「シドニー・トレインズC形電車」の版間の差分
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2019年5月11日 (土) 01:15時点における版
シドニー・トレインズC Set形電車 | |
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Bardwell Park駅に停車中のC Set形電車 | |
基本情報 | |
運用者 | シドニー・トレインズ |
製造所 | A Gonian & Co |
製造年 | 1986年 - 1987年 |
製造数 | 56両 |
運用開始 | 1986年 |
投入先 | T2、T3、T8 |
主要諸元 | |
編成 | 4両 |
軌間 | 1,435 mm |
電気方式 | 直流1,500V(架空電車線方式) |
自重 | 52t |
全長 | 20,390 mm |
全幅 | 3,040 mm |
全高 | 4,370 mm |
車体 | オールステンレス製車体 |
主電動機 | 三菱電機製 |
主電動機出力 | 170kW |
制御方式 | 電機子チョッパ制御 |
シドニー・トレインズC Set形電車(シドニートレインズC セットがたでんしゃ)は、1986年に登場したシドニー・トレインズの電車。
概要
次世代新型車両として予定されていたTangaraの開発が遅延していたため、同車が登場するまでのつなぎとして製作された。シドニーの近郊電車では初めて電機子チョッパ制御を採用した車両である。
概説
外観は従来のS SetやK setと大差がないが、窓周りがやや窪んだ独自の前面形状を採用している。
下回りや内装に関してはいくつもの新機軸を取り入れている。先述の通り、同車は電機子チョッパ制御を採用しており、滑らかな加減速を実現していた。[1]同様のチョッパ制御装置はのちに登場するTangaraやV setにも搭載された。内装に関しては従来車において採用されていた転換クロスシートに替わり、集団離反型座席が採用された。この座席は利用客からの不満を招いたものの、Tangaraにおいても同様のものが採用された。また、当初は空調機器の効果を高めるためのボタン式半自動装置を搭載していたが、こちらは後になって撤去された。
先述の通り、Tangaraへのつなぎとして製作された車両であったため、製造は56両と少数に留まった。全56両中、制御電動車(C3581-C3608)と付随車(T4247-T4274)がそれぞれ28両ずつ製造された。
改造
1990年代後半に改修工事を受け、車内化粧板交換、座席モケット張替え、前面行先表示機設置などが行われた。
現況
2019年現在、同車は全車がフレミントン車両基地に所属し、T2、T3、T8の3路線にて運行されている。4両編成を2つ繋げた8両編成としての運用が主体である。
同車は当初K setの一グループとして製造されており、当初は従来型の抵抗制御車との併結運転も行われていたものの、加速時に衝撃が発生するなど問題が多かったため中止され、1990年以降は独自のグループとして運用されている。[2]
2017年に運転室ブレーカーボックス内のアスベスト含有が発覚し、緊急点検およびアスベスト撤去が行われた。[3]
参考文献
- ^ "New Suburban Train" Railway Digest September 1986 Page 273
- ^ "The EMU Review" Railway Digest March 1991 Page 96
- ^ Asbestos found in Sydney Trains Nova 96.9 7 July 2017