「ATR410」の版間の差分
表示
削除された内容 追加された内容
→概要: 仮リンク:fix-arg |
m cewbot: ウィキ文法修正 16: Unicodeの制御文字 |
||
69行目: | 69行目: | ||
{{イタリアの高速鉄道}} |
{{イタリアの高速鉄道}} |
||
{{DEFAULTSORT:ATR410}} |
{{DEFAULTSORT:ATR410}} |
||
[[Category:イタリアの鉄道 |
[[Category:イタリアの鉄道]] |
2019年3月1日 (金) 00:33時点における版
ATR410 | |
---|---|
基本情報 | |
製造所 | フィアット |
製造年 | 1995年 - 1997年 |
製造数 | 2両編成1本 |
主要諸元 | |
編成 | 2両編成 |
軌間 | 1,435mm |
設計最高速度 | 160km/h |
編成定員 | 108人 |
編成重量 | 101t |
編成長 | 55,300mm |
全幅 | 2,800mm |
全高 | 3,700mm |
機関出力 | 760kW |
ATR410は、フィアット社が開発した試験用気動車である。イタリア各地の非電化路線の高速化に向けて開発されたが、実用化される事なく終わった。
概要
イオニア鉄道やサルデーニャ島の路線など、イタリア国鉄(現:トレニタリア)の標準軌非電化路線の高速化を目的にフィアット社の鉄道部門が開発した電気式気動車。2両編成の車体は当時フィアットが製造していた車体傾斜式高速電車・ペンドリーノのうちETR480に類似した外見で、各車両には永久磁石同期モーターが搭載されており、ディーゼルエンジンによって動作した三相交流発電機からIGBTコンバータを介して供給された電流によって稼働する仕組みであった。ペンドリーノ同様の車体傾斜式で、最高時速は160km/hだった [1]。
なお、この車両の導入計画に伴い、それまで計画されていたサルデーニャ島のイタリア国鉄所有路線の電化は中止された[1]。
試験
1997年からサルデーニャ島などイタリア国鉄各地の路線で試験運転を実施したものの、永久磁石同期モーターの冷却など重大な問題が頻発した。その結果導入を検討していた各地の路線からキャンセルを受け、更にフィアット社の鉄道車両部門がアルストムに売却された事も要因となり、量産化される事なく開発は中止となった。それまでに投資された金額は1,000万ユーロにも及んだ[1][2]。
2017年現在、車両はピエモンテ鉄道博物館で静態保存されている[1]。
関連項目
- ATR365形・ATR465形 - スペイン・CAF社製の振り子式気動車。サルデーニャ島のトレニタリアが所有する標準軌路線で営業運転に就く[1]。
- ICE TD - ペンドリーノの技術を用いて製造された高速気動車。
脚注
- ^ a b c d e History of a never-developed train: the ATR 4102017年5月12日作成 2018年11月17日閲覧
- ^ L’impiego di materiale rotabile pendolante sulle reti ferroviarie europee, tra errori e successi 2018年11月17日閲覧