
カナダでは、製菓会社がハロウィン用の宣伝を1860年代から始め、1980年以降には現在のハロウィンと差異はなく、クリスマスの次に大きなイベントになっていった[23]。
各国の現況
文化圏によってかなり扱いが異なっている。興味を示している地域と、興味がなく無視している地域がある。
現代でハロウィンが大々的に行われているのは主に英語圏であり、例えばアイルランド・イギリス、およびイギリスが進出・侵略して植民地化するなどして「イギリス帝国」の一部に組み込みイギリス流の文化を広めた場所(アメリカ・カナダ・ニュージーランド、そしてオーストラリアなど)に広まっている。
特に、もともとケルト人の国であるアイルランドに色濃く残っている。アイルランドでは10月最後の月曜が祝日となっており、ハロウィンを祝う習慣が最も純粋な形で残っている。この祝日に続く週は、学期の半ばであるがすべての学校が休みになり、一般に「ハロウィン休み」と呼ばれる[要出典]。
上述の旧イギリス帝国系の国々ではハロウィンが盛大に祝われるが、アメリカの一部キリスト教系学校では、ハロウィンがキリスト教由来の行事ではないことから、「ハロウィンを行わないように」という通達が出されることがある[※ 6]。
上述の国々でアイルランド以外はプロテスタント信者が多いせいもあって、その翌日にあたる諸聖人の日には、通常これといった行事は催されない。宗教改革以降、プロテスタント諸国ではカトリック教会の祝日である諸聖人の日が徐々に廃れたため、ハロウィンのみが残された格好になっているのである[※ 7]。
カトリック信者の多いラテン民族諸国(すなわちローマ帝国時代にラテン語が広まり、その後、口語ラテン語の地域方言が歴史的に変化した言語が話されることになった地域)、主にイタリア・スペイン・ポルトガル・フランス、および植民地となった南アメリカ諸国のブラジル・ペルー・アルゼンチン、ラテンアメリカのコスタリカ・ニカラグア等々では、人々はハロウィンに興味を持っておらず、無視している状況にある。これらの国家においては『諸聖人の日』の方が重要視されており、諸聖人の日を祝日に制定して休日にしている国家もある。
東方教会(正教会・東方諸教会)が広まる地域(東欧・中東など)においてもハロウィンをほぼ無視している。ロシアにおいてはロシア教育省が「ハロウィンは子ども達の壊れやすい心には有害である」との見解を出した[24]。
(同じゲルマン語系言語を話すという点で、何かと英語圏の接点の多い)ドイツ、また、19世紀に英語圏の諸国に植民地化されたり、敗戦によって占領されたりするなどして、イギリス・アメリカ風の文化が流入されたり交流が深くなったりした東南アジア諸国、香港、日本などにおいては「アメリカの大衆文化」として一部受容されている(日本については後節参照)。
ハロウィンの時期にあたる9月下旬から11月上旬には、反キリスト教=ペイガニズムの一環として、悪魔崇拝者やドルイドや魔女宗により、儀式殺人などの生贄儀式が、日本を含む世界各国で行われている。
ハロウィンの行事
ジャック・オー・ランタン
ジャック・オー・ランタン、あるいは、ジャック・オ・ランタン[25][26](英: Jack-o'-Lantern[※ 8][※ 9])は、「お化けカボチャ」「カボチャちょうちん」とも言えるもので、オレンジ色のカボチャをくりぬき、ナイフで目・鼻・口をつけ、内側に火のついたろうそくを立てるもので、最もハロウィンらしいシンボルである。ハロウィンを祝う家庭では、カボチャを刻んで怖い顔や滑稽な顔を作り、悪い霊を怖がらせて追い払うため、ハロウィンの晩、家の戸口の上り段に置く。これは「ウィル・オー・ザ・ウィスプ」を象徴したものである[要出典]。 その後、ワシントン・アーヴィングの短編小説「スリーピー・ホロウ」(1820年)において、首なし騎士が主人公イカボッド・クレーンに向けてカボチャを投げつける場面[※ 10]が描かれたことがきっかけで、ジャック・オー・ランタンを持った首なし騎士が描かれるようになり、最終的にカボチャのジャック・オー・ランタンがハロウィンのシンボルとなった[3]。
トリック・オア・トリート
