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「積読」の版間の差分

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== 概要 ==
== 概要 ==
[[田尻稲次郎]]考案説や[[和田垣謙三]]考案説がある<ref>雑誌「學燈」第54号(1901年)で田尻北雷「書籍つんどく者を奨説す」を紹介。参考:[[http://pub.maruzen.co.jp/index/100nenshi/pdf/207.pdf 丸善100年史]]</ref><ref>「書物語辞典」[http://uwazura.seesaa.net/image/syomotugo_jiten.pdf]古典社 1936年</ref>。考案時期は不明だが、1879年の雑誌「東京新誌」で使用されているのが初出とされる<ref>森銑三著「閑読雑抄」</ref>。また、[[内田魯庵]]の随筆に「ツンドク先生礼讃学」があるように、明治から昭和初期には「ツンドク先生」や「ツンドク家(か)」のような用い方をした。
[[田尻稲次郎]]考案説や[[和田垣謙三]]考案説がある<ref>雑誌「學燈」第54号(1901年)で田尻北雷「書籍つんどく者を奨説す」を紹介。参考:[http://pub.maruzen.co.jp/index/100nenshi/pdf/207.pdf 丸善100年史]</ref><ref>「書物語辞典」[http://uwazura.seesaa.net/image/syomotugo_jiten.pdf]古典社 1936年</ref>。考案時期は不明だが、1879年の雑誌「東京新誌」で使用されているのが初出とされる<ref>森銑三著「閑読雑抄」</ref>。また、[[内田魯庵]]の随筆に「ツンドク先生礼讃学」があるように、明治から昭和初期には「ツンドク先生」や「ツンドク家(か)」のような用い方をした。


この言葉が生まれたのは[[明治時代]]のことで<ref name="open">{{cite news|title=“Tsundoku,” the Japanese Word for the New Books That Pile Up on Our Shelves, Should Enter the English Language|url=http://www.openculture.com/2014/07/tsundoku-should-enter-the-english-language.html|accessdate=16 October 2017|publisher=Open Culture|date=July 24, 2014}}</ref>、「積んでおく」と「読書」の[[かばん語]]であるとともに、「積んでおく」の転訛「積んどく」にも掛けている。また、あとで読む書籍が[[本棚]]にある場合のことを指していた。時代が下るとともに積むの「積」と読むの「読」で構成される熟語となっていった<ref name="open" />。
この言葉が生まれたのは[[明治時代]]のことで<ref name="open">{{cite news|title=“Tsundoku,” the Japanese Word for the New Books That Pile Up on Our Shelves, Should Enter the English Language|url=http://www.openculture.com/2014/07/tsundoku-should-enter-the-english-language.html|accessdate=16 October 2017|publisher=Open Culture|date=July 24, 2014}}</ref>、「積んでおく」と「読書」の[[かばん語]]であるとともに、「積んでおく」の転訛「積んどく」にも掛けている。また、あとで読む書籍が[[本棚]]にある場合のことを指していた。時代が下るとともに積むの「積」と読むの「読」で構成される熟語となっていった<ref name="open" />。

2019年6月29日 (土) 07:33時点における版

積読積ん読(つんどく)とは入手した書籍を読むことなく自宅で積んだままにしている状態を意味する用語である[1][2][3]

概要

田尻稲次郎考案説や和田垣謙三考案説がある[4][5]。考案時期は不明だが、1879年の雑誌「東京新誌」で使用されているのが初出とされる[6]。また、内田魯庵の随筆に「ツンドク先生礼讃学」があるように、明治から昭和初期には「ツンドク先生」や「ツンドク家(か)」のような用い方をした。

この言葉が生まれたのは明治時代のことで[7]、「積んでおく」と「読書」のかばん語であるとともに、「積んでおく」の転訛「積んどく」にも掛けている。また、あとで読む書籍が本棚にある場合のことを指していた。時代が下るとともに積むの「積」と読むの「読」で構成される熟語となっていった[7]

アルフレッド・エドワード・ニュートン英語版は「読むことができなくても手に入れた書籍は無限に向かって到達する魂よりも空っぽな一冊の書籍を読む行為より多くの書籍を購入したくなる興奮を生み出す。我々はたとえ読まなくても本のたった一つの存在感が慰めをもたらすし、いつでも手に取れる安心感ももたらしているから本を愛している。」と述べている[8]

日本語以外で同様の概念・習性を表す言葉はなく、2010年代に「Tsundoku」として英国などで広まった[7]

関連項目

脚注

  1. ^ Brooks, Katherine (March 19, 2017). “There’s A Japanese Word For People Who Buy More Books Than They Can Actually Read”. The Huffington Post. https://www.huffingtonpost.com/entry/theres-a-japanese-word-for-people-who-buy-more-books-than-they-can-actually-read_us_58f79b7ae4b029063d364226 16 October 2017閲覧。 
  2. ^ Tobar, Hector (July 24, 2014). “Are you a book hoarder? There's a word for that.”. Los Angeles Times. http://www.latimes.com/books/jacketcopy/la-et-jc-book-hoarding-tsundoku-20140724-story.html 16 October 2017閲覧。 
  3. ^ Tsundoku: The art of buying books and never reading them”. BBC News. 30 July 2018閲覧。
  4. ^ 雑誌「學燈」第54号(1901年)で田尻北雷「書籍つんどく者を奨説す」を紹介。参考:丸善100年史
  5. ^ 「書物語辞典」[1]古典社 1936年
  6. ^ 森銑三著「閑読雑抄」
  7. ^ a b c ““Tsundoku,” the Japanese Word for the New Books That Pile Up on Our Shelves, Should Enter the English Language”. Open Culture. (July 24, 2014). http://www.openculture.com/2014/07/tsundoku-should-enter-the-english-language.html 16 October 2017閲覧。 
  8. ^ "A quote on bibliomania"

外部リンク

  • ウィクショナリーには、つんどくの項目があります。