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2020年1月11日 (土) 01:14時点における版

エリザベス・マレー
マリー (2013年)
生誕 (1980-09-23) 1980年9月23日(44歳)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ニューヨーク州
ニューヨーク市ブロンクス区サウス・ブロンクス
出身校 ヒューマニティーズ・プレパラトリー学院英語版
ハーヴァード大学
ニューヨーク州立大学パーチェス校
職業 教師, 啓蒙演説家英語版
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エリザベス・マレー (英語:Elizabeth Murray) ( (1980-09-23) 1980年9月23日-)はアメリカ合衆国啓蒙演説家英語版である。高校時代までホームレスであったのにも関わらず、ハーヴァード大学に進学することが出来たことで有名な人物である。著書に『ブレイキング・ナイト ホームレスだった私がハーバードに入るまで』(大城光子訳)がある。

生い立ち

マレーは1980年9月23日にアメリカ合衆国ニューヨーク州のサウス・ブロンクスで生まれた。生家はとても貧しく、月300ドル (約25,000円)の生活保護費を受けて父のピーター、母のジーン、姉のリサ、合計4人で暮らしていた[1]。育ち盛りのマレーは水道水でといたシリアルしか食べられなかったが1996年、母のジーンが重度の麻薬中毒者になってしまったことにより、住んでいるアパートから追い出されホームレスとなった。同時に注射器から感染したエイズにより母を失う。この時まだマレーは15歳の若さであった[1]。母の死により一家は離散、以後マレーは地下鉄ホームで暮らすようになり、生きる為にゴミ箱を漁り時には万引きなどといった窃盗も行った。学校でも家が貧乏であることを理由にいじめを受け、学校にも自分の居場所が無かった。そんな中、マレーは父が幼い頃から彼女によく言っていた"学校へ行け"という言葉を思い出し学校に行くことを決意。ホームレス施設で生活していた父を捜し、マンハッタンチェルシーにある入学金が不要の高校であるヒューマニティーズ・プレパラトリー学院英語版に入学する[1]。必死の努力の末、マレーは2年で高校を卒業し、ニューヨークタイムズが主催する奨学金制度[注釈 1][1]2000年ハーヴァード大学に入学することに成功した。同時にマレーの姉であるリサはニューヨーク州ニューヨーク州立大学パーチェス校を卒業し、自閉症の子供が通う学校の教師になった[2]。 病気で弱っている父の看病に専念する為にマレーは2003年にハーヴァード大学を退学するも、マレーは2006年にハーヴァード大学へ復学し2009年6月、マレーはハーヴァード大学を卒業した。2009年8月、マレーは臨床心理学博士号を取得する為にハーヴァードサマースクール大学院課程を専攻し、見事カウンセラーになることが出来た[3]

その後マレーはマニフェストリヴィングの創立者並びに監督になり、彼女の生い立ちを題材にしたテレビ番組ホームレスからハーヴァードまで:リズ・マレーの物語英語版2003年に放映された。 2010年9月にはマレーの著書、"Breaking Night"が出版された。

2013年5月19日、マレーは社会奉仕に対する名誉賞を受賞し、マサチューセッツ州ノースアンドーヴァー英語版メリマック大学英語版にて卒業式の式辞を述べた。

著書

  • Breaking Night: A Memoir, Hyperion Books, 2010 (ISBN 0-7868-6891-0).

関連項目

脚注

注釈

  1. ^ 1999年に施行された奨学金制度でニューヨークタイムズがハーヴァード大学への学費を全額賄うという制度。応募者数3000人の内、奨学金を受けられるのは僅か6人であるという

出典

  1. ^ a b c d 地獄から天国へdo inferno para océu - YouTube
  2. ^ Breaking Night: A Memoir of Forgiveness. B. Ward, 2000.
  3. ^ Meg Hagertymhagerty@poststar.com (2009年8月3日). “'Homeless to Harvard' subject to speak at local benefit”. Poststar.com. 2010年10月18日閲覧。

外部リンク