英語圏では、子供たちが「Trick or Treat(トリック・オア・トリート)」 という言葉、直訳では「いたずらか、ごちそうか」で、聞いている側としては「ごちそうをくれないと、いたずらしちゃうぞ」というニュアンスに聞こえる言葉を唱えながら家々を訪ね、菓子を集めて回る習慣があるが、これは古い英語で wassailing と呼ばれるクリスマスの時期の酒宴の習慣に似た、ソウリング (Souling) と呼ばれるヨーロッパのケルトの風習から発展したという[要出典]。11月2日の死者の日に、仮面をつけた子供たちがソウルケーキを貰いに家々を回って、ソウルケーキで亡くなった人を供養したという。子供たちに訪問される側の大人たちは、子供たちのためにあらかじめお菓子を大量に用意して待つ。地域の大人たちと子供たちが交流できる機会になっている。
ティーンエイジャーになると、お菓子を集めるよりもむしろ庭木の枝にトイレットペーパーをかけたり家や車に鶏卵を投げつけるといったいたずらをすることがある。それを防止する方法もいろいろ考えられている[27]。
仮装
ハロウィンで仮装されるものには、アメリカでは基本的には「恐ろしい」と思われているものが選ばれる傾向があり、たとえば幽霊・魔女・コウモリ・悪魔・黒猫・ゴブリン・バンシー・ゾンビなどの民間で伝承されるものや、吸血鬼や狼男・フランケンシュタインのような欧米の怪談や恐怖小説に登場する怪物が含まれる。
20世紀後半のアメリカでは、お姫様や海賊といった類型的なキャラクターや、スパイダーマンやバットマンなど漫画・映画のキャラクターの仮装も行われるようになった。
1992年10月17日にはアメリカ合衆国ルイジアナ州で、ハロウィンの仮装をし他人宅を訪れた16歳の日本人留学生が射殺される事件が発生した。(日本人留学生射殺事件)
2020年10月、雑誌Good Housekeeping は、特定の人を傷つける可能性があるとして、ハロウィンの仮装の題材として扱うべきではないテーマとして、15の項目を取り上げている[28]。
- ブラックフェイス
- ブラック・ライヴズ・マター
- ホロコーストの犠牲者
- 最近死亡した有名人のゾンビバージョン
- 精神疾患のある人物
- セクシャルハラスメント
- 摂食障害
- 動物虐待
- ホームレスまたはホーボー
- 国家的な悲劇(アメリカ同時多発テロ事件など)
- 新型コロナウイルス関連(ウイルスおよびそれに類似したコスチュームや、防護服などが含まれる)
- 人の容姿を揶揄したり、モノ扱いするような仮装(例:肥満体型の女性)
- トランスフォビア的な仮装
またPinterestも同時期に、インディアンや芸者といった、文化の盗用を疑われるような仮想は避けようと呼びかけており[29]、日本のPineterestも異文化への配慮のあるハロウィンのアイデアをまとめた「 Pinterest ハロウィン特集 2020」を展開した[30]。
ニューヨーク・ヴィレッジ・ハロウィン・パレード
ニューヨーク・ヴィレッジ・ハロウィン・パレード (New York's Village Halloween Parade) は、毎年ハロウィンの日にニューヨークで行われる世界最大規模のハロウィンの仮装パレードである。1974年に始まったイベントは、夜7時にグリニッジ・ヴィレッジ付近をスタートし、6番街を中心とした決められた経路を1マイル以上にわたって練り歩く。
仮装をした者であれば誰でも参加することができ、毎年6万人の参加者と200万人の見物人が訪れるニューヨーク最大のイベントの1つでもある。仮装する参加者には、市民や観光客のほか、ダンサー・アーティスト・大道芸人などが含まれ、数十の山車やバンドも登場する。世界中にテレビ中継もされ、約1億人の人々が視聴する。この日のニューヨークの街は、仮装した者で深夜まで溢れかえる。
食文化
「ダック・アップル (Duck Apple)」または「アップル・ボビング (Apple bobbing)」(リンゴ食い競争)はハロウィン・パーティで行われる余興の1つで、水を入れた大きめのたらいにリンゴを浮かべ、手を使わずに口でくわえてとる[4]。
