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「足羽層群」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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'''足羽層群'''(あすわそうぐん、{{Lang-en-short|Asuwa group}})とは[[福井県]]の[[足羽川]]上流地域を模式地とし、福井県、[[石川県]]、[[岐阜県]]に点在する、[[中生代]][[白亜紀]]後期の地層である。
'''足羽層群'''(あすわそうぐん、{{Lang-en-short|Asuwa group}})とは[[福井県]]の[[足羽川]]上流地域を模式地とし、福井県、[[石川県]]、[[岐阜県]]に点在する、[[中生代]][[白亜紀]]後期の地層である。


[[足羽川]]上流では、足羽層群の上位にある奥美濃酸性岩が中新統堆積前にほとんど削剥されており、奥美濃酸性岩噴出直後の足羽層群の最大埋没深度は明らかでないが、足羽層群を被覆する中新統の火砕岩および安由岩の厚さを考慮すると、[[中新世]]における足羽層群の埋没深度は2000m程度と推定される。[[長良川]]上流および[[九頭竜川]]中流地区で足羽層群が最大埋没深度に達したのは奥美濃[[酸性岩]](濃飛流紋岩)により被覆されていた時期で、その深度は最大2000m程度と推定される<ref>{{Cite journal|和書|author=鈴木舜一, 小田幸人, 土屋範芳|month=4|year=1994|title=ビトリナイト反射率による来馬層群・手取層群・足羽層群の熱構|url=https://doi.org/10.5575/geosoc.100.302|journal=地質学雑誌|volume=100|issue=4|page=|pages=302-311|publisher=日本地質学会}}</ref>。
[[足羽川]]上流では、足羽層群の上位にある奥美濃酸性岩が中新統堆積前にほとんど削剥されており、奥美濃酸性岩噴出直後の足羽層群の最大埋没深度は明らかでないが、足羽層群を被覆する中新統の火砕岩および安由岩の厚さを考慮すると、[[中新世]]における足羽層群の埋没深度は2000m程度と推定される。[[長良川]]上流および[[九頭竜川]]中流地区で足羽層群が最大埋没深度に達したのは奥美濃[[酸性岩]](濃飛流紋岩)により被覆されていた時期で、その深度は最大2000m程度と推定される<ref>{{Cite journal|author=鈴木舜一小田幸人土屋範芳|month=4|year=1994|title=ビトリナイト反射率による来馬層群・手取層群・足羽層群の熱構|url=https://ci.nii.ac.jp/els/contents110003013499.pdf?id=ART0003435852|journal=地質学雑誌|volume=100|issue=4|page=|pages=302-311}}</ref>。


== 脚注 ==
== 脚注 ==

2020年3月20日 (金) 14:34時点における版

足羽層群(あすわそうぐん、: Asuwa group)とは福井県足羽川上流地域を模式地とし、福井県、石川県岐阜県に点在する、中生代白亜紀後期の地層である。

足羽川上流では、足羽層群の上位にある奥美濃酸性岩が中新統堆積前にほとんど削剥されており、奥美濃酸性岩噴出直後の足羽層群の最大埋没深度は明らかでないが、足羽層群を被覆する中新統の火砕岩および安由岩の厚さを考慮すると、中新世における足羽層群の埋没深度は2000m程度と推定される。長良川上流および九頭竜川中流地区で足羽層群が最大埋没深度に達したのは奥美濃酸性岩(濃飛流紋岩)により被覆されていた時期で、その深度は最大2000m程度と推定される[1]

脚注

参考文献

  • 「日本の地質〈5〉中部地方 2 日本の地質」、『中部地方2』編集委員会、共立出版、1988年。