アガサ・クリスティ著『ハロウィーン・パーティ』の中ではこのリンゴ食い競争の他[※ 11]、昔から代々伝わってきたゲームとして、小麦粉の山から6ペンス硬貨を落とさないよう小麦粉を順番に削り取る「小麦粉切り」や、皿に盛った干しブドウにブランデーをかけて火をつけ、そこから干しブドウをつまみ取る「スナップ・ドラゴン」(ブドウつまみ)などが紹介されている。 また、クリスマスケーキのように、ハロウィンをテーマとしたケーキが作られることもある。
キリスト教との関連
教会の祭としては祝われない
教会暦を教会全体で使用するカトリック教会[※ 3]・聖公会[※ 4]・ルーテル教会[※ 12]・正教会[※ 5]・東方諸教会[31]の全てで[※ 13]、ハロウィンは教会暦上の祭としては祝われない。先述の通り、元々ハロウィンの起源はキリスト教ではない。
ただし地域によっては教会でも、この日に合わせてパーティ等のイベントを行うことがある。しかしながらそうした場合でも教会は、キリスト教の趣旨に合わない要素は出来る限り取り除くように努めている(後述)。
ハロウィンに重なっている諸聖人の日
教会暦では日没から翌日日没までを一日と数える。したがって10月31日の夜は、教会暦においては「11月1日の始まりとしての夜」になる。
カトリック教会では11月1日を「諸聖人の日」(古くは「万聖節」とも)、聖公会では「諸聖徒日」としているが、英語の「ハロウィン」は「諸聖人の日(万聖節)の夜」を意味する "All-hallow Evening" の短縮形をその語源としており[32][※ 14]、現在確認されている使用例は、16世紀にみられるものが最古である。
ハロウィンに重なるように設定されている諸聖人の日は、もともと東方教会の衆聖人の主日に由来するもので、カトリック教会では609年に導入され、当初は5月13日に祝われていた。しかし8世紀頃から英国やアイルランドでは11月1日にすべての聖人を記念するようになり、同時代のローマ教皇グレゴリウス3世(在位731年 - 741年)によって、11月1日に祝う習慣がローマ教会に広く導入された[34]。これについては、ケルト人が自然崇拝からケルト系キリスト教を経てカトリックへと改宗する過程で、ケルトの収穫祭に合わせて11月1日に設定したとされている[34][35][36][37][38]。
カトリック教会では、諸聖人の日は祭日としているが、ハロウィンは祭日ではなく典礼暦(教会暦)にも入っておらず、教会の宗教行事・公式行事として行われることはない[※ 3]。
諸聖人の日がハロウィンに重ねられた目的:二つの説
小澤克彦は、ケルト人への宣教にあたり、ケルトのサウィン祭はアイルランドのキリスト教会に影響を与え、カトリック教会も、民族の根幹にかかわる祭りは民衆から取り去ることはできなかったため、「諸聖人の祝日」の日を11月1日に変更したことで、その前夜祭がハロウィーンとして民衆に残されたと説明している[38]。
他方、キリスト教についてのメルマガも発行している映画評論家、服部弘一郎[39]は、古代の冬至祭に対抗してクリスマス、ケルトの祭に対抗して諸聖人の日を持って来た教会の戦略を「ライバル店舗の目と鼻の先に新店舗を作って盛り上げ、ライバル店を潰そうとする外食チェーン店やコンビニみたいな戦略」と喩えている。その上で、クリスマスを「ライバル店側が消えた(異教側の祭が消えた)」例として、ハロウィンを「ライバル店側が残った(異教側の要素が残った)」例として挙げており、「教会には民衆の祭(ハロウィン)を残す意図があった」とする小澤とは違い、教会は先行する異教の祭(ライバル店)を完全に潰そうと考えていたが、それが挫折して残ったものであると捉えている[40]。
容認する見解と批判的見解
キリスト教各派によるハロウィンの評価・対応は、由来を考慮して様々に分かれる[41]。
西方教会
カトリック教会
先述の通り、カトリック教会の教会暦にある祭ではない。カトリック中央協議会のウェブサイトを検索しても、「ハロウィン」「ハロウィーン」はヒットしない[※ 3]。Catholic Encyclopedia(カトリック百科事典)にも、ハロウィンの独立項目自体が存在しない[※ 15]。
カトリック教会においては、「ハロウィンは世俗のイベントである」として、特に肯定的評価も否定的評価も言及されないことがある[42]。
一方、ポーランドのカトリック教会のアンドレイ・ジェンガ首都大司教は信徒たちに宛てたメッセージの中で、ハロウィンについて「子どもたちに世の悪魔や闇を『楽しみ』として誤った方向に導くもの」等と厳しく批判。ポーランドのカトリック教会はこれに賛意を示し、ハロウィンについて「オカルト」であるとした[43]。
聖公会
イングランド国教会のウェブサイトでは、由来はキリスト教からみて異教のものであること、最近のハロウィンの祝われ方はアメリカから入って来た習慣であることを指摘しつつ、「ハロウィンは、悪魔を些細なものとする力を持ち、悪の善に対する勝利を祝うものとして描写されるかもしれないが、その際、私たちはキリスト教徒として、実際にはその反対こそが正しい、すなわちキリストにおいて善は悪を征服するのであると信じている」と表明している[44]。
プロテスタント
そもそもプロテスタントの大半には、聖人崇敬の概念自体が存在しないため、諸聖人の日を祝う習慣も存在せず、ハロウィンもまた教会の行事とはなっていない。
プロテスタントにおいて10月31日は宗教改革記念日として記憶されており、ハロウィンの「危険性」が訴えられることもある[45][46]。
一方でプロテスタントのウェブ媒体において信者に対し、ハロウィンの諸行事に参加することを全否定はしないものの、キリスト教の信仰生活に悪影響がないよう、細心の注意を払うように呼びかけられることもある[47][48]。
東方教会
正教会
元々正教会では西方教会の諸聖人の主日に相当する「衆聖人の主日」は五旬祭の翌主日に祝われていてこれは6月に当たり、ハロウィンは正教会とは関係がない[49]。
ロシア正教会はハロウィンを「死のカルト」であると批判している[50]。英語圏の正教会では、ハロウィンを「カルト」と批判する主教の文章が紹介される一方で、「ハロウィンに家に来た子どもには、お菓子と一緒に、衆聖人のイコンをプレゼントする」という、正教会の教えに沿った形に替えるためのアイデアが紹介されることもある[51]。また、この日に晩課やパラクリシスといった奉神礼を行うよう推奨されていることがある[49]。
非カルケドン派
非カルケドン派正教会であるコプト正教会のロサンゼルス主教区からは、由来と趣旨の中にあるキリスト教と対立する部分を指摘し、その「危険性」(と教会が考える)部分について注意を喚起しつつ、ハロウィンの日に教会に子どもたちを集めるにあたって、教会の教えに沿った形で祈りと食事の集会を開く方針が示されている[31]。
日本とハロウィン
米軍関係者が住む地域においてアメリカの風習としてハロウィーンが持ち込まれることがあったものの、各地のイベントでハロウィーンにちなんだ仮装が導入されるようになったのは1980年代以降になってからである[52]。また、読売新聞の編集委員である片山一弘は、1995年11月1日の同紙に掲載された投書を取り上げ、1990年代半ばの時点からハロウィーンの商業利用が盛んになりつつあったと推測し、夏休みとクリスマスの間の販促イベントの材料としてふさわしかったのだろうと分析している[52]。 その後、1990年代後半より始まった東京ディズニーランド(東京ディズニーリゾート)のイベント・ディズニー・ハロウィーンをはじめとするイベントが各地で開催されたことに加え、2000年代後半より菓子メーカーが相次いでハロウィン商戦に参入したことなどを契機としながら、2010年代中盤にはソーシャル・ネットワーキング・サービス (SNS) の普及にも後押しされて市場規模が拡大していった[53][54][55][56]。同時期、店頭・街中でのハロウィン装飾が見られるようになったほか、仮装・コスプレのイベントとして日本式にアレンジされたハロウィンが行われている[57]。近年では幼稚園や保育園の恒例行事になっているほか、大人も仮装をして参加するイベントが大都市圏を中心に各地で行われている。ただし、後述のように様々な問題も起きており、8割の人がハロウィンに関心を示していない、もしくは好まないという2016年のアンケート結果などもある[58][59]。
行事の開催
日本では、キデイランド原宿店が1970年代にハロウィン関連商品の店頭販売を開始し、1983年10月には同じくキデイランド原宿店が販売促進の一環として日本初とされるハロウィン・パレードを開催した[60][52]。日本のテーマパーク・遊園地では、1992年10月、ナムコ・ワンダーエッグで「ワンダーハロウィンパーティ」を開催、仮装大会のほか、仮装しての来園者の入園料を無料にした[61]。アメリカで行われる娯楽行事の多くがそうであるように、近年では日本でもハロウィンが広く行われるようになってきた。ただしクリスマスなどと同様に、日本で行われるハロウィンの催しには、宗教的色彩はより薄い。
ハロウィンのパレードとしては神奈川県川崎市のJR川崎駅東口一帯の「カワサキ・ハロウィン・パレード」が知られる。このパレードでは約3000人による仮装パレードで約10万人の人出を数える(1997年より毎年開催)[62]。東京ディズニーランドでは1997年10月31日、園内に仮装した入園者が集まるイベント「ディズニー・ハッピー・ハロウィーン」が初めて開催され、2000年10月31日には400名の仮装した入園者とディズニーのキャラクターが園内をパレードする「Happy Halloween Twilight Parade」が開催された。2001年からは10月中に開催されるイベントとして園内パレードも行われるようになり、次第に秋のイベントとして恒例化していった。現在では9月初旬から始まる大きなイベントとなっている。
一方、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン (USJ) で2011年より毎年開催されている「ハロウィーン・ホラー・ナイト」(en:Halloween Horror Nights) のように、ハロウィンのイメージになぞらえてホラー系のイベントを開催するケースも見られる[※ 16]。
各地でのイベントの開催
歴史的経緯から 欧米系島民が集住している東京都小笠原村父島では[64]、島民の秋のイベントとして定着しており、幼年の子どもたちの大多数が参加するほどの盛況ぶりを見せている[65][66]。
欧米系村民が多数存在し、海外からの観光客も多い長野県北安曇郡白馬村では、毎年10月の最終日曜日に、村民ボランティアによって「白馬deハロウィン」が開催されている。トリック・オア・トリートやジャック・ランタンコンテスト、仮装コンテストなどが行われ、地元の人気店による屋台も出店され、当日は歩行者天国になった村道に仮装した大勢の子供たちが家々を訪ね歩いてお菓子をもらっている光景が見られる(2005年より毎年開催)[67]。
さらに、鉄道の街として知られる新潟県新潟市秋葉区の新津地域では、毎年10月の最終土曜日に地元商店主や地元大学生たちによって「にいつハロウィン仮装まつり」が開催されている。仮装パレードや仮装コンテスト、スタンプラリーやナイトパーティなどが行われ、そのほか移動販売車や地元業者による屋台出店などもあり、当日は歩行者天国になった商店街のメインストリートには仮装した大勢の人(常時約1,000人、延べ約5,000人)がひしめく光景が定着しつつある(2007年より毎年開催)[68]。
過去のイベント
兵庫県神戸市灘区に存在する指定暴力団山口組総本部では、日本の事情を把握していない外国人がお菓子を求めて本部を訪問したことをきっかけに、地域の子供達を対象にハロウィンのイベントを行うようになった。2018年時点では、普段立ち入ることができない駐車場に飾り付けられたオブジェや1000個近くの菓子を配るテーブルが並べられ、子供たちで賑わう光景が見られた[69][70]。この異色のハロウィン行事は、教育関係者や警察関係者が警戒するなか長年続けられてきたが、2019年10月11日、兵庫県警察が総本部の使用を制限する仮命令を出したことで事実上終焉を迎えた[71]。さらに2020年10月5日、兵庫県議会は、暴力団員がその活動して青少年に金品を渡す行為を禁止する兵庫県暴力団排除条例改正案を可決し、翌10月6日に兵庫県条例第35号として公布[72]され、附則第1条の規定により公布の日から起算して20日を経過した日である10月26日から施行された。改正後の兵庫県暴力団排除条例第21条第2項で金品の供与を禁止し、違反があると認められる場合は、第22条で中止命令を発し、中止命令違反が処罰対象となる(第35条第2項)。これにより2020年以降は法令上も違法行為として禁止となった。
事件・騒動
2007年10月27日には、山手線や大阪環状線に外国人など数十人の集団が押し寄せ、車内の蛍光灯を外す、網棚の上に寝転ぶ、他の乗客とトラブルを起こすなどして、電車を遅延させるなど暴徒化する者もいた。2008年にはJR東日本が警視庁と連携を取りながら事前にビラを配り、警備員を配置するなど、対応を強化する体制をとった[73]。
2014年のハロウィンでは、渋谷に多数の仮装者が集まったため混乱状態となり、渋谷スクランブル交差点などに機動隊が出動し、総勢約200人配置するなどの態勢で警戒にあたり、逮捕者も2名出るなど、未明まで騒ぎが続いた[74]。また、同年のハロウィンでは更衣室の不足やごみの散乱などが問題視され、翌2015年のハロウィンでは、神宮通公園などに仮設更衣室が設けられたほか、ゴミ袋の配布やゴミ拾いイベントも行われた[75]。
2015年10月13日、熊本県内で「仮面をかぶりチェーンソーを持った男が歩いていた」と110番通報があり、複数のパトカーが集まるなど一時は騒然となった。犯人は熊本市内の商業施設で勤務している20歳代の男で、「ハロウィーンの仮装で職場を驚かそう」と考えたとのことで、チェーンソーはおもちゃだった[76]。同年10月31日には渋谷スクランブル交差点付近の路上で、迷彩服姿に仮装した20代の無職の男が警戒中の警察官をエアガンのようなもので殴打し、公務執行妨害の現行犯で逮捕された[77]。
2018年、ハロウィン直前の10月29日には、渋谷に集まった人々により軽トラックが横転させられる騒動が起きるなど、行為がエスカレートして逮捕者が続出したことから、渋谷区区長の長谷部健が「到底許せるものではない」と抗議声明を発表し、10月31日の自制を呼びかける事態となった[78]。渋谷センター商店街の理事長も、ゴミが散乱するなどの迷惑行為があったことから、この騒動を「変態仮装行列」と呼称し非難[79]。2019年6月19日には、ハロウィンや年越しイベント開催前後における渋谷駅周辺での路上飲酒や迷惑行為を禁止する規定を中心に定められた「渋谷駅周辺地域の安全で安心な環境の確保に関する条例」が渋谷区議会で可決、成立した[80]。なおこの条例が成立した後も、2019年の渋谷のハロウィンでは、置き引きや痴漢容疑で逮捕者が9名出ている[81]。
以上のように、ハロウィン参加者によるごみの散らかしといった非常識行為、犯罪行為などが問題視されており、日本においてハロウィンに対する批判や非難も増加している[82]。
また、2020年10月28日には、駐日アイルランド大使館の大使ポール・カバナが、渋谷区区長・長谷部健と面会し、「渋谷だけでなく、世界中でハロウィーンはお酒を飲んでお祭り騒ぎをする日だと誤解されている」と指摘したうえで、「アイルランドでは伝統的に、家族単位で楽しみ、特別な食事を用意する。みんなで歌を歌い、家族の絆を強くしている」と本来のハロウィーンの過ごし方について説明した[2]。
ハロウィンと類似した行事
オマーンではラマダン月の中間日、満月の夜にカランカショーと呼ばれるものが行われる。変装こそしないが着飾った子どもたちが歌を歌いながら近所を練り歩き、菓子や小遣いをねだる[83]。留守の家には「お前の家はジン(アラブ圏の精霊)に包まれるぞ!」と叫ぶ[84]。
日本にも、ケルトのサウィン祭=ハロウィンに類似した行事として、御霊信仰やお盆が既に存在するので、日本にハロウィンは不要であるとする意見もある[要出典]。 日本における類似行事としては、七夕に行われるローソクもらい(北海道)などがある。
ハロウィンが題材の作品
脚注
注釈
- ^ アメリカ英語発音:[ˌhæloʊˈiːn] ハロウィーン
- ^ イギリス英語発音:[ˌhæləʊˈiːn] ハロウィーン
- ^ a b c d カトリック中央協議会のサイトで「ハロウィン」を検索しても特にヒットするコンテンツはない。Google. “Google検索”. 2012年11月20日閲覧。
- ^ a b 日本聖公会の祈祷書(『祈祷書』7頁、日本聖公会、第2刷、1991年8月20日)には、11月1日の「諸聖徒日」は記載されているが、ハロウィンは記載されていない。
- ^ a b 日本正教会のサイトで「ハロウィン」を検索しても特にヒットするコンテンツはない。Google. “Google検索”. 2015年11月2日閲覧。
- ^ 2009年5月17日放送の『松嶋×町山 未公開映画を観るTV』の中で、町山智浩が自身の娘を通わせている小学校から、ハロウィン禁止の通達が来たことを明らかにした。
- ^ なお、ドイツのプロテスタントの多い一部の州(ブランデンブルク州、メクレンブルク=フォアポンメルン州、ザクセン州、ザクセン・アンハルト州、テューリンゲン州)では10月31日は「宗教改革記念日(ドイツ語: Reformationstag)」という祝日になっている(1517年10月31日は、マルティン・ルターが95ヶ条の論題をヴィッテンベルクの教会の扉に貼り出した日。ハロウィンとは直接関係はない。)。
- ^ アメリカ英語発音:[ˈdʒækə læntərn] ジャカランターン
- ^ イギリス英語発音:[ˌdʒæk ə ˈlæntən] ジャッカランタン
- ^ この場面において首なし騎士が投げつけたのは普通のカボチャである[3]
- ^ 『ハロウィーン・パーティ』では、パーティの最中に、リンゴ食い競争用の水の入ったバケツに少女が何者かに首を押し込まれて溺死させられるという事件が起きる。
- ^ 日本ルーテル教団の教会暦(東京ルーテルセンター教会 » 教会暦)にもハロウィンの記載はない。一方で同ウェブサイトでは、「アメリカでの大衆行事」としては言及されている。
- ^ これら教会全体で教会暦を運用する諸教会のほか、改革派教会で教会暦を使用する教会でも、教会暦にハロウィンの記載はない。
教会歴による牧会祈祷の使用方法 :: 日本キリスト改革派善通寺教会 - ^ 「hallow」は「holy」(神聖な)と同じく古英語の「halig」を語源とする言葉で、現代でも「主の祈り」の冒頭に使われているように「聖とする」(to make holy) という意味の他動詞である[33]。
- ^ CATHOLIC ENCYCLOPEDIA: All Saints' Dayの項目冒頭に、「この祭日の前晩は一般にハロウィンと呼ばれる」と記されているのみである。
- ^ 2016年には同テーマパークで600体以上の日本人形を用いた迷路型お化け屋敷「祟(TATARI)〜生き人形の呪い〜」を催しているが、神社に供養のためにおさめられた日本人形を借り受けてお化け屋敷をつくったことに対し、日本人形協会は10月18日、USJに抗議文を送付して猛抗議し、ネットでもやり過ぎと炎上している[63]。
出典
- ^ 知恵蔵2013の解説【ハロウィーン】
- ^ a b “ハロウィーン発祥国の駐日大使、渋谷区長に「酒飲んで騒ぐ日だと世界中で誤解」 : 社会 : ニュース”. 読売新聞オンライン (2020年10月30日). 2020年11月2日閲覧。
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- ^ a b 鷲津名都江著『英国への招待 マザー・グースをたずねて』(筑摩書房、1996年)参照。
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- ^ 渋谷ハロウィンで逮捕者続出、区長が怒りの声明「到底許せるものではありません」(HuffPost Japan 2018年10月29日)
- ^ センター商店街理事長TVで激怒の「変態仮装行列」がトレンドワード1位に デイリースポーツ 2018年11月01日
- ^ “トラブル相次ぎ…渋谷駅周辺の路上飲酒禁止”. 日本テレビ放送網(2019年6月19日作成). 2019年6月21日閲覧。
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